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終焉の銃声響く五日目
神々しい微笑み
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見えない姿での奇襲。それに失敗した時の策を六道が考えていないとは思っていなかった。しかし、まさかそれがこんな方法であるとは、完全に明の想像を超えていた。
明たちの目前で絨毯を燃え広がっていく炎。
それが幻覚などではなく現実であることは、皮膚の温覚から伝わるひりつくような刺激が証明している。
館に広がる熱のせいか、自分たちの状況に絶望してか。明の額を汗が流れ落ちた。
「これはまずいな……。自身の状態を変化せるスペルの場合、基本的にどんな方法で人を殺そうともルール違反にはならない。加えてこんな火の中じゃあ、透明人間の存在を気にかけながら動くことだって困難……。おい、教祖様。こうなったら――」
明はそう呟きながら背後を振り返る。が、鬼道院は明のすぐ後ろにはおらず、架城の死体を抱え上げているところだった。
架城が毒で殺されたことを察しているのか、肌には触れず服を介して器用に抱え上げる。特に重そうなそぶりを見せることなく近くの部屋に目を通すと、Ⅸ号室の部屋の前まで移動した。
「確か、この部屋が東郷さんのお部屋でしたよね。申し訳ないのですが、開けてもらっても構わないでしょうか。架城さんの御遺体を避難させておきたいので」
「……この状況でも、人の、死体のことを気にかけるとはさすが教祖様だな」
やや皮肉を聞かせつつ返答するも、拒否したりはせず素直に扉を開ける。鬼道院は部屋の中にそっと架城を下ろすと、すぐに部屋を出て、燃え広がる絨毯に目を移した。
「さて、私たちも逃げましょうか。幸い火の手は本館側へまだ回っていないようですし、一旦あちらに移動しましょう。道中六道さんに襲われそうになった場合は、勿体ないですが私が教えたあのスペルを唱えましょう。死んでしまっては本末転倒ですからね」
「……分かった」
明が頷くと、すぐに二人は本館に向かって走り出した。
一体どこから転がしているのか。館を燃やさんとする炎の球は時間経過とともに増えており、行動範囲を徐々に減少させていく。
なんとか二人は連絡通路前に辿り着くも、突如として連絡通路の扉は閉められ、紅蓮の炎で覆われてしまった。
扉が閉まる直前人の姿が見えなかったことから、六道のスペルが『透明人間』であることを明はほぼ確信する。だがそれ以上に、いよいよ状況が最悪なものになったことを認識し、拳を強く壁に叩きつけた。
「くそ! こうなったら火が沈下するまでどこかの部屋に籠ってやり過ごすしか――」
「いえ。どうやらそれも厳しい様子ですよ」
いつの間にかシアタールームの扉を開けて中をのぞき込んでいた鬼道院が、落ち着いた声音で絶望的な情報を告げてくる。
「どうやら六道さん。鍵のかかっていない部屋には全て火を点けていったようです。この通り、シアタールームの中も大炎上しておりますし」
鬼道院の言う通り、シアタールームの中は既に部屋全体が炎に包まれ、消火できるレベルを遥かに超えていた。さらに背後を振り返るとそちらも火の勢いが増しており、自室まで戻るのも困難な状況に陥っていた。
明は今更ながら、マスターキーを神楽耶に渡す必要はなかったかと後悔する。しかし後悔している余裕などない。
熱さではなく痛みを訴え始めた皮膚が、明の焦燥感を煽っていく。
――今、自身に残されている武器は何か。
必死に頭を働かせていると、達観した表情で揺れ動く炎を眺めている鬼道院が目に入った。
危機的状況に陥り、頭が働かなくなった、などということは教祖様に限ってないはず。脳内では助かるための策を必死に考えているのだろうと分かってはいたが、つい堪えきれず怒気を含んだ声を投げかけた。
「おい教祖様。ぼんやりしている暇があったら何かこの状況を脱する策を考えろ。このままだと本当に殺されるぞ」
明の声を聞くと、教祖は振り返ることなく、自然な動きで首元の数珠に手を添えた。それからおもむろに修道服の中に手を突っ込むと、一本のナイフを取り出し、ようやく顔を明にを向けた。
