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第2章 やっぱり俺の仲間が優秀なんですけど…
11話 剣闘大会予選
しおりを挟む「思ったより早く済んだな。」
「そうですね。何だか肩透かしをくらった気分です。」
王城から一度宿へと戻る帰り道、俺達はそんな話しをしながら街を歩いていた。
「まぁ、今日は公爵はんに謁見を求めるだけやしなぁ。」
「それで、いつ公爵に会えるんだ?」
「そうやねぇ、早くて明日。遅くとも明後日ってところやろか。公爵はんに出来るだけ急ぐようお願いもしたし、後はのんびり待つだけやね。」
「お願いってあの手紙か。」
王城に行って謁見の申請をするとき、ボタンさんが係の人に雲と龍の刻印がついた封筒を渡していた。
多分あれに脅し、もとい催促する内容が書かれているのだろう。
謁見の申請も他の人よりも優先して受けて貰えたし、ボタンさんはやはりレイズニウム公国に大きな影響力を持つ人物のようだ。
「そういえば、あの手紙には何が書かれているのですか?」
「やめとけ、世の中は知らない方が良いことの方が多い。」
「はぁ。」
シルビアさんはいまいち得心がいかないという顔をしながらも、それ以上手紙について興味を示す事は無かった。
シルビアさんにはまだ早い大人の世界があるのさ。
まぁ1つしか年齢変わんないんだけど。
「さて、剣闘大会まではまだ時間もあるし宿に戻って着替えたら大道芸を見て回ろうぜ。」
「そうですね。今日のやる事は済みましたし、街を散策してみましょうか。私もしっかりと護衛の任を務めてみせます。」
「シルビアはんは真面目やねぇ。」
そういう訳で俺達は一度宿に戻って正装から街行きの格好に着替える事になった。
女性陣の着替えは少し時間がかかりそうなので、俺は2人に一声かけてから昨日のメイドさんを求めてロビーで待っている事にした。
俺がロビーの端の方の椅子に座って昨日のメイドさんいないかなぁと思いながら周囲を見回してすぐに、彼女はスッと現れた。
今どっから出て来たんだ?
気づいたらそこにいたぞ。
「こんにちはフーマ様。何か御用でしょうか?」
「いや、用ってほどの事は無いんですけど。」
「そうでしたか。御用の際はお気軽にお申し付けください。」
彼女がそう言って立ち去ろうとした際、俺の手首巻かれているミサンガに気づいて再び声をかけて来た。
「おや、剣闘大会に出場なされるのですか?」
「ああ、はい。折角なので。」
「そうでしたか。恥ずかしながら私の趣味が剣闘大会の見物をする事でして、つい気になってしまったのです。出過ぎた真似をしてしまい申し訳ありません。」
そう言って彼女は頭を下げた。
なんだこれ、何だか彼女が頭を下げているのを見ていると心にグッとくる。
もう一生ここで暮らしたくなって来た。
「そんな、気にしないで下さい。」
「寛大なお心遣いに感謝いたします。私も影ながら応援しておりますので頑張ってください。」
そう言い残してメイドさんは今度こそ去って行った。
その後、俺がメイドさんと会話をした余韻に浸っていると、着替えを済ませたシルビアさんとボタンさんがやって来た。
「お待たせしましたフーマ様。何か良いことでもありましたか?」
「いや、別にそんな事は無いぞ。さ、早く行こうぜ!」
俺は2人と合流して意気揚々と街に繰り出した。
「フーマ様はどうしたのでしょうか?何かいつもより元気な様に見えますが。」
「あらあら、あれは女やろうなぁ。」
「女ですか。」
後ろから2人のそんな話し声が聞こえるが俺は聞こえないふりをして足を進めた。
絶対優勝して帰って来るから待っててくれよなメイドさん!
