26 / 46
自称天使レア
自称天使は問題児
しおりを挟む
リサは清々しい朝を迎えた。
床にはうつ伏せで痙攣を繰り返すレアがいた♡
ド変態のリサに攻められたレアは、一夜として持たなかったわけだ♡
そんなレアの、でんと張った生尻をベチベチと叩いて起こすと、お着替えをして愛しのコンにお披露目の時間がやってきた。
「おはよ、コンちゃん♡ 紹介するね。新しく買った奴隷の女騎士・レアだよ♡」
「だからそれは手違いで……よ、よろしく頼む……」
初めはそっぽを向くレアだったが、リサの”圧”が凄くてすぐに折れた。
「ココン。よろしく」
「レアは女騎士だから、盾役として参加して貰うよ」
「いいチョイス。助かる。これでじゃんじゃん魔法を撃てる」
「えへっ♡ 褒められちゃった♡ さぁ、冒険に出発だ!!」
「ちょ、ちょっと待ってくれないか!? 装備は!? 私の装備は!? 薄着一枚だけで敵の攻撃を受けろと!?」
「素手でよくない? どんな状況でも主を守ってこその騎士だよ?」
「気持ちだけで勝てるかぁ!? 素手なんて最終手段じゃないか!?」
「二言の多い騎士だなぁ。騎士なら装備くらい持ってるでしょ」
「いや、それが、取られてしまって。タンクをやるのは構わないが、素手はさすがに厳しいというか……無理だろう……うん、無理だ」
「……リサ。コンも厳しいと思う。せめて剣と盾くらいは欲しい。これはコンたちの安全に繋がる」
「そうだね♡ ちょっと買ってくるから待ってて♡」
適当に調達を済ませて合流したリサたちは、冒険に出発した。
王都を出て、近場で魔物を探すことになるだろう。
まばらに同業者の姿があるから、いざとなれば擦り付けるつもりだ。
「リ、リサ殿。そろそろ装備をくれないか……?」
「あっ、忘れてた」
「生命線だぞぉ!?」
「あー、はいはい。これあげるから頑張ってね」
リサが【アイテムボックス】から『鋼鉄の剣』と『鋼鉄の盾』を取り出す。
それを受け取ったレアは、肩を落とした。
「何だ、魔剣じゃないのか……」
「素手にする?」
「いやいや、ありがとう!! 私は騎士だ。主を守ってみせよう!!」
装備を得たレアは、無駄に強気になった。
ずんずんと森の中を進んでいく姿は、それなりにかっこいい。
細かな枝などは斬り進む配慮もあって、リサはレアを少しだけ見直した。
「むっ、居たぞ。オークだ!! 5匹か。腕試しにちょうどいい!!」
こんぼうを持ったオークが、5匹。
1匹だってまともに倒したことのないリサだが、今はタンクのレアが居る。
リサは戦うふりをして、レアの実力を確かめることにした。
「ふっ! はぁっ!!」
レアの剣捌きは見事だった。
振り下ろされたこんぼうを、盾で受け流しながら反撃の刃で斬り捨てる。
5匹をあっという間に倒したことで、さすがのリサも評価せざるを得ない。
「ふぅ。こんなところか――」
「……おーい!! あんたら、大丈夫だったかー!?」
森の奥から、知らないパーティーがやってきた。
オークを相手にしているのを見かけて、助太刀するつもりだったようだ。
リーダーらしき男が苦笑いしながら、剣から手を離した。
仰々しい鞘《さや》に、赤いクリスタルの刃が収まった。
「どうやら杞憂だったようだな。まぁ、自己紹介しとくか。俺は――」
「ま、ままま、魔剣を寄越せぇぇぇぇ!!」
いきなりレアが発狂し、男の頭を盾でぶん殴った。
気絶した男から魔剣を奪うと、頬ずりしてやべー目で見つめている。
この奇行に、男の仲間たちはもちろん、リサたちも唖然とした。
「このばかたれ♡」
「ひでぶぅっ!?」
笑顔のリサのグーパンチが、レアの腹に炸裂する。
そこでようやく、レアは正気を取り戻した。
「はっ……私は、何を……?」
「何してんのクソ奴隷」
「人のもの盗ったら、どろぼう」
リサはもちろん、コンも怒る。
男の仲間たちは、何が何やら分からず動けない。
「す、すまない。魔剣を見るとつい、盗みたくなってしまって……」
「はいアウト。何が手違いだバカヤロー♡ このクソ奴隷は俺が躾けておくから、今のことは許して? ねっ、ねっ? エリクサーあげるからお願い♡」
リサは賄賂を渡して、被害者たちと和解した。
無罪を勝ち取ったリサたちだったが、自称クソ天使に向けられる目は冷たい。
「この屑♡ 反省しろ♡」
「コンも擁護できない。牢屋から出直すべき。きっとご両親も泣いてる」
「うぅっ。本当にすまないと思っている。しかし、これには事情があるんだ……実は――」
ここで深い事情を話すのが自然の摂理だが、レアの主はリサだ。
そんな話より、帰ってお仕置きすることになるだろう♡
