チートな男の幽霊退治

シリウス

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呪いのビデオ

例のブツ

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翌日、2人は女子の家に来ていた。
浩太もイヤイヤだが付いて来ていた。なんだかんだ言っていい奴である。
「すいません・・あんまり綺麗では無いですけど。」
「う~ん。いい匂いだな~これが年頃の女子の匂いか~。」
パコーンという軽い音が響いた。
浩太がいつの間にか持ち出していたハリセンで是宇須の頭を叩いていたのだ。
「全く、いい加減にしろ。引いてるだろ。」
「ツッコミが上手いね~浩太君。」
全く反省していない様子で是宇須が言う。
「ところで何故俺達家に来てるんだ?是宇須からも説明は無かったけど。」
「あぁ、忘れていたね。実はね。彼女がビデオを家から持ち出したんだがどうやら家に戻っていたらしい。かなり強い呪いだね。やっぱり数が減ってて必死なのかな?」
「すいません。私の勝手な都合で・・」
そう言って女子、笹倉麻衣子は頭を下げた。
「まぁ、いいよ。さっさと終わらせてしまおうか。」
そう言って是宇須は何も躊躇わずにビデオデッキにビデオを入れた。
「おい!それ呪いのビデオだろ。もう少し慎重にやれよ~。」
「面倒くさいしさっさと終わらせたいからな。別に怖く無いし。」
「まぁ、お前ならな。」
そう言って是宇須はビデオを起動しテレビの電源を付けた。
「あっ、そうだ。俺の体のどこかに触れていてくれないか。そうしなければちょっと面倒なことになるからね。」
浩太と麻衣子はすぐに是宇須の腕をつかんだ。
「女の子に手を掴まれるのはいいけどお前はな~」
「お前がやれって言ったんだろうが。」
そう言っている間にもビデオは起動していた。
「おっ、懐かしいな~。この光景よく見たね~。」
思い出のように是宇須は語った。そして映像が進み女が井戸から這い出してきた。
「ぶっちゃけ今回は本物かどうかを調べに来たからね。それさえ出来ればいいのさ。」
「で、でも!もう始まっちゃってますよ。」
「笹倉さん。その人の能力はとんでもないくらいチートだから安心しな。」
「そ、そうですか。」
そして女はこちらに迫りテレビから這い出そうとしている。
「ヒ、ヒッ!」
麻衣子は必死に巻き戻しボタンを押しているが効かない。
「無駄だよ。笹倉さん。そいつにそんな甘いもの効かないよ。」
「じゃ、じゃあ!」
「まぁ、ビデオに戻すのは同じだけどね。」
「えっ?」
「ビデオの巻き戻しは効かなくてもこの巻き戻しには逆らえないよ。名付けてハイパークロックアップ。」
著作権アウトじゃ無いか?と浩太は思ったがすぐにその効果は現れ始めた。貞子が逆再生のようにテレビに戻っていくのだ。かなり抵抗しているようだが流石に時空まで戻されてしまっては敵いようが無かった。
気付いたらビデオはビデオデッキから出ていた。
「い、今のは・・・。」
「まぁ、驚くのも無理は無いね。これは時を戻す力だよ。時を司るクロノスの力を使っているんだけどこれは是宇須に触れていなければならず、尚且つ是宇須に認証されないと記憶まで巻き戻しされてしまうんだ。俺はもう何回も味わってるから驚かないけど初めてだとかなり驚くね。」
「そ、そうですか・・。」
「あっ、今のはもちろん内緒だよ?」
是宇須が付け加えたように言った。
「さて、じゃあさっさと処分しちゃいますか。あっ、面白い方法あったからちょっと試させてくれるかな?」
「いいですけど・・。一体・・」
「まぁ、見てからのお楽しみさ。」
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