クラスごと異世界転移して好きな女の子と一緒に別行動していたら魔王に遭遇したんですけど...

がいとう

文字の大きさ
50 / 81
第2章 やっぱり俺の仲間が優秀なんですけど…

13話 謁見

しおりを挟む
 
「なぁ、城で何か気をつけなくちゃいけない事あるか?」

 翌日正装に着替えた俺達は昼前に来た迎えの馬車に乗り込み城へと向かっていた。
 椅子はクッションがフカフカでケツが痛いという事はないのだが、揺れが酷くて結構酔いそうだ。
 実際、俺の横に座っているシルビアさんがさっきから青い顔でぐったりしているし。

「そうやねぇ。今回は非公式な謁見とはいえ宰相はんや他の貴人もいるやろうから、楽にして良いって言われるまでは片膝をついて頭を下げて、話しかけられるまでは喋らずにいたらええやろうな。」
「じゃあ、俺は一言も喋んなくてすみそうだな。」
「そこは公爵はん次第やな。まぁ、城にはフーマはんの知人もいるし、その人はフーマはんを気に入ってはるみたいやから問題ないと思うんよ。」
「知人?」
「それはついてからのお楽しみやな。」

 俺のこの世界に来てからの知り合いなんて数えられるくらいしかいないし、ソーディアにいる知り合いなんて殆どいない。
 マジで誰だ?
 そんな答えの出ない疑問と貴族の礼儀作法への不安を抱えつつも、馬車はガタゴトと進み俺達は城へと到着した。

 城につくと、この国のトップは公爵なので玉座と言うのかは分からないが、俺達は玉座の間の近くにある控え室で軽い作法の説明を受けてすぐに玉座の間へと案内された。
 シルビアさんはさっきから一言も発さずにガンガンに緊張している。

「レイズニウム公国名誉子爵ボタン様御一行が到着されました。」

 俺達が玉座の間に入ると部屋の隅にいた人がそう声を上げた。
 あの人がさっき習った司会っぽい事をする人だな。
 俺は出来るだけ堂々とボタンさんの後ろについて絨毯の上を進み、ボタンさんが立ち止まったのを見て彼女の右後ろで立ち止まった。
 因みにシルビアさんはボタンさんの左後ろに立っている。

 それにしてもボタンさんは名誉子爵だったのか。
 今も着物を着ていてとてもこの国の関係者には見えないし、おそらく無理矢理爵位を獲得したんだろうな。
 俺がそんな事を考えながらキリッとした態度で立って公爵さんが現れるのを待っていると司会の人が再び声を上げた。

「レイズニウム公国大公ベッリテレス・レイズニウム様及びフェリアル・レイズニウム公爵夫人がお見えになりました。」

 絨毯の端に立っていた貴族っぽい人達とボタンさんがその声で片膝をついて頭を下げたので俺もそれにならって頭を下げた。
 公爵さんと公爵夫人がどんな顔か気になるが今は我慢だ。

「うむ。皆楽にして良いぞ。」

 声だけでは確証がないが、多分公爵さんがそう言ったのを聞いてみんな立ち上がったので、俺も一緒に立ち上がる。

「してボタン。何の用件で此度は我の元を訪れたのだ?」
「はっ。本日は大公様に折り入って頼みがあって参りました。」

 おお、ボタンさんがこんな真面目な話し方すんの初めて見た。
 いつもは色っぽくて掴み所がない話し方をするのに、今は凄いキッチリした話し方をしている。

「ほう。申してみよ。」
「恐れながらその前に、人払いをしていただきたく存じます。」

「この女狐が!よくもぬけぬけとそのような事を言えたな!」

 うわっ。
 公爵さんの近くに立ってる人から怒声が飛んできた。
 俺はまだ目を伏せているからどんな人かはわからないけど、その気持ちよくわかるぞ。

「よせ宰相。ボタン名誉子爵は我が国に大きな利をもたらした事で我が国の貴族として認められたのだ。そのような物言いはお主の品格を落とすだけだぞ。皆の者、我はボタン名誉子爵と内密な話がある。その身を引いてくれ。」
「しかし大公様。」
「宰相。我に同じことを言わせるつもりか?」
「くっ。分かりました。」

