俺のチートって何?

臙脂色

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第三章   ― 筆頭勇者と無法者 ―

第72話 勇者

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 日が完全に西の森の影に隠れた頃、俺とミカは長屋が並ぶ区域まで戻ってきていた。
 思ったより帰りが遅くなってしまった。マリンはもう先に帰ってるだろうな。

 人二人分しかない長屋と長屋の間の狭い道を歩き、その先の一角を曲がろうとする。この角を曲がれば、俺たちの家だ。


 「お前さん、何しに来た」

 角を曲がる前に、オルガの声が聞こえ俺は立ち止まる。構わず前に進もうとしていたミカを手で制す。

 「仕事をしにきたのさ。もともと騎士団に所属していたお前なら聞かずともわかるだろ」

 オルガだけじゃなく、もう一人知らない男の声が角を曲がった先から聞こえる。声の大きさからしてちょうど俺の家の前で話しているようだ。

 「渡辺を騎士団に勧誘しに来たのか」

 「おうよ、先日のアリーナ以来、あの若造は議会でも注目の的でな。もともと唾をつけていた匠をボコボコにしただけじゃなく、転生者が一回目の試合で勝利するなんつー前代未聞の偉業を成し遂げたんだから、騎士団に誘うのは当然だ」

 「結果だけを判断材料にしているのなら言っておく、あの子は自分の能力をまるでコントロールできていない。発動しても、能力の負荷に肉体がやられる。そんなヤツを入れたところで戦力にはならないぞ」

 「んん? どうしたんだオルガ? 妙に首を突っ込んでくるじゃないか。いつもなら世話が終わった転生者のことは知らぬ存ぜぬなのに。この前の軍需品の魔法石をちょろまかしてほしいって言われたときも驚いたもんだが。あれ一個でも大変だったんだぜ。管理が杜撰だって上司にどやされるわ、発注先にも文句がいくわで」

 ……魔法石。
 男が発言した内容に思い当たる節がある。匠とのアリーナ戦で使った炎の魔法石。きっとアレのことを言ってるんだ。
 そうか、あの魔法石は騎士団の物だったのか。だとすれば、オルガが上手くいくかわからないと言っていたのにも納得がいく。多分前の世界で例えるなら自衛隊から手榴弾を盗み出すようなもんだ。

 「あの子どもと何かあるのか?」

 「いいや。ただちょっと危なっかしいヤツで放っておけないだけだ」

 危なっかしいは余計だっての。

 「とにかく、渡辺を騎士団に誘うのはやめてくれ」

 「戦友の頼みだ。俺だって決められる立場ならそうしてやりたいが、所詮したっぱだからな。それによ、決めるのは本人じゃないか?」

 状況も飲み込めてきたし、そろそろ出るか。

 「そこのオッサンの言うとおりだ」

 「お、噂をすればなんとやらだな!」

 俺はミカと一緒に角から出て、二人の前に出る。年相応に黒髪の中に白が混じった髪をもつオルガは甚平を着ていた。甚平から出ている腕と足は丸太のように太く、オルガの屈強さをよく表している。
 そのオルガの前には、ゴツゴツとした黒い鎧で全身を覆っている金髪の男がいた。髪はブラシのように逆立ち、顔は彫りが深くて西洋人っぽい。

 二人とも、俺よりも顔一つ分背が高いので、顎を少し上げて話しを続ける。

 「俺は騎士団なんかに入る気はない」

 「なんかときたか。理由は?」

 金髪の男の台詞と口の動きが合っていない。やはり、別の国の出身か。或いは別の地区から来た人物らしい。

 「騎士団って、この国に忠誠を誓ってモンスターと戦うんだよな」

 「ああ、そうだ」

 「俺はこの国が嫌いだ。とても守ろうって気になれない。だから騎士になる気はない」

 それだけじゃない。戦うこと自体……もうマリンを泣かせたくないからな。

 「ヒュー、ハッキリ言うじゃねぇか坊主。騎士団の給料はいいぞぉ? 本当に良いのか?」

 「いいったらいい」

 「あらら。ま、本人が嫌だってなら仕方ないわな。邪魔したな」

 男が、踵を返してその場を去ろうとする。

 「一つ言っておくぞ坊主。騎士団でも名の通った連中が、お前に注目してるぜ」

 「うん? 誰だそれは」

 オルガが男の言葉に食いつく。

 「聞いて驚くなよ。その中には、あの"ディック"もいる」

 「ディック……まさか、ディック・アイゼンバーグか?! つい最近、"筆頭勇者"に任命されたばかりの!」

 何だ? オルガがここまで動揺するなんて珍しいな。筆頭勇者……勇者を代表する人物ってことか?

