41 / 44
冬の章
12 赤の他人、黄色の他人③
しおりを挟む
その後、先輩は僕や店主の意見を聞きながら、迷って迷ってクモのブローチを一つ選んで買った。「僕が払います」と言うべきかもしれないと思ったけれど、実際は彼氏でもないのにそんなことを言うのはおかしいような気もして、最後まで言い出せなかった。
自分のヘタレっぷりに落ち込む。
「渡辺くん、どうしたの?」
先輩のコートの襟にはクモが銀色の足を広げている。
「いえ、何でもないです。ところで、無難なチョウとかじゃなくて、クモを選ぶところが先輩らしいですね」
「私と渡辺くんを巡り合わせてくれたのがクモだったからね。これを選ぶのが正解の気がした」
それを聞いたとき、僕は言葉を失くした。
「ありゃ? アシダカグモじゃなかったっけ? もしかして違った? 私、記憶喪失!?」
「い、いえ! 違わないです!」
先輩が僕との出会いを覚えていてくれたことがすごく嬉しかった。
「それにどっかの少数民族の飾りで、ドリームキャッチャーってあるでしょ? あれもクモだよね。クモがいつもくっついてたら、幸運とかチャンスとかを捕まえてくれそうな気がしない?」
「はい、そんな気がします」
実際僕はよく分からなかったけど、先輩のポジティブシンキングに乗っかってみたら、本当にいいことがありそうな気がしてくる。
……よし、告白するぞ!
僕らは今度こそアオイタワーに到着した。一階入り口の自動ドアを抜けるとロビーに受付があった。
「申し訳ありませんが、展望台への入場は四十分までになっておりまして」
受付のお姉さんにお断りされて、致命的なミスに気付く。展望台はまだ閉まっていなかったが、入場受付は終わってしまっていたのだ。
お姉さんにしつこく頭を下げたら入れてもらえるだろうか。いや、告白前にそんなカッコ悪いこと、できるわけがない……。
仕方なくアオイタワーを出ると、二月の冷たい空気が一段と冷たく身に染みた。
「先輩、すみません。時間の確認をしてませんでした」
「私のほうこそごめん。ブローチなんて見てたから」
「いえ、先輩は全然悪くないです。無駄に歩かせてしまって本当にすみません」
展望台で綺麗な夜景をバックにして告白するのは、もう無理なのか?
「どうする? 仕方ないから帰る?」
まずい。告白せずに解散するのだけはダメだ。僕は決意して今日、ここに来たのだから。
「ええと……そうだ! 他に夜景が見られそうなところがないか、調べてみます」
僕はケータイでとにかく告白に良さそうなスポットを検索することにした。
星が丘公園の展望台! ……バスで四十分もかかる。ダメだ、遠すぎ。
駅ビルの最上階なら! ……現在改装工事中。
市役所にも展望塔がある! ……でも観覧時間がもう終わってる。
「ちょっとあったかいコーヒー買ってくるね」
先輩が通りに見えるコンビニを指差した。
「そうですよね、ここじゃ寒いですよね」
僕らはいったんコンビニへ移動した。
僕はなんて気が利かないのだろう。こんな冬の夜に外で立たされるのは、ただの苦行だ。一刻も早く告白スポットを決めなければ……!
WEBページが開くまでの時間がじれったくてイライラする。
先輩をこれ以上待たせるのはどうかと思うし、こうなったら夜景はもう諦めるしかない……。
夜景だけにこだわるのをやめたら、良さそうな場所がすぐに見つかった。青葉通りのイルミネーション。徒歩十分以内。ここならロマンチックな雰囲気が味わえる!
コンビニの前でホットコーヒーを飲んでいる先輩に「イルミネーションを見に行きましょう! 青葉通りです」と誘ったら、「お、近いね。オッケー、行こう」と嫌な顔せず付き合ってくれた。
青葉通りが近づくにつれ、僕の心臓の音は大きくなっていく。ちゃんと告白できるのか。いや、できるかどうかじゃなくて、やらなくちゃ……!