 そうして貴族の皆さんはぞろぞろと玉座の間から出て行き、最後に俺達が入ってきた後ろのドアも閉められた。
 ずっと貴族の皆さんに俺たちの方をジロジロ見られていた気がするが、しっかり目を伏せていたので誰とも目が合わずにすんだ。
 絶対目があっても睨まれるだけだしこれで良かった気がする。
 そんな事を考えながら頭を下げていると玉座の方から俺に声がかかった。

「昨夜ぶりですねフーマ様。」

 聞き覚えのある声に顔を上げるとそこには深緑色のドレスを纏った思わぬ人物が立っていた。

「め、メイドさん!?」

 俺は思いもしなかった人物が公爵さんの横に立っているのを見て思わず声を上げてしまった。
 昨日見たメイド服みたいな宿屋の従業員の制服ではないが、その上品な雰囲気ですぐに誰かわかった。

「はいフーマ様。貴方の専属メイド、フェリアルでございます。」
「あらあらあら、フェリアルはん。あまりフーマはんを虐めるもんやあらへんよ。開いた口が塞がってないやないの。」
「ふふっ。これは失礼致しました。改めまして、私はレイズニウム公国公爵夫人フェリアル・レイズニウムと申します。以後お見知り置きを。」

 そう言ってメイドさん改めフェリアルさんはスカートの裾を掴み優雅なお辞儀をした。
 え?ボタンさんの言ってた俺の知り合いってメイドさんで、メイドさんは高級宿屋の従業員さんじゃなくて公爵夫人?
 どゆこと?
 俺がそんな感じで戸惑っていると公爵さんさんが口を開いた。
 結構なイケメンで30代前半くらいだと思う。

「さて、ここでの立ち話も何ですから隣の部屋に行きましょうか。最高級の茶葉を使った紅茶と茶菓子を用意してあります。」

 え、公爵さん腰低っ?
 玉座に座ってんのにそう見えるってどういう事だよ。
 国家元首なんじゃないのか?

「あらあらあら、気ぃ使わせてごめんなぁ。」
「い、いえ。ボタンさんをお立ち頂いたままにはして置けませんので。」
「あらあら、もううちよりも偉くなったんやからボタンさんなんて呼ばんでもええんよ?」
「そ、そういう訳にもいきません。ささっこちらへどうぞ。」

 ああ、この人そういう事か。
 多分今までボタンさんに散々いじめられてきたからボタンが怖いのだろう。
 話を聞く限りボタンさんとは公爵になる前から知り合いっぽいし、幼少の頃からの付き合いなのかもしれない。
 子供の頃からボタンさんと付き合いがあったらトラウマになっていてもおかしくないな。
 お気の毒に。

 そんな微妙に失礼な事を考えつつも、俺達は公爵さんに玉座の間の横にある部屋へと案内されて揃ってソファーに腰掛けた。
 そういえばさっきからシルビアさんが緊張と驚きのあまり目を回しているが大丈夫だろうか?
 もうそのカップには紅茶入ってないぞ。

「先程はお話の途中でしたので改めて、私はフェリアル・レイズニウム。こちらが夫のベッリテレス・レイズニウムでございます。」
「ああ、これはどうも。俺はフーマ、それでこっちのがシルビアです。」

 紅茶を飲んで一息ついたところで、フェリアルさんが俺の方を向いて自己紹介をしてきたので俺も自分の名前とついでにシルビアさんの名前を紹介した。

「ええ存じております。フーマ様方は我が宿にご宿泊頂いている大事なお客様ですからね。」
「それなんですけど、なんで公爵夫人が宿の従業員を?」
「それはですね、そもそもあの宿は私が運営する国営の宿泊施設でして主に他国の重鎮の方々にご宿泊頂いているのですが、その方々が我が国に有益か否かを私が直々に見極めさせていただくために従業員に扮して時々働いているのです。そして、今回は私の勤務中に既知のボタン様がいらしたので私がご案内させていただきました。」
「ああ、なるほど。」

