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第四章 ワクドキ学園パラダイス編 12歳
第67話 アルルー城のダンジョンへ突入
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アルルー城は5km以上離れた場所からでも存在は確認できる湖上の城だ。
洋式の建築で、以前は美しさと機能美を兼ね備えた城であったことが窺える。
もちろん今回も役所に届けてからの正式な探索となるので、攻略は各個人の成績につながる。
焦っているわけではないが、そろそろ目に見えた成果が欲しい。
しかし、美少女3人を連れて強敵と戦うことがどれほど危険かもわかっている。
今回のダンジョン攻略でランクアップはできるであろうことから、慎重に進みたい自分と、サクサク進みたい自分とのせめぎ合いとなっている。
「ライ、緊張してるの?」
アネモネは気遣ってくれるが、緊張ではない。
焦燥感だ。
「大丈夫だよ。安全にクリアしよう」
「そうだね~。私は楽しかったらなんでもいいけどね~。あ、でも、ライはダンジョンマスターも狙ってるんだよね~。必ずクリアしようね~」
何も考えていないようで正解を出すセオはすごい。
頼りになる。
「そうだよ!でも、無理はダメだよ!って、私がこの中じゃ1番弱そうだね」
そんなやりとりをしながらダンジョンの赤い門をくぐる。
中は城の入り口が見えた。
どうやら、今回のダンジョンは城そのものらしい。
「さあ、行こうか」
俺が先頭を歩く。
扉が近づいてきた。
黒い扉を押す。
中に入るといきなりモンスターがいた。
名前は知らない。
予習なんてしてこなかった。
見た目は熊だ。
グリズリーだな。
いきなり攻撃してくる。
爪での攻撃だ。
アネモネが狙われている。
彼女は冷静にオーラでガードする。
オーラは完全に蓄積状態だ。
「アネモネ!」
セオが叫ぶ。
口調が違う。
アネモネの右腕は吹き飛んでいた。
「あぁあー!!」
アネモネが叫ぶ。
熊の2撃目が襲いかかる。
セオがフォローに入る。
セオはアダマンタイトの盾を作り出し「硬化」の性質のオーラを纏わせてガードする。
熊の攻撃は盾を貫通し、セオに襲いかかる。
セオは体を回転させながら回避する。
アネモネの元へ俺が行くと、アネモネは俺の背中を押した。
「セオを守って!」
自らの重傷よりセオを選択したのだ。
応えなければならない。
「わかった!クロ!頼んだ!」
短いやり取りで全体を動かす。
セオはガードではなく、回避に専念している。
「ライ~。多分、あの爪が強いんだ~」
回避だけなら余裕なのか、口調はいつも通りだ。
きっと、アネモネの腕も治るからだろう。
おそらく、即死以外はなんとかなるはずだ。
「アネモネ~、光オーラで回復できるよ~」
最年長のセオは頼りになる。
俺も熊の相手に回ったので、セオに余裕が生まれた。
さっき、アダマンタイトで攻撃を防げなかったが、強化セラミックならどうだ?
