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七瓶目 彼女、お借りします(後編)
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歌恋scene
歌恋(なんで着替えなきゃいけないの・・・)
歌恋(これとこれでいいや)
歌恋「先生、着替えたよ・・・」
星野「うし!」
すると、先生は私の腕を掴んだ
歌恋「!!!???」
星野「お母さん、ちょっとお借りします!」
母「あ、はい・・・」
歌恋(えー!!何々!?やだやだ!)
先生は私を少々強引に外に連れ出すと、ほぼ無理やりと言ってもいいくらいの勢いで車に乗せた。
私は車が好きなので、ちょっとカッコイイ車種の先生の車に乗れたのは嬉しかったが、驚きが大きく勝っていた。
車内では先生は少し怖かった。難しい顔して、怒ってる?感じだった。
歌恋(何なのさ・・・)
そしてしばらく走って、先生が口を開いた。
星野「ごめんな!ちょっと強引に連れ出して」
星野「でも、こうやって外に出るのもいいやろ?」
歌恋「まあ・・・」
星野「率直に言うで。誰にされてるんや」
歌恋「え・・・何で、知ってるん・・・?」
星野「渡部から聞いた。物が無くなったり壊されたりするって」
歌恋「真結が・・・」
星野「あいつ、お前のこと大分心配しとったで」
歌恋「そっか・・・」
星野「どうする?俺が出て行ってするのは早い。でも、俺的にはそれは何の解決にもならんと思うねん」
星野「自分で一度立ち向かってみるか?もしそれでお前がもっと酷い目に遭う事になったら、その時は必ずお前を全力で守る」
星野「まだまだそれは難しいかもしれんし、お前次第や。どっちを選んだってなーんにも悪くない」
星野「ただ、相手に立ち向かうことも大事なことや。酷な事言うようやけどな・・・」
先生は、全く皮肉めいた言い方はしなかった。寧ろ、一歩踏み出す勇気をくれた。
でも・・・
星野「ま!ゆっくり考えよ!どこ行くー?」
歌恋「どこ行くって・・・」
星野「どこでもええで、そんなに遠い所じゃなかったらw」
ああ、この人の笑顔はなんて素敵なんだろうと思った。
優しくて、包み込んでくれる様な・・・
グー
歌恋「あっ・・・///」
星野「お腹なってるやんけw腹減ってんのか?w」
歌恋「うん・・・///」
星野「たい焼き食べる?」
歌恋(コクリ)
星野「オッケー」
そして、私と先生はたい焼き屋に行った。
星野「たい焼き2つ」
店員「400円です」
星野「はーい」
歌恋「あ、出す出す!」
星野「別にええわw400円ぐらい」
歌恋「せめて、自分の分だけでも・・・」
星野「子供がそんなん考えんでええねん」
歌恋「子供じゃないもん・・・」
星野「なんやねんwそんなほっぺた膨らましてw」
先生は私の頭を少し乱暴に撫でるとたい焼きを渡してくれた。
歌恋「ありがとう・・・」
星野「お前どっちから食べる派?頭?尻尾?」
歌恋「どっちやろ・・・」
星野「成績上がるように頭から食えw」
歌恋「うーん・・・お腹から!」
星野「そう来たかwじゃ俺も」
星野「うまいな」
歌恋「うん。美味しい・・・」
星野「よかった」
歌恋「え?」
星野「久しぶりにお前の笑った顔見れて」
星野「笑顔でいる時が、一番幸せやし、素敵やで」
星野「どんな時でも笑顔でいたら、きっと幸せが来るから」
歌恋「・・・うん!」
星野「じゃ、帰るか。お母さんも心配するし」
歌恋「うん」
本当は帰りたくなかった。ずっとこうしてたかった。
本当に久しぶりに楽しかった。
きっと私は今日の事をずっと忘れないだろう。
to be continued...
歌恋(なんで着替えなきゃいけないの・・・)
歌恋(これとこれでいいや)
歌恋「先生、着替えたよ・・・」
星野「うし!」
すると、先生は私の腕を掴んだ
歌恋「!!!???」
星野「お母さん、ちょっとお借りします!」
母「あ、はい・・・」
歌恋(えー!!何々!?やだやだ!)
先生は私を少々強引に外に連れ出すと、ほぼ無理やりと言ってもいいくらいの勢いで車に乗せた。
私は車が好きなので、ちょっとカッコイイ車種の先生の車に乗れたのは嬉しかったが、驚きが大きく勝っていた。
車内では先生は少し怖かった。難しい顔して、怒ってる?感じだった。
歌恋(何なのさ・・・)
そしてしばらく走って、先生が口を開いた。
星野「ごめんな!ちょっと強引に連れ出して」
星野「でも、こうやって外に出るのもいいやろ?」
歌恋「まあ・・・」
星野「率直に言うで。誰にされてるんや」
歌恋「え・・・何で、知ってるん・・・?」
星野「渡部から聞いた。物が無くなったり壊されたりするって」
歌恋「真結が・・・」
星野「あいつ、お前のこと大分心配しとったで」
歌恋「そっか・・・」
星野「どうする?俺が出て行ってするのは早い。でも、俺的にはそれは何の解決にもならんと思うねん」
星野「自分で一度立ち向かってみるか?もしそれでお前がもっと酷い目に遭う事になったら、その時は必ずお前を全力で守る」
星野「まだまだそれは難しいかもしれんし、お前次第や。どっちを選んだってなーんにも悪くない」
星野「ただ、相手に立ち向かうことも大事なことや。酷な事言うようやけどな・・・」
先生は、全く皮肉めいた言い方はしなかった。寧ろ、一歩踏み出す勇気をくれた。
でも・・・
星野「ま!ゆっくり考えよ!どこ行くー?」
歌恋「どこ行くって・・・」
星野「どこでもええで、そんなに遠い所じゃなかったらw」
ああ、この人の笑顔はなんて素敵なんだろうと思った。
優しくて、包み込んでくれる様な・・・
グー
歌恋「あっ・・・///」
星野「お腹なってるやんけw腹減ってんのか?w」
歌恋「うん・・・///」
星野「たい焼き食べる?」
歌恋(コクリ)
星野「オッケー」
そして、私と先生はたい焼き屋に行った。
星野「たい焼き2つ」
店員「400円です」
星野「はーい」
歌恋「あ、出す出す!」
星野「別にええわw400円ぐらい」
歌恋「せめて、自分の分だけでも・・・」
星野「子供がそんなん考えんでええねん」
歌恋「子供じゃないもん・・・」
星野「なんやねんwそんなほっぺた膨らましてw」
先生は私の頭を少し乱暴に撫でるとたい焼きを渡してくれた。
歌恋「ありがとう・・・」
星野「お前どっちから食べる派?頭?尻尾?」
歌恋「どっちやろ・・・」
星野「成績上がるように頭から食えw」
歌恋「うーん・・・お腹から!」
星野「そう来たかwじゃ俺も」
星野「うまいな」
歌恋「うん。美味しい・・・」
星野「よかった」
歌恋「え?」
星野「久しぶりにお前の笑った顔見れて」
星野「笑顔でいる時が、一番幸せやし、素敵やで」
星野「どんな時でも笑顔でいたら、きっと幸せが来るから」
歌恋「・・・うん!」
星野「じゃ、帰るか。お母さんも心配するし」
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本当は帰りたくなかった。ずっとこうしてたかった。
本当に久しぶりに楽しかった。
きっと私は今日の事をずっと忘れないだろう。
to be continued...
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