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第二章:視点はおそらく李千里
思いがけない遭遇
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自分一人では一切歩こうとしない黒崎を背負い上げ、李は息を切らしながら地下通路を歩き続けていた。
「あなたって、見かけによらず、結構パワフル……」
「喋る元気があるなら自分で歩け」
重い足を一歩一歩前に進めながら、なんとか言い返す。
最初は無理やり腕を引っ張って歩かせていたのだが、地面が凸凹として非常に歩きづらく、何度も黒崎は転びそうになった。彼女が転びそうになるたびに毎回立ち止まるはめになり、一向に前へと進めない。苦渋の決断の末、李は黒崎を背負って歩くという選択を取った。結果、オオカミ使いに襲われたら間違いなく逃げられないであろうほど体力を消費しつつも、順調に歩を進めているのが現状だ。
時々道が分岐しているのを除けば、全く代わり映えのしない地下通路。横幅は人が五人並んで歩ける程度の広さで、高さはおおよそ三メートルと言ったところだろうか。人の手が加えられているとは思えないほど地面は起伏が激しく、周りの壁もむき出しの岩がそのままの姿で立ちふさがっている。とはいえ、ここが天然にできた洞窟――もとい地下迷宮などではなく、人間の手によって作り出された空間であるのは間違いないはずだ。なにせ、オオカミ使いはこの地下迷宮のあちらこちらに、遠隔で動かすことのできる隠し扉を設置しているのだから。そう考えると、ここが天然の洞窟のような見かけになっているのは、ただの装飾なのかもしれない。
まあどちらにしろ、この場所が歩くのには適しておらず、そして一瞬たりとも警戒を緩められない危険地帯であることに変わりはないが。
改めて自分の置かれている状況を振り返った李は、さらに肩が重くなるのを感じた。
「とはいえ、全く希望がないわけじゃない」
小さな声で独り言ちる。
今の状況が決して楽観視できるものでないことは確かだが、逆転の機会を狙うことができる好機であることも確かなはずだ。この地下迷宮のどこかに必ず、無月島全体を監視しているモニター室と、隠し扉の開閉をするための制御室があるはずなのだから。それさえ探し出すことができてしまえば、もはやオオカミ使いを追い詰めるのは時間の問題だといえるだろう。まあ、それらの部屋を見つけることと、仮に見つけたとして、そこで待機しているであろうオオカミ使いをどうやって倒すのかという問題が残っているのだが。
「それでもさっきまでの手詰まりな状況よりはましだな」
「……聞いても、いいかしら」
時おりぶつぶつと独り言を言う李に触発されたのか、背負われたまま黙っていた黒崎が口を開いた。
「話す気力があるなら自分で歩けと……まあいい、言ってみろ」
「意味不明な行動とは……結局何を指していたのでしょうか……」
「ちっ、まだ覚えていたのか」
軽く舌打ちをすると、李はめんどくさそうに言う。
「お前がさっき言ってた通り、あいつがオオカミであることを否定しなかったことだよ」
「あいつ……漆黒のオーラに包まれた策士ですね」
「黒い服を着てるだけでそんなかっこいいものじゃないだろ、あいつは……」
「あなたは……漆黒オーラの彼に、オオカミであることを……否定してもらいたかったのですか……」
黒崎の言葉を聞き、李は嘲るように鼻を鳴らした。
「否定してもらいたかった? 違う、俺は単に腹立たしかっただけだ。あの後やってきた浜田が言っていたように、あいつに降りかかった嫌疑などいくらでも反論可能なものだった。にもかかわらず、奴はただただ自分が疑惑の視線にさらされていく状況を甘受し、一度も口を挟もうとさえしなかった。もしあの時、浜田とオオカミ使いのどちらも現れなかったなら、確実にあいつはオオカミとしてどこかに監禁されていただろう。最悪監禁程度でとどまらず、拷問まがいのことをされていたかも知れない」
「……要するに……あなたは漆黒オーラの彼のことが……心配だったと」
李はあからさまに嫌な表情をすると、歩くのをやめ、その場で立ち止まった。
「悪いが、俺はあいつのことをわざわざ心配してやるほどお人好しじゃない。ただあいつが否定しないでいると、かなり間違った方向に話が進んでいく可能性があったからな。かといって、あいつの知り合いとして紹介された俺が必要以上に庇えば妙な勘繰りをされかねない。だからあいつには自分からオオカミでないと否定してほしかった、というだけの話だ」
「なぜ……漆黒オーラの彼がオオカミではないと……考えているのですか」
李は首だけを動かし、背負っている黒崎の顔を覗き見る。相変わらず視線の定まらない、茫洋とした瞳をした黒崎。李はしゃがみ込むと、彼女をいったん地面におろす。そして、彼女の質問には答えず、逆に聞き返した。
「今更な質問だが、お前は俺がオオカミだとは考えていないのか? 浜田の発言から、オオカミがあいつでない可能性も復活していた。俺がオオカミでない保証なんて何一つなかったはずだ」
「それは……天のお告げで……、あなたは信頼できると……言われたから……」
「ふん。そう言われたら、それ以上追及のしようがないな」
「……でも、それを言うなら……あなたは私のことを疑っていないのですか……」
本気でそれを知りたがっているとは思えない表情で、黒崎が聞いてくる。李は彼女の姿を頭から爪先までじっくり眺めると、額に手を当てながら、ふぅ、とため息をついた。
「いくら俺でもお前程度に負けるわけはないな。もちろん、お前のその奇妙な服の中にスタンガンでも入っているのなら話は別だが」
「気になるのなら……調べてもらっても……構わない」
そう言うと、黒崎はその場でくるりと一回転した。彼女の動きに合わせて、黒いスカートが空気を取り入れてふわりと膨らむ。李はとっさに顔を背けると、近くの蛍光灯に目をやりながら言った。
「別にそんなことをする必要はない。今お前がこの場にいることが、お前がオオカミでない十分な証拠になっているからな」
「……なぜ」
黒崎の動きが止まったのを見て、李は視線を彼女に戻す。
「まず前提として、俺も千谷と同じでオオカミ使いはこのゲームを娯楽として楽しんでいると考えている。たんに殺したいだけなら、毒ガスでもまけば一瞬で終わるわけだしな。これを念頭に入れて今の状況を考えれば、オオカミ使いが何を目的として食堂に現れたのかの予想もつく。つまり、俺たちを仲間割れさせることだ」
「仲間割れ……。どうして……そう考えるのか……分からない」
「奴の現れたタイミングを考えてみろ。おそらくだが、奴の当初の考えでは、藤里が白石を殺したこと。そして、その藤里がオオカミではないかもしれないこと。ここで俺たちの話し合いが止まると思っていたのだろう。黒崎、もしこの時点で話し合いが終わっていた場合、俺たちは今頃どうなっていたと思う?」
「全員……疑心暗鬼……」
黒崎の答えに対し、表情を変えることなく李はうなずく。
「そうだ。いつかまた誰かが裏切るかもしれない。今隣に座っている奴が自分を殺しに来るかもしれない。そんな考えにとらわれ、単独で行動するものや、やられる前に疑わしいやつは殺していこうなどと過激な考えを持つ者も現れただろう。そしてその状況こそがオオカミ使いの望んでいた展開だったはずだ。圧倒的な力を持っていながら、あえて自分では殺さずに羊同士の自滅を誘う。このゲームを娯楽として考えている相手なら、して当然の発想といえるだろうな。
だが、千谷の発言のせいで奴の目論見は外れ、礼人がオオカミであるという結論でまとまり始めてしまった。結果、次善の策としてやつが取ったのが、俺たちを分断させることだ。これにより」
「再び再開した際に、その人が今まで何をしてたのか分からないという疑心暗鬼の芽を育むことができる。そういうことですよね」
唐突に、李の発言を奪い取る形で声が響き渡る。
聞き覚えのある声。しかし、ここ数時間は一切聞いていなかった声。
反射的に身構える李の前に姿を現したのは、ついさっきまで医務室で寝ていたはずの速見だった。
「あなたって、見かけによらず、結構パワフル……」
「喋る元気があるなら自分で歩け」
重い足を一歩一歩前に進めながら、なんとか言い返す。
最初は無理やり腕を引っ張って歩かせていたのだが、地面が凸凹として非常に歩きづらく、何度も黒崎は転びそうになった。彼女が転びそうになるたびに毎回立ち止まるはめになり、一向に前へと進めない。苦渋の決断の末、李は黒崎を背負って歩くという選択を取った。結果、オオカミ使いに襲われたら間違いなく逃げられないであろうほど体力を消費しつつも、順調に歩を進めているのが現状だ。
時々道が分岐しているのを除けば、全く代わり映えのしない地下通路。横幅は人が五人並んで歩ける程度の広さで、高さはおおよそ三メートルと言ったところだろうか。人の手が加えられているとは思えないほど地面は起伏が激しく、周りの壁もむき出しの岩がそのままの姿で立ちふさがっている。とはいえ、ここが天然にできた洞窟――もとい地下迷宮などではなく、人間の手によって作り出された空間であるのは間違いないはずだ。なにせ、オオカミ使いはこの地下迷宮のあちらこちらに、遠隔で動かすことのできる隠し扉を設置しているのだから。そう考えると、ここが天然の洞窟のような見かけになっているのは、ただの装飾なのかもしれない。
まあどちらにしろ、この場所が歩くのには適しておらず、そして一瞬たりとも警戒を緩められない危険地帯であることに変わりはないが。
改めて自分の置かれている状況を振り返った李は、さらに肩が重くなるのを感じた。
「とはいえ、全く希望がないわけじゃない」
小さな声で独り言ちる。
今の状況が決して楽観視できるものでないことは確かだが、逆転の機会を狙うことができる好機であることも確かなはずだ。この地下迷宮のどこかに必ず、無月島全体を監視しているモニター室と、隠し扉の開閉をするための制御室があるはずなのだから。それさえ探し出すことができてしまえば、もはやオオカミ使いを追い詰めるのは時間の問題だといえるだろう。まあ、それらの部屋を見つけることと、仮に見つけたとして、そこで待機しているであろうオオカミ使いをどうやって倒すのかという問題が残っているのだが。
「それでもさっきまでの手詰まりな状況よりはましだな」
「……聞いても、いいかしら」
時おりぶつぶつと独り言を言う李に触発されたのか、背負われたまま黙っていた黒崎が口を開いた。
「話す気力があるなら自分で歩けと……まあいい、言ってみろ」
「意味不明な行動とは……結局何を指していたのでしょうか……」
「ちっ、まだ覚えていたのか」
軽く舌打ちをすると、李はめんどくさそうに言う。
「お前がさっき言ってた通り、あいつがオオカミであることを否定しなかったことだよ」
「あいつ……漆黒のオーラに包まれた策士ですね」
「黒い服を着てるだけでそんなかっこいいものじゃないだろ、あいつは……」
「あなたは……漆黒オーラの彼に、オオカミであることを……否定してもらいたかったのですか……」
黒崎の言葉を聞き、李は嘲るように鼻を鳴らした。
「否定してもらいたかった? 違う、俺は単に腹立たしかっただけだ。あの後やってきた浜田が言っていたように、あいつに降りかかった嫌疑などいくらでも反論可能なものだった。にもかかわらず、奴はただただ自分が疑惑の視線にさらされていく状況を甘受し、一度も口を挟もうとさえしなかった。もしあの時、浜田とオオカミ使いのどちらも現れなかったなら、確実にあいつはオオカミとしてどこかに監禁されていただろう。最悪監禁程度でとどまらず、拷問まがいのことをされていたかも知れない」
「……要するに……あなたは漆黒オーラの彼のことが……心配だったと」
李はあからさまに嫌な表情をすると、歩くのをやめ、その場で立ち止まった。
「悪いが、俺はあいつのことをわざわざ心配してやるほどお人好しじゃない。ただあいつが否定しないでいると、かなり間違った方向に話が進んでいく可能性があったからな。かといって、あいつの知り合いとして紹介された俺が必要以上に庇えば妙な勘繰りをされかねない。だからあいつには自分からオオカミでないと否定してほしかった、というだけの話だ」
「なぜ……漆黒オーラの彼がオオカミではないと……考えているのですか」
李は首だけを動かし、背負っている黒崎の顔を覗き見る。相変わらず視線の定まらない、茫洋とした瞳をした黒崎。李はしゃがみ込むと、彼女をいったん地面におろす。そして、彼女の質問には答えず、逆に聞き返した。
「今更な質問だが、お前は俺がオオカミだとは考えていないのか? 浜田の発言から、オオカミがあいつでない可能性も復活していた。俺がオオカミでない保証なんて何一つなかったはずだ」
「それは……天のお告げで……、あなたは信頼できると……言われたから……」
「ふん。そう言われたら、それ以上追及のしようがないな」
「……でも、それを言うなら……あなたは私のことを疑っていないのですか……」
本気でそれを知りたがっているとは思えない表情で、黒崎が聞いてくる。李は彼女の姿を頭から爪先までじっくり眺めると、額に手を当てながら、ふぅ、とため息をついた。
「いくら俺でもお前程度に負けるわけはないな。もちろん、お前のその奇妙な服の中にスタンガンでも入っているのなら話は別だが」
「気になるのなら……調べてもらっても……構わない」
そう言うと、黒崎はその場でくるりと一回転した。彼女の動きに合わせて、黒いスカートが空気を取り入れてふわりと膨らむ。李はとっさに顔を背けると、近くの蛍光灯に目をやりながら言った。
「別にそんなことをする必要はない。今お前がこの場にいることが、お前がオオカミでない十分な証拠になっているからな」
「……なぜ」
黒崎の動きが止まったのを見て、李は視線を彼女に戻す。
「まず前提として、俺も千谷と同じでオオカミ使いはこのゲームを娯楽として楽しんでいると考えている。たんに殺したいだけなら、毒ガスでもまけば一瞬で終わるわけだしな。これを念頭に入れて今の状況を考えれば、オオカミ使いが何を目的として食堂に現れたのかの予想もつく。つまり、俺たちを仲間割れさせることだ」
「仲間割れ……。どうして……そう考えるのか……分からない」
「奴の現れたタイミングを考えてみろ。おそらくだが、奴の当初の考えでは、藤里が白石を殺したこと。そして、その藤里がオオカミではないかもしれないこと。ここで俺たちの話し合いが止まると思っていたのだろう。黒崎、もしこの時点で話し合いが終わっていた場合、俺たちは今頃どうなっていたと思う?」
「全員……疑心暗鬼……」
黒崎の答えに対し、表情を変えることなく李はうなずく。
「そうだ。いつかまた誰かが裏切るかもしれない。今隣に座っている奴が自分を殺しに来るかもしれない。そんな考えにとらわれ、単独で行動するものや、やられる前に疑わしいやつは殺していこうなどと過激な考えを持つ者も現れただろう。そしてその状況こそがオオカミ使いの望んでいた展開だったはずだ。圧倒的な力を持っていながら、あえて自分では殺さずに羊同士の自滅を誘う。このゲームを娯楽として考えている相手なら、して当然の発想といえるだろうな。
だが、千谷の発言のせいで奴の目論見は外れ、礼人がオオカミであるという結論でまとまり始めてしまった。結果、次善の策としてやつが取ったのが、俺たちを分断させることだ。これにより」
「再び再開した際に、その人が今まで何をしてたのか分からないという疑心暗鬼の芽を育むことができる。そういうことですよね」
唐突に、李の発言を奪い取る形で声が響き渡る。
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