【完結】 初恋を終わらせたら、何故か攫われて溺愛されました

紬あおい

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23.今更?な求婚

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首都を離れて七ヶ月。
領地に関する報告をする為に皇宮に行くことになった。

「サラはどうする?どうせ、すぐに用事は済むから行かなくてもいいけど…」

ヴィル様は、恐る恐る聞いてくる。

「せっかくだから、実家に少し行きたいかも。突然、家出したみたいになってますから。」

「あ…聞かれなかったから言い忘れてだけど、サラを攫うのは、公爵様に許可は取ってあるからな。」

ビクビクしているヴィル様。

「どうせ、そんなことだろうと、後から思いました。だって、公爵令嬢が行方不明になってるのに、何の音沙汰もないなんておかしいもの。ヴィル様の普段の立ち居振る舞いを見ていたら、この人、絶対根回ししてる!って思ってました。」

「サラには敵わないな…怒ってない?」

気の毒な位、しょんぼり。

「全然!寧ろ、こんな策士に攫われて、嬉しい限りです。」

「サラには、やっぱり敵わない。」

ヴィル様、にやり。

「では、一緒に行きましょう。」

「サラが行くと決めたなら、結婚の報告もしていいか?」

「結婚…」

「あれ?嫌か??俺にはサラしか考えられないぞ?」

また泣きそうなヴィル様。

「あぁ、そんな手続きもあったな、と。だって、もう結婚したみたいなもんだったし。忘れてました!」

「ぷっ、ぷぷぷっっ!あははははっ!!サラらしいな。」

 泣いて笑って、忙しいですわね。

「改めて、サラーシュ・マクレガン嬢。俺と結婚して、生涯を共にしてくださいますか?」

ヴィル様が片膝付いて、右手を伸ばす。

「はい。あなたとなら喜んで!一生お傍に居させてください。」

そっと手を重ねる。
このあったかい手を握り続けたい。

「サラ、愛してる!」

大喜びのヴィル様の抱き締める力の強さで、遂に肋骨が一本折れたのはご愛嬌。
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