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ごめんね
第一話
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とっさに声を出すことも出来ず、陸は無言のまま手にした自分のシャツを絞った。たっぷりと含まれた雨水が、雑巾を絞ったときのように落ちて石や床材を濡らしていく。ここから六階にある聡介の部屋まで、水たまりを作りながら上がることは許されるのだろうか。
現実逃避をするように床に溜まった水を見つめていると、傘を畳んだ近づいてきた暁人の靴が視界に入った。どくりと、心臓が跳ねるのがわかる。暁人の顔を正面から見ることができず、手の中のシャツをひたすら絞る。
「タオル取ってくるから待ってて」
「え、あ」
俯いたままの陸にかけられた落ち着いた声に、反射的にポケットにいれてある鍵を弄った。しかし陸が出すよりも先に、金属のぶつかる軽やかな音がしてキーケースが取り出される。
「鍵はあるよ。これでも一応は息子なので」
風邪引くだけだから逃げないでよと念を押すと、暁人はずぶ濡れの陸を置いて共有玄関の鍵を開けると、エレベーターに乗って行ってしまった。
バケツをひっくり返したような激しさは止まったが、降り続ける雨はしばらく止みそうにない。第一ここを出て行っても、スマートフォンひとつしか身につけていない状況では、陸に行くあてなどないに等しかった。
大人しく絞り終えたシャツを着直して待っていると、すぐにタオルを片手に持った暁人が戻ってきた。自分で逃げるなと言ったくせに、待っていた陸を見て暁人は少しびっくりしたようだった。
今日ここに陸がいた事は、暁人には予定外だったのだろう。いつもなら金曜の午前は、大学に赴いて研究室でしか処理できない仕事を捌いている最中だ。
「どうぞ。爺さんに言われてちょっと急ぎの探し物があるんだ。悪いけど上がらせてもらうね」
畳まれたタオルを丁寧に手渡すと、暁人は父親の留守に住居を訪れた理由を話して陸に背を向けた。拭き終えるのを待っているらしい様子に、急いで頭から全身を拭っていく。
複数枚用意をしてくれていたおかげで、すべてのタオルを使い終える頃にはなんとか滴を垂らさない程度には水分を取ることができた。小さな声で礼を述べると、じゃあ行こうと暁人がこちらを見ないまま歩き始める。
六階の角部屋にある聡介の部屋に着くと、暁人は慣れた様子で鍵を開けて中へと入っていく。聡介の息子であるなら当たり前のその姿に、何故かざわざわと胸が疼いた。
思えば聡介から暁人の、暁人から聡介の話を聞くことはほとんど無かった。ごく普通の家族に縁が薄いのは陸も同じだが、梶家の親子像もまた幸福なものではなかったのかもしれないと、今さらのように気づかされる。
「俺は適当に探して帰るから、お構いなく」
そう言って聡介の寝室に入ると、暁人は扉を閉めてしまった。着替えが終わってしまうと、彼が何かを探している音だけが響く室内にじっとしているのも気づまりでキッチンに立つ。
探し物は中々見つからないようで、ときどき暁人が苛立っている気配が伝わってきた。その音につい意識を奪われながら、雨に濡れてしまったキャベツを洗い、千切りにするための準備を進めていく。
しばらくすると、寝室からでてきた暁人がリビングに入ってきた。どうやら目的のものが見つからないらしく、今度はリビングの本棚や棚を丁寧に調べ始める。
一時間ほど経ったところで、ようやくあったと叫ぶ声が聞こえてきた。興味本位で様子を伺うと、暁人が手にしているのは梶総合病院の名が印刷された薄いグリーンの紙封筒だ。
「たく、適当に扱いすぎなんだよ」
疲れたとため息をついて立ち上がると、暁人はすっかり下拵えを終えているキッチンに入ってきた。貰うねと言って勝手に冷蔵庫から取り出したのは、聡介の常備しているラムネの瓶だ。
「陸って料理作ったりするんだ」
「……たまに、だ」
「俺には一回しかしてくれなかったくせに」
