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第四章 ワクドキ学園パラダイス編 12歳
第52話 桃姫
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思いもよらぬことから某桃姫と同じ境遇になってしまった。
クッパはいつでも桃姫を襲える状況にある。
俺はあの後、セオとの同棲生活という時間を過ごしているる。
現在で、8日目だ。
「1ヶ月の友達以上恋人未満状態で、ライを落とす」
と、そう言い放ったセオのアプローチは熾烈を極めた。
朝はおはようのハグから始まり、食事は全て作ってくれる。
昼は何かしらデートプランを考えてくれる。
夜はおやすみのキス(ほっぺ)をしてくれる。
さすがに家事は分担しようと提案したが、食事は譲れないとのこと。
なんだかんだ楽しんでる自分がいた。
セオには、俺も何か感じるものがあり、浮気心というわけではないが、同情めいた友好の気持ちがある。
そう、嫌いではないのだ。
なんなら、素直な気持ちをいうと、好き寄りでもある。
しかし、俺はアネモネ一筋と決めている。
前世の若い頃の俺ならホイホイついていっているはずだが、俺のアネモネへの気持ちは本物だ。
いや、こんな話をしてる時点で気づいている。
押し倒されたらやってしまうと。
何も積極的に俺から押し倒すことはなくても、押し倒されたら拒否はしないかもしれない。
その場の雰囲気や、健康状態にも左右されるだろうから、なんとも言えないが、激しく拒否することはないだろう。
いや、あえて言おう。
セオはドストライクだ。
浮気心はあると。
だから、ほっぺのキス程度で興奮して寝られないのが今の俺だ。
いけないと分かっていても考えてしまうのが下心だ。
どれほど、アネモネが好きでも、他の女も好きになってしまうのが俺だ。
思考を切り替えよう。
明日はセオと2人ダンジョンに入ることになっている。
バイトをデートを兼ねて行きたいそうだ。
俺は会長から潤沢な資金援助を受けているので、バイトの必要はないのだが、セオは生活費を稼ぐ必要もある。
・
・
・
なんて考えているうちに寝てしまったようで、朝になった。
当然のように目覚めのハグを受け入れる。
朝ごはんはすでにできていて、口に運ぶのみ。
「おはよ~う。ライ~、今日はダンジョンへ行こうね~」
「ああ、そうだな。どこでもいいんだけど、2人で攻略できるとこにしてくれよ?」
「うん~。ちゃんと選んだよ~」
「前も選んでくれたけど、この辺のこと詳しいんだな」
「そうだね~。もう12年も住んでるからね~」
「そっか、それもそうだな。んじゃ、行きますか」
「は~い」
セオはいつものように眠そうに答えた。
それにしてもダンジョンにも詳しいなんて、すごいな。
色々と準備してくれてるみたいだし、なんか悪いな。
まぁ、いいか。
ダンジョンへは自転車を2人乗りで行った。
街から東にある山を少し登ったところの廃墟にダンジョン入り口の門があるらしい。
廃墟に着いたが、見た目は廃墟になった和風旅館。
なぜイタッツァに和風旅館?
