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第五章 神への挑戦
第69話 アルターイの消息
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「ちょっとー、ライ君!」
「うわっと! アリエルか! どうしたの? いつも急に現れるね」
「うん、ちょっと込み入った事情があってね。今回はその説明に来たんだ」
「どうしたの?」
アネモネとセオがやってきた。
「うわ~きれいなヒト~」
「セオ、彼女は天使だよ」
「え~? あの、おとぎ話の?」
「そうよ。それで、アルターイについては何かわかったの?」
「そう、今回来たのはそのためなんだ」
「ふ~ん。天使ってそんなしゃべり方なんだね~」
「セオ、ちょっとだまってて! それで? 新たな情報があるの?」
「そうね。あまりいい情報ではないんだけどね。ちょっと、アルターイに会ってほしいんだ。」
「!!」
「会えるのね?」
「うん。向こうが会いたがってるんだよ。だけど、ちょっと動けない状態みたいで、一緒に来てほしいんだ。いいかな?」
「向こうが? どうしたの? 逃げてたんじゃないの?」
「そうだよね。ちょっと、病気してて、今までは会えなかったんだよ」
「何よ、その理由。そんな重症なの?」
「そうだね。重症だね」
「どんな病気なの?」
「……うつ病」
「え……」
「何それ?ライ知ってるの?」
「俺が前世で死んだ直接の理由だよ。というか、天使はすごい魔力を持ってるだろ? それでうつ病は治るはずだけど?」
「それがね、アルターイは自ら魔力を捨てたの」
「それじゃあ、天使じゃない?」
「力はね。一応、天使として宇宙の守護者はいつでもできるよ……」
それから、俺たちはアリエルからアルターイの状況を聞いた。
過去のこと。
どうやら神にはめられて天使をやらされていたようだ。
その反骨心として、地球を作り、魔力を奪った。
その結果、うつ病の俺が誕生した。
そこだけ切り取れば、神が悪い気がする。
でも、うつ病で苦しんだのはアルターイのせいでもある。
今のこと。
地球を作ったことを反省し、自ら魔力を遮断したらしい。
それをきっかけにうつ病になり、今は闘病生活を送っている。
その看病をしていたからアリエルは何年も俺たちに会えなかったそうだ。
おそらく重度だな。
入院が必要なレベルだと、つきっきりの看病が必要となる。
これからのこと。
俺やアネモネに謝りたいらしい。
俺は直接殺害されたし、アネモネは間接的に両親を殺された。
謝られても困る。
今、俺は幸せだし、でも、前世の家族は悲しんでいるだろうし。
謝るなら前世の家族に謝ってほしい。
って、今も生きてるのか?
それらを聞いてまず初めに話したのはアネモネだった。
「アタシがアルターイを殺すことはかわらない。どんな過去を持ってようが、関係ない」
アネモネはブレなかった。
「私は、ライ君と一緒ならどこでもいいよ~」
セオは能天気だった。
「それじゃ、殺すかどうかは会ってから考えるでもいい? 事情があるのはわかったし。俺も直接殺されてるから恨みがある部分と、ここで幸せなのを考えると、すぐに殺すかどうか判断できないな」
「わかったわ。でも、私は殺すわよ」
強い殺意を感じる。
たしかに、アネモネからすれば同情の余地がないんだよな。
あるとしたら、俺と出会えたのはアルターイのおかげってくらいかな?