ふっと自虐的に笑ってキッチンを出て行く暁人に、ずきりと胸が痛んだ。先に裏切ったのは、勇気を出して止めてくれと言った陸を無視したのは暁人の方なのに。
「止まないなぁ」
リビングの窓辺に立った暁人が、灰色より黒に近い空を見ながら呟いた。締め切ったガラスを叩く雨の音が煩い。吸い寄せられるようにふらりと暁人の側に近づくと、今日初めて彼の視線が正面から陸を見据える。
「陸もこんな気持ちだったのかな」
「え」
「俺が陸を裏切って佳くんと寝てたとき、陸もこんな風に苦しくて悲しくて、腹が立つのに怒るのも虚しいみたいな、こんなごちゃ混ぜの気持ちだったのかなってね」
一瞬だけ笑って見せた暁人は、そう言ってラムネの中身を陸の頭にぶちまけた。取り出すことのできない瓶の中で、炭酸にもまれたガラス玉がくるくると回る。泡立つ液体の感触が頭から足へと伝い落ちていく。
「父さんとのセックスは、気持ちよかった?」
とんとんと指で肩を叩く仕草に、反射的に噛み跡の残る場所を手で押さえてしまった。さっき見られていたのか。他に痕跡らしいものはもう無いはずだが、今さらのように心臓が罪悪感にずきずきと痛みを訴える。
「付き合ってる相手が別の人間とやった空間って、こんなに嫌なものなんだね。陸が全部捨てろって言った意味、ようやく分かったかも」
「痛ッ」
いきなり強い力で肩を掴まれたかと思うと、そのまま油断していた所を体重をかけて押し倒される。大人二人が倒れ込む物凄い音がしたが、単身者の多いマンションで平日の昼間に駆けつける人間など皆無だ。
至近距離で睨み合う暁人の顔が、ひどく苦しそうに歪んでいる。聡介が残した跡がピリピリと熱い。何もかもめちゃくちゃだ。暁人と佳を罵る資格なんて、もうどこにも残されてはいない。
シャツの襟首が強引に伸ばされて、肩口に残された噛み跡が露わにされる。まだ青黒い色の残る場所をゆっくりと指の腹でなぞられると、ぞくりとした悪寒のようなものが走り抜けた。
「ねぇ、なんであの時、すぐに否定してくれなかったの?」
大きな琥珀色の目に水の膜が張る。あの夏の日、永遠に気持ちを封印するつもりで訪れた場所。こちらを見て頬を紅潮させていた、まだ線の細かった少年。
『俺も陸が好きだから』
不意に差し出された真っ直ぐな暁人の好意は、要らないと返すにはあまりにきらきらと美しかった。梶の家の跡取りとして、聡介の息子として誰からも愛されている少年が、親兄弟にさえ疎まれる自分を好きだと言ってくれた。
多感な時期のほんの気まぐれでもなんでも、人から大好きだと、必要だと言って抱きしめられたのは初めてだった。
「暁人、俺は……お、れは」
愛すべきあの離れの空間で、彼と過ごした時間もまた、大切で温かい記憶だった。聡介に抱く絶対的なものとは違っても、暁人を嫌いなはずがない。
「梶聡介の身代わりが欲しかったんだろう。それがどんなに浮気をされても、身勝手な最低野郎と別れようとしなかった本当の理由だ」
違う、そんなつもりはない、暁人を聡介の代わりだなんて考えたことはない。それなのに舌の根は震えるばかりで、否定する言葉がひとつも出てこない。
「ほら、陸はそうやって、いつも黙り込んでばかりだ。俺が好きだと言い続けても、浮気を繰り返しても、耐えてますって態度で知らん顔をする。俺は、俺は陸にとって何だったの。俺たちが一緒にいた時間は、一体何だったんだよッ」
吐き捨てるように叫ぶ暁人に返す言葉もなくて、ただ手を伸ばして栗色の頭を抱きしめた。生まれつきのくせ毛が跳ねて頬をくすぐる。それがまだ小学生だった少年の頃を思い出させて、切なさに息が苦しくなる。
遠くで空が唸る音がしていた。また嵐が来る。聡介に初めて抱かれた窓辺で、陸は近づく暁人の口づけを受け入れた。
いつもの苦しいほどに食いついてくるキスとは違う。中学生の暁人が恐る恐るしてくれたような、淡くて優しいだけのキスが何度も繰り返される。
「今夜十時、大学生になった陸と初めてデートした場所で待ってる」
「暁人、それ……は」
「父さんが居る前で出て来られるものなら、来て見せてよ。最後に、陸を抱かせて」
