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冬の章
9 鳴かぬ蛍が身を焦がす③
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「あの、先輩は」
かなり唐突ではあったが、僕は勇気を出した。
「実家に帰ったり、するんですか」
「帰るよ。何日かは」
「そうですか。クリスマスは、友だちとケーキ食べたり、するんですか」
ストレートにクリスマスの予定を聞かず、年末年始のことを挟んでカモフラージュしたつもりだった。『彼氏』でなく『友だち』という言葉で妥協してしまったのは、我ながら情けないと思いつつも、かなり大胆なことを聞いてしまった、とドキドキする。
「今年はギリギリまで研究室で卒論かなー。ケーキも食べたいけど、そのときの気分次第かな」
『彼氏と過ごす』という最悪の回答が来なかったので、ほっとした。だがすぐに、同じ研究室の男性と過ごすという意味かもしれない、と考えなおす。悪い可能性ばかりが頭の中をぐるぐる回る。
「卒論、大変なんですね」
「みんないずれやるけどね。んで、渡辺くんは?」
「僕は……」
先輩と一緒に過ごしたい。だけどそれは言えない。そこまでの勇気はなくて。
どんな反応をされるか考えると怖い。距離を取られてしまうのが怖い。かといって、一人で過ごすとも言えないのは、友だちの少ない、寂しいやつだと思われたくないから。先輩から憐れむような目で見られるのだけは、耐えられそうにないから。
「まだ、何も決めてません」
先輩はきょとんとしてから、「そっかー」と相づちを打った。
僕はなんだかみじめな気分になってくる。クリスマスの予定なんて聞くんじゃなかった。かといっていきなり告白ができたかというと、それも無理なので、どちらにしても、まだ頃合いじゃないのだ。
「実家には帰るの?」
「はい、一応」
本当はあまり帰りたくはなかったが、父と母が「年に一度くらい帰ってこい」と言っているので仕方がない。実家には弟もいるし、あれこれ近況を聞かれるかと思うと気乗りはしないが。
その後は当たり障りのない会話をしているうちに、石橋さんの部屋に着いてしまった。
「ただいまー」と元気よく玄関をあがっていく先輩の陰に隠れて、僕は沈んでいた。いちおう何事もなかったかのように繕ってはいるけれど、斎藤さんと石橋さんには見抜かれていたと思う。二人は細長いスナックをカリカリとかじっていた。えびせんのようであったが、よく見ると九月ごろに集めたサクラケムシだった。サークルで食べた余りを持ち帰って保存しているメンバーは珍しくない。
初めて入った石橋さんの部屋は綺麗に片づいていて、焦げ茶やモノトーンのシックな家具で統一されていた。スタイリッシュで都会的と言えよう。メタルラックにはセミ捕りに使ったあのゴム銃が飾ってある。
僕は三人の会話になかなか入っていけなくて、無言で愛想笑いをして、飲み食いしているだけの時間も多かった。今日はやっぱりダメだという思いが、何度も頭をよぎる。何のためにここにいるのだろうかと考えて、みじめでたまらなかった。すでにチャンスを逃してしまったし、どうすればいいのか、どうしたいのか、自分でもよく分からない。時間は過ぎていき、先輩とあまり話すこともできないまま、宴には終わりの空気が流れ始めた。
「まあ、そろそろ帰るか」斎藤さんが立ち上がった。「さすがに疲れた」
「そうっすね」石橋さんもあくびをしている。
スマホを見ると、零時をまわっていた。朱雀に入ったのが十八時ごろだから、もう六時間経っている。道理であくびが出るわけだ。
斎藤さんと石橋さんがゴミやコップを片づけ始めたので、僕もそれを手伝った。先輩はこたつテーブルに顔を伏せたまま動かない。眠ってしまったのだろうか。
ざっと片づけが済んで、いつでも帰れるようになった。
「おい猪俣、帰るぞ」
先輩はやはりテーブルに突っ伏したまま何も反応を示さないが、少しもぞもぞ動くので生きている。乱れた髪とうなじ、布団からはみ出た黒タイツの脚が、なんだか色っぽく見える。
「寝てるのか?」
「……イヤ」
先輩が呟いた。聞き間違い……だろうか?
「もっと……飲む」
「猪俣さん、さすがに帰ったほうがいいっすよ」
「イヤ」
今度は誰もがはっきりと聞いただろう。
「ここで寝よう。みんなも一緒」
「何言ってんだ?」斎藤さんはあきれている。「石橋が困るだろ、帰るぞ」
先輩は顔をあげない。
先輩……? 眠いのだろうか?
「酔ってるのか?」
「酔ってない。酔ってる」
「はあ」斎藤さんのため息。「どうしたんだおまえ」
そう問いつつも、斎藤さんの視線は僕のほうへ。僕はただ首を振って、沈黙を返す。
「私は、どうもしてない。いのまたかおり、にじゅういっさい……」
「だったらさっさと帰るぞ、虫女。渡辺、そいつを立たせてやれ」
立たせるってどうやって!?
斎藤さんはさっさと玄関へと向かう。「じゃあな」
「斎藤くん、待って!」
先輩がいきなり大きな声を出した。
「うるせーぞ。時間を考えろ」斎藤さんが面倒くさそうに立ち止まる。「今度はなんだ、虫女」
顔をあげた先輩は眠そうな顔をしているかと思いきや、深刻な、何か決意したような表情をしていた。ふらつきながら立ち上がり、大きく息を吸いこむ。
「私はっ! 斎藤くんがっ! 好きーっ!」
大声が響いて消えて、ゾッとするような沈黙が降りた。誰も動くことができない。僕は何が起こったのか理解できなくて、茫然としていたら、斎藤さんが口を開いた。
「ふざけんなッ!? てめえ酔っぱらいすぎだ!」
「ふざけてない私は酔ってるけど酔ってない! 斎藤くんは世界で一番私を分かってくれてる! だから一緒にいたいから好き!」
「てめえはアホか!? 俺には彼女がいるって知ってんだろうが」
「知ってる! けどそれがなんなの!? 私は斎藤くんが好きなんだ! ここにいて! 帰らないで!」
先輩がたどたどしく斎藤さんに駆け寄る。
「帰っちゃダメ!」
「黙れ! 服をつかむな!」
つばを飛ばしながら怒鳴り合う二人。僕の視野は狭まり、目の前が暗くなっていく。のどに何か詰まったように、息がうまくできない。先輩の声が聞こえるたび、内臓がかきまわされて吐きそうになった。やめてください! お願いだからもう、何も言わないでください! 心の内でそう叫んだ。
「自分が何言ってるか分かってるのか?」
「だって仕方ないじゃん! 好きなんだから! それ以上は私だって分からない! 分からないんだから!」
「うるせえ、放せ」
先輩はいきなり手を放して、ふらつきながら玄関のほうへ走っていき、ドアを開けて出ていってしまった。
「あの虫女っ!」斎藤さんが頭を抱えている。「おい渡辺、追いかけるぞ。すまねえが石橋も動けるか?」
「もちろんっす」石橋さんはしっかりした足取りで先輩を追って出ていった。
「俺たちも行くぞ」
「無理ですよ」
僕は力なく笑った。追いかけて何ができるだろう? 優しい言葉をかけるのか? たぶんできない。
「斎藤さんが行ってあげてください。だって斎藤さんは先輩の言う通り、先輩のことを一番よく分かっているし、先輩の好きな虫をいっぱい飼ってるし、料理もうまいし、大手企業に内定した頼りがいのある年上の男性だし……」
「んなこと言ってる場合か!」
両肩に痛みが走ったのは、斎藤さんが鬼の形相で僕をつかんだからだ。
「あれはおまえが惚れた女だろうが!」
「なんかもう、いいんです」
目をそらしたままそう言い捨てた。
最初、僕が欲しかったのは恋人ではなかった。この世界と僕との断絶を埋めてくれるもの――居場所や数人の友人だったはずだ。だけどいつの間にか先輩と恋人になりたいと思ってしまった。それは欲張りすぎだと、たった今、気が付いた。
「先輩は才能があって、美人で、人気者で、僕なんかとは生きてる世界が違うんです」
「おまえは一つ勘違いしてるぞ。あいつが俺たち以外の誰かと楽しそうにおしゃべりしてるところを見たことがあるか?」
「それはもちろん……」
……あれ? アシダカグモのときも、サクラケムシのときも、いつだって僕が先輩と出会うとき、先輩は……一人!? いやいやいや。先輩は明るくて人懐っこい性格だから、農学部にはきっとたくさんの友だちが――。
「あいつ、一年の六月にサークル立ち上げるまで、ぼっちだぞ。おまえと大差ない」
……嘘だ。どう考えたって、あの人に限って、そんなことは……。
「そ、それがなんだって言うんですか。僕には関係ないですよ!」
「いいか? まだ何も始まってねえし、終わってもねえ!」
「それは斎藤さんがリア充だから言えるセリフだ!」
「ぐだぐだ言ってねえで来い!」
「僕は行きません! もういいんです! もう関係ないんだ!」
「ああそうかい! どいつもこいつも! だったら勝手にしろ!」
斎藤さんが出ていった。僕が最後に部屋を出たときには、周囲に誰もおらず、自分のアパートに着くまで誰にも会わなかった。そして、ふと我に返ったときには布団で寝ていて、汗をびっしょりとかいていた。手繰り寄せたスマホのライトが闇にぼうっと光る。午前三時。外は死んだように物音一つしなかった。
