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終焉の銃声響く五日目
後は待つだけ……?
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新鮮な空気を何度も吸い、霞がかった脳に酸素を回していく。
数分間呼吸のみを意識的に行うことで、ようやく気分がよくなってきた。
隣では、ぼんやりと外の景色を見つめている鬼道院の姿がある。
何気なくそちらに視線を向けると、彼はすぐに察知して、穏やかな笑みを向けてきた。
「そろそろ落ち着いてきましたか。もしまだお辛いようでしたら、遠慮せず休んでいて構いませんよ」
「……大丈夫だ。それよりも、一度情報の整理をしておきたい。まずは確認なんだが、こうして俺のことを助けたってことは、六道を倒すことに成功したと考えていいんだよな?」
「ええ、その考えで間違いありませんよ。『背後奇襲』のスペルを用いて透明人間になっていた六道さんを襲い気絶させ、その後は東郷さんの指示通り冷凍室に運んでおきました。勿論内側からでは扉が開かないよう細工も施しておきましたよ」
背後奇襲のスペルを教えた際、明が鬼道院に対して話したスペル発動後の注意点とやってほしいこと。
注意点は、六道の持つであろうカウンタースペルを発動させないよう、その場で殺さず気絶させるにとどめるということ。
やってほしいことは、気絶させた六道を冷凍室の中に運び込み、自力では出られないよう監禁しておいてほしいというもの。これも六道が持つカウンタースペルへの対策の一つ。撲殺や毒殺など、すぐに相手を死に至らしめるような殺害方法では、カウンタースペルにより加害者側が殺される危険性が高い。しかし溺死や凍死のように徐々に相手を弱らせていく殺し方の場合、仮にカウンタースペルが発動しても加害者が死ぬ可能性は低いように思えた。加えてこの場合なら、一時的に死を免れても結局は当人も死ぬため、スペルを使うことすら放棄してくれることも期待できた。
そうした理由からこの二つを話しておいたのだが、冷凍室への運搬と監禁は自身を助けさせた後でもよかったかと、明は若干後悔する。ただまあ、六道はどうやら本当に透明人間になっていたようなので、やはりそちらを優先させておいた方が安全ではあったのだろうが。
明はガラスの壁に背を預けたまま、気になったことを尋ねてみた。
「ところで、お前はどうやって六道を気絶させたんだ? 人をただ気絶させるのは殺すよりも困難だろう。まして相手は透明人間な上にあの六道だ。最初の一撃が相当うまくいかない限り気絶なんてさせられなかったと思うんだが、一体どんな手を使ったんだ?」
「ああ、そんなことですか」
鬼道院は自分の首を両手で絞める真似をしながら、事もなげに言う。
「特に難しいことはしていません。単に後ろから彼の首を絞め、そのまま気絶まで追い込んだだけのことです。首絞めなら相手が新たにスペルを唱えることもできませんし、途中でカウンタースペルが発動しても対応できると考えましたので。それに六道さんが透明になっていることも予想していたため、首の位置を特定するのもさほど難しいことではありませんでした」
「……首絞めで、そんなにうまく相手を気絶させることなんてできるものか? やったことがないから分からないんだが」
「別に難しくありませんよ。多少のコツはありますが、練習すれば誰でもすぐできるようになります。東郷さんにもお教えしましょうか?」
「……いや、結構だ」
それ以上深く聞くのが怖くなり、明は会話を打ち切った。
すると今度は鬼道院の方から「そういえば」、と疑問を投げかけてきた。
「六道さんは別館のすぐそばに待機していました。そのおかげでスペルが無事に発動したわけですが、なぜ彼は本館まで逃げていなかったのでしょうか? 彼に限ってスペルの効果範囲を忘れていたとは思えないのですが」
明は軽く喉をさすりながら答える。
「まああいつとしては、あの状況でも俺とお前が仲違いしないとは考えていなかったんだろうな。単純にゲーム攻略のためだけに組んだ相手なら、取り敢えず一方を殺してゲームが終わる可能性に賭けるだろうと。逆に仲間割れしないとすれば、やけど覚悟で扉をぶち破ってくると考えての別館前待機だったんだろうな」
「成る程……。東郷さんはそこまで想定して、私にスペルを授けてくれたのですか。やはりあなたは、非常に優秀な方ですね」
「……それを教祖様に言われても、俺には皮肉にしか聞こえないがな」