もう一度近づいてきた唇が、今度は味わうように舌先で下唇を舐めてから離れていった。耳の裏をかすめた一瞬の指の感触に、小さな震えが背筋を駆け抜ける。無理だと縋り付こうとしたのに、暁人はするりと避けて立ち上がってしまう。
呆然と座り込んでいる陸を一瞥すると、暁人はさよならも言わずに部屋を出て行った。
現実逃避をするように床に溜まった水を見つめていると、傘を畳んだ近づいてきた暁人の靴が視界に入った。どくりと、心臓が跳ねるのがわかる。暁人の顔を正面から見ることができず、手の中のシャツをひたすら絞る。
「タオル取ってくるから待ってて」
「え、あ」
俯いたままの陸にかけられた落ち着いた声に、反射的にポケットにいれてある鍵を弄った。しかし陸が出すよりも先に、金属のぶつかる軽やかな音がしてキーケースが取り出される。
「鍵はあるよ。これでも一応は息子なので」
風邪引くだけだから逃げないでよと念を押すと、暁人はずぶ濡れの陸を置いて共有玄関の鍵を開けると、エレベーターに乗って行ってしまった。
バケツをひっくり返したような激しさは止まったが、降り続ける雨はしばらく止みそうにない。第一ここを出て行っても、スマートフォンひとつしか身につけていない状況では、陸に行くあてなどないに等しかった。
大人しく絞り終えたシャツを着直して待っていると、すぐにタオルを片手に持った暁人が戻ってきた。自分で逃げるなと言ったくせに、待っていた陸を見て暁人は少しびっくりしたようだった。
今日ここに陸がいた事は、暁人には予定外だったのだろう。いつもなら金曜の午前は、大学に赴いて研究室でしか処理できない仕事を捌いている最中だ。
「どうぞ。爺さんに言われてちょっと急ぎの探し物があるんだ。悪いけど上がらせてもらうね」
畳まれたタオルを丁寧に手渡すと、暁人は父親の留守に住居を訪れた理由を話して陸に背を向けた。拭き終えるのを待っているらしい様子に、急いで頭から全身を拭っていく。
複数枚用意をしてくれていたおかげで、すべてのタオルを使い終える頃にはなんとか滴を垂らさない程度には水分を取ることができた。小さな声で礼を述べると、じゃあ行こうと暁人がこちらを見ないまま歩き始める。
六階の角部屋にある聡介の部屋に着くと、暁人は慣れた様子で鍵を開けて中へと入っていく。聡介の息子であるなら当たり前のその姿に、何故かざわざわと胸が疼いた。
思えば聡介から暁人の、暁人から聡介の話を聞くことはほとんど無かった。ごく普通の家族に縁が薄いのは陸も同じだが、梶家の親子像もまた幸福なものではなかったのかもしれないと、今さらのように気づかされる。
「俺は適当に探して帰るから、お構いなく」
そう言って聡介の寝室に入ると、暁人は扉を閉めてしまった。着替えが終わってしまうと、彼が何かを探している音だけが響く室内にじっとしているのも気づまりでキッチンに立つ。
探し物は中々見つからないようで、ときどき暁人が苛立っている気配が伝わってきた。その音につい意識を奪われながら、雨に濡れてしまったキャベツを洗い、千切りにするための準備を進めていく。
しばらくすると、寝室からでてきた暁人がリビングに入ってきた。どうやら目的のものが見つからないらしく、今度はリビングの本棚や棚を丁寧に調べ始める。
一時間ほど経ったところで、ようやくあったと叫ぶ声が聞こえてきた。興味本位で様子を伺うと、暁人が手にしているのは梶総合病院の名が印刷された薄いグリーンの紙封筒だ。
「たく、適当に扱いすぎなんだよ」
疲れたとため息をついて立ち上がると、暁人はすっかり下拵えを終えているキッチンに入ってきた。貰うねと言って勝手に冷蔵庫から取り出したのは、聡介の常備しているラムネの瓶だ。
「陸って料理作ったりするんだ」
「……たまに、だ」
「俺には一回しかしてくれなかったくせに」
ふっと自虐的に笑ってキッチンを出て行く暁人に、ずきりと胸が痛んだ。先に裏切ったのは、勇気を出して止めてくれと言った陸を無視したのは暁人の方なのに。
「止まないなぁ」
リビングの窓辺に立った暁人が、灰色より黒に近い空を見ながら呟いた。締め切ったガラスを叩く雨の音が煩い。吸い寄せられるようにふらりと暁人の側に近づくと、今日初めて彼の視線が正面から陸を見据える。