「取り敢えず、この周辺の絨毯を切り取ってしまいましょうか。絨毯下のタイルであれば、火が燃え広がる心配はないでしょうし、焼け死ぬことはなくなりますから」
「だがそれじゃあ煙や酸欠は――」
一時しのぎにしかならいアイディアを聞かされ、つい怒鳴り返しかける。しかし、それがこの状況でいかに無意味なことかを悟り、一度短く深く呼吸を行う。
――窮地に陥った時こそ平常心。今は、教祖様の姿勢を見習うべきか。
何とか冷静さを取り戻した明は、それと同時にこの場を脱する策を二つ考え付いた。一つは明にとってはかなりリスクが高いものの、成功すればゲームの勝利を確定させられるほど有効なもの。もう一つは、高確率でこの場所からの脱出は成功するものの、その後の展望はあまり見込めないもの。
考えている暇はないため、明は思い切って前者の案を実行することにした。
「分かった、今は取り敢えずそれをやっておこう。だがその前に教祖様には、この状況を脱せるかもしれないスペルを教える。作業と並行しながら、それが成功するようイメージを練ってくれ」
鬼道院は首元の数珠を投げながら、そっと疑問を呈してくる。
「それは構いませんが……六道さんは既に本館に逃げているのではないでしょうか? スペルの有効範囲外まで逃げられてしまえば、どんなに正確なイメージを持ってスペルを唱えようとも、成功しないと思いますが?」
「その時はその時でもう一つ策はある。とにかく今は時間が惜しい。スペルを教えるから、うまくイメージを持って実行してみてくれ。このスペルなら、六道がまだ保持しているであろうカウンタースペルにも対応しきれるだろうからな」
「――分かりました。では、そのスペルをお教えください」
明は簡潔に、神楽耶に与えられていたスペル――『背後奇襲』を鬼道院に伝えた。さらにスペルが成功した際の注意点と、その後にやってほしいことも話しておいた。
計画自体は非常に単純であり、スペルが成功しさえすれば難しいことはあまりない。ゆえに問題は、スペルがうまく発動するかということ。おそらく透明人間になっているであろう六道をうまくイメージするのは困難なのに加え、相手が今どこにいるのかわからないこの状況では、スペルが発動しない可能性の方がはっきり言って高い。
さすがの教祖様もすぐにはそのイメージを掴めなかったらしく、しばらくは黙々と絨毯の切除作業を行った。
火が絨毯を侵食しきる前に絨毯の切除は終わったものの、煙はかなり量を増していた。
そんな中。ついにイメージを掴むことができたのか、平素と変わらぬ落ち着きをまとった鬼道院は、静かに連絡通路の前に立ち、ゆっくり目を閉じた。そして微かに口を動かし――次の瞬間にはその場から消え去っていた。
隣でその様子を眺めていた明は、取り敢えずスペルが成功したことにホッと胸をなでおろす。勿論スペルが成功しても、不意を突くことに失敗した場合は明が先に命を落とすことになるだろう。それゆえこの段階では一切気を抜くことは許されていない。
だが、こうなってしまえば明にできることはただ一つ。一心に教祖様を信じることだけである。
最も火から遠い場所に腰を下ろし、呼吸は最小限にとどめる。
昨日は冷凍室で凍え死にかけ、今日は火災で焼け殺されかけ。
流石にこの体験は、外で送ってきた日常とはレベルが違うなと独りごちる。ただしこの状況でもなお、これまでの日常に比べれば、明の心は落ち着いたままだったのだが。
もし持ち堪えられそうになければ、もう一つの策を実行せざるを得ない。だが、これ以上待っていたら、正確なイメージを持つ余裕などなくなるのではないだろうか。
鬼道院を待つ間、脳内でいくつもの葛藤が弾け合う。そして、そんな葛藤をしている間にも、煙はより充満し、酸素濃度は下がっていった。
ふと気づけば、自身の頭に鈍い痛みが走り出している。
これはいよいよやばいかと思い、もう一つの策――『死体操作』のスペルを唱えようと口を開く。だが、徐々に激しさを増す頭痛のせいで、思うようにイメージができない。
「流石に、これはきついな……」
半ば諦めるようにして、床に体を横たえた――その時。
ついに連絡通路の扉が開き、涼しい顔をした教祖様が姿を現した。
教祖様は燃え広がる炎や煙を気にかけることなく明に近づくと、腰に手を回してひょいと体を抱え上げた。