周囲を火に囲まれ、打開策を思い浮かばなければあと数分で死んでいたかもしれない状況。そんな中でも一切の冷静さを失わず、淡々とこちらの要望に応えて見せた。
サバイバルゲームを生き残る素質としては、自分よりも遥かに教祖様の方が高いだろう。
そんな風に脳内で反論した後、明は大きく息を吐いて天井を見上げた。
――これで、後はただ待つだけか。
あの冷凍室に裸のまま閉じ込められれば、すぐに正常な思考などできなくなる。つまり六道のスペルが発動することはまずなく、残酷ではあるが、彼の死がゲーム終了の合図となるわけだ。
何度か危機はあったものの、無事にここまで来ることができた。そのことを実感し、安堵の息が漏れる。
それから明は、別館に視線を向けた。
扉を一枚隔てただけではあるが、火も煙も全く連絡通路に流れ込んでくる気配はない。どうやらこの館の扉はかなり密閉性が高いらしい。
これならば部屋に籠っているであろう神楽耶も無事でいてくれるかと、思いを巡らす。
すると明が別館を見つめていることに気づいた鬼道院が、同じく視線を別館に向け口を開いた。
「火も煙も流れてこないのでわかりませんが、あちらはまだ燃えているのでしょうね。とはいえ絨毯が燃え尽きてしまえば、他に種火となるようなものはないでしょうし、一時間もすれば鎮火するのではないでしょうか。そうしたら神楽耶さんの無事を確かめに行きましょう」
「いや、鎮火後すぐは止めておこう。詳しくは覚えてないが、密閉された場所で火災が起きた後に扉や窓を開けると、流入した酸素と熱された一酸化炭素が結びついて爆発を起こす、みたいな現象があったはずだ」
「そうなのですか? では、ゲーム終了後に、救助が来てから会うしかありませんね」
「そうだな」
明が頷くと、そこで会話が途切れ、薄い沈黙が二人を包んだ。
その静かな空間の中、明は新たに頭を働かせ始める。
ここまで来てしまえば、ゲームのクリアはなったも同然。ここからは、ゲーム終了後の身の振り方に知恵を絞らなければならない。
しかし、明の頭はすっきりと思考を入れ替えてはくれなかった。喉に小骨が刺さったような違和感がまだ残っており、ゲーム自体へ思考がすぐシフトしてしまう。
違和感の原因には、おおよそ見当がついていた。当人がはっきりと宣言したため一度は納得したものの、このゲームには『記憶改竄』なるスペルが存在した。ならば、奴自身が本気でそう思い込まされていただけの可能性も浮かび上がる。
そんな風に明が思考を続けていると、唐突に、別館の扉が開放された。
驚いて別館に目を向けるも、不思議なことに火も煙も全く流れてこない。
何が起きたのか分からないながらも、すぐに動けるようにと明は立ち上がる。
すると、『ピーンポーンパーンポーン』と、どこか人を小馬鹿にするような音が館中に流れ、続けて喜多嶋の声が響き渡った。
『血命館の別館にて火災が発生致したため、緊急用スプリンクラーを起動いたしました。既に火災は消火、換気もいたしましたので、これからも今まで通り別館をお使いくださいませ』
一方的にそう告げると放送は切れ、すぐに元の静けさが戻ってきた。
状況が掴み切れず、明と鬼道院はお互いに顔を見合わせる。
それからどちらともなく口を開いた。
「……取り敢えず、これで別館に行けるようになりましたね。神楽耶さんにもすぐ会えますよ」
「……そうだな。しかし、今更になって火を消すとは、喜多嶋の性格は最悪だな」
もし明が別館から脱出できていなければ、まず間違いなく火が消されることはなかっただろう。あくまでゲームの進行を考えて火を消したに過ぎない。
しかし何はともあれ、別館に行くことができるようになったのは事実。
明は別館に視線を向け数秒思案した後、鬼道院に振り返った。
「鬼道院。俺にはまだ一つ確かめておきたいことが――」
「東郷さん。私にはまだ一つ確認しておきたいことがあるのですが――」
二人同時に、全く同じような発言が口から出る。
まさか同じ疑問に思い悩んでいたのかと、お互いに目を見開いて驚く。それからすぐ鬼道院は目を細め、微笑みながら、提案してきた。
「お互い、まだやり残したことがあるようですね」
「どうやら、そうらしいな」
「せっかくですから、それが何か、同時に言ってみるのはどうでしょうか?」
「ああ、別に構わないぞ」
何かの本でこんなシーンがあったなと明は考え、脳内で苦笑する。確か本では、お互いの手に文字を書いて見せあっていただろうか。
今回は口で、互いの考えが一致しているかを確かめる。
「それでは、同時にいきましょう」
「ああ」
