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転生生活初のクエスト
転生者、冒険者になる
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教えてくれた人の言う通りに進んでいくと、石造りの建物がある場所にたどり着いた。教会のような外観だけど、賑わう声が漏れている。かなりの人が中にいるらしい。だが、中の様子を見ようにも、窓が無く、そんな所に入るのが怖かった。でも、今の自分にはここ以外の選択肢は無い、っと思い切って扉を開いた。
中は吹き抜けで天井は高く、かなり広い。あたりをキョロキョロ見回すと、受付らしき所が目に入った。
受付前には誰も並んでおらず、前の人の様子を伺おうと思っていたあてが外れてしまった。
ジッと、中途半端なところに立ち止まる自分が目に付いたのか、
「どうされましたか? 何かお困りみたいですけど、なんでもお聞きしますよー 」
と声をかけてもらった。こちらを真っ直ぐ見つめるその目に、ぐらぐら揺らぐ決意が固まる。
あの! この町に来たばかりで、何も分からないんです。住む場所もお金もないし・・・
「あぁ、そんなに心配されなくても大丈夫ですよ。そういう方はたくさんいらっしゃいますので。」
不安が顔に出ていたのだろうか、こちらを落ち着かせるようにゆっくりと話してくれる。
「それでは、職業もまだ決まっていないですよね? まずはそれから決めていきましょう。」
ふぇっ?
っと、思わず拍子抜けしてしまった。もっと、身分証とかが必要なのだと思っていた。 が、どうやらそういうものはいらないみたいだった。
最悪、捕まるんじゃないかと考えていたが、ほっと胸を撫で下ろす。
「ん~、まずはじめに、簡単な説明をしましょうか。この町では、名前と職業を登録してその仕事をします。仕事はここで仲介したものか、指名されたものを行います。最初は仲介したものですね。そうやって経験や名前を覚えてもらって、指名が入るようになる、という感じです」
なんとなくのイメージは掴めました。ちなみに職業って最初はどういうものが選べるんですか?
「そうですね、政府やこの集会所でなければ、基本的にはなんでもありです。料理人や詩人に作家もありますし。後は職業の中で幅が広い冒険者ですね。幅が広い分、仕事の数も多くあって、特に若い人が憧れてもあって選ぶ人が多いです。ただ・・・」
スッ、っと先程まであっていた視線が下にそれる。
冒険者には何かあるんですか?
「・・・危険が多いんです。仕事のほとんどが討伐や、未知の領域の探索なので。依頼を受けて戻らない若い人もいます。あ、でも最初は経験を積んだ冒険者と同行するものを仲介しますので、安心して下さい。合わないと思われましたら、転職も可能ですので」
どうも、この方は何かを隠しているような感じがした。冒険者の説明はやけに詳しくするからオススメなのかな、と思ったら選ぶのを止めるような事も言うし。
あれこれ考えるぐらいなら、ハッキリ聞いておこう!
自分は冒険者になった方がいいのか、どうなんですか?
「…なって頂けるのが私どもにとってありがたいです。冒険者の方は必要不可欠な存在ですが、人手不足ですので。ただ、一個人としては、なって欲しくないです。私は、あなたの顔が見れなくなるかも、なんて毎回思いながら仕事を仲介したくないのでっ!」
なるほど、そういう事情があったのか・・・でも!
私は、冒険者になります。憧れ、というよりも、小さい頃からなりたかった夢なので。そして約束します。無茶はせずに頑張って、あなたが安心して仕事を仲介できる冒険者になります。
「そうですか…分かりました!それなら私はあなたを、全力でサポートさせて頂きますっ!」
今は何の根拠もないけど、とにかくやってやろう!
最初の不安は何処へやら、今はもう立派な冒険者になる事で頭がいっぱいだ。
「それでは冒険者になる手続きを進めますね。ではここに、名前をお書き下さい。」
・・・おっと名前かぁ…あ、でも特に証明する必要もないし!
【サンクス】
「サンクスさんですね。はいっ、それでは次に写真を撮ります。それと一緒に、簡単な装備も選んでもらいますね。最後に簡単な診断で終わりです。ではこちらにどうぞー」
受付のおねえさんの後を追っていく。先に装備に着替えるようだ。
ってあれ?ちょ、ちょっと待ってくれません?
「どうされたんですか?こちらが更衣室【女】ですよ?」
グイッと手を引かれる。背が高いからか、異性に触れられているからか、その力に対抗できず、ズォッ、っと未知の領域の奥へと引き込まれる。
いや、待って!冒険者最初の未知の領域で、すぐに犯罪者になんてなりたくないー!
すぐ近くで、ガチャガチャと着替える音がした。中にはシュルシュルと得体の知れない音も。
ギャーーーーー!