 金髪の男はそれだけ言うと満足したのか、俺達に背を向けて中央区の方面へと去って行った。


 「んで、オルガは何でここにいるんだ?」

 勇者も気になるが、それよりもオルガが俺の家の前に何故いるのかが気になった。

 「ん? ああ、引越し祝いに鍋でもどうかと思ってな」

 オルガが、手に持っていた食材入りの紙袋を俺に見せるように俺の前へ出す。

 「おいおい、急だな」

 こっちは寝不足で、帰ったらひと寝入りしたかったんだがな。

 「レイヤとジェニーたちも呼んであるぞ」

 「ホントに急だな」

 俺とミカがオルガと共に帰宅すると、マリンが出迎えてくれた。


 *


 その後は、レイヤ、ジェニー、メシュが家にあがってきて、四畳半の空間に七人の人間が犇めくこととなった。分担して食材を切ったり皮を剥いたりしようにも、机のスペースがなかったり、そもそもオルガが持参してきた土鍋とカセットコンロを置いただけで机の上が圧迫されて七人分の皿を置けない問題が発生してメシュが「俺様に立ち食いさせる気か!」と文句を言ったりと、準備するだけで結構な苦労があったが、オルガが宿からもう一つ机を運んできてくれたおかげもあり、鍋を食す段階までこぎつけられた。


 「ねー、ミカちゃんはこの世界の生まれなんだよねぇ。どこの地区出身なのー?」

 「南区ですよう」

 「南区かー。南区といえば、ハマムマッハシ食べてみたいんだよねー」

  俺を含めた周りが、箸で鍋をつついてる中、ジェニーがミカと仲良く話している。鍋を準備している間に、すっかり打ち解けたようだ。それにしてもハマムマッシ?

 「ハマムマッハシって何だ?」

 気になったから、ジェニーに聞いてみる。

 「エジプト料理だよー。鳩のグリルで、お腹に米を詰めるのー。鳩って言っても異世界に本物の鳩はいないから、あくまでそれ風なんだけどね」

 なっ! 日本の平和の象徴になんてことを。うーむ、文化の違いってやつか。

 「死ぬ前に一度食べたかったんだけど、死んじゃったからねー。今度こそは食べたいと思ってるんだー」

 「あはは、そ、そうか」

 ヤメテー、微妙にツッコミにくいネタ挟むのヤメテー。

 でも、他国の料理か、俺も興味あるな。フィラディルフィアは地区によってかなり文化が異なる。フィラディルフィアの東区は主に日本人や中国人などの東洋人の転生者が多く、西区にはアメリカ人、南区にはアフリカ、インド人、北区にはヨーロッパ人とロシア人が集まっている。だから、その地区の文化は自然と住んでいる人々の出身国に沿う形になっているらしい。考えてみれば、フィラディルフィアって前の世界の国々が一箇所に凝縮されたような都市だよな。


 ふと、そこまで考えが至ったところで、先程の西洋人のオッサンが語っていたことを思い出す。


 「ワハハ! ほらどうしたメシュ、もうギブアップか?」

 「うひー! 無理! 限界! やめてくれええぇ!」

 オルガが一升瓶を傾けて中の液体を、ヘタレているメシュのおちょこに注いでいる。ちなみに、この世界の瓶は形が歪んでいるものが多い。『風魔法ウィンド マジック』を駆使して綺麗な形に整えられている瓶もあるが、その生産数は少ない。