 どうやらフェリアルさんもイタズラがお好きな様だ。
 奥さんもこの調子だと、公爵さんは普段から気が気じゃないんだろうな。
 頑張って生きて欲しい。

「そ、それでこの度はどういったご用件でしょうか?何でも急用だという事でしたが。」

 俺とフェリアルさんの話が終わったあたりで公爵さんが口を開いた。
 少しでも早く俺達、というかボタンさんに帰ってもらいたいんだろう。
 さっきから早く話を済ませたい感じがひしひしと伝わってくる。
 ボタンさんはそれを見てちょっぴり残念そうな顔をするとティーカップを置いて話を始めた。

「そうやったね。短刀直入に言うとやな、公爵はんの国の貴族であるポートル家を罰するよう頼みに来たんよ。」
「ポートル子爵家ですか?」
「せやな。ポートル子爵家、正確に言うなら次期当主のスワルゴル・ポートルが冒険者ギルド管轄地のソレイドで悪魔の叡智っていう組織とつるんで悪さしてるんよ。これがその証拠やな。」

 ボタンさんはそう言うと着物の袖からこの前見せてくれた羊皮紙を取り出してテーブルの上に置いた。
 公爵さんがそれを手に取って中身を検める。
 数十秒程で公爵さんは羊皮紙に一通り目を通し終わると目頭を押さえてため息をついた。

「はぁ、まさかこの様な事態になっていたとは思いもしませんでした。ソレイドはどこの国にも属していない中立地域、我が国の貴族が暗躍していたとなっては国際問題になりかねません。早急にポートル家を潰しソレイドから手を引かせます。」
「よろしゅうなぁ。それとうち達はすぐにソレイドに戻らんとあかんから公文書を書いてくれへん?」
「分かりました。直ちに発行させていただきます。」

 そう言うと公爵さんはさっと部屋から出て行った。
 おそらく執務室かどこかに公文書を書きに行ったのだろう。
 俺がその様子を眺めているとフェリアルさんが口を開いた。

「しかし悪魔の叡智ですか。まさか我が国の者にまで手を出してきているとは。」
「悪魔の叡智を知ってたんですか?」
「はい。レイズニウム公国の西に位置する小国群の一部で悪魔の祝福という麻薬が出回っているという情報を掴んだので、我が国の暗部に調査させたところ背後に悪魔の叡智という組織がある事を把握しました。」
「悪魔の祝福。そんなところにまで、」

 今の今迄一言も発さなかったシルビアさんが悪魔の祝福の名を聞いて口を開いた。
 つい最近までその麻薬の影響を受けていた彼女には何か思うところがあるのかもしれない。

 その後、ボタンさんとフェリアルさんの情報共有を聞いている内に公爵さんが公爵家のものであろう刻印のついた羊皮紙を持って部屋に戻って来た。

「公爵家の名の下に即刻城へ出頭する命とソレイドに金輪際関わることを禁止する内容が記されています。どうぞお持ちください。」
「ありがとうなぁ。今日は忙しいからこれで帰るんやけど、今度ゆっくりお礼しに来るから勘弁してなぁ。」
「い、いえ。お構いなく。」
「そうなん?」
「はい、お構いなく。」

 そうして特に問題もなく公文書を手に入れた俺達は優雅に手を振るフェリアルさんとお構いなくを連呼する公爵さんに見送られて城を後にした。
 さて、舞の方は上手くいってるだろうか。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~

犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。 塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。 弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。 けれども違ったのだ。 この世の中、強い奴ほど才能がなかった。 これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。 見抜いて、育てる。 育てて、恩を売って、いい暮らしをする。 誰もが知らない才能を見抜け。 そしてこの世界を生き残れ。 なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。 更新不定期

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

処理中です...