青葉通りがもうすぐ見えてくる。
「あれ……?」
街灯の弱々しい光、街路樹の黒いシルエット、営業中の居酒屋ののれん。
確かにここが青葉通りのはずなのに、イルミネーションなんて一つもない。
「ここが……青葉通りですよね」
「そうだね。なんにもないけど」
近くにそれらしいものは見えない。ケータイでもう一度確認すると、イルミネーションが見られたのは先週までだと分かった。僕は急いで告白スポットを見つけようとするあまり、開催期間を見落としていたのだった。
「す、すみません」
自分のバカさ加減に嫌気がした。
どうしてこうなったのか分からない。途中まで順調だったのに。
先輩は「気にしないで」と言った。「そういう日もあるよ」
確かに人生には、うまくいかない日があってもいいかもしれない。……今日でさえなければ。
「次は、ちゃんと調べるので」
本当はもう全部ダメになったという気持ちだった。検索ワードを打ち込む指が動かない。白い息と、冷え切った手。
もう帰りのバスの時間を調べたほうがいいのではないかと思えた。そうすれば傷口をこれ以上広げないで済む。それとも懲りずに次の行き先を調べるか。ミスを帳消しにするような何かが見つかるとは思えないが……。
「ちょっとお手洗いに行ってくるね」
すぐ近くに公衆トイレがあり、先輩が近づくとパッと自動で明かりが灯った。先輩は僕が迷っているのを見て、気を遣って考える時間を与えてくれたのかもしれない。
先輩が戻るまでに、行き先を決めなければ。時間は多くない。すぐに決断しないと。
僕は最後まで粘ることにした。ここは駅周辺エリアだぞ? 告白に相応しい場所が必ずどこかにあるはずだ。このまま終わるわけにはいかない。
もう手段は選んでいられないので、通話履歴を開いて、こんな時に一番頼れる名前をタップした。
「もしもし、斎藤さん! 今、駅北の青葉通りにいるんですけど、時間がないんです。近くに告白スポットないですか。それっぽい場所なら何でもいいですから」
『何かと思えば……おまえ、今デート中なんだな?』
「はい。すみません。もう僕だけじゃダメなんです。助けてください……。お願いします」
『事情は知らんが分かった。駅から真っ直ぐ来た道、分かるか?』
「分かります」
『それと青葉通りがぶつかる角に、海鮮居酒屋が見えるか?』
「ちょっと待ってください。今から行きます」
ケータイを握りしめて走り、一分もしないでその海鮮居酒屋の前に辿り着いた。
「今、その前にいます。営業中です」
『居酒屋の向かいにバーがある』
「ええと、でも、シャッターが……」
『二階だ』
「あっ! 明かりがついてます」
『そこがバーになってる。看板はないが登ってく階段があるだろ? 落ち着いた大人の雰囲気だ』
「僕、お酒はまだ……」
『コーラでも頼んどけ。考えるな、まずは行動しろ』
「わ、分かりました。ありがとうございます!」
僕は急いで公衆トイレの前に戻った。
「先輩!」
だが僕の声は無人の通りに消えていく。もうトイレから出てきてもいいだろうに。一分、二分と待ってみたが、先輩は出てこない。それどころか、女子トイレの電気が自動で消えてしまった。つまり中に先輩はいないのだ。
自分のヘタレっぷりに落ち込む。
「渡辺くん、どうしたの?」
先輩のコートの襟にはクモが銀色の足を広げている。
「いえ、何でもないです。ところで、無難なチョウとかじゃなくて、クモを選ぶところが先輩らしいですね」
「私と渡辺くんを巡り合わせてくれたのがクモだったからね。これを選ぶのが正解の気がした」
それを聞いたとき、僕は言葉を失くした。
「ありゃ? アシダカグモじゃなかったっけ? もしかして違った? 私、記憶喪失!?」
「い、いえ! 違わないです!」
先輩が僕との出会いを覚えていてくれたことがすごく嬉しかった。
「それにどっかの少数民族の飾りで、ドリームキャッチャーってあるでしょ? あれもクモだよね。クモがいつもくっついてたら、幸運とかチャンスとかを捕まえてくれそうな気がしない?」
「はい、そんな気がします」
実際僕はよく分からなかったけど、先輩のポジティブシンキングに乗っかってみたら、本当にいいことがありそうな気がしてくる。
……よし、告白するぞ!
僕らは今度こそアオイタワーに到着した。一階入り口の自動ドアを抜けるとロビーに受付があった。
「申し訳ありませんが、展望台への入場は四十分までになっておりまして」
受付のお姉さんにお断りされて、致命的なミスに気付く。展望台はまだ閉まっていなかったが、入場受付は終わってしまっていたのだ。
お姉さんにしつこく頭を下げたら入れてもらえるだろうか。いや、告白前にそんなカッコ悪いこと、できるわけがない……。
仕方なくアオイタワーを出ると、二月の冷たい空気が一段と冷たく身に染みた。
「先輩、すみません。時間の確認をしてませんでした」
「私のほうこそごめん。ブローチなんて見てたから」
「いえ、先輩は全然悪くないです。無駄に歩かせてしまって本当にすみません」
展望台で綺麗な夜景をバックにして告白するのは、もう無理なのか?
「どうする? 仕方ないから帰る?」
まずい。告白せずに解散するのだけはダメだ。僕は決意して今日、ここに来たのだから。
「ええと……そうだ! 他に夜景が見られそうなところがないか、調べてみます」
僕はケータイでとにかく告白に良さそうなスポットを検索することにした。
星が丘公園の展望台! ……バスで四十分もかかる。ダメだ、遠すぎ。
駅ビルの最上階なら! ……現在改装工事中。
市役所にも展望塔がある! ……でも観覧時間がもう終わってる。
「ちょっとあったかいコーヒー買ってくるね」
先輩が通りに見えるコンビニを指差した。
「そうですよね、ここじゃ寒いですよね」
僕らはいったんコンビニへ移動した。
僕はなんて気が利かないのだろう。こんな冬の夜に外で立たされるのは、ただの苦行だ。一刻も早く告白スポットを決めなければ……!