そこまでうぬぼれた発現はやめておこう。
「うん。ありがとう。それじゃあ、会いに行こう」
「わかったー。ごめんね。アルターイのせいでこんなことになって」
「いいよ。アリエルはなにも悪くないし」
「私はアルターイを神様に会わせたことが反省かな。そのせいで天使になったわけだし」
「いや、神のいうことは逆らえないんだろ?それなら仕方ないじゃない?」
アネモネはアリエルのことを気に入っている。
「ありがとう。罪滅ぼしはなんでもするよ。まずはアルターイのところへ行くためにワープするよ」
「ワープ~!?」
「すごいな、ワープできるんだ。セオ、瞬間移動のことだよ」
「距離にもよるけど、座標さえ知ってればライ君たちでもできるよ。使うのは無色のマナ1万くらいだしね」
術式さえわかればできちゃうな。
ってことで、さっそくーーーーワープーーーー
「はい、つきましたー」
「ここって!」
「そう!ライ君の前世の家でーす」
「でも、空き家って……」
「どうやら引っ越したみたいだね。私はその後までは追ってないけど、アルターイなら何か知ってるかもしれないよ?」
「会いに行こう」
「この近くに入院してるから一緒に行こう。面会予約はしてあるよ」
「やっぱり入院してたんだな」
「さっすがライ君よく知ってるね」
「そらな、俺も前世では入院したことあるし……ってことは?」
「正解!同じ病院らしいよ」
俺たちはしばらく歩いた。
そう、元自宅から病院は歩いて行ける距離だったのだ。
よく覚えている。
入院するとき、元妻が悲しそうな顔をしていたのを。
その前日に睡眠薬を大量に服用したことを。
幸い、胃の洗浄はなかったが、薬はすべて取り上げられ、管理されるようになった。
「ここだな」
「そうだね。面会するときはこっちからだよ」
「そうか、俺は入院と退院の時しかここを通ってないからよく覚えていないな」
2人はずっと黙っている。
きっときまずいのだろう。
俺がずっと辛そうな顔をしているから。
「はい、手続きが終わったので、ここで待っててね。もうすぐ来るよ」
遠方から連れてこられる男性が見えた。
明らかに東洋人の顔つきとは違うので、一目でわかった。
思ったより小さく見えた。
「はい、ガストンさん、奥さんがこられましたよ。今日は親戚の方もおられるのかな?」
ガストン……。
そうか、魔闘士協会の会長はガストンだったな。
本当に同じ名前だった。
セオの両親もガストンだったな。
アリエルの説明によれば、こいつが余計なことをしたせいで他の宇宙から狙われることになったんだっけ?
ホント、余計なことしかしないヤツだな。
話しかけてみよう、日本語で。
「やあ、お前がアルターイらしいな。どうやら前世では世話になったようだな」
「あ……」
【あとがき】
この辺りで、スピンオフの作品「いきなり天使…」に連結します。
アリエルの過去の説明の詳細が読みたい方はそちらをどうぞ。
まだ、完結していませんが、ここまでの説明は載ってます。
スピンオフは近々、完結予定です。
あと2話くらいかな?
「うわっと! アリエルか! どうしたの? いつも急に現れるね」
「うん、ちょっと込み入った事情があってね。今回はその説明に来たんだ」
「どうしたの?」
アネモネとセオがやってきた。
「うわ~きれいなヒト~」
「セオ、彼女は天使だよ」
「え~? あの、おとぎ話の?」
「そうよ。それで、アルターイについては何かわかったの?」
「そう、今回来たのはそのためなんだ」
「ふ~ん。天使ってそんなしゃべり方なんだね~」
「セオ、ちょっとだまってて! それで? 新たな情報があるの?」
「そうね。あまりいい情報ではないんだけどね。ちょっと、アルターイに会ってほしいんだ。」
「!!」
「会えるのね?」
「うん。向こうが会いたがってるんだよ。だけど、ちょっと動けない状態みたいで、一緒に来てほしいんだ。いいかな?」
「向こうが? どうしたの? 逃げてたんじゃないの?」
「そうだよね。ちょっと、病気してて、今までは会えなかったんだよ」
「何よ、その理由。そんな重症なの?」
「そうだね。重症だね」
「どんな病気なの?」
「……うつ病」
「え……」
「何それ?ライ知ってるの?」
「俺が前世で死んだ直接の理由だよ。というか、天使はすごい魔力を持ってるだろ? それでうつ病は治るはずだけど?」
「それがね、アルターイは自ら魔力を捨てたの」
「それじゃあ、天使じゃない?」
「力はね。一応、天使として宇宙の守護者はいつでもできるよ……」
それから、俺たちはアリエルからアルターイの状況を聞いた。
過去のこと。
どうやら神にはめられて天使をやらされていたようだ。
その反骨心として、地球を作り、魔力を奪った。
その結果、うつ病の俺が誕生した。
そこだけ切り取れば、神が悪い気がする。
でも、うつ病で苦しんだのはアルターイのせいでもある。
今のこと。
地球を作ったことを反省し、自ら魔力を遮断したらしい。
それをきっかけにうつ病になり、今は闘病生活を送っている。
その看病をしていたからアリエルは何年も俺たちに会えなかったそうだ。
おそらく重度だな。
入院が必要なレベルだと、つきっきりの看病が必要となる。
これからのこと。
俺やアネモネに謝りたいらしい。
俺は直接殺害されたし、アネモネは間接的に両親を殺された。
謝られても困る。
今、俺は幸せだし、でも、前世の家族は悲しんでいるだろうし。
謝るなら前世の家族に謝ってほしい。
って、今も生きてるのか?
それらを聞いてまず初めに話したのはアネモネだった。
「アタシがアルターイを殺すことはかわらない。どんな過去を持ってようが、関係ない」
アネモネはブレなかった。
「私は、ライ君と一緒ならどこでもいいよ~」
セオは能天気だった。
「それじゃ、殺すかどうかは会ってから考えるでもいい? 事情があるのはわかったし。俺も直接殺されてるから恨みがある部分と、ここで幸せなのを考えると、すぐに殺すかどうか判断できないな」
「わかったわ。でも、私は殺すわよ」
強い殺意を感じる。
たしかに、アネモネからすれば同情の余地がないんだよな。
あるとしたら、俺と出会えたのはアルターイのおかげってくらいかな?
そこまでうぬぼれた発現はやめておこう。
「うん。ありがとう。それじゃあ、会いに行こう」
「わかったー。ごめんね。アルターイのせいでこんなことになって」
「いいよ。アリエルはなにも悪くないし」
「私はアルターイを神様に会わせたことが反省かな。そのせいで天使になったわけだし」
「いや、神のいうことは逆らえないんだろ?それなら仕方ないじゃない?」
アネモネはアリエルのことを気に入っている。
「ありがとう。罪滅ぼしはなんでもするよ。まずはアルターイのところへ行くためにワープするよ」
「ワープ~!?」
「すごいな、ワープできるんだ。セオ、瞬間移動のことだよ」
「距離にもよるけど、座標さえ知ってればライ君たちでもできるよ。使うのは無色のマナ1万くらいだしね」
術式さえわかればできちゃうな。
ってことで、さっそくーーーーワープーーーー
「はい、つきましたー」
「ここって!」
「そう!ライ君の前世の家でーす」
「でも、空き家って……」
「どうやら引っ越したみたいだね。私はその後までは追ってないけど、アルターイなら何か知ってるかもしれないよ?」
「会いに行こう」
「この近くに入院してるから一緒に行こう。面会予約はしてあるよ」
「やっぱり入院してたんだな」
「さっすがライ君よく知ってるね」
「そらな、俺も前世では入院したことあるし……ってことは?」
「正解!同じ病院らしいよ」
俺たちはしばらく歩いた。
そう、元自宅から病院は歩いて行ける距離だったのだ。
よく覚えている。
入院するとき、元妻が悲しそうな顔をしていたのを。
その前日に睡眠薬を大量に服用したことを。
幸い、胃の洗浄はなかったが、薬はすべて取り上げられ、管理されるようになった。
「ここだな」
「そうだね。面会するときはこっちからだよ」
「そうか、俺は入院と退院の時しかここを通ってないからよく覚えていないな」
2人はずっと黙っている。
きっときまずいのだろう。
俺がずっと辛そうな顔をしているから。
「はい、手続きが終わったので、ここで待っててね。もうすぐ来るよ」
遠方から連れてこられる男性が見えた。
明らかに東洋人の顔つきとは違うので、一目でわかった。
思ったより小さく見えた。
「はい、ガストンさん、奥さんがこられましたよ。今日は親戚の方もおられるのかな?」
ガストン……。
そうか、魔闘士協会の会長はガストンだったな。
本当に同じ名前だった。
セオの両親もガストンだったな。
アリエルの説明によれば、こいつが余計なことをしたせいで他の宇宙から狙われることになったんだっけ?
ホント、余計なことしかしないヤツだな。
話しかけてみよう、日本語で。
「やあ、お前がアルターイらしいな。どうやら前世では世話になったようだな」
「あ……」
【あとがき】
この辺りで、スピンオフの作品「いきなり天使…」に連結します。
アリエルの過去の説明の詳細が読みたい方はそちらをどうぞ。
まだ、完結していませんが、ここまでの説明は載ってます。
スピンオフは近々、完結予定です。
あと2話くらいかな?
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