ショートソードを作り出し、火オーラで纏う。
オーラの性質は「鋭利」「不壊」をセットする。
あえて爪を狙って切り付ける。
カチーン
乾いた音が鳴る。
しまった。
重さが足りない。
セラミックの刃は軽すぎて弾かれてしまったのである。
「重さがないなら作ればいい!」
俺は闇オーラをショートソードに纏い、重さを100倍にした。
程よい重さを得たショートソードを再度振り抜く。
ガシャーン
熊の爪を破壊した。
その後、両手の爪を失って攻撃手段がなくなった熊は逃げようとした。
そこはセオが冷静に対処し、まずは一体倒すことができた。
倒すと、ポンと音をたてて、先ほどの爪だけが残った。
ドロップアイテムをよく見ると、セラミックだった。
どうやら、セラミック対ステンレスで、オーラの質的にセオが負けたようだ。
まだまだ俺たちの知らないオーラの使い方があるのだろう。
それはそうと、アネモネの様子だ。
気になり見に行くとすでに腕は再生されていた。
完全にナメ◯ク星人だ。
そんな勢いではなかったらしいが、ニョキニョキはえてきたのだろう。
すごいけど、気持ち悪い。
「アネモネ、腕よかったね」
「今、気持ち悪いって思ったでしょ!」
「そんなことないよ。元気になって良かったって思ったんだよ」
バレてた。
「クロ、ありがと」
「いや、なんもしてないよ。でも、はえてくる所は気持ち悪かった……」
「やっぱり思ってたんだー!」
アネモネは半泣きだ。
しかし、そんな冗談を言ってられるのはここまでだった。次の魔物が襲いかかってきた。
次はどうやらデッカいトカゲだ。
体長は3mはあるだろう。
ん? 羽みたいなのもあるぞ?
ドラゴンにしてはずんぐりむっくりしてる。
胴体が太すぎて、あの小さな羽では飛べないだろう。
まぁ、トカゲだな。
トカゲはどうやら、走るのが速いらしい。
しかも3体で襲ってきた。
「クロはさがってて~」
セオが指示を出す。
「わかった」
クロが短く返事をする。
「1人1体ね~」
セオの指示は端的だ。
「了解」「了解」
俺は自分のトカゲに集中する。
トカゲは走って突撃してくるが、動きが直線的なので回避しやすい。
すれ違うときにショートソード100倍重力で切り付ける。
しかし、外皮が固く、刃が通らない。
ほかの2人も同じく苦戦しているようだ。
それを見て、俺はチェーンソーを作る。
それも、俺の身長以上ある特大の。
火オーラで体を強化し、持ち上げる。
城の壁まで誘導し、壁際で戦う。
壁にぶつかりそうになるとき、スピードを落とすのでそこを狙い、一撃。
ギュイーン、ガリガリガリ。
首を切断する。
多少時間はかかるが、この方法なら倒せる!
「セオ、こっちへ誘導して!」
「わかった~」
セオがトカゲを連れてくる。
首を落とす。
「アネモネも」
「うん」
再度同じように倒すことができた。
ドロップアイテムはどうやら、セラミックの牙だ。
トカゲのくせに牙を持っていたのか。
「クロ、大丈夫かー?」
「ええ、ありがとう。あれは私ではムリだわ」
さぁ、ドンドン進もう。
城の一階部分はその後の戦闘で制圧した。
どうやら、トカゲと熊が強いらしい。
複数体現れるとクロがピンチになるが、なんとかフォローしてやってこれてる。
俺とアネモネとセオは余裕だ。
2階部分に上がる。
外観を見た感じだと3階建てかな?
でも、謁見の間は2階ってパターンはありそうだな。
気を引き締めていこう。
と、考えているそばから、魔物は現れた。
魔物なのか?
多分天使だな。
「これは?」
アネモネが声を上げる。
「天使だね~。こんなところにいるのは珍しいかな~」
そう、どう見ても天使だ。
よく、絵画でよくある子どもの天使だ。
白い羽に、白い衣を纏っている。
見るからに「天使ですよ」と訴えかけてくる。
体の大きさは子どもでも顔は醜悪だ。
恐ろしい顔をしている。
鬼だな。
小さいツノもあるし。
「これって倒していいの?」
なんとなく聞いてみる。
「倒さないと殺されるよ~」
「それはまずいな。よし、やろう!」
ノリの軽さは魔力のせいだ。
「おー!」
みんな軽いノリだ。
俺は初めからチェーンソーを作る。
女性3人で天使の相手をしてる間に、火オーラで「鋭利」「不壊」を付与する。
何のためらいもなく、八つ裂きにする。
天使はギィーと悲鳴を上げるもすぐにポンっとドロップアイテムを落とす。
ドロップアイテムは天使の羽だった。
片翼がそのままドロップした。
すると、その後も大量に天使は湧いてきた。
もう、滝のごとく。
さすがに疲れる。
戦うのは俺とアネモネとセオがメインでクロはドロップ回収と補給をメインに分担した。
5時間ほど休憩なしで戦ったが、全員が魔闘法の使い手でよかった。
水オーラでスタミナを回復できる。
これがなかったら5時間も連続した戦闘するなんて考えられない。
いや、待てよ?
