こじらせ中年の深夜の異世界転生飯テロ探訪記

陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)

文字の大きさ
30 / 502

第13話 ロック鳥(鳥肉)の冷手羽とレバーペースト②

しおりを挟む
「ミスリルは魔法との相性がいいから、魔法剣士や魔法使い、デバフやバフの使える弓使いが愛用してる。
 聖属性を持ってるから、アンデット討伐にはミスリルの武器じゃないとかなり効率が落ちると言われているな。」
 鉱石に属性があるのは確かに凄いな。

「アダマンタイトには特に属性はないが、とにかく硬い。磁力を帯びているから見つかりやすい鉱石でもあるな。
 大剣や両手剣や片手剣なんかの近接職武器と、弓使いの矢じりや、防具に使用されることが多いな。」
 磁石で鉱脈を見つけるということか。

「オリハルコンは一番硬いが希少でとにかく高い。だがこいつも魔法との相性がいいから、ランクの高い冒険者には垂涎の的さ。特に弓使いはこいつを持ってないとSランクと戦えんらしい。流通してるものではあるが、まあ、滅多にお目にかかれんがね。」
 ならオリハルコンで弾を作れば最強ということか。

「他にもアンオブタニウムとダマスカス鋼って鉱石があるんだが……、近年見つかったという話を聞かない。オリハルコンよりも硬いが、加工技術を持ってる人間も、今は年寄りしかいないって話だ。」

 アンオブタニウムは俺も知っている。元は工学用語で、宇宙の過酷な環境に耐える理想的な金属の意味で使われ、転じて実在しないものを表現してからかわれる時に使用されるようになった言葉だ。
 この世界には現物として存在するのか。

 ダマスカス鋼は伝説の金属などではなく、俺の元の世界にも実在していた金属だ。別名ウーツ鋼。決して錆びない凄まじい切れ味の刃物が作れるという金属だが、製造法が歴史の彼方に消えてしまったと言われている、ロマンあふれる金属だ。
 それを加工出来る人間が、この世界には今なお存在するとは!

 俺はダマスカス鋼に最も興味をひかれて、加工技術を持つ人の居場所を尋ねたが、アスターさんには分からないらしい。
 なんせ流通してないからな、冒険者ギルドでも分からないんじゃないか?と言われてしまってはお手上げだった。

 ダイヤモンドを加工するにはダイヤモンドが必要と言われているように、それを加工する技術が分からなければ、いくら能力で出せても意味がない。一番現実的なのが、オリハルコンの武器というわけだ。

 俺はオリハルコンの武器を加工しているところを見てみたいと言った。
 この村の近くにはないらしい。
 明日加工場があるところの近くまで、クエストでいくから案内しようか?と言われて、俺は一も二もなく了承した。

 俺は家に戻ったが、明日になるまではやることがない。トイレの問題は解決したし、畑は土を再び調整するにはまだ日数がかかる。とりあえず残ったロック鳥の素材を使って料理でもするか。

 俺は冷蔵庫からレバーと手羽を出した。鶏のレバーは臭み取りがいらないものだが、ロック鳥のレバーも匂いが気にならなかったので特に臭み取りはしなかったが、すじと血栓は取り除いてある。久々に常備菜にするか。

 俺は玉ねぎ、人参、セロリ、にんにく、赤ワイン、ローリエ、生クリーム、落し蓋、タッパー、フードプロセッサーを出して、オリーブオイル、塩、バター、黒胡椒、片栗粉、醤油、みりん、白胡麻、サラダ油、ジップロック、キッチンペーパー、以前ラズロさんから料理と交換に譲って貰った乾燥ハーブと、余ったクズ肉と野菜で作っておいた、煮詰めたコンソメスープを準備した。

 レバー1キロに対して、玉ねぎ1個と人参とセロリを1本、うすーく切ってやる。にんにくは2粒みじん切りにし、まとめてオリーブオイルで弱火で炒める。
 火が通ったら適当な大きさに切ったレバーを入れて更に炒める。

 全体に火が通ったら、赤ワインを400CC、煮詰めたコンソメスープを200CC、乾燥ハーブをお好みで加えて中火で煮てアルコールを飛ばす。コンソメキューブを使うなら3つ、顆粒のコンソメを使うなら大さじ2だ。

しおりを挟む
感想 51

あなたにおすすめの小説

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

異世界転生したおっさんが普通に生きる

カジキカジキ
ファンタジー
 第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位 応援頂きありがとうございました!  異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界  主人公のゴウは異世界転生した元冒険者  引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。  知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?

1歳児天使の異世界生活!

春爛漫
ファンタジー
 夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。 ※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~

夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。 雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。 女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。 異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。 調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。 そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。 ※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。 ※サブタイトル追加しました。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

処理中です...