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始まった日常
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蒴也を試す魔の一夜が明け、結局一睡も出来なかった蒴也は、まだ目を覚まさない陽を見ながら小さな溜め息をつく。
修行僧でもなければ修道士でもない自分は一晩何と戦っていたのだろうかと考える。
蒴也の指に指を絡めたまま穏やかな寝息を立てる陽を、ゆっくり休ませてやりたいと思う反面、思うように貪ってしまいたい欲求、つまりは情欲との戦いだったのだ。
どちらかと言えば、そう言ったことに淡白だった蒴也にはセックスなど排泄行為以外の何物でもなかった。
溜まったら、その時に用意できる女を相手に出す。ただそれだけだと思っていたのだが、どうやら今の蒴也は違うらしい。
片方の手は互いの指を絡ませたまま、もう片方の手で己の欲を慰めることばかりを考えていた。
自慰など、もう何年ご無沙汰なのかも覚えていないのに。
しかも、この状況であれば何度か扱けば簡単に果てることができるだろうと見当違いな自信を持ってもいた。
当然陽の隣でそんな行為に及ぶことなどできず少々芯を持ったソレをもて余したまま朝を迎えたのだ。
そう。朝になってしまった。今この瞬間に男盛りの蒴也だからこそ朝の生理現象に真剣に悩まされている。
痛いほどに立ち上がった自身を解放するため、陽の隣をそっと抜け出しトイレへと向かう。
音を立てぬようドアを閉め、便座に腰を落ち着けたところで、昨夜の光景が脳裏を掠める。
陽は昨日ここで…
同じ男、しかも子供の放尿を思い出すだけで更に固くなる自身を少し強めに握り上下に扱けば、おそらく最短記録が樹立された。
あてがっていたトイレットペーパーに勢い良く白濁が飛び散り、漸く落ち着いたところで罪悪感に苛まれる。
「陽をオカズになんてことを」
一応項垂れてはみるものの、所詮男は単純で正直なものだ。心身ともにスッキリと陽の眠るベッドへと戻った。
暫くして目を覚ました陽に
『おはよう』
と声をかけてみるが、反応はない。目を覚ました陽の口から発せられる言葉は容易に想像がつく。当然想像通りの言葉が発せられたのだ。
『おしっこ』
大丈夫。たった今自身を慰めたばかりなのだ。どんな誘惑にも打ち勝つ自信が蒴也にはあった。
『ちゃんと言えてエラいな』
立ち上がった陽が当然のように蒴也と手を繋いでくれたことが嬉しかった。
今朝もまた手を繋いでトイレに向かうのは三十路の男と15歳の少年であることは、この際触れる必要もないのかもしれない。
慰めたはずの蒴也のソレは陽の無自覚放尿ショーにより、また簡単に熱を帯びるのだが蒴也はそれに気づかないふりをした。
これに振り回されていたら、1日に何度自分を慰めればよいのか。
それは正確に陽のトイレの回数とイコールになるはずなのだ。
マズい。それは絶対にマズい。中坊でもあるまい。何か策を練らなければとは思うが、今の蒴也には妙案など思い浮かぶはずもなかった。
修行僧でもなければ修道士でもない自分は一晩何と戦っていたのだろうかと考える。
蒴也の指に指を絡めたまま穏やかな寝息を立てる陽を、ゆっくり休ませてやりたいと思う反面、思うように貪ってしまいたい欲求、つまりは情欲との戦いだったのだ。
どちらかと言えば、そう言ったことに淡白だった蒴也にはセックスなど排泄行為以外の何物でもなかった。
溜まったら、その時に用意できる女を相手に出す。ただそれだけだと思っていたのだが、どうやら今の蒴也は違うらしい。
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当然陽の隣でそんな行為に及ぶことなどできず少々芯を持ったソレをもて余したまま朝を迎えたのだ。
そう。朝になってしまった。今この瞬間に男盛りの蒴也だからこそ朝の生理現象に真剣に悩まされている。
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あてがっていたトイレットペーパーに勢い良く白濁が飛び散り、漸く落ち着いたところで罪悪感に苛まれる。
「陽をオカズになんてことを」
一応項垂れてはみるものの、所詮男は単純で正直なものだ。心身ともにスッキリと陽の眠るベッドへと戻った。
暫くして目を覚ました陽に
『おはよう』
と声をかけてみるが、反応はない。目を覚ました陽の口から発せられる言葉は容易に想像がつく。当然想像通りの言葉が発せられたのだ。
『おしっこ』
大丈夫。たった今自身を慰めたばかりなのだ。どんな誘惑にも打ち勝つ自信が蒴也にはあった。
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これに振り回されていたら、1日に何度自分を慰めればよいのか。
それは正確に陽のトイレの回数とイコールになるはずなのだ。
マズい。それは絶対にマズい。中坊でもあるまい。何か策を練らなければとは思うが、今の蒴也には妙案など思い浮かぶはずもなかった。
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