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20.仕事に励む ②
しおりを挟むそれからニヶ月。
吸水性の高い安価な生地を探したり、クロッチの厚みを検討したり、肌を傷付けない薄いボタンを選定したり、とにかく下着製作に没頭した。
レリウスは、私のサポートや下着を販売する実店舗のオープンと、結婚式の準備とで忙しくなってしまい、二人でゆっくり過ごす時間があまりなかった。
「もう少しで店舗もオープンするから、開店後はレリウス様とゆっくり過ごす時間が欲しいのですが、いいですか…?」
「もちろん!三日位は休みたいなー。」
レリウスとの休暇を楽しみに、せっせと仕事に明け暮れる。
途中、レリウスは工場に立ち会う時間が取れなくなり、私一人で対応した。
ついでに、急に閃いたアイデアがニつ追加となり、現場には迷惑を掛けたが、概ね順調に進んだ。
レリウスは、実店舗を貴族用と平民用のニつ用意してくれたので、完成品をどんどん運び込み、ディスプレイを考える。
デリケートな商品の為、母達のアイデアも貸してもらった。
そして、オープン当日。
さらっと宣伝してあったにも関わらず、当日分は完売して、予約注文も承った。
追加で製作した物の一つは、クロッチ部分に切れ目が入った物で、要は下着を脱がなくても指やイチモツが入るという閨事用だった。
レリウスに内緒にしていたので、当日どん引かれた。
「ちょっ、リリ、あれは…」
「レリウス様がとっても好きそうなやつでしょ?」
「好きだ!………いゃ…あの…売るとなると…恥ずかしい…」
「あれの予約、半年後までいっぱいですよ?しかも!中に出したものを吸水する優れ物!!」
「リリ…もしかして…自分用…?」
「正解っっ!誰かさんが容赦ないから、翌日大変なんです!!」
「す、すまない…」
レリウスは、売り上げが良くて喜んだり、照れたり、忙しい日だった。
それから五日間新店舗の様子を見て、やっと休暇が取れる。
その間は両親が全面的に協力してくれることになった。
「頑張ったね。ゆっくりしておいで。こちらは任せなさい。」
母の言葉が身に沁みた。
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