それぞれの愛の形 諒と洸と+one

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それぞれの愛の形

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メッセージアプリを立ち上げ≪nao≫のアイコンをタップする

『金曜日  20時  来れる?』

端的に用件だけを伝える  暫くすると

『OK』

これまた端的なレスポンスがつく

興味がないから読み返したことは無いけどnaoとのメッセージのやり取りは  ずっとこんな感じで続いているはずだ
お互い それ以上の言葉は必要ないのだから

naoは俺のセフレだ 本名は知らない
教えてもらったかもしれないけど覚えてない

面倒だからセフレなんて1人居れば充分

でも1人は居てくれないと絶対にマズイ

それは僕自身の為でなく  僕の大切な恋人  諒の為に

今週末は久々に諒と僕の休みが合った
お互いに連休で休みを合わせることができたのは2ヶ月ぶりだろうか

土日はゆっくりと2人で過ごしたい
朝はゆっくりと寝坊してベッドの上で  おはようのキスをして  別々に過ごした日常の取り留めのない話をしながら  遅い朝食を摂る  2人で買い物に出掛けて映画を観るのもいい  水族館に行くのもいいかもしれない

でも  その前に諒の『欲』を満たして欲しいのだ

毎日同じベッドで眠っているのだから  たまには  お互いのものを擦り合わせて一緒にイケる時もある
でも  それは極々稀なことなのだ

諒はパートナーが寝取られることで性的な興奮を覚える  所謂『三者性愛』と言う性癖の持ち主だ  諒の場合そこに嫉妬はないのだと言う
しかも愛するパートナーと自分がセックスすることに興味が持てないのだと言うから  これまた少し厄介だ

2年前僕が諒に想いを伝えた時  隠さずそれを話してくれた
『愛することとセックスが結び付かない』
苦悩に満ちた表情で告白されたことに少なからず衝撃を受けたものの  だからと言って諒のことを諦めることはできなかった

だって諒も

『ずっと洸のことが好きだった』

と言ってくれたのだから

諒の性癖を受け入れることは簡単ではなかった  それでも諒の隣に居たかった

だからnaoは僕らにとって都合がよかった
僕が諒と知り合う前からのセフレで  しかも少々露出傾向が強い
夜の公園や  白昼の車内での行為に誘われたこともあったが  その頃は全く興味もなかったので  お断りしていた

今は諒と言う観客の前でセックスできることにエクスタシーを感じるらしい
寝取られたい諒と見られたいnao  そして恍惚とした表情の諒を見たい僕

一見歪んだ  この関係は  諒と僕が付き合い始めた2年前から続いている




木曜の夜  諒に翌日のnaoの来訪を伝える

諒は愉し気でもあり  でも苦味を含んだような複雑な顔をする
以前はこんな時  諒は僕に『ごめん』と謝っていたけど  それは何か違うと思ったから『ごめん』はやめてもらった

今夜は週末を  どんな風に過ごすか相談しながら眠りにつこう
お互いが隣にいるベッドは何よりも安心できて何よりも心地いいのだから




翌金曜 約束の時間を少し過ぎた頃  インターホンが鳴った
naoは結構律儀だから いつでも手土産を携えてのご来訪だ

今夜はシャンパン  しかも少々値の張るヤツ

ソファに座り3人でシャンパンを味わう
僕はnaoの隣に座り  諒は僕の向かいに座る

早々に僕の腰に手を回すnaoは口移しで僕にシャンパンを飲ませる
飲みきれなかったシャンパンが口端から零れると  それを器用に舐めとっていく

カットソーの裾から手を滑り込ませ胸の尖りを弄ばれる
カリカリと引っ掻かれれば  たちまち尖りは反応する
キュンと立ち上がったそれを捏ねられ潰され摘ままれれば  その刺激で お臍の下が熱くなる

