世界一になるって決めた!〜お隣の似た宇宙に転生してました〜

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第四章 ワクドキ学園パラダイス編 12歳

第59話 セオの強さの秘密は魔力量がハンパないこと

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 ここ、イタッツァ国立大学は世界有数の大学として名を馳せている。
 各国の学校事情はイタッツァ国立大学の事情に合わせられていると言っても過言ではない。
 イタッツァ国立大学は基本的に5年で卒業という決まりがある。
 例外はいくらでもいるが、基本は5年となる。
 そして、基本は、飛び級がないかぎり、20歳で高等部を卒業したのちに入学を許される。
 日本で言う、大学院のような教育機関となる。

 しかし、大きく違う点として、国立大学は国の重要な人材が入学する学校と指定されている。
 つまり、学生は国の宝なのである。
 国の宝である学生は精一杯努力して研究成果を発表する必要がある。
 その対価として、学費や生活費の一切を国が援助している。
 もちろんお小遣いはないので、多くの学生がアルバイトはしているが、基本は学業優先である。

 それは、ライたちの国であるジンパッグも同じで、ジンパッグ国立大学もイタッツァ国立大学と同じシステムを導入している。
 では、なぜ、そこまでイタッツァ国立大学のシステムに合わせる必要があるのか?
 それは簡単である。
 人材が外国に流出してしまうからである。
 イタッツァ国立大学は世界で最初に、優れた人材を集めるために学生への優遇を強化した。
 その結果、イタッツァ国内に有力な人材が集まってしまい、他国を脅かす存在となってしまった。
 その流出を防ぐために諸外国は同じシステムを導入せざるを得なかった。

 これがイタッツァ国立大学が世界有数と言われる所以だ。

 では、国立大学で働くものの身分はどのように扱われているのか?
 当然のことながら、国の宝である。
 給与賞与はもちろん、あらゆる面で優遇される。
 住宅の補助、研究費の補助、家族の生活費から助手の費用まで。
 ありとあらゆる優遇措置を受けて研究を進めている。
 
 つまり、それは、現代の地球とは違い、魔術の研究は研究成果が目に見えやすく、まだまだ技術の革新の余地があると言うことを示している。
 各国の国立大学の教授連中は連絡を取り合い、常にマナについて研究している。
 それらの研究成果が、電気エネルギーや機械を使用しないで、現代日本と変わらない文化や生活を作り出すことにつながっている。
 一般企業の研究もあるが、最先端は国立大学という扱いになる。
 
 と言うことは、ツバル教授は風貌や言動からは考えられないほどのエリートなのである。
 さらに言うと、それらを束ねる校長はさらなるエリートと言える。
 そう、国立大学の中でも世界有数のイタッツァ国立大学校長イザベラ・ガストン、そのヒトである。

「お! ライ君男になったね! 2人とも抱いたんだろ? 顔見ればわかるよ!」
 イザベラ・ガストン、そのヒトである。

「なんだい? セオ? 又が痛いのかい?シャキッとしな!」
 イザベラ・ガストン、そのヒトである。

 なんか、虚しくなるな。
 教授にしても、校長にしても、締まらない。
 そんな話をしにきたんじゃない。
 
 確かに、俺の右手はアネモネと、左手はセオと繋がれている。
 見ればわかるだろう。
 でも、あんたは校長で、セオの親で、世界の権威じゃないのか?
 出会い頭に何が「ヤッたんだろ?」だ。
 ちょっと、言葉を選べよ。
 返事に困るだろ。

「も~。お母さんったら~。ライは上手だったよ~」
 そこじゃない!
 前提が間違えてるよ!?

「うん。ライは上手だよ」
 アネモネまで?
 どうした?

「そうそう、2人ともぐったりしてましたよ……。って、そうじゃなくて、セオの魔力の話を聞きにきました!」
 ついクセでノリツッコミしたくなっちゃった。

「あぁ、そろそろ聞かれると思っていたから測定器持ってきたよ。実は私も把握してないんだ。でも、この子の魔力はすごいよ。公表してる魔力は嘘で、実は、最後に測った時で陽も隠も9990mpだったんだ。普通はここで頭打ちだけど、今なら神殺しになってるかもしれないね」

 どっちも同じとかあるの?
 ちょっとわからない話だ。
 とにかく測ってみよう。
 校長がセオの腕に血圧計のようなものを巻く。
 ピピピと電子音がなり、測定完了
 多分、かなりの旧型だな。
 ツバル教授は離れたところから勝手に測定してたもんな。

「いくらでした?」
 聞いてみる。

「陽も隠もEって書いてある」
 アネモネが覗き込んでいた。

 Eって電卓とかである、エラーってこと?
 つまり、測定不能ってことだ。
 そんなことあるの?

「うーん、旧型だからかな? でも、これって99万9990までは計測できるんだけどね……」
 校長は冷や汗をかいている。

「え?てことは100万を超えてるってこと?」

「そうなるねぇ……」
 なんてことだ。
 俺の倍以上はある。
 そりゃ、アネモネが瞬殺されるわけだ。
 さらには、圧倒的オーラの知識。
  
 昨日の技を100万mp超えの魔力でやられてるってことだろ?
 勝てる訳がない。
 あ、ひょっとして、教授はこれを知ってたのかな?
 だから今の俺たちやシャイナでは勝てないと言い切っていた。
 でも、魔力が成長する俺やアネモネなら勝てる見込みがあるから送りこんだ訳だ。
 
 まぁ、いいか。
 その強力な人物が俺の彼女になったんだから。
 強力な味方だ。
 うまく説明すればアネモネの復讐も手伝ってくれるかもしれない。
 ダンジョンクリアのパーティメンバーにも入ってくれるかもしれない。
 そう考えると心強い。

 でも、俺が世界一になるためには障害になるな。
 いや、目標が目の前にいるんだから、目指しやすいと考えよう。
 何せ、俺はものすごいスピードで成長している。
 必ず、セオを抜かしてゴッドイーターになってやる。
 それはそれとして割り切って、彼女としても大切にしよう。
 うん。
 全員幸せになれるはず。
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