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第一章:視点はだいたい橘礼人
D班の事情
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D班・・・速見・多摩・沢知・波布・空条
「さて、ようやくどの班もリビングから出ていきましたね。それじゃあ僕たちD班のやることを説明していきたいと思います」
今速見が言ったように、D班のメンバーは他の三班が出ていくまでリビングで待機していた。
速見が最初に待機の指示を出したとき、波布が文句を言ってきたが、多摩が波布をひと睨みし速見の指示に率先して従ったため、他のメンバーも全員速見の指示に従ったのだ。
そして今、最後の班がリビングを出ていくのと同時に速見は話し出した。
「皆さんに今まで待機してもらったのは、僕のある提案を他の班の人に聞いてもらいたくなかったからです。その提案を今から皆さんに話していこうと思いますが、その前に一つ聞きたいことがあるので質問してもいいでしょうか?」
速見の言葉に対し、波布がめんどくさそうに返す。
「何でもいいから早くしてくれ。退屈で死にそうだ」
「すみません、少しだけ我慢してくさい」
そう謝ると、速見は全員の顔を見回してから言った。
「皆さん、今回僕たちが巻き込まれたゲームのことをどう感じましたか?」
波布が怪訝そうに言い返す。
「は、お前何言ってんだ? どう感じたもなにも、くだらないゲームに巻き込まれてイライラしてるに決まってるじゃねぇか」
「波布、あんたもう少し口を慎みな。速見は私たちの班のリーダーなんだ。いちいち文句を言うんじゃないよ」
波布の態度に対し多摩が睨みを利かせる。多摩の気迫にビビったのか、波布は舌打ちをしながらそっぽを向いた。
多摩は視線を速見に戻す。
「速見、悪いけど私はあんたの質問に対してうまく答えられないね。正直まだこの事態に対して冷静に考えがまとめられてない」
「そうですか。それじゃあ沢知さんと空条さんはどうですか?」
速見が二人に視線を向ける。
「私も多摩さんと同じかな。まだよくわかってない」
「僕は、少し怖いかな。突然殺すなんて言われたんだから……」
二人の意見を聞き、速見は小さく頷いた。
「質問に答えてくれてありがとうございます。それで、僕がなぜこんな質問をしたのかというと、今回僕たちの巻き込まれているゲーム、なんだかすごく違和感があるように感じられるからです。それで、みんながどう感じているのかを聞いておきたくて」
「違和感っていうのはいったい何だい?」
多摩が速見に聞く。
「はい、一番気になっているのはこのゲームの目的なんですけど、それはいったん置いておくとして、このゲームのルールについての疑問を先に話させてください。まず、僕たち羊の数がすごく中途半端だと思うんです。単純な話オオカミを除いても僕たち羊は二十三人もいて、それに対して羊を狩るオオカミ使い役が一人しかいないということ。今皆さんのこのゲームへの思いを聞いて再度感じたことですけど、僕たち羊側の危機感があまり高くならないようになっていると思うんです」
速見の考えを聞き、多摩が大きく頷く。
「確かに、もし私たち羊側の人数が十人以下であれば、たった一人しかいないオオカミに対してももっと過敏になるかもしれないし、オオカミ使いを探すにしてもばらけて行動しようとするほど積極的には動けなかったかもしれないね」
「そうです。それに不謹慎かもしれないけど、僕たち二十三人もの人を誘拐することができるほどの人物ならばもっと人数を集めてより大規模なゲームをやれたかもしれない。にもかかわらずこんな中途半端な数にしていること。それからオオカミ使いがこのゲームの報酬として僕たちに提示したものについても疑問があります」
「報酬って十億円のことか?」
波布が口を挟む。