チラリと諒に視線を向ければ僕とお揃いのスキニー越しに兆しているのが見てとれる
諒が興奮する姿に僕も興奮させられる

『洸ベッドに行こう』

naoにいざなわれ 諒の匂いのするベッドで諒以外の男と  体を重ねる  
ベッドの上に愛はないけれど

カットソーをスルリと脱がされ  僕の首筋に  ふにっと唇が押し付けられる
チュッチュッと音はすれども所有のあかしを落とすような無粋なことはしない

naoは意外と紳士だ  いつだったか
『洸はアイツのものだろ?大事に扱わないとアイツも傷つくよ』
と言っていたことを思い出す 

その言葉の通りnaoは僕を恋人のように扱ってくれる  愛撫も丁寧だ

首筋から鎖骨に下りた唇は骨の形を確かめるように左右に動く

僕の弱い所だ
鎖骨を唇で挟まれれば  思わず知らず嬌声が上がる
同時に胸の尖りを捏ねられれば更に快感は煽られる

唇は焦らすように脇腹を撫で徐々に下りていく
胸の尖りを捏ねていた指先は諒とお揃いのスキニー越しでも解る程に角度を持った僕自身に触れ何度か上下に擦ると  スキニーのファスナーを下ろし下着ごと剥いてしまう

腰骨に舌を這わされ軽く歯を立てられれば  それだけで軽く達する

それなりに付き合いが長いだけのことはあるnaoは僕の体を知り尽くしている

僕の中心を避けるように更に下りた唇は内腿に幾つもキスを落とす

もっと直接的な刺激な欲しくなった頃  naoは僕の脚を肩に乗せ後孔に舌を這わせる

淫らに開かれた僕の脚の間からは  ペチュペチュと湿った音が鳴る
双丘に隠されて舌を這わせるnaoにしか見えないはずの奥に諒の視線を感じるような気がして  お腹の奥の熱が増す

入口がすっかり解れた頃  naoは胡座をかいた脚の上に跨ぐように向かい合わせで僕を座らせる

まるで重力などないかのように僕を抱えたままのnaoは僕を挟んで少し離れた諒と対峙するように座り直す

背中に諒の視線を感じる  何も纏わずnaoに跨がっているのだ  僕の奥まで諒には見えているだろう

ローションを手に取ったnaoはボトルを傾け粘性の高い液体を掌に垂らす

おもむろに僕の手を取り人差し指と中指に  その液体を塗り込んでいる
テラテラと淫猥な光を放つ2本の指に軽く口づけると

『洸  自分でやってごらん』

僕の手を僕の後孔へと導く
ついさっきnaoによって解された入口は案外簡単に指1本を飲み込んだ

クチクチと音を立てながら中を探るように指を動かす  それでも  この体勢のせいなのかイイトコロに触れられない
指を2本に増やしたところで  それは変わらず縋るような視線をnaoに送ってしまう

そんな視線に気付いているはずなのにnaoは助けてくれない
まるっと無視して  僕の口腔内に指を入れる
コスコスと上顎を擦られれば  だらしなく開いた口から涎と嬌声が漏れてしまう

『洸  指がお留守だぞ  見せてやれよ洸が自分で気持ちよくなるところ』

そうは言われても口腔内のイイトコロを弄られたままでは  体は言うことを聞いてくれない

『洸  できないのか?手伝ってやろうか?』

口腔内の指はそのままに  逆の手を後に回し僕の指に添える

躙るように入り込む指が僕のイイトコロを探り当てた

『ひゃぁんっ』

探り当てられた  そこをコリコリと執拗に攻められれば反射行動のように腰が動いてしまう
naoの鍛えられた腹筋に僕の自身を擦り付けるように上下に動けば  絶頂の予感に支配される

