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恋は時に人騒がせな病(ヒーロー視点)
しおりを挟む俺には、目に入れても痛くないと本気で思っているくらい大切な女性がいる。
その女性こそ、ノエル・ヴォルガノス侯爵令嬢。
7歳の誕生日に婚約した由緒ある騎士家系の令嬢だ。
初対面のときは「控えめだが笑顔が可愛い子だな」という印象が強く、好感は持っていても異性としての意識はまるでなかった。
当人同士の意思がない婚約だったが、物心ついた時から王侯貴族の婚約とはそういうものだと学んでいたので特に支障もなく、ノエルと出会ってあっという間に一年が過ぎた。
交流も深まってきた頃、俺は初めて城下町に出向くことなった。平民に偽って王都の様子を見聞きし、それを文書にして陛下に提出する。王子としての課題のようなものだ。
そこでばったりノエルに会った。
平民の姿をしている自分に一目で気づく洞察力は、さすがヴォルガノス侯爵家の人間だと思った。
せっかくなので「どこかおすすめの場所はあるか」と聞いてみると、迷った末にノエルが案内したのは武器屋だった。
ノエルは生き生きしながら店頭にある剣を見て回っていた。店主の男はまるで孫を見るような目をしており、彼女が頻繁にここに通っていることが容易に窺えた。
「まだ体がちいさいのでどれも扱えないのですが、おおきくなったらお父様やお兄様たちのようにブンブン振りまわすのです」
「ブンブン振り回すのか」
王城で会うときと違って、慣れ親しんだ場所だからか、いつもより硬さがとれた話し方。ノエルの素を知れたような気がして嬉しくなった。
しかし案内先に選んだ場所が武器屋とは、またしてもさすがヴォルガノス侯爵令嬢……と思ったが、店の反対側に位置したドール人形やぬいぐるみが置かれる可愛らしい雑貨店に羨望の眼差しを注ぐノエルを見て、また印象が変わった。
幼い貴族の女子なら特に欲しがるような物で、ノエルも隠してはいるが気になっていたのだろう。
しかし、ノエルがそういった類のものを所持しているところを見たことがなかった。
欲しいのかと聞いてみると、ノエルは珍しくもじもじと恥ずかしそうにして首をふるふると横に動かした。誤魔化すのはあまり上手くない子のようだ。
「わたしには、にあいません。この前も、からかわれました。女が剣をならうなんてって。怪力女って」
「怪力女……」
「だから、いいのです。かわいいものは、かわいい女の子が持つべきです。絵本のお姫様みたいな」
ヴォルガノス侯爵家は、威厳のある騎士家系。母親の亡きあと、父親や兄たちから可愛がられていると聞いていたが、ノエルは家門の雰囲気を察して遠慮していたみたいだった。
もちろん武器に目を輝かせるのも本心なのだろうが、可愛い品物を羨ましく思うのも同じく本心なのだ。
だから俺は「今の自分に一番価値のあるものを買ってきなさい」という陛下の課題の一つとして預かっていた資金で、何かノエルに贈り物をしようと考えた。
ノエルが気になっていたのは白うさぎのぬいぐるみだった。
すぐに買って店先で渡すと、ノエルは大きな瞳をさらに広げて何度もまばたきを繰り返していた。
可愛い。胸が熱くなって、その顔が見られて本当に良かったと心から思った。
そうこうしてるうちに有意義な散策も終わりに差し掛かる。
そんな時、宝石店で盗みを働いた男が広場まで逃げてきて、俺の方に走ってきた。
「邪魔だどけ!!」
男はナイフを俺に振り下ろした。
少し離れたところから見守っていた騎士たちが、こちらに駆けてくるのが分かった。
しかしそれよりも早く動いたのは、ノエルだ。
「殿下っ」
ノエルは俺の肩をグイッと引いて抱き寄せると、体のどこかに仕込んでいた短剣で男のナイフを受け止めた。
男は武器もろくに扱えない素人のようで、ノエルは器用にナイフの持ち手を弾くと、それを遠くに蹴飛ばしてみせた。
その後、すぐに騎士によって捕らえられた男は連行され、事なきを得たのだが。
「カイル殿下、おケガはありませんか……っ」
「大、丈夫」
ありがとう、と言いたかったのに口が動かなかった。
頭から足の指先に雷が落ちたような感覚に身動きが取れなかったのだ。
自分よりも幼く、か弱く見えていた少女。
それが一瞬で顔つきが変わった。
凛々しく、勇ましい身のこなしと横顔を目にしたとき、あんな状況だったにも関わらず俺はノエルに見惚れていた。
