【完結】 大切な人と愛する人 〜結婚十年にして初めての恋を知る〜

紬あおい

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83.エミリオンのリクエスト *

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エミリオンとヴェリティは私室に戻り、準備されていた食事を取ることにした。

「パーティでは、ゆっくりお食事も出来なかったでしょうからと、お奥様のご指示で準備させていただきました。
湯浴みもすぐに出来ますので、必要でしたらお声掛けください。」

「ありがとう、クレシア。お義母様にも感謝ですわね。」

ファビオラとクレシアの『ばぁば同盟』は、ヴェリティを気遣い、いろいろ準備をしてくれていたらしい。
にっこり微笑むクレシアが部屋を出て行くと、エミリオンはヴェリティのドレスに手を掛けた。

「エ、エミリオン様!?」

「ぷぷっ、ヴェリティったら!」

まさかと驚くヴェリティに、エミリオンは吹き出した。

「流石に、いきなり襲わないぞ?今日はずっとドレスだったから、楽にしてあげようと思っただけだ。
いくらイヴのドレスの着心地が良くても、一日中ドレスだと疲れただろう?
それに、湯浴みしてから食事にしよう。その方が寛げるしな。」

「あっ、はい!お気遣いありがとうございます。」

「さあ、湯浴みにしよう。俺が洗ってやる。」

「へっ!?エ、エミリオン様がっ?」

「これも夫の役目だ!」

きっぱり言い切られると、ヴェリティも反論に困り、大人しく従った。
浴室で露わになるエミリオンの肢体にドキドキして、ヴェリティは頬を染める。

「おいおい、子も授かったのに、今更照れないでくれ。俺まで恥ずかしくなる。」

エミリオンは、初心なヴェリティに萌えつつも、丁寧に髪や体を洗う。
特に、膨らんだお腹を優しく撫でて丁寧に。
その時、エミリオンの手に胎動が伝わった。

「ヴェリティ、動いたな!赤子が動いたぞ!!」

「そうですね!今、確かに。」

ぽこぽこと泡が弾けるような小さな胎動は感じていたが、この瞬間、初めてはっきりと感じた。

「元気に育ってるって教えてくれたのだろうか。
嬉しいもんだな、こういうのって。」

エミリオンは感動し、泡だらけのヴェリティを抱き締めた。

「お父様って認識してるのでしょう。産まれる前から良い子ですね!」

ヴェリティもまた、新しい命に感動し、愛おしく思った。





湯浴み後、胃に優しいスープなど配慮された食事をゆっくりと食べ、エミリオンは少しだけワインを飲んだ。

「そろそろ横になろうか。」

エミリオンに手を引かれ、ヴェリティはベッドへと歩き、ゆっくり体を横たえる。

「おいで!」

胸をぽんぽんと叩き、エミリオンにすっぽり包まれたヴェリティは、初夜のようにときめいていた。

「安定期だから……しますか…?」

ヴェリティに誘われて、エミリオンは顔を赤くするが、首を振る。

「子が驚くだろう?俺は、このまま眠ってもいいから、ヴェリティもゆっくりお休み?」

あの野獣のようにヴェリティを求めるエミリオンが、自分と子の為に我慢していると思うと、ヴェリティは嬉しかった。

「本当にいいのですか?イリス先生は、激しくなければ大丈夫だと仰っていましたけど。」

「ヴェリティ…誘ってる?俺、ヴェリティに誘われたら断れない………」

「っ!?誘って…るかも…?エミリオン様に触れたい…」

「あぁもぅ、君はっ!」

エミリオンは、ヴェリティの顎を掬い、唇を重ねた。
角度を変える度に深くなる口付けに、ヴェリティも夢中で舌を絡める。

「ヴェリティ、積極的だね。そんな君も愛おしい。」

エミリオンの琥珀色の瞳に熱が籠り、指先はヴェリティの胸を弄る。

「はぅん、エミリオンさまっ!」

大きな手でやわやわと揉みしだき、手のひらで頂を転がされ、ヴェリティはゆっくりと快感に溺れていく。

エミリオンの舌がヴェリティの胸の頂を捕え、押し付けるように転がすと、ヴェリティの腰が揺れる。
いつもは性急に求めるエミリオンだが、慎重にヴェリティに触れていく。

「ヴェリティ、気持ちいい?」

「はい、とても。」

「ヴェリティにお願いがあるんだ。」

「何でしょう?」

「挟んで?」

「何を?」

「これを…」

エミリオンはヴェリティを座らせ、その前に膝立ちになり、唆り立ったものを見せ付ける。

「えっと…何で挟むの?」

「ヴェリティの胸で。」

ヴェリティは、いつかのカフェでの会話を思い出した。

「また夜ねと仰ったのは、お胸で挟むってことでしたのね?」

「うん……駄目?」

「どうやって挟むの?」

エミリオンは、ヴェリティの乳房の間に熱い塊を挟んだ。

「このまま上下に扱いて欲しいんだ…」

不思議なことをするものだと思いながら、ヴェリティはエミリオンの希望を叶えることにした。

温かくて滑らかな肌の大きな乳房が、エミリオンの陰茎をゆっくり上下に扱くと、エミリオンの口から甘い溜め息が出る。

「あぁぁ、ヴェリティ…視覚的にやばい…」

先端からだらだらと垂れるもので、どんどん滑りが良くなり、ヴェリティのなかに挿れているような錯覚に陥る。

「善い、凄く興奮する…ヴェリティ、目眩がしそうな程、気持ちいい…」

エミリオンの顔は恍惚とし、ヴェリティを見つめている。
ヴェリティは、ふと思い付き、亀頭を口に含んだ。

「っああ、んっ、ヴェリティ、それはっ!」

亀頭を吸い上げ、鈴口に舌を入れチロチロと揺さぶると、エミリオンが仰け反った。

「あうっ、だめだ、出る!」

ヴェリティは、乳房を大きく動かして陰茎を締め付けながら、舌で舐め回した。

「あっ、イクッ、ヴェリティ、イクッッ!!」

びくびく震えながら吐精するエミリオンに、ヴェリティも満足感を得ていた。

(お昼間のお仕置きは、これ位にしましょう。お仕置きになったか、分からないけど?)

ヴェリティは、横に倒れ込んだエミリオンを観察してみた。
口元は微笑み、体は弛緩している。

「こんな姿を見られるのも、妻だけですね。」

「当たり前だ、こんな姿…すまない、だらしないな…」

「いえ、可愛らしいですわ、旦那様。」

「ヴェリティ、来て?」

エミリオンはヴェリティの手を取り、背中から抱き付いた。

「激しくしないから、後ろから挿れさせて?」

強請るエミリオンの吐息が熱くて、ヴェリティも欲しくなる。

「ゆっくり、そっとなら?」

「ありがとう。」

吐精したばかりの筈が既に質量を増し、ゆっくりなかに入ると、ヴェリティからもとろとろと溢れてくる。

「ヴェリティも興奮した?もうぐちゃぐちゃだよ。」

「さっきのエミリオン様のお顔がいやらしくて…でも、好きっ!」

ぎゅんとなかの塊が反り返り、ヴェリティも締め付ける。

「あっ、締めないで!」

「無理です、そんなの!」

エミリオンは、ゆっくり引いたり最奥を舐ったり、抽送を繰り返し、時間を掛けてヴェリティを味わう。

「ゆっくりも気持ちいいね。」

「はい。でも、もう、私…あぁん…」

「うん、イこう、一緒に!ヴェリティ、イクよ!!」

「ぁぁぁんっ、イクッ!」

穏やかな夫婦の営みに、ヴェリティはゆっくりと意識を手放した。
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