414 / 453
第3章
第519話 予言の内容
しおりを挟む
そこにロモノコが発する光が、双子の上に降り注いだ。双子は手を繋いだまま、一度目を閉じて、スッと半分だけ目を開けた。
「「──神の子よ。」」
双子の声が合わさる。
「「ことわりの定め、今ここに聞き給え。
言いつむげ、光あれ!」」
双子が詠唱すると、光の粒子が空に向かって立ち上っていき、双子は歌のようなものを歌い始めた。綺麗な歌声だ。
でも、何だか切ない気持ちになるな……。
「あなたの命はおびやかされる。
国壊れし時、その身はきたり。
溢れし水鞠は仇と、はらから。
汚泥と澄みはぶつかり合いし。」
双子がスッと目を閉じる。
「「こんなん出たよ~?」」
「えっと、どういう意味なのかな……?」
「解説してくれ、レイ、リィ。」
「うんっとね、直接的に命を狙われるってことみたい、あなたが。」
「死にかけるか、死ぬってことだね!」
「ええっ!?い、いつ!?」
「どこかの国が終わる時?」
「どこかはわかんな~い。」
「だからいつかもわかんな~い。あはっ。」
「あはって……。襲ってくるのは誰なの?」
「それもよくわからないよ~。」
「予言は抽象的なことが多いから~。」
「私たちも推測するしかないんだもん。」
「「ねー。」」
「そ、そんな……。」
僕が殺されかける、または殺されるという不吉な予言なのに、詳しいことがまったくわからないよ!
【ザザ・アイワナ・バイツウェル2世のことではないですか?あれは水の魔物です。】
そこにキリカが話しかけてくる。
ザザ・アイワナ・バイツウェル2世が、直接僕の命を狙ってくるということ?
【おそらくは。──オニイチャンが操るのは海、つまり水です。汚泥のようなザザ・アイワナ・バイツウェル2世と、澄んだ水であるオニイチャンが、直接戦うことになる、という意味かも知れませんね。】
キリカにもわからない?
【彼らは認識阻害を使っていますから。
私に集められる情報は限られています。
彼らの現在の居場所もわかりませんし。】
そうか……。でも、キリカの言う通りかも知れない。僕を狙っているのは、今のところザザ・アイワナ・バイツウェル2世だけだ。
彼が汚泥であるというのなら、僕の仇であるし、スキル〈海〉は僕の味方──はらからだ。同じ水だけど、敵味方として、いずれ対決するということだね。
でも、壊れる国って、どこなんだろう?
【ひとつわかることは、ルーデンス王太子が仲間たちに配っていた、ザザ・アイワナ・バイツウェル2世の体液が、世界中に広まりつつあるということですね。】
え!?今もう、そんなことになってるの?
【あれは能力向上の力を持ちますが、同時にザザ・アイワナ・バイツウェル2世の使役下に入るもの。国々が掌握されつつあります。
どの国が壊れても、おかしくないかも知れませんね。この国もだいぶ汚染されつつあるようですよ。国壊れし時、というのが、どの国になってもおかしくはありません。】
そんなことになっていたのか……。
僕がルーデンス王太子に対抗する為に国を作っている間に、敵は着々と水面下で勢力を広げつつあったみたいだ。
「わかりました、ご忠告ありがとうございます。出来るだけ気をつけたいと思います。」
「じゃあ私たちもそろそろ連れてってね?」
「え?どこに?」
「神の国の入口の国にだよ?」
「神の国の入口の国、フルバティエ、そこに向かえって予言が出たんだもん!」
「「ね~。」」
「ええっ!?それも予言で出たの?」
「お前たちは神の役に立つ存在って言われたの~。英雄候補なんだって!」
「「ね~。」」
「そ、それは随分とはっきり、予言されたんだね……。確かに2人は英雄候補だけど。」
「なんだと!?本当に、うちの天使と妖精が英雄候補だって言うのか?アレックス!」
最初に言われた時に、なんとなく聞き流してたけど、バウアーさん、自分の娘さんたちを、天使と妖精って呼んでるの?