ゴーン、ゴーンと、夕刻を知らせる時計塔の音が響く。
そして同じくらいの激しい音が俺の心臓から鳴っていたことに気づいた。
俺がノエルを本格的に意識しだしたのはその時からだった。
このまま話が終わるなら、初恋を知らない少年が初恋を知った可愛らしい思い出話である。
だが、予想外の事態が俺に中で起こっていた。
「カイル殿下、お顔が赤いです。熱があるのかも……」
異変に気づいたのは、町でノエルに救われた日から一週間後のこと。定期的に開かれるノエルとの茶会の席である。
「熱なんて、ないはずだが」
「でも……」
むしろ絶好調だった。
その日はノエルに会えるということで、茶会を楽しみに剣技の訓練でも浮かれていたくらいには。
だが、ノエルに指摘されて鏡を確認した俺は驚愕した。
(本当に顔が真っ赤じゃないか! それになんだ、この締りのない表情はっ……)
まさかこんなにも自分が腑抜け面をしているとは思わず、それをノエルに晒していたかと思うと羞恥心で倒れそうだった。
(戻れ戻れ! 目、口、頬、にやけるな! …………戻らないだとっ!?)
こんな格好のつかない婚約者をノエルに見られるわけにはいかない。俺は体調不良を理由にこの日の茶会をすぐに切り上げることにした。
ノエルは俺のことを心配して不安そうにしていたが、また次の茶会を約束して屋敷に帰らせた。
そしてノエルがいなくなったあと、俺はその場で意識を失った。
大至急、王室医療班が招集されたが、体に問題はなく、むしろ健康優良児だという。
(動悸が治まらない、胸が苦しい……体が熱い。もしやこれは何かの病なのでは)
原因がわからず寝室で何度も寝返りを打ちながら苦しんでいると、兄のレイナードが見舞いにやってきた。
隣には、ノエルの兄であるエリックとハルトがいた。どうやら三人で遊んでいたらしい。
三人の兄たちは、ここ数日の俺の様子と、一週間前に起こった町での出来事、そして俺の状態を考慮してある診断を下した。
「カイル、それは恋の病だよ。しかも重症だ」
なるほど、恋の病。
どうりで王室医療班が突き止められないわけである。病は病でも、これは何たる病違い。
「うちのノエルは可愛いから、仕方がない」
「そうですね。むしろ重症で済んでよかったです」
「君たち本当に兄バカだね」
弟の初恋を知ってめでたいことだと頷く兄、そしてさすがは妹だと賞賛するエリックとハルト。
まさかこの三人も、ここから10年も俺が拗らせるとは思っていなかっただろう。俺も思わなかった。
***
明後日は待ちに待ったノエルとの茶会だ。
ここ最近は、ドロテア嬢が学園生活に慣れるまで手助けしてやって欲しいと母に頼まれた手前、案内などで二人きりになることが多かった。
(ノエルは元気にしているだろうか。タイミングが合わないのか、学園で見かける機会もなかった)
学年が一つ違っているからというのもそうだが、ドロテア嬢と行動を共にするようになってめっきり減ってしまった。
もういい加減、学園に慣れてきた頃だろうし、いつまでも俺の隣にいては友人も作れないのではないだろうか。
ドロテア嬢は昔から自己中心的なところがある。母からも扱いには気をつけろと言われていたが、まさか婚約者がいる身の男にここまでくっ付いてくるとは思わなかった。
これ以上、一緒にいてノエルに変な誤解をされたら立ち直れない。明日にでも「もう俺を頼るな」とはっきり告げてしまおうと、考えていた。
「ところでカイル殿下、慕っている女性がいるというのは本当か?」
「は?」
その日の晩、急に兄とエリックが部屋に訪ねてきた。久しぶりに夜酒でもどうかと言われ、しばらく付き合っていたのだが。
エリックからおかしな質問が飛んできて、しばらく思考が止まった。
「…………ノ、ノエルの話か?」
「やはりこれは白だな」
「私もそうだと思うな。いまだにノエル嬢と手も繋げないような子が、不貞疑惑だなんてね」
「一体それは、どういうことです兄上」
情報源がどこかは教えてくれなかったが、なんでもエリックが小耳に挟んだという話を元に兄が諜報班を使って調べさせたところ――どうやら学園では今、俺とドロテア嬢の仲が疑われているらしい。
(いや待て、ドロテア嬢が学園に慣れるために行動を共にしていただけで、どうしてそうなるんだ。誤解されないようそれとなく友人に協力を仰ぎ"あくまでも案内と説明"であると分かりやすく声を大に話させて周囲に知らせたはずだろう!)
なにかの間違いだと思いたかったが、諜報班の情報はよっぽどの事がない限り正確である。
「どうやら思った以上にドロテア嬢はしたたかな女性に成長したね。周囲に誤解を生む際どいラインでお前とのことを吹聴していたようだ。これに関しては後でちょっとした厳罰を受けてもらおうかな」
「まさかノエルの耳にも……」
「入っているだろうね。学園の生徒が噂しているのだから、婚約者であるノエル嬢が知らないわけない。困ったことだね」
「その割に、なぜ楽しそうなんですか兄上……」
「楽しいというか、自業自得じゃないか。初めは激しい動悸が続くあまり失神してしまうからお前のペースで進めるように見守っていたのに、もう10年になる。時間はたっぷりあった、だがお前は一定の距離から分かりづらく愛でるばかり。ノエル嬢もいい加減、愛想を尽かしているんじゃないか」
兄の容赦ない言葉が重くのしかかってくる。
間違いない。すべてその通りなのだ。
ノエルに対する想いを自覚してからというもの、彼女を前にすると自分が自分ではないみたいに言うことを利かなくなる。
この歳になってようやく平静さを保てるようにはなったが、気を抜くと表情は緩むし、目が合えば頬が熱くなる。エスコートをしたくともこんな状態ではノエルに不信感を抱かせてしまう。
ノエルは可愛い。すべてが可愛い。総じて可愛い。
普段は騎士然として周囲を惚れ惚れとさせる美しい立ち居振る舞いをしながらも、実は同性同士の友人との距離感に掴めず日々試行錯誤しながら接しているところとか。
崇高な精神を掲げるヴォルガノス侯爵家の一人として、今も剣の修練を欠かさず、たまに豆ができると気にして隠そうとしているところとか。
身内相手で素の状態だと少し言動が抜けていたり、兄たちの前で見せる妹特有の幼さを全面に発揮したり(羨ましい羨ましい)、かと思えばヴォルガノスとしてしっかりしなければと気を張って努力する姿とか。挙げたらキリがない。
「こんな、こんな……婚約者の一挙一動に内心可愛いと悶え、異性として意識しまくっている男なんて気持ちが悪すぎるッ!!」
「今更すぎるよね」
「本当にな」
兄とエリックは呆れた目をしている。
ああそうだ。これはすべて俺の削り削られ極限に小さくなったなけなしのプライドだ。
こんな自分を見せてノエルに失望されたくない、嫌われたくない、ガッカリさせたくない。そんな思いから10年も分厚い仮面を被って彼女と過ごしている。
もうこの病は手遅れなのだ。うまく付き合っていくしかないことも理解している。だが、いつも躊躇ってしまう。
「しょうがないな。婚約者愛が凄まじくも情けない可愛い弟に、一つ兄がアドバイスしよう」
「アドバイスとは」
「お前がいくらノエル嬢を想っていようとも、相手に伝わらない愛情なんぞに何の価値もない」
「ぐ、」
「いいかい、お前がこの先もノエル嬢を手離したくないと願うなら、心臓が止まってでも好意を伝えるんだよ」
兄は本当に心臓が止まるとは思っていないのだろうが、それぐらいの意気でノエルと向き合えと言っているのだ。
そして俺は、覚悟を決めた。
そんな矢先に学園で起こった事態により、言い出す前にノエルに恥を晒してしまう。
鉢植えが落ちてきたときは守ることに必死で腕を掴んでいたが、そのまま体勢を崩してノエルに押し倒される形で芝に転がった。
直視できないが、慌てている気配と声を聞き、怪我をしていないようで安堵する。
ノエルに触れて心臓が止まることはなかったものの、呼吸をするので精一杯だった。
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