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7.昂る *
しおりを挟むテオドリクスは、私のドレスを脱がせようと奮闘していた。
「すまない…初めてで、どうしていいか分からない…女性のドレスの作りが分からない…」
「え…っと…う、後ろの紐を、解いていただけます?」
変な共同作業が始まった感じだ。
テオドリクスは、先程の意を決して言ったプロポーズをスルーしたままだ。
必死に、私を脱がせにかかっている。
「あ、あのっ、さっきの私の話、聞いてました?」
「あっっっ!すまない!嬉しくてちゃんと返事をしてなかった…俺こそ、結婚するなら君がいい!!いや、君しか居ない!!」
「今日、何回目の『すまない』ですか?分かりましたから、ちょっと落ち着いてください。ふふっ。」
落ち着いてと笑ってみたが、脱ぎかけのドレスは、何だかいやらしい。
テオドリクスの視線が胸元に釘付けで、呼吸も荒くなってきている。
この人、失神しないかしら?と心配になってきた。
「セシリア、触れてもいいか?」
「はい。優しくお願いしま、、」
言い終わらないうちに押し倒された。
唇が千切れんばかりに吸われ、舌を捩じ込んでくる。
「んんんーっ!」
「セシリア、可愛い…」
テオドリクスは両手で乳房を触ると、柔らかさに感動する。
「こんなに柔らかいんだな…堪らないな…」
乳首を弾いたり舐めたり、恍惚の表情。
「こっちはどうかな?」
下に移動して、私の膝裏を掴んで開く。
「うわっ、ピンクで可愛い!ここも可愛がるからな!」
掌で陰唇を撫で回し、擦る。
「あ…濡れてきた…迎え入れてくれるのか。指を入れるぞ…」
ぬちゃっと音がして、節ばった指が入って来る。
「1本入った。奥まで。」
指先がくにくにと膣内を動く。
「はぅ…な、何か…へんっ…です…」
初めて感じる感覚に下腹がきゅんとする。
「あ、今きゅっと締まった…いろいろ善いところを探すね。指も増やすぞ。解さないと!」
2本の指を出し入れし、膣内のあちこちを擦られ、ただ感覚を追うだけの時間。
溢れ出す蜜でぐちゃぐちゃだ。
「んんんっ!そこ、やめてぇぇ、何か来るっっっ!!」
「ここだな?見つけたぞ!このまま達していいぞ!!」
「あああーっ、いやぁぁぁ…」
目の前で何かが弾けて無になった感じ。
「はぁ…はぁ…」
「気持ちよかったか?イけたよな。」
テオドリクスは、満足そうな顔をして微笑む。
「そろそろ挿れていいか?痛むと思うが、ゆっくり挿れる。」
私は返事をする余裕もなく、ただ受け入れる。
テオドリクスの陰茎が陰唇をなぞると、ぬるぬるとして、凄くいやらしい。
テオドリクスの動きが止まったかと思った次の瞬間、ずぶっと陰茎が膣内に入って来た。
「んぐっ…いったっっ!」
「痛いか?すまない。我慢してくれ…」
テオドリクスは、陰茎を押し進めながら陰核を指で捏ねる。
「あんっ!」
急な陰核への刺激に私の腰が反ると、陰茎は更に中に入っていく。
陰核の刺激で痛みを一瞬忘れる。
「きついな…もう少し…」
グッと腰を押し込んだ。
「全部入ったぞ。このまましばらく動かないでおく。俺の形にしたい…」
テオドリクスは私を抱き締めて、深い口付けをする。
「セシリア、可愛い…俺のだ…」
「テオドリクス様…」
「テオって呼んでくれ…」
「テ…テオ……?」
「セシリア!」
膣内の陰茎が更に大きくなり、呻きながら抽送が始まる。
「っああん、テオ、だめっ!」
「痛いかっ!?」
テオドリクスは抽送しながら、指で陰核を摘みクリクリと刺激する。
「っっいゃっ!それ、だめぇぇっ!!」
「セシリア…可愛い…俺を、感じて!」
テオドリクスの手が両の乳首を摘み上げた時、私の膣内がそれまでで一番きゅうっと収縮した。
「んんっ、テオっ!いやぁぁぁ!!」
「あああー、締め付け過ぎだ!出るっ、出るぞっっ!!」
膣内の最奥で、びゅるっ、びゅるると弾けて、あたたかくなるものを感じた。
テオドリクスは繋がったまま、私に口付ける。
「セシリア、好きだ…腰が溶けてしまうかと思う位、気持ちいい…」
「テオ、私も。」
私の中でビクンと大きくなるもの。
「テオ…?」
「すまない。してもいいか…?セシリアが可愛くて治まりそうにない…」
返事の代わりに口付ける。
そこから私は、騎士の体力というものを思い知らされることとなった。
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