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第五章 神への挑戦
第70話 始まりと、終わりと
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彼は重い腰を上げて歩き出す。
面会室へ入り、顔を上げる。
すると、俺たちを見つめた。
「山下修か……」
「そうです。元山下修です。殺してくれたのはあなたですね。ありがとうございました。おかげさまで、このような素晴らしいパートナーに出会えました。でも、俺の元家族は引っ越したんですね」
「ああ、すまなかった。守ることはできなかった」
「守るですって?アタシの家族はあんたのくだらない計画のせいで死んだのよ!?ぶっ殺してやる」
アネモネの声は大きかった。
アルターイはアネモネがどういう存在であるのかを気づいたようだ。
「ああ、殺してくれ。俺はもう死にたいんだ。神殺しであるお前たちならできるだろう」
「アルターイ。ごめんなさい。私が神様に会わせたがために」
「いや、いいんだ。アリエル。どうころんでもお前と出会った俺の運命は変わらない。それは受け入れているんだ。でも、もう、これ以上生きたくない」
「ん~、わからないけど、その神が一番悪くない~?」
セオは周囲の空気を気にせず言い放った。
「俺もそう思うんだ。そして、地球に魔力を今から導入することは混乱が起こるから、やめといた方がいいよね?」
「そうね。やめたほうがいいよ」
アリエルが言った。
「それじゃ、アルターイをどうするかは神様をぶん殴ってから決めよう」
俺は空気を変えたかった。
「ああ、好きにしてくれ。でも、その少女は俺を殺したいんだろ? 先に殺してくれないか?」
「それはダメ。私がイヤだから」
アリエルは強い口調で言う。
「アネモネも彼の様子を見て反省というか、後悔のような感情は感じたでしょ? 殺すのはちょっと待ってよ」
アネモネをなだめてみた。
「うーん。ライの言うことはわかるんだけど、感情が追いつかない」
「わかった。それじゃ、アネモネはここに残るといいよ。それで、神様をぶん殴るの待っててよ。それが終わったらすぐに来るから。それまでにどうしても殺したいなら殺したらいいんじゃない? アリエルも我慢してよ? ちなみに、アネモネと敵対するなら、アリエルは俺の敵になるからね」
打開案は思い浮かばないので、時間を稼ごう。
その間に殺されてたら仕方ないな。
「わかったよ」
アリエルはしぶしぶ言った。
「それでいいけど、神様ぶん殴るのはアタシも行く。アタシも殴りたい」
アネモネは切り替えたようだ。
「まあ、俺は殺してほしい。それだけは伝えておこう」
それでも、アルターイは考えを変えないらしい。
これ以上アネモネを焚きつけないでほしい。
その場は解散となった。
俺は神の居場所へ連れて行ってもらうべく、アリエルへ頼んだ。
アリエルは先に神に確認してくると言って、その場を離れた。
いつものパターンなら何年も待たなければならないが、今回は違った。
すぐに帰ってきた。
アルターイのことを愛しているのは本当らしい。
彼の命がかかっているからだろう。
【あとがき】
もう、世界一…も同時に終わろうと思います。
残りわずかです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
面会室へ入り、顔を上げる。
すると、俺たちを見つめた。
「山下修か……」
「そうです。元山下修です。殺してくれたのはあなたですね。ありがとうございました。おかげさまで、このような素晴らしいパートナーに出会えました。でも、俺の元家族は引っ越したんですね」
「ああ、すまなかった。守ることはできなかった」
「守るですって?アタシの家族はあんたのくだらない計画のせいで死んだのよ!?ぶっ殺してやる」
アネモネの声は大きかった。
アルターイはアネモネがどういう存在であるのかを気づいたようだ。
「ああ、殺してくれ。俺はもう死にたいんだ。神殺しであるお前たちならできるだろう」
「アルターイ。ごめんなさい。私が神様に会わせたがために」
「いや、いいんだ。アリエル。どうころんでもお前と出会った俺の運命は変わらない。それは受け入れているんだ。でも、もう、これ以上生きたくない」
「ん~、わからないけど、その神が一番悪くない~?」
セオは周囲の空気を気にせず言い放った。
「俺もそう思うんだ。そして、地球に魔力を今から導入することは混乱が起こるから、やめといた方がいいよね?」
「そうね。やめたほうがいいよ」
アリエルが言った。
「それじゃ、アルターイをどうするかは神様をぶん殴ってから決めよう」
俺は空気を変えたかった。
「ああ、好きにしてくれ。でも、その少女は俺を殺したいんだろ? 先に殺してくれないか?」
「それはダメ。私がイヤだから」
アリエルは強い口調で言う。
「アネモネも彼の様子を見て反省というか、後悔のような感情は感じたでしょ? 殺すのはちょっと待ってよ」
アネモネをなだめてみた。
「うーん。ライの言うことはわかるんだけど、感情が追いつかない」
「わかった。それじゃ、アネモネはここに残るといいよ。それで、神様をぶん殴るの待っててよ。それが終わったらすぐに来るから。それまでにどうしても殺したいなら殺したらいいんじゃない? アリエルも我慢してよ? ちなみに、アネモネと敵対するなら、アリエルは俺の敵になるからね」
打開案は思い浮かばないので、時間を稼ごう。
その間に殺されてたら仕方ないな。
「わかったよ」
アリエルはしぶしぶ言った。
「それでいいけど、神様ぶん殴るのはアタシも行く。アタシも殴りたい」
アネモネは切り替えたようだ。
「まあ、俺は殺してほしい。それだけは伝えておこう」
それでも、アルターイは考えを変えないらしい。
これ以上アネモネを焚きつけないでほしい。
その場は解散となった。
俺は神の居場所へ連れて行ってもらうべく、アリエルへ頼んだ。
アリエルは先に神に確認してくると言って、その場を離れた。
いつものパターンなら何年も待たなければならないが、今回は違った。
すぐに帰ってきた。
アルターイのことを愛しているのは本当らしい。
彼の命がかかっているからだろう。
【あとがき】
もう、世界一…も同時に終わろうと思います。
残りわずかです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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