かなり唐突ではあったが、僕は勇気を出した。
「実家に帰ったり、するんですか」
「帰るよ。何日かは」
「そうですか。クリスマスは、友だちとケーキ食べたり、するんですか」
ストレートにクリスマスの予定を聞かず、年末年始のことを挟んでカモフラージュしたつもりだった。『彼氏』でなく『友だち』という言葉で妥協してしまったのは、我ながら情けないと思いつつも、かなり大胆なことを聞いてしまった、とドキドキする。
「今年はギリギリまで研究室で卒論かなー。ケーキも食べたいけど、そのときの気分次第かな」
『彼氏と過ごす』という最悪の回答が来なかったので、ほっとした。だがすぐに、同じ研究室の男性と過ごすという意味かもしれない、と考えなおす。悪い可能性ばかりが頭の中をぐるぐる回る。
「卒論、大変なんですね」
「みんないずれやるけどね。んで、渡辺くんは?」
「僕は……」
先輩と一緒に過ごしたい。だけどそれは言えない。そこまでの勇気はなくて。
どんな反応をされるか考えると怖い。距離を取られてしまうのが怖い。かといって、一人で過ごすとも言えないのは、友だちの少ない、寂しいやつだと思われたくないから。先輩から憐れむような目で見られるのだけは、耐えられそうにないから。
「まだ、何も決めてません」
先輩はきょとんとしてから、「そっかー」と相づちを打った。
僕はなんだかみじめな気分になってくる。クリスマスの予定なんて聞くんじゃなかった。かといっていきなり告白ができたかというと、それも無理なので、どちらにしても、まだ頃合いじゃないのだ。
「実家には帰るの?」
「はい、一応」
本当はあまり帰りたくはなかったが、父と母が「年に一度くらい帰ってこい」と言っているので仕方がない。実家には弟もいるし、あれこれ近況を聞かれるかと思うと気乗りはしないが。
その後は当たり障りのない会話をしているうちに、石橋さんの部屋に着いてしまった。
「ただいまー」と元気よく玄関をあがっていく先輩の陰に隠れて、僕は沈んでいた。いちおう何事もなかったかのように繕ってはいるけれど、斎藤さんと石橋さんには見抜かれていたと思う。二人は細長いスナックをカリカリとかじっていた。えびせんのようであったが、よく見ると九月ごろに集めたサクラケムシだった。サークルで食べた余りを持ち帰って保存しているメンバーは珍しくない。
初めて入った石橋さんの部屋は綺麗に片づいていて、焦げ茶やモノトーンのシックな家具で統一されていた。スタイリッシュで都会的と言えよう。メタルラックにはセミ捕りに使ったあのゴム銃が飾ってある。
僕は三人の会話になかなか入っていけなくて、無言で愛想笑いをして、飲み食いしているだけの時間も多かった。今日はやっぱりダメだという思いが、何度も頭をよぎる。何のためにここにいるのだろうかと考えて、みじめでたまらなかった。すでにチャンスを逃してしまったし、どうすればいいのか、どうしたいのか、自分でもよく分からない。時間は過ぎていき、先輩とあまり話すこともできないまま、宴には終わりの空気が流れ始めた。
「まあ、そろそろ帰るか」斎藤さんが立ち上がった。「さすがに疲れた」
「そうっすね」石橋さんもあくびをしている。
スマホを見ると、零時をまわっていた。朱雀に入ったのが十八時ごろだから、もう六時間経っている。道理であくびが出るわけだ。
斎藤さんと石橋さんがゴミやコップを片づけ始めたので、僕もそれを手伝った。先輩はこたつテーブルに顔を伏せたまま動かない。眠ってしまったのだろうか。
ざっと片づけが済んで、いつでも帰れるようになった。
「おい猪俣、帰るぞ」
先輩はやはりテーブルに突っ伏したまま何も反応を示さないが、少しもぞもぞ動くので生きている。乱れた髪とうなじ、布団からはみ出た黒タイツの脚が、なんだか色っぽく見える。
「寝てるのか?」
「……イヤ」
先輩が呟いた。聞き間違い……だろうか?
「もっと……飲む」
「猪俣さん、さすがに帰ったほうがいいっすよ」
「イヤ」
今度は誰もがはっきりと聞いただろう。
「ここで寝よう。みんなも一緒」
「何言ってんだ?」斎藤さんはあきれている。「石橋が困るだろ、帰るぞ」
先輩は顔をあげない。
先輩……? 眠いのだろうか?
「酔ってるのか?」
「酔ってない。酔ってる」
「はあ」斎藤さんのため息。「どうしたんだおまえ」
そう問いつつも、斎藤さんの視線は僕のほうへ。僕はただ首を振って、沈黙を返す。
「私は、どうもしてない。いのまたかおり、にじゅういっさい……」
「だったらさっさと帰るぞ、虫女。渡辺、そいつを立たせてやれ」
立たせるってどうやって!?