_______________________________________________
数時間ほど街を散策していたら、日も傾いて良い時間になってきたので俺達は再び闘技場へと足を運んだ。
ボタンさんとシルビアさんが俺に激励の言葉をかけてくれてるし、出来るだけ頑張りたいと思う。
「それじゃあ行ってくる。」
「言ってらっしゃいませ。頑張ってくださいね。」
「頑張ってなぁ。」
俺は2人の声援を背に集合場所へと向かった。
集合場所ではガタイのいい男達が剣闘大会が始まるのを今か今かと待ち望んでいる。
なんか俺だけひょろっちぃし浮いてるなぁと思い、気配遮断を発動させて隅の方に立っている事にした。
だって絡まれたら嫌だし。
そんな感じで俺がキョロキョロ辺りを見回していると受付の時にいたお姉さんがやってきた。
「お待たせしました。日が沈みましたので今日の大会を始めさせていただきます!」
「「「ウオオオオオオ!!!!」
うおっ!?ビックリした。
男達が急に叫んだぞ。
俺もやった方が良いのか?と思っていたらお姉さんの説明が続いた。
「本日の参加者は317名。よって予選は4試合行います。名前が呼ばれた方はこちらの入場門から通路をお進み下さい。」
それからお姉さんが次々と名前を呼びあげていく。
そうして80人程の名前を呼んだところで「第1試合の出場者は以上です。」とお姉さんが言った。
チーズバーガーはまだ呼ばれない。
っていうか予選って何するんだ?
そう思った俺は気配遮断を解いて近くにいた一番若そうなマッチョに聞いてみる事にした。
「あのー、すみません。」
「ん?どうしたんだい?」
お、優しそうなマッチョで良かった。
「その、予選って何をするんですか?」
「ああ、君は初参加なんだね。よし、この僕が教えてあげよう。」
そうしてマッチョのお兄さんの説明が始まった。
予選のルールは簡単で戦闘不能かコロシアムから落ちたら失格のバトルロワイヤルだった。
また、致命傷になる攻撃と魔法を使っての攻撃、及び魔法で相手をコロシアムから押し出す行為は禁止らしい。
各予選で1人ずつ本戦出場者を決めて本戦ではトーナメント形式で優勝者を決めるそうだ。
「へー。結構簡単なルールなんですね。装備の規定もないみたいですし。」
「そうだね。だからこそ剣闘大会は実力やレベル、武器や防具を揃える財力などの総合力が試されるんだ。」
「なるほど。ありがとうございました。凄く為になりました。」
「いやいや、このくらい大したことないよ。おっと、次の出場者を読み上げるみたいだ。」
そうしてお姉さんの2回目の名前の読み上げが始まった。
俺の横に立っていた優しいマッチョのお兄さんも呼ばれたらしく、「お互い頑張ろうね。」と言って入場門に入っていった。
頑張れ優しいお兄さん。
俺は心の中で応援しておいた。
「しかし、鎧も着てて良かったのか。てっきりダメなのかと思ってたぞ。短剣使いじゃ金属鎧相手じゃ勝ち目ない気がするし。」
そうなのだ。
俺はそう思っていつもの鎧は着ておらず片手剣を腰に下げているだけなのだ。
しかし、いまからアイテムボックスから鎧を取り出すのを見られたらややこしいし、どうせゴブリンキング戦で出来た穴も開いたままなので鎧は諦める事にした。
もしかしたら致命傷をつけることを恐れて相手が手加減してくれるかも、なんて打算的な考えはある。
そんな事を考えていたらお姉さんの3回目の選手の呼び出しが始まり、俺の登録していたチーズバーガーも呼ばれた。
今更だけどチーズバーガーってなんか嫌だな。
何でも良いやとか思って適当に登録するんじゃなかった。
とか思いつつも俺は入場門に入り案内されるがままに通路を進んだ。
多分予選の1回戦も時間的に終わってないし、予選は全て違うコロシアムで行われるのだろう。
「へぇ。意外と狭いんだな。」
コロシアムを見た最初の感想がそれだった。
俺の名前は後の方に呼ばれた為既にコロシアムの上には沢山の男達が立っているのが見える。
人口密度が高くて両手を広げたら誰かしらに当たりそうなくらいギュウギュウだ。