まぁ、いいか。
よく、心霊スポットとかになってそうな感じだ。
「これでいいんだよな?」
時刻は真昼なのに恐ろしい雰囲気を放っている。
「そうだよ~。はいってみよ~」
「おう、準備はいいか?」
と、言いながら自分の装備を確認した。
杖よし。
飯よし。
オーラよし。
「私はいつでも大丈夫だよ~」
「よし、それじゃあ、行こう!」
ちょっといいところを見せようと張り切る自分が情けない。
アネモネ、ごめん。
「は~い」
門を開けた。
門の色は赤だ。
前回のようにプラチナではない。
「あ、この前の悪魔の腕は売れた?クロとどっちが持っていくかで話し合ってたよね?流石に気持ち悪いよな?」
俺とアネモネはお金に困ってないので、2人にプレゼントしたのだ。
「あれは私が持っていくことになったよ~」
「そうなんだ。今日のドロップもいいのが出るといいな」
「そうだね~」
なんて言いながら門をくぐる。
中は、廃墟がそのままダンジョンになっていた。
これまでのやけに綺麗な人工物とは違い、汚い。
落書きや、ゴミがそのまま残っている。
違いすぎて、混乱する。
しかし、魔物は向かってくる。
犬だ。
以前の犬とは違い、首がない。
首のない犬が4頭現れた。
俺は門をくぐる前からオーラを纏っていた。
全開法で4色のオーラを纏っている。
光と闇は必要分を錬成するつもりだ。
もっとも効率がよく、基本とされるオーラの纏い方だ。
セオの方を見ると、オーラはすでに纏われていた。
おそらく全開法でオーラの蓄積も始まっている。
つまり、上級者だ。
アネモネに勝った時点でも気づいていたが、セオはかなりの強者である。
「セオ、2頭はいけるか?」
「わかった~」
短いやり取りで、ターゲットを決める。
右2頭が俺で、左がセオだ。
犬は信じられないような速さで跳びかかってきた。
思わず左手でガードする。
思いっきり爪で攻撃された。
骨が砕ける音がする。
光のオーラを錬成し、自動回復を始める。
右手は犬の腹を殴り飛ばし、大きく凹ませながら吹き飛ばした。
壁にぶつかり、グシャリと音を立てて潰れた。
もう1頭も足に攻撃していたが、骨が折れるのは嫌だったので、回避。
振り向きざまに右手の攻撃で地面に沈めた。
セオの方を見ると、難なく片付け終わった後で、彼女はじっと俺のことを見ていた。
「ごめん。遅かったね。セオってめちゃくちゃ強いよね?アネモネにあんな勝ち方できるのなんて、魔闘士ワールドチャンピオンくらいなものだと思ってたよ」
「そんなことないよ~。ライの闘いが見られて楽しかったし~」
まだまだこれからだ!
がんばってかっこいいとこ見せちゃおう!
ん?なんか違うけど、まぁ、いいか!
クッパはいつでも桃姫を襲える状況にある。
俺はあの後、セオとの同棲生活という時間を過ごしているる。
現在で、8日目だ。
「1ヶ月の友達以上恋人未満状態で、ライを落とす」
と、そう言い放ったセオのアプローチは熾烈を極めた。
朝はおはようのハグから始まり、食事は全て作ってくれる。
昼は何かしらデートプランを考えてくれる。
夜はおやすみのキス(ほっぺ)をしてくれる。
さすがに家事は分担しようと提案したが、食事は譲れないとのこと。
なんだかんだ楽しんでる自分がいた。
セオには、俺も何か感じるものがあり、浮気心というわけではないが、同情めいた友好の気持ちがある。
そう、嫌いではないのだ。
なんなら、素直な気持ちをいうと、好き寄りでもある。
しかし、俺はアネモネ一筋と決めている。
前世の若い頃の俺ならホイホイついていっているはずだが、俺のアネモネへの気持ちは本物だ。
いや、こんな話をしてる時点で気づいている。
押し倒されたらやってしまうと。
何も積極的に俺から押し倒すことはなくても、押し倒されたら拒否はしないかもしれない。
その場の雰囲気や、健康状態にも左右されるだろうから、なんとも言えないが、激しく拒否することはないだろう。
いや、あえて言おう。
セオはドストライクだ。
浮気心はあると。
だから、ほっぺのキス程度で興奮して寝られないのが今の俺だ。
いけないと分かっていても考えてしまうのが下心だ。
どれほど、アネモネが好きでも、他の女も好きになってしまうのが俺だ。
思考を切り替えよう。
明日はセオと2人ダンジョンに入ることになっている。
バイトをデートを兼ねて行きたいそうだ。
俺は会長から潤沢な資金援助を受けているので、バイトの必要はないのだが、セオは生活費を稼ぐ必要もある。
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なんて考えているうちに寝てしまったようで、朝になった。
当然のように目覚めのハグを受け入れる。
朝ごはんはすでにできていて、口に運ぶのみ。
「おはよ~う。ライ~、今日はダンジョンへ行こうね~」
「ああ、そうだな。どこでもいいんだけど、2人で攻略できるとこにしてくれよ?」
「うん~。ちゃんと選んだよ~」
「前も選んでくれたけど、この辺のこと詳しいんだな」
「そうだね~。もう12年も住んでるからね~」
「そっか、それもそうだな。んじゃ、行きますか」
「は~い」
セオはいつものように眠そうに答えた。
それにしてもダンジョンにも詳しいなんて、すごいな。
色々と準備してくれてるみたいだし、なんか悪いな。
まぁ、いいか。
ダンジョンへは自転車を2人乗りで行った。
街から東にある山を少し登ったところの廃墟にダンジョン入り口の門があるらしい。
廃墟に着いたが、見た目は廃墟になった和風旅館。
なぜイタッツァに和風旅館?
