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一瓶目 ツーショット
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歌恋「さむっ!うー・・・」
3月、まだ2月の寒さが残るこの季節。
今日は、中学の入学式だ。
歌恋(誰と一緒のクラスなんだろう・・・)
??「あ、歌恋!おはよー」
歌恋「ああ、翔!おはよー」
幼馴染の翔は、相変わらずだ。家も近所で、昔はしょっちゅう一緒に遊んでいたが今はお互い忙しく全然だ。
翔「何組やと思う?」
歌恋「さー。4クラスもあるらしいで。多いわw」
翔「なw」
私たちの小学校は2組までしかなかったから、急に人数が増えるのには多少の不安があった。
嫌な奴も増えるだろうし、年齢が上がると、人間関係もめんどくさくなってくるだろう。
先生もどんな人がいるのか想像もつかない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翔「終わったーー!」
歌恋「以外と長かったねw」
人数が多いので点呼にも時間がかかったし、先生の話が長い長い・・・。
歌恋「担任の先生の顔見た?」
翔「うん、見た。なんか、気の強よそーな女の先生だった」
歌恋「私、まだなんだよねー。男の先生って事だけ聞いた。不安だなー色々」
翔「なんか、クラスごとに集まるらしいで」
歌恋「そーなん?じゃあそこで見ようっと♪」
翔「じゃ、また後で!」
歌恋「うん!」
歌恋(さあさあ、どんな先生なんでしょうか・・・)
歌恋「・・・・・・・・」
歌恋(みえねーーー!!前の人の頭邪魔でみえねーーー!)
結局、先生の顔は見えずじまいだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
歌恋「翔、写真とろー」
翔「おう、ちょっと待ってて」
母「その前に、あんた担任の先生と写真撮ったら?」
歌恋(ああ、確かに。)
母「星野先生。これから娘がお世話になります。」
星野「あ、こちらこそ一年間よろしくお願いいたします!」
母「ほら、歌恋も挨拶しなさい。」
歌恋「うん・・・」
歌恋「・・・・・っ!」
携帯から顔を上げて、彼の顔を見た瞬間の私の顔はどんな顔だっただろう。
初めて感じる感覚。気持ち。周りの時が止まっている様に感じた。
周りの人や物は見えず、私の目には彼しか写っていなかった。
心が沸騰する様な感覚。私の心の小瓶の中身が一気に溢れる様な・・・。
何だろう・・・この気持ち・・・。
歌恋(はっ!)
キョトンとしている彼の顔を見て、はっと我に返った。
歌恋「よ、よろしくお願いします!」
星野「はい、お願いします。」
にこやかに笑う彼の顔。何だかよくわかんないけど、熱くなる私の顔。
そこに、少し暖かい風が吹いた気がした。
to be continued...
3月、まだ2月の寒さが残るこの季節。
今日は、中学の入学式だ。
歌恋(誰と一緒のクラスなんだろう・・・)
??「あ、歌恋!おはよー」
歌恋「ああ、翔!おはよー」
幼馴染の翔は、相変わらずだ。家も近所で、昔はしょっちゅう一緒に遊んでいたが今はお互い忙しく全然だ。
翔「何組やと思う?」
歌恋「さー。4クラスもあるらしいで。多いわw」
翔「なw」
私たちの小学校は2組までしかなかったから、急に人数が増えるのには多少の不安があった。
嫌な奴も増えるだろうし、年齢が上がると、人間関係もめんどくさくなってくるだろう。
先生もどんな人がいるのか想像もつかない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翔「終わったーー!」
歌恋「以外と長かったねw」
人数が多いので点呼にも時間がかかったし、先生の話が長い長い・・・。
歌恋「担任の先生の顔見た?」
翔「うん、見た。なんか、気の強よそーな女の先生だった」
歌恋「私、まだなんだよねー。男の先生って事だけ聞いた。不安だなー色々」
翔「なんか、クラスごとに集まるらしいで」
歌恋「そーなん?じゃあそこで見ようっと♪」
翔「じゃ、また後で!」
歌恋「うん!」
歌恋(さあさあ、どんな先生なんでしょうか・・・)
歌恋「・・・・・・・・」
歌恋(みえねーーー!!前の人の頭邪魔でみえねーーー!)
結局、先生の顔は見えずじまいだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
歌恋「翔、写真とろー」
翔「おう、ちょっと待ってて」
母「その前に、あんた担任の先生と写真撮ったら?」
歌恋(ああ、確かに。)
母「星野先生。これから娘がお世話になります。」
星野「あ、こちらこそ一年間よろしくお願いいたします!」
母「ほら、歌恋も挨拶しなさい。」
歌恋「うん・・・」
歌恋「・・・・・っ!」
携帯から顔を上げて、彼の顔を見た瞬間の私の顔はどんな顔だっただろう。
初めて感じる感覚。気持ち。周りの時が止まっている様に感じた。
周りの人や物は見えず、私の目には彼しか写っていなかった。
心が沸騰する様な感覚。私の心の小瓶の中身が一気に溢れる様な・・・。
何だろう・・・この気持ち・・・。
歌恋(はっ!)
キョトンとしている彼の顔を見て、はっと我に返った。
歌恋「よ、よろしくお願いします!」
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にこやかに笑う彼の顔。何だかよくわかんないけど、熱くなる私の顔。
そこに、少し暖かい風が吹いた気がした。
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