【完結】JK退魔師と解呪師の罠 ~天才姉妹・凜と雪菜は二人溶け合いながら堕ちていく~

吉田定理

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9、姉妹

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 凜と雪菜は、身も心もボロボロになって、疲れ果てて帰宅した。幸いなことに母は出かけているらしく不在だった。
 退魔師は日ごろから霊気の一部を体内で凍結させ、いざというときの予備電源のようにして持っている。通常、この予備電源を使うことはないのだが、今回ばかりは文字通り全てを出し切らなければ、敗北していただろう。凍結してある霊気を解凍・解放する際は、妖魔に悟られないよう、少しずつ少しずつ解凍を進めなければならなかった。そのため、自分も雪菜も、屈辱的な時間に耐えなければならなかったというわけだ。
 シャワーを浴びて不浄の身を洗い流すと、生き返った心地がした。
「お姉ちゃん、まだ体が戻らないなんて、やっぱりおかしくない?」
 パジャマで、自分の男のモノを隠しながら、雪菜が不安げに尋ねた。
 凜の体も同じだった。つまり、生えてしまったものが、小さくなったり取れたりする気配がない。蔵で見つけた古書には、呪いを編んだ妖魔を殺すことで、呪いは解けると書かれていたはずだが……。
「あいつを倒したことは間違いない。雪菜も見ていたし、確かにあいつをぶった切った感触があった」凜は手に残る両断の感触を思い出した。「術者が死んでから、呪いが解け始めるまで、時間差があるとか?」
「それならいいんだけど。なんとなく、妖魔を倒したら、妖魔が消えるみたいに、さーっと消えてくれるかと思ってたよ」
「あたしもそう思ってた」
 だが実際には、生えたままだし、性欲も泉のように湧き上がってくる。恐らく雪菜も口には出さないが、性欲と戦っているに違いない。
「とにかく、体を休めたほうがいいな。まだ昼間だけど、少し寝よう。起きたら、夢みたいになくなってるかも」
「そうだね」
 二人はそれぞれの部屋で眠ることにした。凜はベッドに重たい体を横たえ、目を閉じた。静かに時間が流れていく。時折寝返りを打つと、あれが怒張して、下半身が熱を持っていることが感じられた。全身にじんわりとした疲労感があるのに、どうしても眠れない。あれを触りたいという気持ちが、一瞬、頭をよぎった。これは本心ではなく、妖魔の媚薬の効果がまだ残っているせいだと決めつけた。時間ばかりが過ぎても、あれは消えていくどころか、むしろ白熱して、意識の外に追いやることも難しくなってきた。
 凜は仕方なくベッドの上で身を起こして、パジャマの布越しにあれを撫でた。だがそれではもどかしく、ズボンとパンツを脱ぎ捨てた。手が勝手に動いて、止められない。
「お姉ちゃん……」
 驚いて声のほうを見ると、ドアを開けて、雪菜が入ってきた。頬を紅潮させて、虚ろな目をしている。
「雪菜?」
「あそこが、うずいて、我慢できないの」雪菜は下半身に何も履いていなかった。雪菜のオトコは、すでに限界に近いくらいに大きく腫れ上がっていた。「わたし、お姉ちゃんとしたい。お姉ちゃんに、触ってもらいたいの。お願い……」
「雪菜……」凜の胸は締め付けられるように痛んだ。可哀そうな雪菜が、可哀そうなほど、なぜか愛おしくて、痛い。「ここに来て」
 凜は雪菜のそれを、そっと手のひらで包み込んだ。雪菜がうっとりとした声で、あえぐ。
「お姉ちゃんのは、わたしがするから」
 雪菜はそう言って、凜のを手でしごき始めた。ぎこちない手つきで、一生懸命に。もどかしくて、心地よくて、凜は何も考えられなくなる。
 二人はほとんど同時に達した。だがそれで終わるはずもなく、太い二本の柱は健在だった。休む間も惜しむように、次の絶頂に向けて運動を繰り返す。互いにどちらからともなく、相手の上着を脱がせ、ブラジャーを外した。雪菜が乳首を転がすたびに、下腹部がきゅんきゅんした。
 雪菜の胸はまだまだ発達途上で、サイズは物足りなかったが、色と形は素晴らしかった。白く抜けるような肌は生クリームのようで、ちょこんとミニイチゴが乗せられている。指でちょっと乱暴に弾くと、身をよじるのが可愛らしくて、凜は何度も何度も弾いた。二度目の絶頂も一緒だった。
 凜は雪菜の唇を奪いたくてたまらなくなり、雪菜を押し倒した。雪菜は驚いたようだったが、抵抗はせず、凜の唇を黙って受け入れた。唇と唇が触れ合った瞬間、春風のように優しい電流が走った気がした。「雪菜……、雪菜……」「お姉ちゃん……」この世界に雪菜の唇ほど無垢で優しいものがあるだろうか、と思った。凜が雪菜の唇を堪能していると、あろうことか舌が入ってきた。遠慮がちだが、容赦なく、舌は凜を求めた。凜はそれに応え、舌を激しく絡め合った。顔の角度を変えると、より深く雪菜を味わえることに気づいた。キスをしながらも、互いの手は、胸や、男のモノを求めて体の上を這いまわった。すでにあふれそうになっている蜜壺にも、自然と指が吸い込まれていった。
 凜は不意に絡み合っていた体を離した。
「雪菜、あたし、雪菜の中に出したいんだ」
「お姉ちゃんなら、いいよ」
 凜は雪菜の太ももに触れ、その根元へと指を這わせ、蜜の在り処を見つけた。果たしてこんなに狭いところに、入るのだろうか。疑問を抱きつつも、凜はモノを押し当てて、雪菜が苦しまないように先っぽだけ入れて、ゆっくりと腰を動かした。
「痛くない?」
「大丈夫。もっと入れていいよ」
 少し奥まで入れると、雪菜が痛がった。「いいよ、来て。奥まで」
 凜は小さくストロークしながら、少しずつ奥を目指した。進むたび、雪菜の中がモノに粘着して、ぎゅっとくわえ込んでくる。早く激しく動きたい。雪菜の中で思い切り精を吐き出したなら、どんなに心地いいかと想像すると、遠慮などしていられなかった。
 凜は根元まで、それを押し込んだ。ふわりと体が浮き上がったかと錯覚するほどの快楽。一方雪菜は、破瓜の痛みで、涙を浮かべていた。その痛みを、凜はまだ知らない。痛がる雪菜に申し訳ないと思ったが、もう自分の意志では、腰を動かすことをやめられなかった。
「すごっ……、んはぁっ……。雪菜の中、ぬめぬめして、これじゃ、すぐに……」
「お姉ちゃん、もっと。もっと奥までっ……」
「はぁ……はぁ……。雪菜、あたし、もう出そうだ……っ!」
「ちょうだい。お姉ちゃんの、ちょうだい」
「出すぞっ、雪菜」
 凜は雪菜の中で果てた。雪菜もビクビクと小さく、繰り返し痙攣した。我に返った凜は、シーツにできた紅い染みを見て、たまらなく申し訳なくった。
「ごめん、雪菜。痛かっただろ?」
「ううん、大丈夫だったよ。痛いより気持ちいいがいっぱいだった。初めてが、お姉ちゃんで、幸せだよ」
 凜は雪菜に口付けをして、抱擁した。
「わたし、本当はすごく、えっちな子なのかもしれない」雪菜が呟いた。「わたしも、お姉ちゃんの中に、出したい。出してもいい……?」
「もちろんだ。初めての、交換だな」
 次は凜が下になって、雪菜がそれを凜の中へ押し込んでいく。
 太くて硬くて熱くて、こんなものが自分の中に入るなんて、信じられない。
 雪菜が入っていくべきところを探すのにてこずっている間、凜は雪菜の体をまじまじと眺めることができた。やはり胸は小ぶりだが、きめ細かい肌はほくろの一つもなく綺麗で、それがすらりと天井へと立ち上がっていく姿は、美術品のようで、妙に壮観でもあった。
 ようやく雪菜が凜の濡れた園を探り当てた。凜は息を止めて雪菜を待ったが、なかなか入ってこない。と思えば不意にグイと押し込んできて、凜は息が止まりかけた。
「ご、ごめんなさい」
「いいよ、もっと来て大丈夫だ」
 雪菜が遠慮がちに細い腰を動かし始めた。先のほうしか入っていないが、雪菜はずいぶん感じているらしく、熱のこもった息遣いで、ゆっくりゆっくりと動く。
「お姉ちゃんのなか、ぬるぬるして、気持ちよすぎだよっ……!」
 雪菜が今にも泣きそうな顔で訴えた。今、雪菜は凜の体の横に両手を突いて、前かがみになって、息がかかるほど近くから凜を見つめている。凜は、長いまつ毛に縁どられた雪菜の瞳の中の世界に、自分の顔を探した。
「雪菜、おいで」
 呼びかけに応じて、雪菜の唇が近づいてきた。舌と舌が絡んで、唾液が混ざり合って、水音を立てる。歯の裏側も歯茎もなめてやる。凜は自ら腰を突き出すようにして、雪菜を受け入れようとする。雪菜が腰を引こうとしたとき、凜は両手を使って雪菜の腰を反対に引き付けた。雪菜が「んっ!」と声を発したが、口付けは終わらせない。雪菜の全部を、自分の肉で満たしたい。
 根元まで受け入れるには、痛みなしでは無理だった。だが同じ痛みを同じときに味わえたと思うと、痛みはむしろ心地よくなった。雪菜はあんなに遠慮していたのに、一度根本まで入れてしまったあとは、さっきよりももっとスローな動きで、出しては一番奥まで入れ、また出しては一番奥まで入れた。その一回一回の出し入れの間の感覚の変化、快楽の変遷を味わっているみたいだった。
 雪菜が凜のメロンに顔をうずめて、なめる。突起を吸って、口の中で転がし、舌で素早く連続で弾いて、甘噛みする。
「雪菜……それ、気持ちいい。もっと噛んで、こっちも」
「うん、もっと気持ちよくなって」
 あくまでスローだった抽挿がだんだんと早くなる。どちらからともなく手のひらを合わせて、指を絡ませる。雪菜が最も奥に到達して、何かにぶつかるたび、快楽の波が体を突き抜けていき、息ができなくなる。息をする暇もないほど、雪菜の抽挿は加速している。
「お姉ちゃん、すごいっ……。なかっ……、熱くて、ぬるぬるがすごいよっ! 気持ち良すぎてだめだよっ」
「あたしも。気持ちいい。奥っ。当たってる。すごく。いいっ……。もっと、奥。来てっ!」
「お姉ちゃん、出そうだよ。もう少しで。出ちゃうよ」
「ちょうだい。雪菜のっ。ぜんぶっ。ほしいっ……!」
「一緒にイッて。お姉ちゃんも、一緒にイッて!」
「一緒にイクっ! ああぁっ……、イクっ……! イクぅうぅぅぅっ!!」
 二人は一つになったまま絶頂を迎えて、激しく痙攣した。雪菜がドクン、ドクンと精の激流を注ぎ込むたび、凜の体は波打って、それを迎え入れ、開いた足が空中で細かく震えている間に、次のドクンが容赦なく押し入ってきた。
 頭が真っ白になって、ただ体が水中か空中かに浮かんでいて、ビクビクと意に反して動く感覚があって、充足感と開放感が毛細血管の先端まで、隅々に行きわたっているのが感じられた。
 幸せな時間だった。
 一つのベッドに二人で入ったのは、いつぶりだろうか。
 姉妹は互いの裸体を抱き合い、額をくっつけ合って、くすぐったさと照れくささに微笑んで、心地よい体温とまどろみに包まれていた。
「雪菜」
「お姉ちゃん」
 今日だけは、時が許す限り、こうしていたい――。
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