無色オーラでチェーンソー作れるなら、ドローンの様な無人戦闘機を作るのもできるんじゃないか?
そしたら、俺たちはゆっくりお茶でもしてられる。
やってみよう。
天使の攻撃をいなしながら、無色オーラで無人戦闘機のイメージを膨らませる。
魔術の飛翔で飛び、離れた位置から魔術で攻撃しまくる存在。
ああ、完全に元ネタは見つけた。
あれだ。
ファン〇ルだ。
あのチート武器を作ろう。
まずは実験的に一機だな。
デザインはなんでもいいな。球体でいいだろう。
イメージしやすい。
10cmくらいの球体から無限に俺の魔力を使わせてランダムに攻撃をあてる。
味方に攻撃が及ばないように、俺も含めて誤爆防止の護符を持とう。
これで、周囲一帯を更地にしても問題ない。
できた。
できてしまった。
これ動くのか?
動いた。
(周囲の敵を殲滅してこい)
簡単な命令を出してみる。
動き出した。
火魔術、風魔術、水魔術、土魔術を駆使して天使を駆逐していく。
火力は高すぎるくらいだ。
俺はすぐに術式がイメージできないので、重力魔術ばかりを使いがちだが、ドローンは違った。
AI搭載のドローンかのように臨機応変に魔術を切り替えて攻撃している。
一撃の魔術で数体を巻き込みながら激しい攻撃を休みなく続けていく。
「ちょっと、アレ、なによ?」
アネモネが近寄ってくる。
「すごいね~」
セオはいつも通りだ。
「回収もしてくれないかな?」
クロは仕事が増えたから焦っている。
「ちょっと、自動で攻撃する存在を作ってみたんだ」
「なにそれ?なんでもありね」
と、言いながらもアネモネも作ってる。
あ、ドローン同士が戦ってる。
それはまずい。
「ちょっと、アネモネ、ストップ!互いに敵だと認識してるよ?」
「そうね。ややこしいから任せるわ」
そう言うと、アネモネはドローンを消した。
と、言ってるそばからセオも作ってた。
「ちょっと、ストップ!敵だと認定するから!」
「大丈夫だよ~私のは誤爆防止護符の術式を入れてるよ~」
「おお、その手があったか!」
「アネモネもやってみなよ~」
「わかったわ」
アネモネも作る。
そして、俺たちは敵地のど真ん中でピクニックをしていた。
持ってきた食糧を食べていた。
魔術でお湯を沸かし、カップ麺を食べたり、持ってきたサンドイッチを食べたり、好きに過ごしている。
ドロップアイテムの収集もドローンに任せてみた。
クレーンゲームのアームのような物をアダマンタイトで作り出し、飛翔の術式を入れて、ドロップアイテムを自動で収集するという流れだ。
もう、全部ドローン任せなので、何もすることはない。
かれこれ1時間ほどは休憩している。
戦闘ドローンも3人が10機ずつ作ったので、余るくらいだ。
もちろん全てに誤爆防止術式を付与している。
どうも、魔術の杖の核になる物質であればどんな魔術も組み込み放題のようだ。
もちろん、希少金属のほうが容量が大きいので、使い勝手はいい。
そこで、お手軽に作れるのがアダマンタイトだ。
魔術の効果も高め、容量もそれなりにある。
最高の素材だ。
重さが必要ないなら、セラミックもよかった。
魔術の効果は高まらないものの、術式の収容容量が多く、軽くて機敏に動く。
戦闘ドローンは全てセラミック、回収ドローンはアダマンタイトだ。
さて、あらかた魔物の掃討も済んだので、次のフロアへ進もう。
もちろんドローンありで。
洋式の建築で、以前は美しさと機能美を兼ね備えた城であったことが窺える。
もちろん今回も役所に届けてからの正式な探索となるので、攻略は各個人の成績につながる。
焦っているわけではないが、そろそろ目に見えた成果が欲しい。
しかし、美少女3人を連れて強敵と戦うことがどれほど危険かもわかっている。
今回のダンジョン攻略でランクアップはできるであろうことから、慎重に進みたい自分と、サクサク進みたい自分とのせめぎ合いとなっている。
