61 / 502
第22話 オーク肉(豚肉)の冷しゃぶと温しゃぶ③
「店……店をあけなきゃ。」
「ナナリー、無理しちゃいかん。」
「そうですよ、ゆっくり休みましょう。」
「でも……、オークの肉が……傷んでしまうから……。」
そう言ってナナリーさんは眉を下げる。
そういえば、冷蔵庫らしきものが店になかったな。食材を駄目にしてしまうのが気になるのは俺も分かる。
「今日は俺が代わりに店に立ちましょうか?」
「お前さんがか?料理出来るのか?」
ヴァッシュさんが目をみはる。
「はい、と言っても料理人ではないので、大したものは作れませんが、要するにオークの肉を売り切ってしまえばいいんですよね?そのくらいなら何とかなります。」
ナナリーさんがヴァッシュさんと顔を見合わせる。
「分かりました……。あつかましいですが、お願いしてもいいでしょうか?」
ナナリーさんが力なく言ってくる。
「はい、ゆっくり休んで下さいね。
ヴァッシュさん、このあたりの精肉店を教えていただけませんか?肉が塊だったので、切るところを任せたいのですが。」
「分かった、案内しよう。」
俺は塊肉を携えて、ヴァッシュさんの案内する精肉店にやって来た。
有料で薄く切って貰うと、それを持って再びナナリーさんの店へと戻った。
「随分と薄くして貰ったんだな?」
「はい、これで冷しゃぶを作ります。」
「レイシャブ?」
俺1人で大勢の客を一度にさばくのは大変だ。ある程度作り置きした方がいい。
そう考えて、あえて作り置きの方がうまい豚肉の冷しゃぶを作ることにした。
「ヴァッシュさんはナナリーさんを見ていてあげて下さい。
軽度のものしか、さっきの飲み物では改善しませんので、体調がよくならないようであれば、お医者様を。」
「分かった。」
ヴァッシュさんが2階に消えてゆき、俺は大きな鍋に湯を沸かした。
レタスも一緒に温しゃぶにして食べる方が俺は好きだが、単価を考えると、レタスは生のままのほうがいいだろう。それもうまいしな。
俺は、ポン酢、料理酒、砂糖、3倍濃縮の市販のめんつゆ、ごま油、業務用の大根おろし、カイワレ大根、レタスを出した。
さすがに大人数さばくことを考えると、大根おろしを作ってる暇はないだろう。
煮立った鍋に砂糖をひとつまみと、料理酒を入れてかきまぜる。肉を固くさせない為のものなので、いつも量は適当だ。
はかって入れるのであれば、水1リットルに対して、双方大さじ1程度。
まぜたら火を止めて少しさましてから、極薄の豚肉を一枚ずつ入れて箸でかき混ぜながら火を通し、色が変わったら引き上げてさましてやる。
急ぐ時は水につけるが、俺はあんまりやらない。
氷水は絶対に使わない。砂糖を入れるのも、沸騰した湯につけないのも、氷水に入れないのも、豚肉を固くしない為。氷水に入れると肉が固くなるのと同時に油が固まってマズくなってしまうのだ。
湯が冷める前に弱火と中火の中間くらいで再び熱して、残りを全部火に通す。
普段はそのまま食べるが、人に出すものなので、浮いてきた油やアクを取りのぞきながらそれを繰り返す。
ポン酢と3倍濃縮の市販のめんつゆを3対1で混ぜ合わせ、ごま油を少々、大根おろしを乗せて、カイワレ大根を散らして、ツケダレの完成だ。かわりに豆苗でもいい。
出汁を加えて薄めれば、そうめんやうどんに乗せるぶっかけにも使える。
レタスは手でちぎって洗ったものを、水を切って置いておく。水切れが悪ければキッチンペーパーで軽く拭き取る。
料理を出す時に、皿にしいたレタスの上に肉をのせれば豚冷しゃぶの完成だ。
これで店に出す分は準備が出来た。
「ナナリー、無理しちゃいかん。」
「そうですよ、ゆっくり休みましょう。」
「でも……、オークの肉が……傷んでしまうから……。」
そう言ってナナリーさんは眉を下げる。
そういえば、冷蔵庫らしきものが店になかったな。食材を駄目にしてしまうのが気になるのは俺も分かる。
「今日は俺が代わりに店に立ちましょうか?」
「お前さんがか?料理出来るのか?」
ヴァッシュさんが目をみはる。
「はい、と言っても料理人ではないので、大したものは作れませんが、要するにオークの肉を売り切ってしまえばいいんですよね?そのくらいなら何とかなります。」