WEBページが開くまでの時間がじれったくてイライラする。
先輩をこれ以上待たせるのはどうかと思うし、こうなったら夜景はもう諦めるしかない……。
夜景だけにこだわるのをやめたら、良さそうな場所がすぐに見つかった。青葉通りのイルミネーション。徒歩十分以内。ここならロマンチックな雰囲気が味わえる!
コンビニの前でホットコーヒーを飲んでいる先輩に「イルミネーションを見に行きましょう! 青葉通りです」と誘ったら、「お、近いね。オッケー、行こう」と嫌な顔せず付き合ってくれた。
青葉通りが近づくにつれ、僕の心臓の音は大きくなっていく。ちゃんと告白できるのか。いや、できるかどうかじゃなくて、やらなくちゃ……!
青葉通りがもうすぐ見えてくる。
「あれ……?」
街灯の弱々しい光、街路樹の黒いシルエット、営業中の居酒屋ののれん。
確かにここが青葉通りのはずなのに、イルミネーションなんて一つもない。
「ここが……青葉通りですよね」
「そうだね。なんにもないけど」
近くにそれらしいものは見えない。ケータイでもう一度確認すると、イルミネーションが見られたのは先週までだと分かった。僕は急いで告白スポットを見つけようとするあまり、開催期間を見落としていたのだった。
「す、すみません」
自分のバカさ加減に嫌気がした。
どうしてこうなったのか分からない。途中まで順調だったのに。
先輩は「気にしないで」と言った。「そういう日もあるよ」
確かに人生には、うまくいかない日があってもいいかもしれない。……今日でさえなければ。
「次は、ちゃんと調べるので」
本当はもう全部ダメになったという気持ちだった。検索ワードを打ち込む指が動かない。白い息と、冷え切った手。
もう帰りのバスの時間を調べたほうがいいのではないかと思えた。そうすれば傷口をこれ以上広げないで済む。それとも懲りずに次の行き先を調べるか。ミスを帳消しにするような何かが見つかるとは思えないが……。
「ちょっとお手洗いに行ってくるね」
すぐ近くに公衆トイレがあり、先輩が近づくとパッと自動で明かりが灯った。先輩は僕が迷っているのを見て、気を遣って考える時間を与えてくれたのかもしれない。
先輩が戻るまでに、行き先を決めなければ。時間は多くない。すぐに決断しないと。
僕は最後まで粘ることにした。ここは駅周辺エリアだぞ? 告白に相応しい場所が必ずどこかにあるはずだ。このまま終わるわけにはいかない。
もう手段は選んでいられないので、通話履歴を開いて、こんな時に一番頼れる名前をタップした。
「もしもし、斎藤さん! 今、駅北の青葉通りにいるんですけど、時間がないんです。近くに告白スポットないですか。それっぽい場所なら何でもいいですから」
『何かと思えば……おまえ、今デート中なんだな?』
「はい。すみません。もう僕だけじゃダメなんです。助けてください……。お願いします」
『事情は知らんが分かった。駅から真っ直ぐ来た道、分かるか?』
「分かります」
『それと青葉通りがぶつかる角に、海鮮居酒屋が見えるか?』
「ちょっと待ってください。今から行きます」
ケータイを握りしめて走り、一分もしないでその海鮮居酒屋の前に辿り着いた。
「今、その前にいます。営業中です」
『居酒屋の向かいにバーがある』
「ええと、でも、シャッターが……」
『二階だ』
「あっ! 明かりがついてます」
『そこがバーになってる。看板はないが登ってく階段があるだろ? 落ち着いた大人の雰囲気だ』
「僕、お酒はまだ……」
『コーラでも頼んどけ。考えるな、まずは行動しろ』
「わ、分かりました。ありがとうございます!」
僕は急いで公衆トイレの前に戻った。
「先輩!」
だが僕の声は無人の通りに消えていく。もうトイレから出てきてもいいだろうに。一分、二分と待ってみたが、先輩は出てこない。それどころか、女子トイレの電気が自動で消えてしまった。つまり中に先輩はいないのだ。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】年収三百万円台のアラサー社畜と総資産三億円以上の仮想通貨「億り人」JKが湾岸タワーマンションで同棲したら
瀬々良木 清
ライト文芸
主人公・宮本剛は、都内で働くごく普通の営業系サラリーマン。いわゆる社畜。
タワーマンションの聖地・豊洲にあるオフィスへ通勤しながらも、自分の給料では絶対に買えない高級マンションたちを見上げながら、夢のない毎日を送っていた。
しかしある日、会社の近所で苦しそうにうずくまる女子高生・常磐理瀬と出会う。理瀬は女子高生ながら仮想通貨への投資で『億り人』となった天才少女だった。
剛の何百倍もの資産を持ち、しかし心はまだ未完成な女子高生である理瀬と、日に日に心が枯れてゆくと感じるアラサー社畜剛が織りなす、ちぐはぐなラブコメディ。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる