47 / 197
始まった日常
47
しおりを挟む
蒴也を試す魔の一夜が明け、結局一睡も出来なかった蒴也は、まだ目を覚まさない陽を見ながら小さな溜め息をつく。
修行僧でもなければ修道士でもない自分は一晩何と戦っていたのだろうかと考える。
蒴也の指に指を絡めたまま穏やかな寝息を立てる陽を、ゆっくり休ませてやりたいと思う反面、思うように貪ってしまいたい欲求、つまりは情欲との戦いだったのだ。
どちらかと言えば、そう言ったことに淡白だった蒴也にはセックスなど排泄行為以外の何物でもなかった。
溜まったら、その時に用意できる女を相手に出す。ただそれだけだと思っていたのだが、どうやら今の蒴也は違うらしい。
片方の手は互いの指を絡ませたまま、もう片方の手で己の欲を慰めることばかりを考えていた。
自慰など、もう何年ご無沙汰なのかも覚えていないのに。
しかも、この状況であれば何度か扱けば簡単に果てることができるだろうと見当違いな自信を持ってもいた。
当然陽の隣でそんな行為に及ぶことなどできず少々芯を持ったソレをもて余したまま朝を迎えたのだ。
そう。朝になってしまった。今この瞬間に男盛りの蒴也だからこそ朝の生理現象に真剣に悩まされている。
痛いほどに立ち上がった自身を解放するため、陽の隣をそっと抜け出しトイレへと向かう。
音を立てぬようドアを閉め、便座に腰を落ち着けたところで、昨夜の光景が脳裏を掠める。
陽は昨日ここで…
同じ男、しかも子供の放尿を思い出すだけで更に固くなる自身を少し強めに握り上下に扱けば、おそらく最短記録が樹立された。
あてがっていたトイレットペーパーに勢い良く白濁が飛び散り、漸く落ち着いたところで罪悪感に苛まれる。
「陽をオカズになんてことを」
一応項垂れてはみるものの、所詮男は単純で正直なものだ。心身ともにスッキリと陽の眠るベッドへと戻った。
暫くして目を覚ました陽に
『おはよう』
と声をかけてみるが、反応はない。目を覚ました陽の口から発せられる言葉は容易に想像がつく。当然想像通りの言葉が発せられたのだ。
『おしっこ』
大丈夫。たった今自身を慰めたばかりなのだ。どんな誘惑にも打ち勝つ自信が蒴也にはあった。
『ちゃんと言えてエラいな』
立ち上がった陽が当然のように蒴也と手を繋いでくれたことが嬉しかった。
今朝もまた手を繋いでトイレに向かうのは三十路の男と15歳の少年であることは、この際触れる必要もないのかもしれない。
慰めたはずの蒴也のソレは陽の無自覚放尿ショーにより、また簡単に熱を帯びるのだが蒴也はそれに気づかないふりをした。
これに振り回されていたら、1日に何度自分を慰めればよいのか。
それは正確に陽のトイレの回数とイコールになるはずなのだ。
マズい。それは絶対にマズい。中坊でもあるまい。何か策を練らなければとは思うが、今の蒴也には妙案など思い浮かぶはずもなかった。
修行僧でもなければ修道士でもない自分は一晩何と戦っていたのだろうかと考える。
蒴也の指に指を絡めたまま穏やかな寝息を立てる陽を、ゆっくり休ませてやりたいと思う反面、思うように貪ってしまいたい欲求、つまりは情欲との戦いだったのだ。
どちらかと言えば、そう言ったことに淡白だった蒴也にはセックスなど排泄行為以外の何物でもなかった。
溜まったら、その時に用意できる女を相手に出す。ただそれだけだと思っていたのだが、どうやら今の蒴也は違うらしい。
片方の手は互いの指を絡ませたまま、もう片方の手で己の欲を慰めることばかりを考えていた。
自慰など、もう何年ご無沙汰なのかも覚えていないのに。
しかも、この状況であれば何度か扱けば簡単に果てることができるだろうと見当違いな自信を持ってもいた。
当然陽の隣でそんな行為に及ぶことなどできず少々芯を持ったソレをもて余したまま朝を迎えたのだ。
そう。朝になってしまった。今この瞬間に男盛りの蒴也だからこそ朝の生理現象に真剣に悩まされている。
痛いほどに立ち上がった自身を解放するため、陽の隣をそっと抜け出しトイレへと向かう。
音を立てぬようドアを閉め、便座に腰を落ち着けたところで、昨夜の光景が脳裏を掠める。
陽は昨日ここで…
同じ男、しかも子供の放尿を思い出すだけで更に固くなる自身を少し強めに握り上下に扱けば、おそらく最短記録が樹立された。
あてがっていたトイレットペーパーに勢い良く白濁が飛び散り、漸く落ち着いたところで罪悪感に苛まれる。
「陽をオカズになんてことを」
一応項垂れてはみるものの、所詮男は単純で正直なものだ。心身ともにスッキリと陽の眠るベッドへと戻った。
暫くして目を覚ました陽に
『おはよう』
と声をかけてみるが、反応はない。目を覚ました陽の口から発せられる言葉は容易に想像がつく。当然想像通りの言葉が発せられたのだ。
『おしっこ』
大丈夫。たった今自身を慰めたばかりなのだ。どんな誘惑にも打ち勝つ自信が蒴也にはあった。
『ちゃんと言えてエラいな』
立ち上がった陽が当然のように蒴也と手を繋いでくれたことが嬉しかった。
今朝もまた手を繋いでトイレに向かうのは三十路の男と15歳の少年であることは、この際触れる必要もないのかもしれない。
慰めたはずの蒴也のソレは陽の無自覚放尿ショーにより、また簡単に熱を帯びるのだが蒴也はそれに気づかないふりをした。
これに振り回されていたら、1日に何度自分を慰めればよいのか。
それは正確に陽のトイレの回数とイコールになるはずなのだ。
マズい。それは絶対にマズい。中坊でもあるまい。何か策を練らなければとは思うが、今の蒴也には妙案など思い浮かぶはずもなかった。
10
あなたにおすすめの小説
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる