世界一になるって決めた!〜お隣の似た宇宙に転生してました〜

ahootaa

文字の大きさ
67 / 76
第四章 ワクドキ学園パラダイス編 12歳

第63話 決闘

しおりを挟む
「ヒャッハー先輩、魔術師大会の出場権を賭けて、俺と決闘してください」

「おいコラ、後輩!お前、その情報どこで手に入れた? 場合によっちゃ、ボコボコだぞ?」

「セオのお母さん、校長先生から教えてもらいましたよ。決闘を挑むと良いというアドバイスももらいました」

「なぬ、セオ様の? お前、そういえばセオ様と仲よかったなぁ!うらやま……いいゴミ分じゃなねぇか? アァ?」

 絶対うらやましいって言おうとした。
 セオってそんなに人気なの?
 黙ってたら超絶美少女だけど、喋ると爆弾ばかり投下するよ?
 まぁ、俺も好きだから気持ちはわかるけど。

「今はセオのことは置いておきましょう。俺との決闘を受けてくれますか?」

「いや、アタシとの決闘を先に受けてくれ」
 アネモネがセオと共に登場した。
 どういうことだ?
 聞いてないぞ?

「ライを飛ばしてアタシと先に決闘するんだ。アタシに勝ったらたら、セオと1回デートさせてやるよ」

 おい!
 なんてことを!

「セオ、それでいいの? なんか勝手に話進んでるよ?」

「アネモネなら負けないからいいよ~」

「いいの?ヒャッハー先輩はどうなんですか?」

「もちろん、ライと決闘するより美味しい条件だからな! なんせ、セオ様とデートだぞ?」

「そりゃ、そう言いますよね」
 納得してしまう。

「ルールは魔術師大会のルールでいい?」
 アネモネが確認する。

「いいゼェー。場所は大学の武道場にしようか」
 先輩もノリノリだ。
 どんどん話が進む。

「それじゃあ、行きましょう」

 魔術師大会のルールは基本何でもアリだ。
 反則は無い。
 武器を使おうが、時を止めようが、相手を殺そうが。
 どれもがOK。
 死と隣り合わせの危険な試合となる。
 場外と降参、死亡が負けとなる。

「アネモネ、無理はしないでね」

「わかってるわよ。でも、勝つわ」
 完全に無理をする人のセリフだ。
 何も起こらなければいいだけど。


「さあ、ついたわね。それじゃあ、セオ、コイントスして」
 セオと戦った時もコイントスから始まった。
 前回はセオに完敗。
 今回はただ負けるだけならラッキー。
 最悪は死ぬ。
 考えただけで恐ろしい。

「ヒャッハーもいい~? 投げるよ~」

 先輩は黙って頷く。
 セオがトスする。
 コインが高速に回転しながら落ちていく。
 トスの頂点に達し、自由落下を始める。
 回転したまま、ゆっくりと落ちていく。
 
 チャリーン

 音と同時に
 アネモネはオーラ全開。
 もちろん掃除機吸引でマナを吸い込む。
 手には無色マナで生み出したアダマンタイトのナイフ。
 纏ったオーラから『鋭利』も使える状態だ。

 そこで、ふと、視界からアネモネが消える。
 先輩もいない。
 先輩が時間を止めたのかもしれない。
 先輩の時間停止にはすでに対策を練ってある。
 前回の透明化の時もそうだったが、俺は透明になったり、時間を止めてイタズラしたい相手はすでに、全裸の関係だから秘密にする必要がなかった。
 つい、下心で秘密にしようとしてしまうが、やってみて気づく。

(これって、堂々とやっても怒られないんじゃない?)

 ってことに。
 ゆえに、その後、カミングアウトしている。

「時間停止してイタズラしました」

 と。
 そうすると、やり方を教えろだの、対策はどうするのか? だの。
 一緒に研究をするのだが、俺のムラムラした気持ちは治らず、途中で襲い掛かってしまう。

 しかし、時間停止については、真面目に考えようと、後からなり、対策方法を見つけた。
 無色オーラである。
 無色オーラは元々時間を止めるオーラとして知られていた。
 燃費が悪いため、使えるものはほぼいなかった。
 しかし、俺たち神殺しは膨大な魔力を持っているため、実用化に成功している。
 それを術者ではなく、魔術相手に行うのである。
 時間停止魔術の術者は術式を通してマナを使用する。
 そのマナが魔術として世界の時間を止めるわけだから、魔術がオーラに触れることになる。それを逆手に利用し、オーラで乗っ取り、時間を止め返すのである。
 しかも、世界の時間を止めるのではなく、1人の時間を止めるだけだから、オーラの燃費もいい。

 そこへ完璧のタイミングで先輩が時間停止を使ったというわけだ。
 どうやら、アネモネはその瞬間、飛翔の魔術で空を飛び、上空から巨大魔術を放つつもりらしい。
 アネモネの飛翔の魔術は音速を超えることは以前の授業で見せてもらったが、瞬間移動のような速さで移動していることには驚かされた。
 
 アネモネは武道場と同じくらいの大きさの巨大火弾を作り出し、放った。
 ん?
 死ぬんじゃない?
 先輩の時間は止まったままだよ?
 
 もう遅かった。
 巨大火弾は先輩に直撃し、なんの反応もできない。
 先輩は何もすることなく破れた。

 先輩の時間が動き出すと同時に吹き飛び、猛烈な熱で火傷をしていた。
 そのまま、ころげ周り、場外へ落ちてしまう。
 少し情けないが、あのコンボは避けようがない。
 少しかわいそうになるくらいだ。
 
 アネモネはゆっくりと降りてきて、先輩に近づく。

「セオ、回復お願い」
 ん?なんで自分でしないんだ?

 なぜか、セオが回復している。
 彼女は魔術をそれほど得意としていないので、先輩をオーラで回復している。
 それにしても早い。
 掃除機吸引の光オーラはとてつもない速度で回復していく。
 
「んあー、負けたなー。セオ様とのデートがぁー!」

 そっちの方が悔しいんんだ……。

「約束よ。魔術師大会の切符を頂戴」
 アネモネは非情だ。
 先輩は首にかけていたネックレスを渡してきた。

「これについてる指輪がチケットだ。試合の当日にこれを見せると入れてもらえる」

 先輩の話によると、魔術師協会というのは秘密結社だな。
 役員が子飼いにしてる魔術師を連れてきて、戦わせる。
 そこで勝ち残れるものだけが得られる資産や情報があるというわけだ。
 長く協会に残るためには、ビリにならなかったらいいらしい。
 毎年、ビリだけを新メンバーに入れ替えるそうだ。
 校長は校長という権限を使って生徒の個人情報を使い、優秀な生徒を連れてきて戦わせていたと言うわけだ。
 もちろん生徒は見返りがたっぷりある。
 現金はもちろん、職業に、住む場所まで提供されるようだ。
 転職をしに、大学へ通っていた先輩にとっては渡りに舟だったのであろう。
 
 さて、試合も終わったことだし、帰ろうかな。
 ん?
 待てよ?
 このままじゃ、アネモネが出場するの?

「さあ、ライ、今から決闘よ」
 アネモネは不敵な笑みを浮かべながら宣言した。
 そのために、セオに回復させてたのね……。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~

シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。 前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。 その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。

屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)

わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。 対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。 剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。 よろしくお願いします! (7/15追記  一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!  (9/9追記  三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン (11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。 追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。

処理中です...