「ライ、緊張してるの?」
アネモネは気遣ってくれるが、緊張ではない。
焦燥感だ。
「大丈夫だよ。安全にクリアしよう」
「そうだね~。私は楽しかったらなんでもいいけどね~。あ、でも、ライはダンジョンマスターも狙ってるんだよね~。必ずクリアしようね~」
何も考えていないようで正解を出すセオはすごい。
頼りになる。
「そうだよ!でも、無理はダメだよ!って、私がこの中じゃ1番弱そうだね」
そんなやりとりをしながらダンジョンの赤い門をくぐる。
中は城の入り口が見えた。
どうやら、今回のダンジョンは城そのものらしい。
「さあ、行こうか」
俺が先頭を歩く。
扉が近づいてきた。
黒い扉を押す。
中に入るといきなりモンスターがいた。
名前は知らない。
予習なんてしてこなかった。
見た目は熊だ。
グリズリーだな。
いきなり攻撃してくる。
爪での攻撃だ。
アネモネが狙われている。
彼女は冷静にオーラでガードする。
オーラは完全に蓄積状態だ。
「アネモネ!」
セオが叫ぶ。
口調が違う。
アネモネの右腕は吹き飛んでいた。
「あぁあー!!」
アネモネが叫ぶ。
熊の2撃目が襲いかかる。
セオがフォローに入る。
セオはアダマンタイトの盾を作り出し「硬化」の性質のオーラを纏わせてガードする。
熊の攻撃は盾を貫通し、セオに襲いかかる。
セオは体を回転させながら回避する。
アネモネの元へ俺が行くと、アネモネは俺の背中を押した。
「セオを守って!」
自らの重傷よりセオを選択したのだ。
応えなければならない。
「わかった!クロ!頼んだ!」
短いやり取りで全体を動かす。
セオはガードではなく、回避に専念している。
「ライ~。多分、あの爪が強いんだ~」
回避だけなら余裕なのか、口調はいつも通りだ。
きっと、アネモネの腕も治るからだろう。
おそらく、即死以外はなんとかなるはずだ。
「アネモネ~、光オーラで回復できるよ~」
最年長のセオは頼りになる。
俺も熊の相手に回ったので、セオに余裕が生まれた。
さっき、アダマンタイトで攻撃を防げなかったが、強化セラミックならどうだ?
ショートソードを作り出し、火オーラで纏う。
オーラの性質は「鋭利」「不壊」をセットする。
あえて爪を狙って切り付ける。
カチーン
乾いた音が鳴る。
しまった。
重さが足りない。
セラミックの刃は軽すぎて弾かれてしまったのである。
「重さがないなら作ればいい!」
俺は闇オーラをショートソードに纏い、重さを100倍にした。
程よい重さを得たショートソードを再度振り抜く。
ガシャーン
熊の爪を破壊した。
その後、両手の爪を失って攻撃手段がなくなった熊は逃げようとした。
そこはセオが冷静に対処し、まずは一体倒すことができた。
倒すと、ポンと音をたてて、先ほどの爪だけが残った。
ドロップアイテムをよく見ると、セラミックだった。
どうやら、セラミック対ステンレスで、オーラの質的にセオが負けたようだ。
まだまだ俺たちの知らないオーラの使い方があるのだろう。
それはそうと、アネモネの様子だ。
気になり見に行くとすでに腕は再生されていた。
完全にナメ◯ク星人だ。
そんな勢いではなかったらしいが、ニョキニョキはえてきたのだろう。
すごいけど、気持ち悪い。
「アネモネ、腕よかったね」
「今、気持ち悪いって思ったでしょ!」
「そんなことないよ。元気になって良かったって思ったんだよ」
バレてた。
「クロ、ありがと」
「いや、なんもしてないよ。でも、はえてくる所は気持ち悪かった……」
「やっぱり思ってたんだー!」
アネモネは半泣きだ。
しかし、そんな冗談を言ってられるのはここまでだった。次の魔物が襲いかかってきた。
次はどうやらデッカいトカゲだ。
体長は3mはあるだろう。
ん? 羽みたいなのもあるぞ?