背後から注がれる諒の視線に犯されながら達することだけを考えているのにnaoの指は僕の指ごと後から出されてしまう

絶頂を掴み損ねた後孔がヒクヒクと何かを強請るように蠢いているのが自分でもわかる

その熱が冷めないうちに  とでも言うように  ついっと僕を仰向けに組み敷いたnaoが慣れた手付きで  その剛直にコンドームを被せる

挿入れるぞ  見てろ』

それは諒に向かって投げられた言葉だったのだろう

チラリと諒を見遣れば既にスキニーの前を寛げ臨戦態勢の自身をユルユルと扱いていた

その姿に僕も一層昂る  自らnaoの剛直に手を伸ばし後孔に収めていく

『あぁん  ん』

グズグズに解されているのに  太い雁首はなかなか入口を通れず止まってしまう
苦しさで少し萎えてしまった僕の前を労るように撫でながらnaoは慎重に腰を進める

馴染ませるようにほんの少しだけ腰を揺すりながら髪に額に耳朶にキスの雨が降らされる

『動くぞ』

宣言通り力強く捩じ込まれる  それが僕を翻弄する

後孔がすっかりnaoのカタチになった頃  仰向けだった体を横臥させられる

体勢を変えたことで真っ直ぐに諒と視線を合わせることができる
背後からは絶え間なく強い律動が与えられ  僕の自身も痛い程に張り詰めている

諒に見られながら  イきたい  そろりと自身に指を這わせようとした瞬間  背後での律動が止まる

naoは僕を抱えたまま上体を起こし背面座位の体位をとる

両膝の裏に腕を入れ広げられれば挿入部までが露になる
諒が見ている  正面から見ている
諒の視線で俺の自身は一際硬度を増した

自分で扱いている諒の中心からは透明な雫が零れているのが見える
ゴクリと動く諒の喉仏が  僕の情欲を更に煽る

スパートをかけるような背後からの強い律動
僕の体を知り尽くしているnaoに委ねれば  おそらく後孔だけで絶頂できる

でもそれはしない

目の前で自身を扱く諒を真似て  自分のものに指を絡める

『ねぇ諒  一緒に  一緒にイって  僕を見ながら  僕でイって』

同じ術でイキたい
これは僕からの懇願だ
そして諒はそれに応えてくれる

『洸  俺は洸をいつも見てる  今も見てる  一緒にイきたいっ』

静かな部屋で3人分の荒い呼吸音だけが鼓膜を揺らす

『んっ  んっ  諒  イクッ  んん  イクッ』
ほぼ同時に白濁を溢した諒と僕

それにほんの少しだけ遅れて達したnao
そっと後孔から自身を抜き  壊れ物を扱うように僕を膝から降ろす

慣れた手付きでコンドームの口を縛ってゴミ箱に放ると  さっさと部屋を出て行く
きっと風呂に入るのだろう  自分の家でもないのに慣れたものだ

自身の白濁を  いい加減に拭いスキニーを直した諒はベッドで脱力する僕の汚れた腹と脚を愛おしげに拭っていく

『わかってたけどさ  やっぱり洸は誰よりも綺麗だよ』

恥ずかしげもなく  そんなこと言われたら僕の方が恥ずかしくなる



『じゃ  また』

足取り軽く帰っていくnaoを見送り  2人でシャワーを浴びる

チュッ チュッ  とキスをしながら  諒は僕の後孔に触れる  労うようにクルクルと撫でながら  傷がないかを確かめている

もっとも乱暴なことはしないnaoに限って  僕が傷つくようなセックスはしないのだけれど

『洸  愛してる』

知ってる  すごく知ってる  だから僕も

『僕も  諒を愛してる』

恋人の前で他の男に抱かれて絶頂する僕と恋人を寝取られることで興奮する諒

第三者が介入することで愛を確かめ合う  僕らの性癖は間違いなく  独特なものだ

恋人以外の他の誰かと体を合わせるなど耐えられないと考える人は多いはずだ

況してや  恋人のそれを見て興奮するなど理解されなくても仕方ない

でも  諒がそれを望むのなら僕も同じものを望む


それが2人の愛の形なのだから

















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