二人は呼吸を整え――同時にある人物の名前を告げた。
二人の口から出た名前は、全く異なるものだった。
数分間呼吸のみを意識的に行うことで、ようやく気分がよくなってきた。
隣では、ぼんやりと外の景色を見つめている鬼道院の姿がある。
何気なくそちらに視線を向けると、彼はすぐに察知して、穏やかな笑みを向けてきた。
「そろそろ落ち着いてきましたか。もしまだお辛いようでしたら、遠慮せず休んでいて構いませんよ」
「……大丈夫だ。それよりも、一度情報の整理をしておきたい。まずは確認なんだが、こうして俺のことを助けたってことは、六道を倒すことに成功したと考えていいんだよな?」
「ええ、その考えで間違いありませんよ。『背後奇襲』のスペルを用いて透明人間になっていた六道さんを襲い気絶させ、その後は東郷さんの指示通り冷凍室に運んでおきました。勿論内側からでは扉が開かないよう細工も施しておきましたよ」
背後奇襲のスペルを教えた際、明が鬼道院に対して話したスペル発動後の注意点とやってほしいこと。
注意点は、六道の持つであろうカウンタースペルを発動させないよう、その場で殺さず気絶させるにとどめるということ。
やってほしいことは、気絶させた六道を冷凍室の中に運び込み、自力では出られないよう監禁しておいてほしいというもの。これも六道が持つカウンタースペルへの対策の一つ。撲殺や毒殺など、すぐに相手を死に至らしめるような殺害方法では、カウンタースペルにより加害者側が殺される危険性が高い。しかし溺死や凍死のように徐々に相手を弱らせていく殺し方の場合、仮にカウンタースペルが発動しても加害者が死ぬ可能性は低いように思えた。加えてこの場合なら、一時的に死を免れても結局は当人も死ぬため、スペルを使うことすら放棄してくれることも期待できた。
そうした理由からこの二つを話しておいたのだが、冷凍室への運搬と監禁は自身を助けさせた後でもよかったかと、明は若干後悔する。ただまあ、六道はどうやら本当に透明人間になっていたようなので、やはりそちらを優先させておいた方が安全ではあったのだろうが。
明はガラスの壁に背を預けたまま、気になったことを尋ねてみた。
「ところで、お前はどうやって六道を気絶させたんだ? 人をただ気絶させるのは殺すよりも困難だろう。まして相手は透明人間な上にあの六道だ。最初の一撃が相当うまくいかない限り気絶なんてさせられなかったと思うんだが、一体どんな手を使ったんだ?」
「ああ、そんなことですか」
鬼道院は自分の首を両手で絞める真似をしながら、事もなげに言う。
「特に難しいことはしていません。単に後ろから彼の首を絞め、そのまま気絶まで追い込んだだけのことです。首絞めなら相手が新たにスペルを唱えることもできませんし、途中でカウンタースペルが発動しても対応できると考えましたので。それに六道さんが透明になっていることも予想していたため、首の位置を特定するのもさほど難しいことではありませんでした」
「……首絞めで、そんなにうまく相手を気絶させることなんてできるものか? やったことがないから分からないんだが」
「別に難しくありませんよ。多少のコツはありますが、練習すれば誰でもすぐできるようになります。東郷さんにもお教えしましょうか?」
「……いや、結構だ」
それ以上深く聞くのが怖くなり、明は会話を打ち切った。
すると今度は鬼道院の方から「そういえば」、と疑問を投げかけてきた。
「六道さんは別館のすぐそばに待機していました。そのおかげでスペルが無事に発動したわけですが、なぜ彼は本館まで逃げていなかったのでしょうか? 彼に限ってスペルの効果範囲を忘れていたとは思えないのですが」
明は軽く喉をさすりながら答える。
「まああいつとしては、あの状況でも俺とお前が仲違いしないとは考えていなかったんだろうな。単純にゲーム攻略のためだけに組んだ相手なら、取り敢えず一方を殺してゲームが終わる可能性に賭けるだろうと。逆に仲間割れしないとすれば、やけど覚悟で扉をぶち破ってくると考えての別館前待機だったんだろうな」
「成る程……。東郷さんはそこまで想定して、私にスペルを授けてくれたのですか。やはりあなたは、非常に優秀な方ですね」
「……それを教祖様に言われても、俺には皮肉にしか聞こえないがな」
周囲を火に囲まれ、打開策を思い浮かばなければあと数分で死んでいたかもしれない状況。そんな中でも一切の冷静さを失わず、淡々とこちらの要望に応えて見せた。
サバイバルゲームを生き残る素質としては、自分よりも遥かに教祖様の方が高いだろう。