斎藤さんはさっさと玄関へと向かう。「じゃあな」
「斎藤くん、待って!」
先輩がいきなり大きな声を出した。
「うるせーぞ。時間を考えろ」斎藤さんが面倒くさそうに立ち止まる。「今度はなんだ、虫女」
顔をあげた先輩は眠そうな顔をしているかと思いきや、深刻な、何か決意したような表情をしていた。ふらつきながら立ち上がり、大きく息を吸いこむ。
「私はっ! 斎藤くんがっ! 好きーっ!」
大声が響いて消えて、ゾッとするような沈黙が降りた。誰も動くことができない。僕は何が起こったのか理解できなくて、茫然としていたら、斎藤さんが口を開いた。
「ふざけんなッ!? てめえ酔っぱらいすぎだ!」
「ふざけてない私は酔ってるけど酔ってない! 斎藤くんは世界で一番私を分かってくれてる! だから一緒にいたいから好き!」
「てめえはアホか!? 俺には彼女がいるって知ってんだろうが」
「知ってる! けどそれがなんなの!? 私は斎藤くんが好きなんだ! ここにいて! 帰らないで!」
先輩がたどたどしく斎藤さんに駆け寄る。
「帰っちゃダメ!」
「黙れ! 服をつかむな!」
つばを飛ばしながら怒鳴り合う二人。僕の視野は狭まり、目の前が暗くなっていく。のどに何か詰まったように、息がうまくできない。先輩の声が聞こえるたび、内臓がかきまわされて吐きそうになった。やめてください! お願いだからもう、何も言わないでください! 心の内でそう叫んだ。
「自分が何言ってるか分かってるのか?」
「だって仕方ないじゃん! 好きなんだから! それ以上は私だって分からない! 分からないんだから!」
「うるせえ、放せ」
先輩はいきなり手を放して、ふらつきながら玄関のほうへ走っていき、ドアを開けて出ていってしまった。
「あの虫女っ!」斎藤さんが頭を抱えている。「おい渡辺、追いかけるぞ。すまねえが石橋も動けるか?」
「もちろんっす」石橋さんはしっかりした足取りで先輩を追って出ていった。
「俺たちも行くぞ」
「無理ですよ」
僕は力なく笑った。追いかけて何ができるだろう? 優しい言葉をかけるのか? たぶんできない。
「斎藤さんが行ってあげてください。だって斎藤さんは先輩の言う通り、先輩のことを一番よく分かっているし、先輩の好きな虫をいっぱい飼ってるし、料理もうまいし、大手企業に内定した頼りがいのある年上の男性だし……」
「んなこと言ってる場合か!」
両肩に痛みが走ったのは、斎藤さんが鬼の形相で僕をつかんだからだ。
「あれはおまえが惚れた女だろうが!」
「なんかもう、いいんです」
目をそらしたままそう言い捨てた。
最初、僕が欲しかったのは恋人ではなかった。この世界と僕との断絶を埋めてくれるもの――居場所や数人の友人だったはずだ。だけどいつの間にか先輩と恋人になりたいと思ってしまった。それは欲張りすぎだと、たった今、気が付いた。
「先輩は才能があって、美人で、人気者で、僕なんかとは生きてる世界が違うんです」
「おまえは一つ勘違いしてるぞ。あいつが俺たち以外の誰かと楽しそうにおしゃべりしてるところを見たことがあるか?」
「それはもちろん……」
……あれ? アシダカグモのときも、サクラケムシのときも、いつだって僕が先輩と出会うとき、先輩は……一人!? いやいやいや。先輩は明るくて人懐っこい性格だから、農学部にはきっとたくさんの友だちが――。
「あいつ、一年の六月にサークル立ち上げるまで、ぼっちだぞ。おまえと大差ない」
……嘘だ。どう考えたって、あの人に限って、そんなことは……。
「そ、それがなんだって言うんですか。僕には関係ないですよ!」
「いいか? まだ何も始まってねえし、終わってもねえ!」
「それは斎藤さんがリア充だから言えるセリフだ!」
「ぐだぐだ言ってねえで来い!」
「僕は行きません! もういいんです! もう関係ないんだ!」
「ああそうかい! どいつもこいつも! だったら勝手にしろ!」
斎藤さんが出ていった。僕が最後に部屋を出たときには、周囲に誰もおらず、自分のアパートに着くまで誰にも会わなかった。そして、ふと我に返ったときには布団で寝ていて、汗をびっしょりとかいていた。手繰り寄せたスマホのライトが闇にぼうっと光る。午前三時。外は死んだように物音一つしなかった。
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