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第一章
7 裏切り(?)
しおりを挟む「ふぅ......酷い目にあった」
あれから暫くして、俺は水で口を濯いでいた。
「でも、体力は回復したでしょ?」
「まぁ......そうですけど」
そう、あのジュース劇薬はタチの悪いことに、ちゃんとした効能があるのだ。
それだけに怒ろうにも怒ることが出来ない。
ほっと溜息をついたところであることを思い出す。そうだ......師匠に聞きたいことがあったんだ。
「師匠」
「ん?」
「ステータスの知力ってなんの意味があるんですか?」
先程、疑問に思ったことである。
「あぁ、それはね、魔法を使う時の魔力に関係があるんだよ」
「魔力......?」
「そう、如何にして魔法が起こるか、それをどれだけイメージ出来ているかっていうことだね。それが知力という形で現れているんだよ。」
「要するに、イメージ力......」
「そのとおりだ」
理解が早くて助かるよ、と笑う彼女。
「だけど、どれだけ知力があろうとも、魔法を発動できなきゃ、魔力を扱えなきゃ意味が無い。」
それは、そうだ。どれだけイメージが出来ていようともその源である魔力を扱えなければ、魔法を使うことなんて出来はしない。
「というわけで、練習しようか。魔力操作」
「わかりました」
上手く話を繋げたな、と思いながら俺は首を縦に振る。
しかし、この三日間練習してきた訳だが魔力のまの字も感じられていない。
ここまでくると流石の俺でも不安になってくる。
「でもどうするんですか? 全然出来てないんですけど......」
「ん? ステータスには魔力はあったんでしょ?」
「もちろんそれはありましたけど......300ほど」
俺の言葉に彼女は一瞬固まるが、すぐに再起動する。......なにか不味いことでも言ってしまっただろうか?
「300......一回も魔法を使ったことなくて、当然魔力枯渇もない。普通に考えれば少ないけど、ソウジくんはこっちに来たばかり......これは予想以上だね」
「師匠......?」
「あぁ、ごめんね。大丈夫だ」
何か考え込んでいたようだが、声をかけるとはっとした様子で俺に大丈夫だと答える。
「ならいいですけど......」
「うん。で、魔力操作ができるようになるか......という質問には、なんとも言えない、だね」
「なんとも言えない......ですか?」
「そう......まぁ今からやることで多分出来るようになると思うけどね」
一体何をするというのだろうか?
「時間的にはそろそろだね......」
「そろそろってなにが......がっ!?」
いきなり全身に蜂に刺されたかのような痛みが走る。立っていられなくなり、その場に倒れ伏す。
身体の中に感じたことのないものがあり、それは心臓の反対側の位置から全身に張り巡らされている管のようなものを通って、暴れ回る。
すぐに俺はそれこそが痛みの原因だと理解する。だが、俺は動くことが出来ない。あまりの痛みに気が遠のいて......。
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