「そう、十億円。そしてこれに付随して存在する、羊の数が減れば減るほどゲーム終了時に生き残った羊の取り分が増加するというルール」
「それってそんなに不思議な事かい? こんな最低のゲームを考えたやつらしい、私たちに仲間割れを起こさせようとして作った意地の悪いルールだろ?」
多摩が眉間にしわを寄せながら速見に聞き返す。
「確かにそう考えるのが自然ですけど、もう少しよく考えてみてください。このゲームで羊側が勝つには明らかに大勢人数がいたほうがいいはずで、人数が減れば減るほど勝利することは難しくなります。つまり、ゲームの敗北条件である僕たち全員の死亡する確率は、仲間が減れば減るほど高くなるんです。それを踏まえたうえで僕たちのゲーム勝利時報酬である十億円のことを考えてみてください。正直仲間割れなんて絶対に起こらないとは思いませんか? 十億円なんてそれだけでもう、これから働かずに一生遊んで暮らせるほどの額です。それなのに自分が死ぬ確率をあげてまで誰がこれ以上の報酬を望むでしょうか?」
速見の言葉に、班員全員が一瞬驚いた顔をする。しかし、すぐに多摩が気を取り直して反論してくる。
「確かに速見が言ってることは正しいと思う。でも金はいくらあっても困らないし、私は隙あらば仲間を犠牲にして自分の取り分を上げようとする人間がこの中に最低一人混ざっていることを知っている。だから、絶対に裏切者が出ないとは言い切れないと思うね」
速見が多摩の顔を見返しながら問い返す。
「本当にそうでしょうか? オオカミ使いはそれに関連して、ある重要なことを僕たちに言ってないんです。それは、誰かを殺した際に僕たちが警察に突き出されない保証についてです」
沢知がゆっくりと首を横に傾けつつ、疑問を口にする。
「それはそうかもしれないけど、このゲームを開催した人のほうが警察には関わりたくないだろうし、警察に突き出される心配はしなくてもいいんじゃないかな?」
速見は首を横に振る。
「沢知さん、さっきのリビングでの会話を思い出してみて。僕たちをここに連れてきた犯人は警察さえ黙らせるだけの力を持った人物の可能性が高い。だから、もし僕たちに本当に仲間割れさせたいなら、誰かを殺したとしてもそれを罪にならないようにかばってやる、という一言があったほうがより効果的なんだ。なのに、それをしなかった」
速見の言葉を聞き、戸惑ったように空条が口を開く。
「えーと、要するに速見君が言いたいのは、オオカミ使いが僕たちに殺し合いをさせるつもりはないんだってことなのかな?」
速見は悩まし気に首を横に振りながら、答え返す。
「それは僕にもわかりません。ただ、今空条さんが言ってくれたような解釈もできる、と考えています」
波布が呆れたように速見を見た。
「やっぱりガキだな。そんな風に期待すんのはいいけど、だからってオオカミ使いが俺たちを殺すつもりがないってことにはなんないだろ。大体もう一人、オオカミ使いに殺されかけたやつだっているんだぜ」
多摩も波布に続けて言う。
「悪いけど速見、私も波布と同じ考えだよ。あんたの言ってることには一理あるけど、だからって私たちがやることに変わりはないんだ。下手に油断していたら余計死ぬ確率は高くなっちまう。オオカミ使いは私たちを殺すつもりであり、羊側の誰かが裏切る可能性もある。そう考えて行動したほうがずっと安全だと思うね」
二人に責められながらも、速見の表情はほとんど変化しない。落ち着いた表情のまま、速見はゆっくりと口を開いた。
「二人の言い分はよくわかります。ただ、もしオオカミ使いに僕たちを殺す気がなく何か別の理由があるのなら、一切の犠牲や間違いを犯すことなくこのゲームを終わらせられるかもしれません」
波布が速見の発言を鼻で笑う。
「それでお前はどうしようっていうんだよ。天童がやってるみたいに、誰かを囮にしてオオカミ使いと対話させるつもりかよ」
「ええ、そのつもりです」
速見が肯定したことで、その場にいるメンバー全員が一瞬固まった。速見はそんな彼らを気にすることなく言葉を続ける。
「そして、その囮は僕がやります。僕だけが皆さんと離れた場所で行動し、オオカミ使いをおびき出して話し合いに持ち込みます」
「な、そんなの認められるわけないじゃないか! それにやろうとしていることはさっさと一人部屋にこもった浜田って男と同じだ。いや、あんたは自分からオオカミ使いを呼び出そうとしているんだから、浜田って男よりもずっと危険だ! そんな命を無駄にするようなやり方許さないよ!」
速見は多摩に対して軽く頭を下げた。
「多摩さん、心配してくれてありがとうございます。でも、さっき多摩さんが言っていたみたいに、この状況が長引けばいつか誰かが金に目をくらませて、裏切りを行う可能性だってあります。もしオオカミ使いが僕たちに対して本当は危害を加えるつもりがなかったのなら、それによって誰かがけがをすることだって本意ではないはずです。だからオオカミ使いの真意を確かめ、このゲームを無事に終わらせるために、一度誰かがオオカミ使いに接触して対話を試みなければなりません。もちろんオオカミ使いが僕たちのことを本気で殺そうとしている可能性もありますが、誰一人かけることなく無事に帰れる可能性が少しでもある以上、僕はオオカミ使いと話さないといけない」
速見の決然とした態度に、他のメンバーは口をはさめず、ただ黙って速見を見つめる。
そんな彼らを見て、速見は一度表情を崩し、大人びた笑顔を浮かべた。
「そんなに心配しないでください。別に僕だって無策でオオカミ使いに挑もうとは思ってませんよ。そもそも皆にこの話をしたのは僕の計画を手伝ってもらいたかったからです」
速見はそう言うと班員の顔を見渡した。
「とりあえず、館の外に出ましょうか。皆にはまだ言ってませんでしたけど、本来僕たちの班に割り当てられた役割は、無月島周辺の捜索です。僕の計画もその道すがら話していきますから」
速見がそう言って館の外に向かって歩み始めたので、残りのメンバーも緊張した表情を見せながら速見のあとをついていった。
「さて、ようやくどの班もリビングから出ていきましたね。それじゃあ僕たちD班のやることを説明していきたいと思います」
今速見が言ったように、D班のメンバーは他の三班が出ていくまでリビングで待機していた。
速見が最初に待機の指示を出したとき、波布が文句を言ってきたが、多摩が波布をひと睨みし速見の指示に率先して従ったため、他のメンバーも全員速見の指示に従ったのだ。
そして今、最後の班がリビングを出ていくのと同時に速見は話し出した。
「皆さんに今まで待機してもらったのは、僕のある提案を他の班の人に聞いてもらいたくなかったからです。その提案を今から皆さんに話していこうと思いますが、その前に一つ聞きたいことがあるので質問してもいいでしょうか?」
速見の言葉に対し、波布がめんどくさそうに返す。
「何でもいいから早くしてくれ。退屈で死にそうだ」
「すみません、少しだけ我慢してくさい」
そう謝ると、速見は全員の顔を見回してから言った。
「皆さん、今回僕たちが巻き込まれたゲームのことをどう感じましたか?」
波布が怪訝そうに言い返す。
「は、お前何言ってんだ? どう感じたもなにも、くだらないゲームに巻き込まれてイライラしてるに決まってるじゃねぇか」
「波布、あんたもう少し口を慎みな。速見は私たちの班のリーダーなんだ。いちいち文句を言うんじゃないよ」
波布の態度に対し多摩が睨みを利かせる。多摩の気迫にビビったのか、波布は舌打ちをしながらそっぽを向いた。
多摩は視線を速見に戻す。
「速見、悪いけど私はあんたの質問に対してうまく答えられないね。正直まだこの事態に対して冷静に考えがまとめられてない」
「そうですか。それじゃあ沢知さんと空条さんはどうですか?」
速見が二人に視線を向ける。
「私も多摩さんと同じかな。まだよくわかってない」
「僕は、少し怖いかな。突然殺すなんて言われたんだから……」
二人の意見を聞き、速見は小さく頷いた。
「質問に答えてくれてありがとうございます。それで、僕がなぜこんな質問をしたのかというと、今回僕たちの巻き込まれているゲーム、なんだかすごく違和感があるように感じられるからです。それで、みんながどう感じているのかを聞いておきたくて」
「違和感っていうのはいったい何だい?」
多摩が速見に聞く。
「はい、一番気になっているのはこのゲームの目的なんですけど、それはいったん置いておくとして、このゲームのルールについての疑問を先に話させてください。まず、僕たち羊の数がすごく中途半端だと思うんです。単純な話オオカミを除いても僕たち羊は二十三人もいて、それに対して羊を狩るオオカミ使い役が一人しかいないということ。今皆さんのこのゲームへの思いを聞いて再度感じたことですけど、僕たち羊側の危機感があまり高くならないようになっていると思うんです」
速見の考えを聞き、多摩が大きく頷く。
「確かに、もし私たち羊側の人数が十人以下であれば、たった一人しかいないオオカミに対してももっと過敏になるかもしれないし、オオカミ使いを探すにしてもばらけて行動しようとするほど積極的には動けなかったかもしれないね」
「そうです。それに不謹慎かもしれないけど、僕たち二十三人もの人を誘拐することができるほどの人物ならばもっと人数を集めてより大規模なゲームをやれたかもしれない。にもかかわらずこんな中途半端な数にしていること。それからオオカミ使いがこのゲームの報酬として僕たちに提示したものについても疑問があります」
「報酬って十億円のことか?」
波布が口を挟む。
「そう、十億円。そしてこれに付随して存在する、羊の数が減れば減るほどゲーム終了時に生き残った羊の取り分が増加するというルール」
「それってそんなに不思議な事かい? こんな最低のゲームを考えたやつらしい、私たちに仲間割れを起こさせようとして作った意地の悪いルールだろ?」
多摩が眉間にしわを寄せながら速見に聞き返す。
「確かにそう考えるのが自然ですけど、もう少しよく考えてみてください。このゲームで羊側が勝つには明らかに大勢人数がいたほうがいいはずで、人数が減れば減るほど勝利することは難しくなります。つまり、ゲームの敗北条件である僕たち全員の死亡する確率は、仲間が減れば減るほど高くなるんです。それを踏まえたうえで僕たちのゲーム勝利時報酬である十億円のことを考えてみてください。正直仲間割れなんて絶対に起こらないとは思いませんか? 十億円なんてそれだけでもう、これから働かずに一生遊んで暮らせるほどの額です。それなのに自分が死ぬ確率をあげてまで誰がこれ以上の報酬を望むでしょうか?」
速見の言葉に、班員全員が一瞬驚いた顔をする。しかし、すぐに多摩が気を取り直して反論してくる。
「確かに速見が言ってることは正しいと思う。でも金はいくらあっても困らないし、私は隙あらば仲間を犠牲にして自分の取り分を上げようとする人間がこの中に最低一人混ざっていることを知っている。だから、絶対に裏切者が出ないとは言い切れないと思うね」
速見が多摩の顔を見返しながら問い返す。
「本当にそうでしょうか? オオカミ使いはそれに関連して、ある重要なことを僕たちに言ってないんです。それは、誰かを殺した際に僕たちが警察に突き出されない保証についてです」
沢知がゆっくりと首を横に傾けつつ、疑問を口にする。
「それはそうかもしれないけど、このゲームを開催した人のほうが警察には関わりたくないだろうし、警察に突き出される心配はしなくてもいいんじゃないかな?」
速見は首を横に振る。
「沢知さん、さっきのリビングでの会話を思い出してみて。僕たちをここに連れてきた犯人は警察さえ黙らせるだけの力を持った人物の可能性が高い。だから、もし僕たちに本当に仲間割れさせたいなら、誰かを殺したとしてもそれを罪にならないようにかばってやる、という一言があったほうがより効果的なんだ。なのに、それをしなかった」
速見の言葉を聞き、戸惑ったように空条が口を開く。
「えーと、要するに速見君が言いたいのは、オオカミ使いが僕たちに殺し合いをさせるつもりはないんだってことなのかな?」
速見は悩まし気に首を横に振りながら、答え返す。
「それは僕にもわかりません。ただ、今空条さんが言ってくれたような解釈もできる、と考えています」
波布が呆れたように速見を見た。
「やっぱりガキだな。そんな風に期待すんのはいいけど、だからってオオカミ使いが俺たちを殺すつもりがないってことにはなんないだろ。大体もう一人、オオカミ使いに殺されかけたやつだっているんだぜ」
多摩も波布に続けて言う。
「悪いけど速見、私も波布と同じ考えだよ。あんたの言ってることには一理あるけど、だからって私たちがやることに変わりはないんだ。下手に油断していたら余計死ぬ確率は高くなっちまう。オオカミ使いは私たちを殺すつもりであり、羊側の誰かが裏切る可能性もある。そう考えて行動したほうがずっと安全だと思うね」
二人に責められながらも、速見の表情はほとんど変化しない。落ち着いた表情のまま、速見はゆっくりと口を開いた。
「二人の言い分はよくわかります。ただ、もしオオカミ使いに僕たちを殺す気がなく何か別の理由があるのなら、一切の犠牲や間違いを犯すことなくこのゲームを終わらせられるかもしれません」
波布が速見の発言を鼻で笑う。
「それでお前はどうしようっていうんだよ。天童がやってるみたいに、誰かを囮にしてオオカミ使いと対話させるつもりかよ」
「ええ、そのつもりです」
速見が肯定したことで、その場にいるメンバー全員が一瞬固まった。速見はそんな彼らを気にすることなく言葉を続ける。
「そして、その囮は僕がやります。僕だけが皆さんと離れた場所で行動し、オオカミ使いをおびき出して話し合いに持ち込みます」
「な、そんなの認められるわけないじゃないか! それにやろうとしていることはさっさと一人部屋にこもった浜田って男と同じだ。いや、あんたは自分からオオカミ使いを呼び出そうとしているんだから、浜田って男よりもずっと危険だ! そんな命を無駄にするようなやり方許さないよ!」
速見は多摩に対して軽く頭を下げた。
「多摩さん、心配してくれてありがとうございます。でも、さっき多摩さんが言っていたみたいに、この状況が長引けばいつか誰かが金に目をくらませて、裏切りを行う可能性だってあります。もしオオカミ使いが僕たちに対して本当は危害を加えるつもりがなかったのなら、それによって誰かがけがをすることだって本意ではないはずです。だからオオカミ使いの真意を確かめ、このゲームを無事に終わらせるために、一度誰かがオオカミ使いに接触して対話を試みなければなりません。もちろんオオカミ使いが僕たちのことを本気で殺そうとしている可能性もありますが、誰一人かけることなく無事に帰れる可能性が少しでもある以上、僕はオオカミ使いと話さないといけない」
速見の決然とした態度に、他のメンバーは口をはさめず、ただ黙って速見を見つめる。
そんな彼らを見て、速見は一度表情を崩し、大人びた笑顔を浮かべた。
「そんなに心配しないでください。別に僕だって無策でオオカミ使いに挑もうとは思ってませんよ。そもそも皆にこの話をしたのは僕の計画を手伝ってもらいたかったからです」
速見はそう言うと班員の顔を見渡した。
「とりあえず、館の外に出ましょうか。皆にはまだ言ってませんでしたけど、本来僕たちの班に割り当てられた役割は、無月島周辺の捜索です。僕の計画もその道すがら話していきますから」
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