「陸もこんな気持ちだったのかな」
「え」
「俺が陸を裏切って佳くんと寝てたとき、陸もこんな風に苦しくて悲しくて、腹が立つのに怒るのも虚しいみたいな、こんなごちゃ混ぜの気持ちだったのかなってね」
一瞬だけ笑って見せた暁人は、そう言ってラムネの中身を陸の頭にぶちまけた。取り出すことのできない瓶の中で、炭酸にもまれたガラス玉がくるくると回る。泡立つ液体の感触が頭から足へと伝い落ちていく。
「父さんとのセックスは、気持ちよかった?」
とんとんと指で肩を叩く仕草に、反射的に噛み跡の残る場所を手で押さえてしまった。さっき見られていたのか。他に痕跡らしいものはもう無いはずだが、今さらのように心臓が罪悪感にずきずきと痛みを訴える。
「付き合ってる相手が別の人間とやった空間って、こんなに嫌なものなんだね。陸が全部捨てろって言った意味、ようやく分かったかも」
「痛ッ」
いきなり強い力で肩を掴まれたかと思うと、そのまま油断していた所を体重をかけて押し倒される。大人二人が倒れ込む物凄い音がしたが、単身者の多いマンションで平日の昼間に駆けつける人間など皆無だ。
至近距離で睨み合う暁人の顔が、ひどく苦しそうに歪んでいる。聡介が残した跡がピリピリと熱い。何もかもめちゃくちゃだ。暁人と佳を罵る資格なんて、もうどこにも残されてはいない。
シャツの襟首が強引に伸ばされて、肩口に残された噛み跡が露わにされる。まだ青黒い色の残る場所をゆっくりと指の腹でなぞられると、ぞくりとした悪寒のようなものが走り抜けた。
「ねぇ、なんであの時、すぐに否定してくれなかったの?」
大きな琥珀色の目に水の膜が張る。あの夏の日、永遠に気持ちを封印するつもりで訪れた場所。こちらを見て頬を紅潮させていた、まだ線の細かった少年。
『俺も陸が好きだから』
不意に差し出された真っ直ぐな暁人の好意は、要らないと返すにはあまりにきらきらと美しかった。梶の家の跡取りとして、聡介の息子として誰からも愛されている少年が、親兄弟にさえ疎まれる自分を好きだと言ってくれた。
多感な時期のほんの気まぐれでもなんでも、人から大好きだと、必要だと言って抱きしめられたのは初めてだった。
「暁人、俺は……お、れは」
愛すべきあの離れの空間で、彼と過ごした時間もまた、大切で温かい記憶だった。聡介に抱く絶対的なものとは違っても、暁人を嫌いなはずがない。
「梶聡介の身代わりが欲しかったんだろう。それがどんなに浮気をされても、身勝手な最低野郎と別れようとしなかった本当の理由だ」
違う、そんなつもりはない、暁人を聡介の代わりだなんて考えたことはない。それなのに舌の根は震えるばかりで、否定する言葉がひとつも出てこない。
「ほら、陸はそうやって、いつも黙り込んでばかりだ。俺が好きだと言い続けても、浮気を繰り返しても、耐えてますって態度で知らん顔をする。俺は、俺は陸にとって何だったの。俺たちが一緒にいた時間は、一体何だったんだよッ」
吐き捨てるように叫ぶ暁人に返す言葉もなくて、ただ手を伸ばして栗色の頭を抱きしめた。生まれつきのくせ毛が跳ねて頬をくすぐる。それがまだ小学生だった少年の頃を思い出させて、切なさに息が苦しくなる。
遠くで空が唸る音がしていた。また嵐が来る。聡介に初めて抱かれた窓辺で、陸は近づく暁人の口づけを受け入れた。
いつもの苦しいほどに食いついてくるキスとは違う。中学生の暁人が恐る恐るしてくれたような、淡くて優しいだけのキスが何度も繰り返される。
「今夜十時、大学生になった陸と初めてデートした場所で待ってる」
「暁人、それ……は」
「父さんが居る前で出て来られるものなら、来て見せてよ。最後に、陸を抱かせて」
もう一度近づいてきた唇が、今度は味わうように舌先で下唇を舐めてから離れていった。耳の裏をかすめた一瞬の指の感触に、小さな震えが背筋を駆け抜ける。無理だと縋り付こうとしたのに、暁人はするりと避けて立ち上がってしまう。
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