チートな男の幽霊退治

シリウス

文字の大きさ
10 / 11
テケテケの怪

後日談

しおりを挟む
山の化け物を倒してから一週間、是宇須と浩太はいつも通り、大学の食堂で話していた。
「それにしてもあの怪物気持ち悪かったよな~。」
「おい、今食ってるだろ。やめろ。」
「あはは、ごめんごめん。でもさ、命の恩人に向かってその言い方は無いんじゃ無いか?」
「お前が連れてきたんだろうが!」
そう言って浩太は是宇須の頭を殴った。
「いてて~全く手加減してくれよな~。」
そう言いながらもおそらく効いていないだろうと浩太は思った。
「全く・・・。あれそういえばあの男の人はどうしたんだ?」
「そういえば、見てないね。」
ここ何日間彼らは、テケテケを退治してくれるよう依頼してきた男子生徒に会っていなかった。
「じゃあ、聞いてみるか。笹倉さんに。」
そう言って2人は笹倉麻衣子の元へ向かった。
是宇須は麻衣子の姿を見つけるとこっそりと忍び寄り、
「わっ!」
「きゃっ!。何だ、神島さんと浩太さんじゃ無いですか。」
「おい、是宇須何してやがる。すいません笹倉さん。こいつが。」
そう言って、是宇須の頭を下げている姿は是宇須の保護者のようだった。
「で、私に何の用ですか?」
「あぁ、そうそう。こういうことがあって・・」
是宇須は麻衣子に事の全てを話した。
「ということで笹倉さんは何か知っているか?」
「いや、私もここ数日見てませんね。」
「・・・もしかしたら・・」
「ん?どうかしたのか?是宇須。」
「ちょっと出かけてくる。」
そう言って是宇須は瞬間移動を使いその場を離れた。
「何かあったんですかね・・?」
「さぁ?何だろうな。」
そう言って2人は言葉を交わしていた。

「くそ!テケテケを倒せないどころか、全滅しやがって!」
あの依頼者の男子生徒は1人くらい部屋の中で舌打ちをしていた。
彼は悪魔教のようなものにはまっており、その一環としてこの地の魔物達を復活させた。
だが、それらはテケテケの手によって不完全に終わり、よって彼は是宇須にテケテケの退治を頼んだのだが・・・。
「くそ!まぁ、いい。さっさと次の場所へ行けば・・」
「やっぱりね。こういうことだと思ったよ。」
「誰だ!って、どうやって入ってきた!神島!」
是宇須が彼の後ろに立っていた。
「話は全部聞かせてもらったよ。まぁ、最も君の独り言に過ぎないけどね。」
「貴様・・貴様が余計なことをしなければ!」
「だって頼まれたじゃん。君に。」
「俺はテケテケの退治を頼んだだけだ!」
「いやいや、それは違った、というよりも君が嘘をついていたに過ぎないけどね。」
そう言って是宇須は彼を問い詰める。
「グググ、だったらここで貴様を殺して!」
「もういい。失せろ。」
いつもの彼とは思えないドスの利いた声で彼は手をかざした。
「き、貴様!ここでそんなことをすれば・・」
「その心配は無い。お前だけ消えるようにした。じゃあな。」
ズガガガガーーーンンン!!!
激しい轟音を上げて光線が発射され男子生徒の姿は消え去った。
「さて、悪魔教も消してくるか。」
そう言って是宇須は悪魔教の元へと向かった。





「よし、終わった~。」
「おっ、是宇須。遅かったな。何してたんだ?」
「まぁ、ちょっとな。笹倉さんは帰ったのか。」
「まぁな。友達と帰ってたぞ。」
「じゃあ、俺らも帰るか。」
2人は歩き出した。浩太は是宇須が何かしたのは分かっているがあえて追及はしなかった。以心伝心とやらものだろう。彼らの仲はそのくらいいいのだ。


一旦完結します。次の妖怪の希望など何かあったらじゃんじゃん送ってください。多分8月中には再開させます。多分・・・
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

偽夫婦お家騒動始末記

紫紺
歴史・時代
【第10回歴史時代大賞、奨励賞受賞しました!】 故郷を捨て、江戸で寺子屋の先生を生業として暮らす篠宮隼(しのみやはやて)は、ある夜、茶屋から足抜けしてきた陰間と出会う。 紫音(しおん)という若い男との奇妙な共同生活が始まるのだが。 隼には胸に秘めた決意があり、紫音との生活はそれを遂げるための策の一つだ。だが、紫音の方にも実は裏があって……。 江戸を舞台に様々な陰謀が駆け巡る。敢えて裏街道を走る隼に、念願を叶える日はくるのだろうか。 そして、拾った陰間、紫音の正体は。 活劇と謎解き、そして恋心の長編エンタメ時代小説です。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

処理中です...