なんて心の中で叫んだのも束の間、中にあった鏡を見て、自分の時が止まった。
・・・誰これ?
そこには、小さな女の子の姿が映し出されていた。
中は吹き抜けで天井は高く、かなり広い。あたりをキョロキョロ見回すと、受付らしき所が目に入った。
受付前には誰も並んでおらず、前の人の様子を伺おうと思っていたあてが外れてしまった。
ジッと、中途半端なところに立ち止まる自分が目に付いたのか、
「どうされましたか? 何かお困りみたいですけど、なんでもお聞きしますよー 」
と声をかけてもらった。こちらを真っ直ぐ見つめるその目に、ぐらぐら揺らぐ決意が固まる。
あの! この町に来たばかりで、何も分からないんです。住む場所もお金もないし・・・
「あぁ、そんなに心配されなくても大丈夫ですよ。そういう方はたくさんいらっしゃいますので。」
不安が顔に出ていたのだろうか、こちらを落ち着かせるようにゆっくりと話してくれる。
「それでは、職業もまだ決まっていないですよね? まずはそれから決めていきましょう。」
ふぇっ?
っと、思わず拍子抜けしてしまった。もっと、身分証とかが必要なのだと思っていた。 が、どうやらそういうものはいらないみたいだった。
最悪、捕まるんじゃないかと考えていたが、ほっと胸を撫で下ろす。
「ん~、まずはじめに、簡単な説明をしましょうか。この町では、名前と職業を登録してその仕事をします。仕事はここで仲介したものか、指名されたものを行います。最初は仲介したものですね。そうやって経験や名前を覚えてもらって、指名が入るようになる、という感じです」
なんとなくのイメージは掴めました。ちなみに職業って最初はどういうものが選べるんですか?
「そうですね、政府やこの集会所でなければ、基本的にはなんでもありです。料理人や詩人に作家もありますし。後は職業の中で幅が広い冒険者ですね。幅が広い分、仕事の数も多くあって、特に若い人が憧れてもあって選ぶ人が多いです。ただ・・・」
スッ、っと先程まであっていた視線が下にそれる。
冒険者には何かあるんですか?
「・・・危険が多いんです。仕事のほとんどが討伐や、未知の領域の探索なので。依頼を受けて戻らない若い人もいます。あ、でも最初は経験を積んだ冒険者と同行するものを仲介しますので、安心して下さい。合わないと思われましたら、転職も可能ですので」
どうも、この方は何かを隠しているような感じがした。冒険者の説明はやけに詳しくするからオススメなのかな、と思ったら選ぶのを止めるような事も言うし。
あれこれ考えるぐらいなら、ハッキリ聞いておこう!
自分は冒険者になった方がいいのか、どうなんですか?
「…なって頂けるのが私どもにとってありがたいです。冒険者の方は必要不可欠な存在ですが、人手不足ですので。ただ、一個人としては、なって欲しくないです。私は、あなたの顔が見れなくなるかも、なんて毎回思いながら仕事を仲介したくないのでっ!」
なるほど、そういう事情があったのか・・・でも!
私は、冒険者になります。憧れ、というよりも、小さい頃からなりたかった夢なので。そして約束します。無茶はせずに頑張って、あなたが安心して仕事を仲介できる冒険者になります。
「そうですか…分かりました!それなら私はあなたを、全力でサポートさせて頂きますっ!」
今は何の根拠もないけど、とにかくやってやろう!
最初の不安は何処へやら、今はもう立派な冒険者になる事で頭がいっぱいだ。
「それでは冒険者になる手続きを進めますね。ではここに、名前をお書き下さい。」
・・・おっと名前かぁ…あ、でも特に証明する必要もないし!
【サンクス】
「サンクスさんですね。はいっ、それでは次に写真を撮ります。それと一緒に、簡単な装備も選んでもらいますね。最後に簡単な診断で終わりです。ではこちらにどうぞー」
受付のおねえさんの後を追っていく。先に装備に着替えるようだ。
ってあれ?ちょ、ちょっと待ってくれません?
「どうされたんですか?こちらが更衣室【女】ですよ?」
グイッと手を引かれる。背が高いからか、異性に触れられているからか、その力に対抗できず、ズォッ、っと未知の領域の奥へと引き込まれる。
いや、待って!冒険者最初の未知の領域で、すぐに犯罪者になんてなりたくないー!
すぐ近くで、ガチャガチャと着替える音がした。中にはシュルシュルと得体の知れない音も。
ギャーーーーー!
なんて心の中で叫んだのも束の間、中にあった鏡を見て、自分の時が止まった。
・・・誰これ?
そこには、小さな女の子の姿が映し出されていた。
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