【完結】 大切な人と愛する人 〜結婚十年にして初めての恋を知る〜

紬あおい

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15.疎外感と嫉妬の夜 *

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レオリックとオーレリアのR-18シーンがあります。
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最近守れていなかった約束を果たそうと、本邸に行ったが、夕食には間に合わなかった。

「奥様とお嬢様は、執務室でございます。」

侍女長のクレシアに言われ、真っ直ぐ向かった先には、賑やかな笑い声が溢れていた。

(誰だ?男の声がする…)

不意打ちのようにヴェリティの執務室の扉を開けると、そこには妻と娘達とエミリオン・エヴァンス公爵令息が居た。
当たり前のように笑い合って、楽しそうだ。

「だ、旦那様、何かご用事でも?」

挙動不審なヴェリティの態度が癪に触る。

「俺が、俺の妻の執務室に来ることに、何か問題あるのか?」

自分でも自覚出来る程に冷たい声で、まるでヴェリティを責めているようだった。
そして、責められたヴェリティを救うかのようなエミリオンにも腹が立った。
しかし、双子達も居る手前、責め続けることは出来ないと、我に返る。

「そうか。ここは殺風景だから、妻の気持ちが明るくなるような絵を頼むよ。」

そうして、俺は離れに戻った。
言いようのない疎外感に苛まれ、只管ひたすらワインをあおるが、あまり酔えない。

「レオリック様…?」

その時、湯浴みから戻ったオーレリアが俺に気付く。

「今夜は本邸でお食事ではありませんか?もうお戻りになられたのですね。」

「ああ、オーレリアの顔が見たくてな。こっちに来い。」

ふわりと抱き寄せれば、湯上がりの石鹸の匂いがして、無性にオーレリアが欲しくなる。
薄いベージュのナイトドレスをはだけると、白い肌が扇情的に俺を誘う。

「君が欲しい…」

横抱きにしてベッドに下ろすと、オーレリアの肌が薄桃色に染まる。
まるで、ヴェリティを初めて抱いた時のようだ。

「オーレリア、いいか?」

「はい…」

柔らかな唇に触れると、先程までの疎外感が嘘のように消えた。
オーレリアには、俺しか居ない。
その優越感や独占欲に溺れるかのように、舌は激しく絡み合い、お互いを一つに蕩けさせる。

「レオリック…さ…ま…」

唇が離れ、頬を染めるオーレリアの耳朶を喰むと、再び熱い吐息を感じる。

「オーレリア、可愛いよ…君を俺でいっぱいにしたい…」

「レオリック様…私をもっと求めて、もっともっと愛してください…」

耳の輪郭をなぞり、耳穴を舌でくるりと嬲ると、オーレリアは身を捩る。
俺が初めて拓いた体は、快感を拾うことに慣れて、今では俺を狂わせるまでになった。

「オーレリアは、夜も美しいな。」

細い首筋に吸い痕を付けると、オーレリアの腰がびくんと跳ねる。
そして、俺の熱い塊に強請るように押し付ける。

「淫らな体になったな。もう欲しがっている。」

「そ、そんなこと…仰らないで…」

潤んだ瞳に羞恥が浮かび、それがまた俺を昂らせる。

「オーレリアっ!」

今夜の俺には理性など始めからないが、もう抑えきれない昂りに身を任せる。
夢中で乳房を揉みしだき、頂に舌を這わせると、オーレリアは俺の頭をそっと掴み、乳房に押し付けてくる。

「レオリック様、もっと…」

両方の頂は痛々しく尖り、軽く噛むと更に紅くぴんと立つ。
これをオーレリアが涙を浮かべて許しを乞うまで舐るのが堪らない。

(ヴェリティだって、そういう体にした筈なのに…)

ふと頭をぎるのは、エミリオンに頬を染めるヴェリティの顔だ。

(何で、あんな顔を見せるんだ!俺だけ見ていればいいのに!!クソっ!)

ガリッ!

「ーーっ!?痛っ!レオリック様、あまり強く噛まないでください…」

「…っ!すまない、つい夢中になってしまった。余りにもオーレリアが可愛いから。」

「優しくしてください。私はここに居ます。ちゃんと私を見て、愛してください。」

「見ているよ、オーレリアだけを。」

オーレリアの見透かすような瞳を見られなくて、膝裏を掴み、体を割って入る。

くちゅくちゅ、じゅぶっ

オーレリアのなかに舌を捩じ込むと、とろとろと愛蜜が溢れ出す。

「んあっ、レオリック様!もっと、もっと愛して!!」

花芽を啜りながら、なかを指で掻き回すと、オーレリアの脚は俺に巻き付いて、一時いっときの快感も逃さない。

「ああぁああーー、いぃ、レオリック様、凄く善いの!」

じゅっと吸い上げ、甘い愛蜜を堪能すると、俺ももうオーレリアのなかに入りたくなる。

「挿れるよ、オーレリア…」

「来て…もう欲しいです…」

ずぶりと奥まで挿れると、動かなくてもオーレリアのなかがひくひくと俺を包む。

「ああ…気持ちいいよ、包み込まれる感じが堪らない。淫らなオーレリア、可愛いよ。」

深く口付けながら抽送すると、益々締まるオーレリアのなかは、既に俺から子種を搾り出そうとしている。

「ああー、このままイきたい…」

外に出さなくてはと頭では分かっているが、どうにも腰が止まらない。
寧ろ、考えれば考える程、体はそれを拒否しているかのようだ。

「ああん、ぃい、善いの!レオリック様、もう、もうイきたいっ!!」

「オーレリア!一緒に、一緒にイこう!!」

「ぁん、も、もう、もうだめっ、イくっ!レオリック、さ、まっ!!」

「オーレリア、出る、なかに、出すぞ!」

最奥に触れた俺のものは、快感に任せて熱い飛沫を注ぎ込む。
一つに溶け合った身体は、ぎゅっと締まり包まれる。
長く長く吐精し、俺は満たされて、オーレリアのなかに挿れたまま、意識を手放した。
白い闇に飲み込まれるように、あたたかく満たされた夜だった。
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