明を抱きかかえたまま連絡通路に入り込み、パタリと扉を閉める。
ようやく熱気から解放され、明の火照った肌を涼やかな空気が冷やしていく。
教祖様はそっと明を壁際に下すと、後光がさすような神々しさの元、にこりと微笑んだ。
明たちの目前で絨毯を燃え広がっていく炎。
それが幻覚などではなく現実であることは、皮膚の温覚から伝わるひりつくような刺激が証明している。
館に広がる熱のせいか、自分たちの状況に絶望してか。明の額を汗が流れ落ちた。
「これはまずいな……。自身の状態を変化せるスペルの場合、基本的にどんな方法で人を殺そうともルール違反にはならない。加えてこんな火の中じゃあ、透明人間の存在を気にかけながら動くことだって困難……。おい、教祖様。こうなったら――」
明はそう呟きながら背後を振り返る。が、鬼道院は明のすぐ後ろにはおらず、架城の死体を抱え上げているところだった。
架城が毒で殺されたことを察しているのか、肌には触れず服を介して器用に抱え上げる。特に重そうなそぶりを見せることなく近くの部屋に目を通すと、Ⅸ号室の部屋の前まで移動した。
「確か、この部屋が東郷さんのお部屋でしたよね。申し訳ないのですが、開けてもらっても構わないでしょうか。架城さんの御遺体を避難させておきたいので」
「……この状況でも、人の、死体のことを気にかけるとはさすが教祖様だな」
やや皮肉を聞かせつつ返答するも、拒否したりはせず素直に扉を開ける。鬼道院は部屋の中にそっと架城を下ろすと、すぐに部屋を出て、燃え広がる絨毯に目を移した。
「さて、私たちも逃げましょうか。幸い火の手は本館側へまだ回っていないようですし、一旦あちらに移動しましょう。道中六道さんに襲われそうになった場合は、勿体ないですが私が教えたあのスペルを唱えましょう。死んでしまっては本末転倒ですからね」
「……分かった」
明が頷くと、すぐに二人は本館に向かって走り出した。
一体どこから転がしているのか。館を燃やさんとする炎の球は時間経過とともに増えており、行動範囲を徐々に減少させていく。
なんとか二人は連絡通路前に辿り着くも、突如として連絡通路の扉は閉められ、紅蓮の炎で覆われてしまった。
扉が閉まる直前人の姿が見えなかったことから、六道のスペルが『透明人間』であることを明はほぼ確信する。だがそれ以上に、いよいよ状況が最悪なものになったことを認識し、拳を強く壁に叩きつけた。
「くそ! こうなったら火が沈下するまでどこかの部屋に籠ってやり過ごすしか――」
「いえ。どうやらそれも厳しい様子ですよ」
いつの間にかシアタールームの扉を開けて中をのぞき込んでいた鬼道院が、落ち着いた声音で絶望的な情報を告げてくる。
「どうやら六道さん。鍵のかかっていない部屋には全て火を点けていったようです。この通り、シアタールームの中も大炎上しておりますし」
鬼道院の言う通り、シアタールームの中は既に部屋全体が炎に包まれ、消火できるレベルを遥かに超えていた。さらに背後を振り返るとそちらも火の勢いが増しており、自室まで戻るのも困難な状況に陥っていた。
明は今更ながら、マスターキーを神楽耶に渡す必要はなかったかと後悔する。しかし後悔している余裕などない。
熱さではなく痛みを訴え始めた皮膚が、明の焦燥感を煽っていく。
――今、自身に残されている武器は何か。
必死に頭を働かせていると、達観した表情で揺れ動く炎を眺めている鬼道院が目に入った。
危機的状況に陥り、頭が働かなくなった、などということは教祖様に限ってないはず。脳内では助かるための策を必死に考えているのだろうと分かってはいたが、つい堪えきれず怒気を含んだ声を投げかけた。
「おい教祖様。ぼんやりしている暇があったら何かこの状況を脱する策を考えろ。このままだと本当に殺されるぞ」
明の声を聞くと、教祖は振り返ることなく、自然な動きで首元の数珠に手を添えた。それからおもむろに修道服の中に手を突っ込むと、一本のナイフを取り出し、ようやく顔を明にを向けた。
「取り敢えず、この周辺の絨毯を切り取ってしまいましょうか。絨毯下のタイルであれば、火が燃え広がる心配はないでしょうし、焼け死ぬことはなくなりますから」
「だがそれじゃあ煙や酸欠は――」
一時しのぎにしかならいアイディアを聞かされ、つい怒鳴り返しかける。しかし、それがこの状況でいかに無意味なことかを悟り、一度短く深く呼吸を行う。
――窮地に陥った時こそ平常心。今は、教祖様の姿勢を見習うべきか。
何とか冷静さを取り戻した明は、それと同時にこの場を脱する策を二つ考え付いた。一つは明にとってはかなりリスクが高いものの、成功すればゲームの勝利を確定させられるほど有効なもの。もう一つは、高確率でこの場所からの脱出は成功するものの、その後の展望はあまり見込めないもの。
考えている暇はないため、明は思い切って前者の案を実行することにした。
「分かった、今は取り敢えずそれをやっておこう。だがその前に教祖様には、この状況を脱せるかもしれないスペルを教える。作業と並行しながら、それが成功するようイメージを練ってくれ」
鬼道院は首元の数珠を投げながら、そっと疑問を呈してくる。
「それは構いませんが……六道さんは既に本館に逃げているのではないでしょうか? スペルの有効範囲外まで逃げられてしまえば、どんなに正確なイメージを持ってスペルを唱えようとも、成功しないと思いますが?」
「その時はその時でもう一つ策はある。とにかく今は時間が惜しい。スペルを教えるから、うまくイメージを持って実行してみてくれ。このスペルなら、六道がまだ保持しているであろうカウンタースペルにも対応しきれるだろうからな」
「――分かりました。では、そのスペルをお教えください」
明は簡潔に、神楽耶に与えられていたスペル――『背後奇襲』を鬼道院に伝えた。さらにスペルが成功した際の注意点と、その後にやってほしいことも話しておいた。
計画自体は非常に単純であり、スペルが成功しさえすれば難しいことはあまりない。ゆえに問題は、スペルがうまく発動するかということ。おそらく透明人間になっているであろう六道をうまくイメージするのは困難なのに加え、相手が今どこにいるのかわからないこの状況では、スペルが発動しない可能性の方がはっきり言って高い。
さすがの教祖様もすぐにはそのイメージを掴めなかったらしく、しばらくは黙々と絨毯の切除作業を行った。
火が絨毯を侵食しきる前に絨毯の切除は終わったものの、煙はかなり量を増していた。
そんな中。ついにイメージを掴むことができたのか、平素と変わらぬ落ち着きをまとった鬼道院は、静かに連絡通路の前に立ち、ゆっくり目を閉じた。そして微かに口を動かし――次の瞬間にはその場から消え去っていた。
隣でその様子を眺めていた明は、取り敢えずスペルが成功したことにホッと胸をなでおろす。勿論スペルが成功しても、不意を突くことに失敗した場合は明が先に命を落とすことになるだろう。それゆえこの段階では一切気を抜くことは許されていない。
だが、こうなってしまえば明にできることはただ一つ。一心に教祖様を信じることだけである。
最も火から遠い場所に腰を下ろし、呼吸は最小限にとどめる。
昨日は冷凍室で凍え死にかけ、今日は火災で焼け殺されかけ。
流石にこの体験は、外で送ってきた日常とはレベルが違うなと独りごちる。ただしこの状況でもなお、これまでの日常に比べれば、明の心は落ち着いたままだったのだが。
もし持ち堪えられそうになければ、もう一つの策を実行せざるを得ない。だが、これ以上待っていたら、正確なイメージを持つ余裕などなくなるのではないだろうか。
鬼道院を待つ間、脳内でいくつもの葛藤が弾け合う。そして、そんな葛藤をしている間にも、煙はより充満し、酸素濃度は下がっていった。
ふと気づけば、自身の頭に鈍い痛みが走り出している。
これはいよいよやばいかと思い、もう一つの策――『死体操作』のスペルを唱えようと口を開く。だが、徐々に激しさを増す頭痛のせいで、思うようにイメージができない。
「流石に、これはきついな……」
半ば諦めるようにして、床に体を横たえた――その時。
ついに連絡通路の扉が開き、涼しい顔をした教祖様が姿を現した。
教祖様は燃え広がる炎や煙を気にかけることなく明に近づくと、腰に手を回してひょいと体を抱え上げた。
明を抱きかかえたまま連絡通路に入り込み、パタリと扉を閉める。
ようやく熱気から解放され、明の火照った肌を涼やかな空気が冷やしていく。
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