ヒヨクレンリ

なかゆんきなこ

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~番外編~

指輪を買おう!!

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こちらはブログにて公開しておりました、プロポーズ後のお話です。
指輪を買いに行く二人。
読者様にネタをいただきまして、書きました!!
********************************************


 お墓参りの後、私と正宗さんはジュエリーショップに行きました。
 目的は、指輪。でへへっ。婚約指輪、買ってもらうのです!!
 あのプロポーズの後、「指輪、一緒に選びに行きましょうね」って言われて、自分でも色々雑誌を見たりネットで調べたり、どんなデザインが良いかなって、考えましたよ。
 め、めっちゃドキドキする…。まさか自分が指輪を選ぶ日が来ようとは…っ。
 そして、切に願った。
 頼むから指、もっと細くなれ!! と。

 こういう時でもないと、中々足を運ばないジュエリーショップ。
 自動ドアを過ぎて、店内に入れば…。
「いらっしゃいませ」
 綺麗なお姉さん達が、これまた綺麗なお辞儀で挨拶してくれる。
 お…、おおおおお。た、高そうな雰囲気…っ。
 私達はとりあえず、指輪が並んでいるショーケースを見て…。
 あ、この辺がたぶん婚約指輪かなって思いながら、色々見ていく。
 正宗さんが、「これはどうですか?」って指差して。
「…可愛い…。あっ、これも…」
 とか、目移りしてしまう私。
 やっぱりダイヤ…かなあ…。定番だって聞いたし、デザインも他の石より多い。
 あっ。これ、すごく可愛いいいい!! 
 滑らかな曲線を描くリングに、綺麗にカットされたダイヤが輝いている。
 うわああ…。今まで、ダイヤとか宝石にまったく興味無かったけど、こうして見てみると、か、可愛いなあ…。
「……千鶴さん、それがいいんですか?」
 あんまりにもじーっと見ていたら、正宗さんに聞かれた。
 えへへ!! はい…って、えええええええええええ!!!!
 良く見たらこれ、値段がぜんっぜん可愛くねええええええええええ!!!!
 ごっ、五十万っ!? こんなちっこいのに、五十万んん!!!
 えとあのっ、最近は三十万円から四十万円が婚約指輪の相場って聞いてたんですけど!! でも十万円から二十万円のリングもあって、私、そんくらいで十分って思ってたんですけど。えええええええええ!!!
 や、やばい!! こんな高いの、正宗さんに買わせるわけにはっ…。
「本日は、婚約指輪をお探しですか?」
 そ、そうこうしている内に、店員さん来ちゃって。
 正宗さんは「はい」と頷くと、私が見ていた五十万の指輪を指差して、「これを見せていただけますか?」って、だめえええええええええええ!!!
「まっ、正宗さん!!」
 私は小声で、正宗さんに言う。
「駄目です高いですこれっ」
「そう…ですか? でも、一生モノですし」
「で、でもっ」
「それに…、」
 正宗さんは、ふっと微笑んで。

「これからずっとつけていてもらうものだから、あなたの一番気に入ったものを贈りたいんです」

 って、殺し文句をですね!!
 いやあああああ!!! 嬉しい…っけど、人前!! 人前ですよ正宗さん!!
 ほら!! 店員のお姉さんなんて、「このバカップル…」みたいな顔してますよ!!
 もだもだする私をよそに、正宗さんは店員さんから渡された指輪を私の薬指にはめたりして、「ほら、良く似合います」なんて言ってくれたりして。
 うっうううう…。私に、この指輪を貰う価値なんてあるんだろうか…。
 それに、婚約指輪って婚約期間中にしかつけないんじゃ…? って。私の指のサイズを測ってくれてる店員さんに聞いてみたら、
「そんなことはないんですよ。さすがに結婚指輪のように普段使いはできませんが、お友達の結婚式や同窓会など、フォーマルな場でつける方も多いんです。それから、結婚指輪とセットになっているデザインのものもありまして…」
 そ、そうなんだ!!! 貰ったらあとはジュエリーボックスの肥やしになってるイメージがあったな、婚約指輪。
 結婚した後も、正装する時につけるんですね、なるほど…。
 それに、セットリングか…。それいいかも、って思ったら…。
「この指輪も、セットのデザインになっている結婚指輪があるんですよ。今、お持ちしますね」
 店員さんが、別のショーケースから二つのリングを持ってきた。
「これと、これをこうしまして…」
 そして、私の指には結婚指輪と婚約指輪。
 おお…、セットでデザインされただけあって、こうして見ると一つの指輪に見えて素敵…。
 なーんて、うっとりしていたら…。
「それにしましょうか」
 って、正宗さん。即決過ぎる!!
「ええっ!! でもお値段が…っ」
 高いですよこれ!! 結婚指輪もっ!!
「値段のことは、気にしないでください」
 ま、正宗さんッ…。
 う、嬉しいけど…。も、申し訳ねえですよおおおお!!!!

 結局、婚約指輪と結婚指輪は私が値段可愛くねえ!! と思った奴に決まりました。
 婚約指輪は正宗さんが買ってくれました。でも…っ。
 私ばっかり買ってもらうのは…っ、と。
 正宗さんの分の結婚指輪は、私が買うと言って譲りませんでした!!(本当は結婚指輪、二つとも私が買いたかったんだけど、正宗さんが「俺が千鶴さんに贈りたいんです」って、今日何度目の殺し文句!! を発動しまして…)
 一ヶ月後には、私達の指にぴったり嵌るサイズの指輪が出来上がるそうです。


 帰り際、担当してくれた店員さんにこしょっと耳打ちされた。
『結婚指輪は、ご夫婦の『途切れない絆の証』として、皆さんつけておられますけど、最近は婚約指輪を買わないカップルも多いんです。でも、婚約指輪は、男性から女性に贈る『愛の証』ですから…』
『ぅえっ』
『うふふ。今時珍しいですよ、お値段を気にせず気に入られたものを即決される男性。お幸せ、ですね』
『…………っ』
 愛されてますねえ、って。遠回しに言われて。
 お世辞なのか嫌味なのかストレートな賛辞なのか、わからないけど。
 正宗さんの気持ちが、嬉しくて…。
 顔が林檎のようになってました!! 
 指輪。一生、大事にします!!

 でも…。


 色々と心臓に悪い買い物でした!!




************************************************
 この時の正宗さんは、お約束通り指輪を前に顔を輝かせたりしょぼーんってしたり焦ったりしている千鶴を「可愛いなあ」とか思ってますよこのバカップル!!!
 ちなみに最後の店員さんのセリフは、千鶴が疑っていたような嫌味ではなく、純粋に「可愛いなあこのカップル」という気持ちから。
 いやしかし…。このネタを考えて下さったメグ様、本当に神!!
「これからずっとつけていてもらうもの~」というセリフに、千鶴を一生離しません、な正宗さんの気概を感じて萌えました。本当に、ありがとうございます!!!

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