そんな風に脳内で反論した後、明は大きく息を吐いて天井を見上げた。
――これで、後はただ待つだけか。
あの冷凍室に裸のまま閉じ込められれば、すぐに正常な思考などできなくなる。つまり六道のスペルが発動することはまずなく、残酷ではあるが、彼の死がゲーム終了の合図となるわけだ。
何度か危機はあったものの、無事にここまで来ることができた。そのことを実感し、安堵の息が漏れる。
それから明は、別館に視線を向けた。
扉を一枚隔てただけではあるが、火も煙も全く連絡通路に流れ込んでくる気配はない。どうやらこの館の扉はかなり密閉性が高いらしい。
これならば部屋に籠っているであろう神楽耶も無事でいてくれるかと、思いを巡らす。
すると明が別館を見つめていることに気づいた鬼道院が、同じく視線を別館に向け口を開いた。
「火も煙も流れてこないのでわかりませんが、あちらはまだ燃えているのでしょうね。とはいえ絨毯が燃え尽きてしまえば、他に種火となるようなものはないでしょうし、一時間もすれば鎮火するのではないでしょうか。そうしたら神楽耶さんの無事を確かめに行きましょう」
「いや、鎮火後すぐは止めておこう。詳しくは覚えてないが、密閉された場所で火災が起きた後に扉や窓を開けると、流入した酸素と熱された一酸化炭素が結びついて爆発を起こす、みたいな現象があったはずだ」
「そうなのですか? では、ゲーム終了後に、救助が来てから会うしかありませんね」
「そうだな」
明が頷くと、そこで会話が途切れ、薄い沈黙が二人を包んだ。
その静かな空間の中、明は新たに頭を働かせ始める。
ここまで来てしまえば、ゲームのクリアはなったも同然。ここからは、ゲーム終了後の身の振り方に知恵を絞らなければならない。
しかし、明の頭はすっきりと思考を入れ替えてはくれなかった。喉に小骨が刺さったような違和感がまだ残っており、ゲーム自体へ思考がすぐシフトしてしまう。
違和感の原因には、おおよそ見当がついていた。当人がはっきりと宣言したため一度は納得したものの、このゲームには『記憶改竄』なるスペルが存在した。ならば、奴自身が本気でそう思い込まされていただけの可能性も浮かび上がる。
そんな風に明が思考を続けていると、唐突に、別館の扉が開放された。
驚いて別館に目を向けるも、不思議なことに火も煙も全く流れてこない。
何が起きたのか分からないながらも、すぐに動けるようにと明は立ち上がる。
すると、『ピーンポーンパーンポーン』と、どこか人を小馬鹿にするような音が館中に流れ、続けて喜多嶋の声が響き渡った。
『血命館の別館にて火災が発生致したため、緊急用スプリンクラーを起動いたしました。既に火災は消火、換気もいたしましたので、これからも今まで通り別館をお使いくださいませ』
一方的にそう告げると放送は切れ、すぐに元の静けさが戻ってきた。
状況が掴み切れず、明と鬼道院はお互いに顔を見合わせる。
それからどちらともなく口を開いた。
「……取り敢えず、これで別館に行けるようになりましたね。神楽耶さんにもすぐ会えますよ」
「……そうだな。しかし、今更になって火を消すとは、喜多嶋の性格は最悪だな」
もし明が別館から脱出できていなければ、まず間違いなく火が消されることはなかっただろう。あくまでゲームの進行を考えて火を消したに過ぎない。
しかし何はともあれ、別館に行くことができるようになったのは事実。
明は別館に視線を向け数秒思案した後、鬼道院に振り返った。
「鬼道院。俺にはまだ一つ確かめておきたいことが――」
「東郷さん。私にはまだ一つ確認しておきたいことがあるのですが――」
二人同時に、全く同じような発言が口から出る。
まさか同じ疑問に思い悩んでいたのかと、お互いに目を見開いて驚く。それからすぐ鬼道院は目を細め、微笑みながら、提案してきた。
「お互い、まだやり残したことがあるようですね」
「どうやら、そうらしいな」
「せっかくですから、それが何か、同時に言ってみるのはどうでしょうか?」
「ああ、別に構わないぞ」
何かの本でこんなシーンがあったなと明は考え、脳内で苦笑する。確か本では、お互いの手に文字を書いて見せあっていただろうか。
今回は口で、互いの考えが一致しているかを確かめる。
「それでは、同時にいきましょう」
「ああ」
二人は呼吸を整え――同時にある人物の名前を告げた。
二人の口から出た名前は、全く異なるものだった。
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