ドラゴンにしてはずんぐりむっくりしてる。
胴体が太すぎて、あの小さな羽では飛べないだろう。
まぁ、トカゲだな。
トカゲはどうやら、走るのが速いらしい。
しかも3体で襲ってきた。
「クロはさがってて~」
セオが指示を出す。
「わかった」
クロが短く返事をする。
「1人1体ね~」
セオの指示は端的だ。
「了解」「了解」
俺は自分のトカゲに集中する。
トカゲは走って突撃してくるが、動きが直線的なので回避しやすい。
すれ違うときにショートソード100倍重力で切り付ける。
しかし、外皮が固く、刃が通らない。
ほかの2人も同じく苦戦しているようだ。
それを見て、俺はチェーンソーを作る。
それも、俺の身長以上ある特大の。
火オーラで体を強化し、持ち上げる。
城の壁まで誘導し、壁際で戦う。
壁にぶつかりそうになるとき、スピードを落とすのでそこを狙い、一撃。
ギュイーン、ガリガリガリ。
首を切断する。
多少時間はかかるが、この方法なら倒せる!
「セオ、こっちへ誘導して!」
「わかった~」
セオがトカゲを連れてくる。
首を落とす。
「アネモネも」
「うん」
再度同じように倒すことができた。
ドロップアイテムはどうやら、セラミックの牙だ。
トカゲのくせに牙を持っていたのか。
「クロ、大丈夫かー?」
「ええ、ありがとう。あれは私ではムリだわ」
さぁ、ドンドン進もう。
城の一階部分はその後の戦闘で制圧した。
どうやら、トカゲと熊が強いらしい。
複数体現れるとクロがピンチになるが、なんとかフォローしてやってこれてる。
俺とアネモネとセオは余裕だ。
2階部分に上がる。
外観を見た感じだと3階建てかな?
でも、謁見の間は2階ってパターンはありそうだな。
気を引き締めていこう。
と、考えているそばから、魔物は現れた。
魔物なのか?
多分天使だな。
「これは?」
アネモネが声を上げる。
「天使だね~。こんなところにいるのは珍しいかな~」
そう、どう見ても天使だ。
よく、絵画でよくある子どもの天使だ。
白い羽に、白い衣を纏っている。
見るからに「天使ですよ」と訴えかけてくる。
体の大きさは子どもでも顔は醜悪だ。
恐ろしい顔をしている。
鬼だな。
小さいツノもあるし。
「これって倒していいの?」
なんとなく聞いてみる。
「倒さないと殺されるよ~」
「それはまずいな。よし、やろう!」
ノリの軽さは魔力のせいだ。
「おー!」
みんな軽いノリだ。
俺は初めからチェーンソーを作る。
女性3人で天使の相手をしてる間に、火オーラで「鋭利」「不壊」を付与する。
何のためらいもなく、八つ裂きにする。
天使はギィーと悲鳴を上げるもすぐにポンっとドロップアイテムを落とす。
ドロップアイテムは天使の羽だった。
片翼がそのままドロップした。
すると、その後も大量に天使は湧いてきた。
もう、滝のごとく。
さすがに疲れる。
戦うのは俺とアネモネとセオがメインでクロはドロップ回収と補給をメインに分担した。
5時間ほど休憩なしで戦ったが、全員が魔闘法の使い手でよかった。
水オーラでスタミナを回復できる。
これがなかったら5時間も連続した戦闘するなんて考えられない。
いや、待てよ?
無色オーラでチェーンソー作れるなら、ドローンの様な無人戦闘機を作るのもできるんじゃないか?
そしたら、俺たちはゆっくりお茶でもしてられる。
やってみよう。
天使の攻撃をいなしながら、無色オーラで無人戦闘機のイメージを膨らませる。
魔術の飛翔で飛び、離れた位置から魔術で攻撃しまくる存在。
ああ、完全に元ネタは見つけた。
あれだ。
ファン〇ルだ。
あのチート武器を作ろう。
まずは実験的に一機だな。
デザインはなんでもいいな。球体でいいだろう。
イメージしやすい。
10cmくらいの球体から無限に俺の魔力を使わせてランダムに攻撃をあてる。
味方に攻撃が及ばないように、俺も含めて誤爆防止の護符を持とう。
これで、周囲一帯を更地にしても問題ない。
できた。
できてしまった。
これ動くのか?
動いた。
(周囲の敵を殲滅してこい)
簡単な命令を出してみる。
動き出した。
火魔術、風魔術、水魔術、土魔術を駆使して天使を駆逐していく。
火力は高すぎるくらいだ。
俺はすぐに術式がイメージできないので、重力魔術ばかりを使いがちだが、ドローンは違った。
AI搭載のドローンかのように臨機応変に魔術を切り替えて攻撃している。
一撃の魔術で数体を巻き込みながら激しい攻撃を休みなく続けていく。
「ちょっと、アレ、なによ?」
アネモネが近寄ってくる。
「すごいね~」
セオはいつも通りだ。
「回収もしてくれないかな?」
クロは仕事が増えたから焦っている。
「ちょっと、自動で攻撃する存在を作ってみたんだ」
「なにそれ?なんでもありね」
と、言いながらもアネモネも作ってる。
あ、ドローン同士が戦ってる。
それはまずい。
「ちょっと、アネモネ、ストップ!互いに敵だと認識してるよ?」
「そうね。ややこしいから任せるわ」
そう言うと、アネモネはドローンを消した。
と、言ってるそばからセオも作ってた。
「ちょっと、ストップ!敵だと認定するから!」
「大丈夫だよ~私のは誤爆防止護符の術式を入れてるよ~」
「おお、その手があったか!」
「アネモネもやってみなよ~」
「わかったわ」
アネモネも作る。
そして、俺たちは敵地のど真ん中でピクニックをしていた。
持ってきた食糧を食べていた。
魔術でお湯を沸かし、カップ麺を食べたり、持ってきたサンドイッチを食べたり、好きに過ごしている。
ドロップアイテムの収集もドローンに任せてみた。
クレーンゲームのアームのような物をアダマンタイトで作り出し、飛翔の術式を入れて、ドロップアイテムを自動で収集するという流れだ。
もう、全部ドローン任せなので、何もすることはない。
かれこれ1時間ほどは休憩している。
戦闘ドローンも3人が10機ずつ作ったので、余るくらいだ。
もちろん全てに誤爆防止術式を付与している。
どうも、魔術の杖の核になる物質であればどんな魔術も組み込み放題のようだ。
もちろん、希少金属のほうが容量が大きいので、使い勝手はいい。
そこで、お手軽に作れるのがアダマンタイトだ。
魔術の効果も高め、容量もそれなりにある。
最高の素材だ。
重さが必要ないなら、セラミックもよかった。
魔術の効果は高まらないものの、術式の収容容量が多く、軽くて機敏に動く。
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もちろんドローンありで。
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