「はい、賢神候補と聖女候補ですね。」
「なんてこった……。さすが俺の娘たちだ。
アレックス、娘たちを預けるのはいいが、心配だ。ミューレに同行を頼みたいんだが。
彼女がいれば安心だからな。」
「あ、それはむしろ、こちらからお願いします。僕はエリクソンさんに、英雄候補たちの師匠をお願いするつもりでいるので。以前に軽く了承はいただいているんですが。」
「それは俺からも頼んでおこう。
元賢神のミューレ・エリクソンの指導があれば、娘たちは立派な英雄になってくれるだろう!どうかうちの天使と妖精を、次世代に名を轟かせる英雄にしてやってくれ!」
「英雄になれるように頑張ってくるよ~。」
「私も頑張る~。」
「「ねー。」」
な、なんか軽いなあ……。
────────────────────
少しでも面白いと思ったら、エピソードごとのイイネ、または応援するを押していただけたら幸いです。
「「──神の子よ。」」
双子の声が合わさる。
「「ことわりの定め、今ここに聞き給え。
言いつむげ、光あれ!」」
双子が詠唱すると、光の粒子が空に向かって立ち上っていき、双子は歌のようなものを歌い始めた。綺麗な歌声だ。
でも、何だか切ない気持ちになるな……。
「あなたの命はおびやかされる。
国壊れし時、その身はきたり。
溢れし水鞠は仇と、はらから。
汚泥と澄みはぶつかり合いし。」
双子がスッと目を閉じる。
「「こんなん出たよ~?」」
「えっと、どういう意味なのかな……?」
「解説してくれ、レイ、リィ。」
「うんっとね、直接的に命を狙われるってことみたい、あなたが。」
「死にかけるか、死ぬってことだね!」
「ええっ!?い、いつ!?」
「どこかの国が終わる時?」
「どこかはわかんな~い。」
「だからいつかもわかんな~い。あはっ。」
「あはって……。襲ってくるのは誰なの?」
「それもよくわからないよ~。」
「予言は抽象的なことが多いから~。」
「私たちも推測するしかないんだもん。」
「「ねー。」」
「そ、そんな……。」
僕が殺されかける、または殺されるという不吉な予言なのに、詳しいことがまったくわからないよ!
【ザザ・アイワナ・バイツウェル2世のことではないですか?あれは水の魔物です。】
そこにキリカが話しかけてくる。
ザザ・アイワナ・バイツウェル2世が、直接僕の命を狙ってくるということ?
【おそらくは。──オニイチャンが操るのは海、つまり水です。汚泥のようなザザ・アイワナ・バイツウェル2世と、澄んだ水であるオニイチャンが、直接戦うことになる、という意味かも知れませんね。】
キリカにもわからない?
【彼らは認識阻害を使っていますから。
私に集められる情報は限られています。
彼らの現在の居場所もわかりませんし。】
そうか……。でも、キリカの言う通りかも知れない。僕を狙っているのは、今のところザザ・アイワナ・バイツウェル2世だけだ。
彼が汚泥であるというのなら、僕の仇であるし、スキル〈海〉は僕の味方──はらからだ。同じ水だけど、敵味方として、いずれ対決するということだね。
でも、壊れる国って、どこなんだろう?
【ひとつわかることは、ルーデンス王太子が仲間たちに配っていた、ザザ・アイワナ・バイツウェル2世の体液が、世界中に広まりつつあるということですね。】
え!?今もう、そんなことになってるの?
【あれは能力向上の力を持ちますが、同時にザザ・アイワナ・バイツウェル2世の使役下に入るもの。国々が掌握されつつあります。
どの国が壊れても、おかしくないかも知れませんね。この国もだいぶ汚染されつつあるようですよ。国壊れし時、というのが、どの国になってもおかしくはありません。】
そんなことになっていたのか……。
僕がルーデンス王太子に対抗する為に国を作っている間に、敵は着々と水面下で勢力を広げつつあったみたいだ。
「わかりました、ご忠告ありがとうございます。出来るだけ気をつけたいと思います。」
「じゃあ私たちもそろそろ連れてってね?」
「え?どこに?」
「神の国の入口の国にだよ?」
「神の国の入口の国、フルバティエ、そこに向かえって予言が出たんだもん!」
「「ね~。」」
「ええっ!?それも予言で出たの?」
「お前たちは神の役に立つ存在って言われたの~。英雄候補なんだって!」
「「ね~。」」
「そ、それは随分とはっきり、予言されたんだね……。確かに2人は英雄候補だけど。」
「なんだと!?本当に、うちの天使と妖精が英雄候補だって言うのか?アレックス!」
最初に言われた時に、なんとなく聞き流してたけど、バウアーさん、自分の娘さんたちを、天使と妖精って呼んでるの?
「はい、賢神候補と聖女候補ですね。」
「なんてこった……。さすが俺の娘たちだ。
アレックス、娘たちを預けるのはいいが、心配だ。ミューレに同行を頼みたいんだが。
彼女がいれば安心だからな。」
「あ、それはむしろ、こちらからお願いします。僕はエリクソンさんに、英雄候補たちの師匠をお願いするつもりでいるので。以前に軽く了承はいただいているんですが。」
「それは俺からも頼んでおこう。
元賢神のミューレ・エリクソンの指導があれば、娘たちは立派な英雄になってくれるだろう!どうかうちの天使と妖精を、次世代に名を轟かせる英雄にしてやってくれ!」
「英雄になれるように頑張ってくるよ~。」
「私も頑張る~。」
「「ねー。」」
な、なんか軽いなあ……。
────────────────────
少しでも面白いと思ったら、エピソードごとのイイネ、または応援するを押していただけたら幸いです。
120
あなたにおすすめの小説
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。