勇者召喚の巻き添えで異世界に来ちゃった件

お好みナッツ

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忍びの里の長ジギー

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旅の途中、ヨッシーが沢を見つけたので
そこで休憩していると
ゴブリン供がタイミングよく襲いかかって来た。おそらく待ち伏せしていたのだろう
ヨッシーが盾で防いでいる間に1匹ずつしとめると、最後の一匹が仲間を呼びつけ
ワラワラと数匹現れた。

「なぁアレはマズいぞホブゴブリン供が来たぞ」

ホブゴブリン供がものすごい勢いでこちらに向かい距離を詰めて来た

剣を持ったホブゴブリンとクリフが鍔迫り合いになったところを
突然目の前に忍び装束の2人が現れ、物凄い速さで
ホブゴブリンを斬りつけていった。

1人はカエル、もう1人はネズミ、
なんか獣人忍者って感じだなぁ

「蛙の方がフログで鼠がラッシだ」

ニーヤがなんかキョロキョロしている
どうしたんだろ

「そこ」
カエルとネズミは持ってたナイフのような物を投げた
すると茂みの中に隠れていた2匹のゴブリンに命中した
「ギャっ」
隠れてたゴブリンは悲鳴をあげて前に倒れた

棍棒を持ったホブゴブリンが勢いよく飛びきって来たがフログは棒でホブゴブリンの喉めがけて突きを入れ、ラッシが刀で首を落とした。

それを見た目の前の一匹は一瞬怯んだ


「おぬしらゴブリン供につけられている事に気付いていなかったのか?まったく未熟物めがのう、こうやって安心したところを奇襲するのが奴らの常套手段なのだ」




山一つ越えて獣道を30分程歩いた所に里が見えた

周りには水田やいくつかの畑がある。
水路があって水車まで回ってる

ここはきっと自給自足生活しているな

外を木の堀が囲っており入口に門番が座っていた
下を向いているので遠くからは気づかなかったけど着物を着た骸骨が門番だよ


入口から少し歩いた所で
走り回ってる子供達と遊んでいる女性がいた

なんかパンクバンドにいそうな銀髪女性だな
女性がこちらに気付いて手をふってきたぞ。
そして女性の周りにいた子供達がこっちに駆け寄って来た。みんな簡素な着物姿で草履はいている。

「おう、子供がおるやんか? オーイ」

子供達が手を上げて来たのでヨッシーも手を挙げだし
ヨッシーが子供達とハイタッチし出した

「こちらがここのお館様だ」

「よろしくお願いします。」

ここの代表らしいのでオレ達はとりあえず軽く会釈をしといた

「あたしはジギーだ。よろしくな
つーかお前日本人だろその挨拶の仕方は」

「えっそうだけどなんで分かったの??」

「あたしは前の人生がオーストラリア人だったんだが日本が好きで何度かホームステイしたことがあるんだ。
京都や大阪へはよく遊びにいったよ」

「前の人生ってのは??」

「あたしは転生者なんだよこっちで1度生まれ変わって赤ん坊からやりなおしてんだ。別に気にしなくて良いよ、まぁなんだあたし達はこっちでは稀人同士なんだし仲良くしょうぜ! あとその足枷取ってやる」

ジギーの手刀でスパッと足枷が真っ二つに割れた!?

ジギーは子供達と柿を食べてる途中だったのか口の中をムシャムシャしながら喋っている

つーかその柿は一体どこから持ち込んだ?

「良かったら柿食うか? うちの木でなったヤツなんだけど甘くて美味しいんだこれが」

「どっ……どうもお気遣いなく」

皆には悪いけどお断りしといた。
皆の方を見るとやっぱり欲しそうにしていた。そりゃ昨日近くの村を出てから何も口にして無いからなあ、

そんな皆を見かねて子供達が近づいて来て

「柿アーン」


しっかりと御馳走になって満足していた。

そして子供達が不思議そうな顔で俺を見て指差して来た。

「このお兄ちゃんなんでお館様の柿食べないの好き嫌いなの??美味しいのに~」

するとジギーは子供達にニコッと笑って返した。

「違う違う初めてなんで遠慮してるんだよ
皆、最初はそんなもんさお前らと一緒だ」

「一緒じゃ無いよ!」

「あとラキ、隣の村の件は御苦労であったな!夕飯後にでもアタシの部屋で詳しく聞こうじゃないか
もちろん彼等の今までの旅の事もな」

「ははっお館様」
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