ナナリーさんがヴァッシュさんと顔を見合わせる。
「分かりました……。あつかましいですが、お願いしてもいいでしょうか?」
ナナリーさんが力なく言ってくる。
「はい、ゆっくり休んで下さいね。
ヴァッシュさん、このあたりの精肉店を教えていただけませんか?肉が塊だったので、切るところを任せたいのですが。」
「分かった、案内しよう。」
俺は塊肉を携えて、ヴァッシュさんの案内する精肉店にやって来た。
有料で薄く切って貰うと、それを持って再びナナリーさんの店へと戻った。
「随分と薄くして貰ったんだな?」
「はい、これで冷しゃぶを作ります。」
「レイシャブ?」
俺1人で大勢の客を一度にさばくのは大変だ。ある程度作り置きした方がいい。
そう考えて、あえて作り置きの方がうまい豚肉の冷しゃぶを作ることにした。
「ヴァッシュさんはナナリーさんを見ていてあげて下さい。
軽度のものしか、さっきの飲み物では改善しませんので、体調がよくならないようであれば、お医者様を。」
「分かった。」
ヴァッシュさんが2階に消えてゆき、俺は大きな鍋に湯を沸かした。
レタスも一緒に温しゃぶにして食べる方が俺は好きだが、単価を考えると、レタスは生のままのほうがいいだろう。それもうまいしな。
俺は、ポン酢、料理酒、砂糖、3倍濃縮の市販のめんつゆ、ごま油、業務用の大根おろし、カイワレ大根、レタスを出した。
さすがに大人数さばくことを考えると、大根おろしを作ってる暇はないだろう。
煮立った鍋に砂糖をひとつまみと、料理酒を入れてかきまぜる。肉を固くさせない為のものなので、いつも量は適当だ。
はかって入れるのであれば、水1リットルに対して、双方大さじ1程度。
まぜたら火を止めて少しさましてから、極薄の豚肉を一枚ずつ入れて箸でかき混ぜながら火を通し、色が変わったら引き上げてさましてやる。
急ぐ時は水につけるが、俺はあんまりやらない。
氷水は絶対に使わない。砂糖を入れるのも、沸騰した湯につけないのも、氷水に入れないのも、豚肉を固くしない為。氷水に入れると肉が固くなるのと同時に油が固まってマズくなってしまうのだ。
湯が冷める前に弱火と中火の中間くらいで再び熱して、残りを全部火に通す。
普段はそのまま食べるが、人に出すものなので、浮いてきた油やアクを取りのぞきながらそれを繰り返す。
ポン酢と3倍濃縮の市販のめんつゆを3対1で混ぜ合わせ、ごま油を少々、大根おろしを乗せて、カイワレ大根を散らして、ツケダレの完成だ。かわりに豆苗でもいい。
出汁を加えて薄めれば、そうめんやうどんに乗せるぶっかけにも使える。
レタスは手でちぎって洗ったものを、水を切って置いておく。水切れが悪ければキッチンペーパーで軽く拭き取る。
料理を出す時に、皿にしいたレタスの上に肉をのせれば豚冷しゃぶの完成だ。
これで店に出す分は準備が出来た。
あなたにおすすめの小説
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
俺はクギミヤ タツミ。
今年で33歳の社畜でございます
俺はとても運がない人間だったがこの日をもって異世界に転生しました
しかし、そこは牢屋で見事にくそまみれになってしまう
汚れた囚人服に嫌気がさして、母さんの服を思い出していたのだが、現実を受け止めて抗ってみた。
すると、ステータスウィンドウが開けることに気づく。
そして、チートに気付いて無事にこの世界を気ままに旅することとなる。楽しい旅にしなくちゃな
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
英雄の孫は今日も最強
まーびん
ファンタジー
前世では社会人だったが、死んで異世界に転生し、貧乏貴族ターセル男爵家の3男となった主人公ロイ。
前世のギスギスした家庭と違い、家族の皆から愛され、ロイはすくすくと3歳まで育った。
中でも、毎日一緒に遊んでくれるじいじは爺馬鹿全開で、ロイもそんなじいじが大好き。
元将軍で「英雄」と呼ばれる最強のじいじの血を引いたロイは、じいじ達に見守られながら、今日も楽しく最強な日々を過ごす。