因みに観客席はちらほらと空席があるもののそれなりに人が入っている。
まぁ予選だしこんなもんか。
俺がそんな事を考えながらコロシアムに全員が上がって試合が始まるのを待っていると、司会っぽいお兄さんがやって来た。
「それでは皆さんお待たせいたしました。剣闘大会第3予選バトルロワイヤルを始めさせていただきます。」
お兄さんのその言葉を聞きながら周りの男達が剣を引き抜き構えていく。
俺は今のうちに周りを見回しておいた。
よし、天井はないしコロシアムの真上に障害物はないな。
「それでは試合開始!!」
俺はその掛け声と共に真上に転移魔法を使って転移した。
どうせ最初はものすごい乱戦になるんだろうから残り10人くらいで降ってくればいいだろ。
そう思っての行動だ。
もう3回目の落下なので空中でバランスを取るのも大分慣れてきている。
俺は落下速度をちょいちょい転移して抑えながら豆粒ほどの大きさに見える選手の様子を眺めた。
おー最初はみんな近くにいる奴を押し出そうとするのか。
そんな事を考えながらゆっくり落ちていくと、俺の目論見通り10人ぐらいになったのでコロシアムに戻る事にした。
「おい!人が落ちて来たぞ!」
俺がコロシアムの100メートルくらい上に差し掛かったあたりで気づかれたので、そこからは着地の瞬間まで転移魔法を使わずに落下した。
もちろん着地のポーズは3点着地だ。
俺の登場と共に観客が凄い盛り上がる。
俺はその歓声に手を振って答えた。
「貰ったぁぁぁ!!」
俺が手を振って周りを見回していると隙だと思ったのか1人の男が駆け寄って来て剣を振った。
俺は剣を抜きながらその攻撃を避けて走って逃げる。
当分はこれでいいだろ。
観客席からは俺への歓声がブーイングに変わったが、もう逃げ始めちゃったしこのまんまでいよ。
「待てぇ!!ゴハッ!?」
最初に俺に斬りかかって来た男が別の男に後ろから斬りつけられて倒れた。
やっぱり足を止めずに走り回ってて正解だったな。
そう思いながら走っていたら残り3人となったので俺は足を止めた。
「ようやく戦う気になったか。」
「まあな。」
もの凄くでかい剣を構えた男が俺にそう話しかけて来た。
俺は片手剣を構えながら隙を伺う。
コロシアムに残っている3人はそれぞれが残り2人が動くのを待っている三すくみの状態だ。
なんとなく状況が変わらなそうだったので俺は2人に質問をしてみる事にした。
「なぁ、あんたらはレベル幾つなんだ?俺は23だ。」
「俺は38だ。」
「俺は42だ。」
でかい剣を持った男が38、丁度いいサイズの剣を持った男が42らしい。
「じゃあ俺だけ凄く弱いのか。それじゃあ俺は下がって待ってるから2人で戦ったらどうだ?」
「そう言って俺たちの隙を伺う戦法だろう。」
「弱い俺がそんな事をしてもしょうがないだろ。あんたらなら素手でも剣を持った俺に勝てるくらい強い筈だ。」
「それでお前に何の得がある。」
レベル42の男が俺にそう尋ねてくる。
「俺は弱っちいから少しでも疲れている相手と戦いたいだけだ。それにほら、剣もここに置いておくから2人でさっさと戦ってくれ。」
俺はそう言って剣を足下において後ろ向きに2人から離れた。
俺が2人から十分に離れてコロシアムの隅に座ってあぐらをかくと2人の戦いが始まった。
「へー。パワーはやっぱりでかい剣持ってる方が強いけど、剣の扱いが上手いのはレベルが高い方だな。」
レベル38の男の攻撃はどれも大振りで相手に上手くいなされてしまっている。
おそらくあの男は魔物相手にパワーのみで戦ってきたのだろう。
そんな男がレベルも実力も自分よりも上の相手に勝てるはずもなく、結構あっさりやられてしまった。
「次はお前の番だ。剣を拾うまでは待ってやろう。」
転移者の俺はステータスの伸びが良いとはいっても、流石に20近くレベル差がある相手には勝てない気がする。
さて、どうしたもんか。
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