まぁ、いいか。
よく、心霊スポットとかになってそうな感じだ。
「これでいいんだよな?」
時刻は真昼なのに恐ろしい雰囲気を放っている。
「そうだよ~。はいってみよ~」
「おう、準備はいいか?」
と、言いながら自分の装備を確認した。
杖よし。
飯よし。
オーラよし。
「私はいつでも大丈夫だよ~」
「よし、それじゃあ、行こう!」
ちょっといいところを見せようと張り切る自分が情けない。
アネモネ、ごめん。
「は~い」
門を開けた。
門の色は赤だ。
前回のようにプラチナではない。
「あ、この前の悪魔の腕は売れた?クロとどっちが持っていくかで話し合ってたよね?流石に気持ち悪いよな?」
俺とアネモネはお金に困ってないので、2人にプレゼントしたのだ。
「あれは私が持っていくことになったよ~」
「そうなんだ。今日のドロップもいいのが出るといいな」
「そうだね~」
なんて言いながら門をくぐる。
中は、廃墟がそのままダンジョンになっていた。
これまでのやけに綺麗な人工物とは違い、汚い。
落書きや、ゴミがそのまま残っている。
違いすぎて、混乱する。
しかし、魔物は向かってくる。
犬だ。
以前の犬とは違い、首がない。
首のない犬が4頭現れた。
俺は門をくぐる前からオーラを纏っていた。
全開法で4色のオーラを纏っている。
光と闇は必要分を錬成するつもりだ。
もっとも効率がよく、基本とされるオーラの纏い方だ。
セオの方を見ると、オーラはすでに纏われていた。
おそらく全開法でオーラの蓄積も始まっている。
つまり、上級者だ。
アネモネに勝った時点でも気づいていたが、セオはかなりの強者である。
「セオ、2頭はいけるか?」
「わかった~」
短いやり取りで、ターゲットを決める。
右2頭が俺で、左がセオだ。
犬は信じられないような速さで跳びかかってきた。
思わず左手でガードする。
思いっきり爪で攻撃された。
骨が砕ける音がする。
光のオーラを錬成し、自動回復を始める。
右手は犬の腹を殴り飛ばし、大きく凹ませながら吹き飛ばした。
壁にぶつかり、グシャリと音を立てて潰れた。
もう1頭も足に攻撃していたが、骨が折れるのは嫌だったので、回避。
振り向きざまに右手の攻撃で地面に沈めた。
セオの方を見ると、難なく片付け終わった後で、彼女はじっと俺のことを見ていた。
「ごめん。遅かったね。セオってめちゃくちゃ強いよね?アネモネにあんな勝ち方できるのなんて、魔闘士ワールドチャンピオンくらいなものだと思ってたよ」
「そんなことないよ~。ライの闘いが見られて楽しかったし~」
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