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物語の幕開け
転生生活のはじまり
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(・・・ここはどこだろう)
目は開いているし、手も足も自由に動く。でも、周りは真っ暗で何も見えないし、感じない。
まるで宇宙空間に放り込まれたみたいだ。・・・そんなところ行ったことないけど。
確か、ついさっきまで会社の休憩室で仮眠を取っていたはず。なのに、ここはどこだろう?
・・・って、こりゃ夢か。なるほどなるほど。
「夢ではありませんよ~」
のほほんとした声が、どこからか頭にほわほわ響いてくる。
「あなたは先程、死んでしまったのです~ 原因はえっと~、カタカタッ・・・あれ?うまく検索できないですね…まぁ、原因なんてあって無いようなものですし、知らなくても大丈夫ですよ~」カタッカタッ
んっ?死んだ後ってこんな感じなの?もっとこう、神聖な感じがよかったなぁ。後、さっきからカタカタ聞こえてくるんだけど、何の音?
「え~、分かんないですかぁ?パソコンの音ですよ~」カタッカタッ
いや、それは分かるんですけど、神様?も私たちと同じ物を使うんですね。
「そうですね~、今ではこれがないと仕事できないですし~。わざわざあなたのいた世界から取り寄せたんですよ~」
神様?も人間の技術を使ったりするんだなぁ っん?今の話だと、他の世界もあるんですか?こう、魔法とかが使える世界とか
「はい、それはもういっぱいありますよ~ それこそ数え切れないくらい。魔法に興味がありますか?」
そ、それはもちろん、小さな頃からの夢ですからっ!
「分かりました~ それじゃあ、次は魔法が使える世界に生まれ変われるようにしますね~」カタッカタッ
えっ、今ので次の世界が決まるの? ちょ、ちょっともう一回考えてもいいですか!?
「あら~、それはもうできないですね~ パソコンに打って確定ボタンを押しちゃったので~ こうぐるぐるマークが出てる時にバツボタンは押すなって言われてるんです~」
え、うそっ
「あっ、終わったみたいですね~ それでは、魔法が使える新しい人生、楽しんできて下さいね~」
えっ、ちょ、ちょっと待っッッッえぅわーーーー!!
こうして、多分魔法とかが使えるであろう異世界に転生?する事になったのだった。
次に気がつくと、青い空が目に映った。同時に、人の声や足音らが混じった音も耳に届いてくる。どうやら、さっきまでいた真っ暗な場所から解放されたらしい。
それにしても、自分は本当に転生したのか?
なんて思ったのも束の間、仰向けの姿勢を起こすと、鎧を着た人や耳の長いエルフ?な人、少し薄汚れた服を着た人たちが目に留まる。
はぇ~、なんていう気の抜けた声が出てしまう。
あの神様?が言っていた通り、元いた世界と違うのがすぐに分かる。
よしっ!
シュバッっと立ち上がり、ワクワクする気持ちが抑えられずに駆け出した。至る所を走り回って、色んな人やモノを見た。木で出来た家がいくつも並んでいるが、道はキレイに舗装されている。その景色には少し、西部劇っぽい印象を受ける。が、そこに住んでいる人たちは様々だった。獣人やらドワーフやら、もう色々だ。チラホラと自分と同じ姿も目に触れた。
ボォォォーンという音がどこからか聞こえてくる。どうやら時間を報せる音のようだ。転生してから幾分かは経ったらしい。
新しい景色を見過ぎて、脳がパンクしそうだ。そんな疲れが、気持ちを自然と落ち着けていく。そうなるにつれ、不安が押し寄せてきた。
これからは?ご飯に寝る場所とか、え、本当にどうしよう?
とにかくこういう時は、考えるんじゃなくて動くしかないっ!
道行く人で声をかけても良さそうな人に話を聞いてみた。どうやらこの町に来た人たちが集まる場所があって、そこでは新参者の登録とか、仕事の斡旋もしてくれるらしい。
これで、ひとまずの目的地も決まった。不安もあるけど、せっかくの転生生活、存分に楽しんでやる!
目は開いているし、手も足も自由に動く。でも、周りは真っ暗で何も見えないし、感じない。
まるで宇宙空間に放り込まれたみたいだ。・・・そんなところ行ったことないけど。
確か、ついさっきまで会社の休憩室で仮眠を取っていたはず。なのに、ここはどこだろう?
・・・って、こりゃ夢か。なるほどなるほど。
「夢ではありませんよ~」
のほほんとした声が、どこからか頭にほわほわ響いてくる。
「あなたは先程、死んでしまったのです~ 原因はえっと~、カタカタッ・・・あれ?うまく検索できないですね…まぁ、原因なんてあって無いようなものですし、知らなくても大丈夫ですよ~」カタッカタッ
んっ?死んだ後ってこんな感じなの?もっとこう、神聖な感じがよかったなぁ。後、さっきからカタカタ聞こえてくるんだけど、何の音?
「え~、分かんないですかぁ?パソコンの音ですよ~」カタッカタッ
いや、それは分かるんですけど、神様?も私たちと同じ物を使うんですね。
「そうですね~、今ではこれがないと仕事できないですし~。わざわざあなたのいた世界から取り寄せたんですよ~」
神様?も人間の技術を使ったりするんだなぁ っん?今の話だと、他の世界もあるんですか?こう、魔法とかが使える世界とか
「はい、それはもういっぱいありますよ~ それこそ数え切れないくらい。魔法に興味がありますか?」
そ、それはもちろん、小さな頃からの夢ですからっ!
「分かりました~ それじゃあ、次は魔法が使える世界に生まれ変われるようにしますね~」カタッカタッ
えっ、今ので次の世界が決まるの? ちょ、ちょっともう一回考えてもいいですか!?
「あら~、それはもうできないですね~ パソコンに打って確定ボタンを押しちゃったので~ こうぐるぐるマークが出てる時にバツボタンは押すなって言われてるんです~」
え、うそっ
「あっ、終わったみたいですね~ それでは、魔法が使える新しい人生、楽しんできて下さいね~」
えっ、ちょ、ちょっと待っッッッえぅわーーーー!!
こうして、多分魔法とかが使えるであろう異世界に転生?する事になったのだった。
次に気がつくと、青い空が目に映った。同時に、人の声や足音らが混じった音も耳に届いてくる。どうやら、さっきまでいた真っ暗な場所から解放されたらしい。
それにしても、自分は本当に転生したのか?
なんて思ったのも束の間、仰向けの姿勢を起こすと、鎧を着た人や耳の長いエルフ?な人、少し薄汚れた服を着た人たちが目に留まる。
はぇ~、なんていう気の抜けた声が出てしまう。
あの神様?が言っていた通り、元いた世界と違うのがすぐに分かる。
よしっ!
シュバッっと立ち上がり、ワクワクする気持ちが抑えられずに駆け出した。至る所を走り回って、色んな人やモノを見た。木で出来た家がいくつも並んでいるが、道はキレイに舗装されている。その景色には少し、西部劇っぽい印象を受ける。が、そこに住んでいる人たちは様々だった。獣人やらドワーフやら、もう色々だ。チラホラと自分と同じ姿も目に触れた。
ボォォォーンという音がどこからか聞こえてくる。どうやら時間を報せる音のようだ。転生してから幾分かは経ったらしい。
新しい景色を見過ぎて、脳がパンクしそうだ。そんな疲れが、気持ちを自然と落ち着けていく。そうなるにつれ、不安が押し寄せてきた。
これからは?ご飯に寝る場所とか、え、本当にどうしよう?
とにかくこういう時は、考えるんじゃなくて動くしかないっ!
道行く人で声をかけても良さそうな人に話を聞いてみた。どうやらこの町に来た人たちが集まる場所があって、そこでは新参者の登録とか、仕事の斡旋もしてくれるらしい。
これで、ひとまずの目的地も決まった。不安もあるけど、せっかくの転生生活、存分に楽しんでやる!
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