床にはうつ伏せで痙攣を繰り返すレアがいた♡
ド変態のリサに攻められたレアは、一夜として持たなかったわけだ♡
そんなレアの、でんと張った生尻をベチベチと叩いて起こすと、お着替えをして愛しのコンにお披露目の時間がやってきた。
「おはよ、コンちゃん♡ 紹介するね。新しく買った奴隷の女騎士・レアだよ♡」
「だからそれは手違いで……よ、よろしく頼む……」
初めはそっぽを向くレアだったが、リサの”圧”が凄くてすぐに折れた。
「ココン。よろしく」
「レアは女騎士だから、盾役として参加して貰うよ」
「いいチョイス。助かる。これでじゃんじゃん魔法を撃てる」
「えへっ♡ 褒められちゃった♡ さぁ、冒険に出発だ!!」
「ちょ、ちょっと待ってくれないか!? 装備は!? 私の装備は!? 薄着一枚だけで敵の攻撃を受けろと!?」
「素手でよくない? どんな状況でも主を守ってこその騎士だよ?」
「気持ちだけで勝てるかぁ!? 素手なんて最終手段じゃないか!?」
「二言の多い騎士だなぁ。騎士なら装備くらい持ってるでしょ」
「いや、それが、取られてしまって。タンクをやるのは構わないが、素手はさすがに厳しいというか……無理だろう……うん、無理だ」
「……リサ。コンも厳しいと思う。せめて剣と盾くらいは欲しい。これはコンたちの安全に繋がる」
「そうだね♡ ちょっと買ってくるから待ってて♡」
適当に調達を済ませて合流したリサたちは、冒険に出発した。
王都を出て、近場で魔物を探すことになるだろう。
まばらに同業者の姿があるから、いざとなれば擦り付けるつもりだ。
「リ、リサ殿。そろそろ装備をくれないか……?」
「あっ、忘れてた」
「生命線だぞぉ!?」
「あー、はいはい。これあげるから頑張ってね」
リサが【アイテムボックス】から『鋼鉄の剣』と『鋼鉄の盾』を取り出す。
それを受け取ったレアは、肩を落とした。
「何だ、魔剣じゃないのか……」
「素手にする?」
「いやいや、ありがとう!! 私は騎士だ。主を守ってみせよう!!」
装備を得たレアは、無駄に強気になった。
ずんずんと森の中を進んでいく姿は、それなりにかっこいい。
細かな枝などは斬り進む配慮もあって、リサはレアを少しだけ見直した。
「むっ、居たぞ。オークだ!! 5匹か。腕試しにちょうどいい!!」
こんぼうを持ったオークが、5匹。
1匹だってまともに倒したことのないリサだが、今はタンクのレアが居る。
リサは戦うふりをして、レアの実力を確かめることにした。
「ふっ! はぁっ!!」
レアの剣捌きは見事だった。
振り下ろされたこんぼうを、盾で受け流しながら反撃の刃で斬り捨てる。
5匹をあっという間に倒したことで、さすがのリサも評価せざるを得ない。
「ふぅ。こんなところか――」
「……おーい!! あんたら、大丈夫だったかー!?」
森の奥から、知らないパーティーがやってきた。
オークを相手にしているのを見かけて、助太刀するつもりだったようだ。
リーダーらしき男が苦笑いしながら、剣から手を離した。
仰々しい鞘《さや》に、赤いクリスタルの刃が収まった。
「どうやら杞憂だったようだな。まぁ、自己紹介しとくか。俺は――」
「ま、ままま、魔剣を寄越せぇぇぇぇ!!」
いきなりレアが発狂し、男の頭を盾でぶん殴った。
気絶した男から魔剣を奪うと、頬ずりしてやべー目で見つめている。
この奇行に、男の仲間たちはもちろん、リサたちも唖然とした。
「このばかたれ♡」
「ひでぶぅっ!?」
笑顔のリサのグーパンチが、レアの腹に炸裂する。
そこでようやく、レアは正気を取り戻した。
「はっ……私は、何を……?」
「何してんのクソ奴隷」
「人のもの盗ったら、どろぼう」
リサはもちろん、コンも怒る。
男の仲間たちは、何が何やら分からず動けない。
「す、すまない。魔剣を見るとつい、盗みたくなってしまって……」
「はいアウト。何が手違いだバカヤロー♡ このクソ奴隷は俺が躾けておくから、今のことは許して? ねっ、ねっ? エリクサーあげるからお願い♡」
リサは賄賂を渡して、被害者たちと和解した。
無罪を勝ち取ったリサたちだったが、自称クソ天使に向けられる目は冷たい。
「この屑♡ 反省しろ♡」
「コンも擁護できない。牢屋から出直すべき。きっとご両親も泣いてる」
「うぅっ。本当にすまないと思っている。しかし、これには事情があるんだ……実は――」
ここで深い事情を話すのが自然の摂理だが、レアの主はリサだ。
そんな話より、帰ってお仕置きすることになるだろう♡
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる