怒れる女神に召喚された神子は人を避けながら各地を巡ります

しらすどん

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ムキムキマッチョ三人衆にアルカイックスマイルを向けながら小首を傾げる。



「冒険者になることになにか資格が必要なんでしょうか?」

「い、いや、そういうわけじゃねぇよ!ただアンタみたいな細い奴には魔物の討伐なんざ出来るわけがねぇ!命が惜しいならやめときな!」



リーダー格のマッチョが話す度、同意するように両サイドの小マッチョ2人が頷く。いびりかと思いきや心配してくれている様子だ。良い人達のようだ。



「心配してくださってありがとうございます。私は討伐メインではなく、採取をメインにして行くつもりです。狩ったとしても小さい魔物くらいですから、ご心配には及びませんよ」



アルカイックスマイルからきちんとした笑みに切り替え、マッチョ達3人をそれぞれ見遣る。目が合うと、たじろいだ様に視線を泳がせる3人に内心首を傾げつつ感謝を述べる。


伝えた通り、無茶をするつもりは無いしメインは各地を放浪することだ。狩りをしても自分が食べられる程度だし、そもそも街へは日用品や備蓄を買いに寄る程度。ギルドの依頼を積極的にこなすことは無いだろう。


依頼を達成するとしたら、常時張り出されている薬草類の納品ぐらいなもんだ。



「そ、それならいいんだけどよ…。もしもダンジョンや森の奥に行くならちゃんとパーティを組んで行けよ!いつどこで大物と出会うかわからねぇんだ!」

「あ、なるほど。パーティを組むという手もあるんですね!秘境に行くときに、パーティ募集してみますね。アドバイスありがとうございます」

「それこそ、しばらくこの街拠点にするなら俺ら”疾風”に声掛けてくれりゃいつでもアンタの手伝いすっからよ!気軽に言ってくれや!」



リーダー格マッチョが力こぶを作りながら言う。お人好しな発言に思わずキョトンとしてしまった。直ぐに気を取り直して、にっこり笑いながら礼を述べた。この街をすぐに移動するのでお世話になることはないだろうけどね。


すると様子を伺っていた他の冒険者勢達がワラワラと周りに集まり始めた。



「おい疾風のゴリラ共!!!!オメェら抜け駆けは許さねぇぞ!!!!兄ちゃん、俺らもいつでも声掛けてくれていいからな!」

「お前らのパーティは護衛向きじゃねぇだろうが!!!!兄ちゃん!俺たちのパーティは何度も護衛依頼達成してる経験があるからな!!!1番に俺達に声掛けてくれや!!!」



一気に何十人もの厳つい男どもに囲まれる。声がデカいため一気に賑やかになった。全員180cmを余裕で超えるような巨漢ばかりなため、圧迫感が凄い。そして男臭い。


日本人は骨格が西洋人系の人種に比べると細いし、童顔に見えるらしいから、この人たちの庇護欲でも刺激してしまったんだろうか。恐らくお世話になることはないだろうがなんとも有難いもんだ。



「皆さん本当にお優しいですね。奥地に行く際はよろしくお願いします」



それぞれときっちり目を合わせながら、礼を述べた。コミュニケーションの基本、笑顔で。
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