 「オルガ、さっきの、勇者ってなんだ?」

 俺が思い出したのは、さっきの大男が語っていた筆頭勇者の話。そもそも勇者とは何なのか。匠も初めて会ったときに四大勇者がどうのこうの言っていたし、気になる。某RPGのように魔王でも倒す人たちなのか。ウォールガイヤに魔王がいるなんて話は今のところ聞かないが。

 「……ふむ」

 オルガがメシュをいじるのをやめ、片手に持っていた瓶を畳みの上に置く。

 「…………」

 沈黙が長いけど、また自分で調べろとか言い出すんじゃないだろうな。

 「勇者っていうのは戦うために産まれてきたようなヤツらだ」

 良かった話してくれた。

 「両親のチート能力をその子どもが全て引き継ぐことは知っているな?」

 「ああ」

 「それを見越して、より相乗効果があるチート能力の組み合わせを持った者同士で子どもを作る家系がいくらかあってな。そいつらを総じて勇者と呼ぶ。騎士団の階級と混同するやつが多いが、それとはまた別だ」

 「より相乗効果があるっていう部分がよくわからなかったんだが」

 「例えば……『水魔法アクア マジック』と『雷魔法ライトニング マジック』二つの能力を持った子どもが誕生したとしたらどうだ?」

 水と電気……そうか!

 「敵に水をぶっかければ、より電気が流れやすくなるってことか!」

 オルガが頷く。

 「なるほどね。じゃあ、筆頭勇者ってやつも強いチート能力の組み合わせを持ってるってことか」

 「そういうことになるな。ま、筆頭勇者ディックの驚くべきところは組み合わせ以上に、能力の数だな」

 「そいつチート能力を多く持ってるのか?」

 10個とか持ってんのかな。だとしたらすげぇな。俺は鍋の中の豆腐を箸で摘み、口の中へ入れた。

 「ああ、ディックはチート能力を持っている」

 「ぶっ!」

 豆腐を吹き出しそうになる。

 「32?! チート能力なんて一個でもすげぇのに、それが32も?! えげつな!」

 「ウォールガイヤの歴史上でも最多だからな。驚くのは無理もない」

 そんなとんでもないヤツが俺に注目してるって? にわかに信じ難いぞ。


 「ショウマはスケベなんですよぉ!」

 は?

 ミカの聞き捨てならない発言で、女性陣の会話が頭の中に入ってくるようになる。

 「えーウソー、私は渡辺君、純情だと信じてるんだけどなー」

 「いやいやいや、ジェニーさんはわかってなーい! ショウマをよく見ていてくださいねぇ」

 ミカが両手をワキワキさせながら、マリンににじり寄る。

 「え、え?」

 ミカの怪しげな動きに怯えるマリン。おい、まさか。

 「とーう!」
 「キャッ! ミカちゃん、ダメだよ!」
 「よいではありませんか、よいではありませんか!」

 ま、ままマリンの双丘がああああああああ!!!!!!!

 「ほら、ガッツリ見てる」
 「しょ、ショウマ様! 見ないでください!」
 「あらー、渡辺君も男の子なんだねー」
 「ミカちゃん私も混ぜてもらっていいかしら! っていうか混ざる!」
 「やーい、スケベ野郎ぉー」
 「ワハハ! わかりやす過ぎるぞナベウマ!」

 今の流れで、一番イラッときたのはメシュだった。うん、後で一発殴ったろ。

 「っていうか、お前らもうちょっと静かにしろ! 長屋は壁が薄いんだから、こんなに騒いでたら壁ドンされ――」

 ガラガラ。

 壁ドンどころか、玄関から誰か来たあぁ!

 謎の来訪者は、顔立ちからして歳は30代ぐらいか、釣り目の三白眼で気が強そうな印象……って朝倉じゃないかぁ! 何で?! まさかオルガのやつ朝倉も呼んだのか?! 俺がコイツ苦手だって知ってるだろぉ!

 「隣に声がだだ漏れよ。静かになさい」

 それだけ言って、朝倉は戸を閉めた。

 ――隣? 隣って……おいおい! お隣さん、朝倉なのかよぉ!

 それからしばらく、オルガ以外はコソコソと小声で鍋パを楽しむのだった。
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