1 / 43
1.お飾りの妻
連載スタートします❣️
初日となる本日は、18時・20時・22時の3話更新💡
以降は、0時から3時間毎の更新となります😊
よろしければ、隙間時間にお読みいただけますと幸いです☺️💗
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
結婚式を終え、初夜に私からお願いしたことがある。
「あなたに愛する方がいらしても、結婚したからには、この状況を受け止めるしかありません。あなたのお心までは求めませんので、私が微笑んでお傍にいることをお許しください。」
幼馴染のファーガソン侯爵家の二男セドリックと、私、クリフト伯爵家の長女ノエルの結婚は、親達が提携した事業のせいで、絶対に反故に出来なかった。
ファーガソン侯爵家の生産能力とクリフト伯爵家の販売ルートや資金提供は、どちらが欠けても事業が成り立たなくなるからだ。
よって、セドリックがクリフト伯爵家に入ることで、この関係は成り立つ。
しかし、セドリックには、クラリス・ジェファーソン公爵令嬢という愛する女性がいた。
クラリスは今、セドリックの兄キースハルトの夫人だ。
私は、幼馴染として傍にいながら、セドリックがクラリスに恋に落ちる瞬間を目の当たりにした。
クラリスの輝く銀髪と菫色の瞳、柔らかに微笑む顔立ち、穏やかな優しさ、どれを取っても、将来、美しい女性になることを約束されたような子どもだった。
セドリックの片想いは十年続き、私とセドリックが十六歳、クラリスとキースハルトが十八歳の時、運命は決定的なものになった。
皆に祝福された美しいクラリスと、眉目秀麗なキースハルトの結婚だ。
絶望したセドリックを私は傍で見ていた。
私とセドリックは、クラリスとキースハルトが結婚した一年後、親達の合意の下に結婚した。
政略結婚の形ではあるが、私はセドリックを愛していた。
同じ黒髪碧眼の整った容姿ではあるが、キースハルトよりも真面目な努力家で、優しい人だ。
きっと愛する人も大切にするだろう。
私の気持ちに気付いていたようで、セドリックの気質に惚れ込んでいた私の父のギルバート・クリフト伯爵と母のエステルは、事業面だけでなく私の幸せを願って、この結婚を決めた。
しかし、私は初恋の人と結婚出来ても、愛されることはないだろうと分かっていた。
それでも、叶わない想いでも構わないから、セドリックの傍にいたかった。
「俺は君以外の人を愛している。しかし、この結婚に後継ぎとなる子は必要だ。君はそこも受け入れられるのか?」
「はい。承知しております。あなたには苦痛かもしれませんので、お心の整理がついてからで宜しいかと思います。」
「分かった…少し…時間をくれ。」
セドリックは、同じベッドに横になったが、私に背を向けて眠った。
私は、結婚指輪を撫でながら、これからの生活をどうしたらいいか考えた。
セドリックにとって地獄の始まりの日だが、私には愛する人の妻という望みが叶った日だった。
それが指輪だけでなく、私自身がお飾りの妻だとしても。
あなたにおすすめの小説
私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
【完結済】25年目の厄災
紫
恋愛
生まれてこの方、ずっと陽もささない地下牢に繋がれて、魔力を吸い出されている。どうやら生まれながらの罪人らしいが、自分に罪の記憶はない。
だが、明日……25歳の誕生日の朝には斬首されるのだそうだ。もう何もかもに疲れ果てた彼女に届いたのは……
25周年記念に、サクッと思い付きで書いた短編なので、これまで以上に拙いものですが、お暇潰しにでも読んで頂けたら嬉しいです。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。
※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。
※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。
※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。
※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。
※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。
【完結】母になります。
たろ
恋愛
母親になった記憶はないのにわたしいつの間にか結婚して子供がいました。
この子、わたしの子供なの?
旦那様によく似ているし、もしかしたら、旦那様の隠し子なんじゃないのかしら?
ふふっ、でも、可愛いわよね?
わたしとお友達にならない?
事故で21歳から5年間の記憶を失くしたわたしは結婚したことも覚えていない。
ぶっきらぼうでムスッとした旦那様に愛情なんて湧かないわ!
だけど何故かこの3歳の男の子はとても可愛いの。
〖完結〗旦那様が私を殺そうとしました。
藍川みいな
恋愛
私は今、この世でたった一人の愛する旦那様に殺されそうになっている。いや……もう私は殺されるだろう。
どうして、こんなことになってしまったんだろう……。
私はただ、旦那様を愛していただけなのに……。
そして私は旦那様の手で、首を絞められ意識を手放した……
はずだった。
目を覚ますと、何故か15歳の姿に戻っていた。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全11話で完結になります。
【完結】嘘が匂いますね、公爵様〜愛を騙る夫の後悔〜
終日ひもの干す紐
恋愛
一目惚れ──その言葉に偽りはないのに、彼の愛の囁きは嘘に塗れている。
貧乏伯爵家の娘ウィステルのもとへ、突然縁談が舞い込む。
相手はキャスバート公爵家当主フィセリオ。彼は婚姻を条件に援助を申し出る。
「一目惚れとはいえ、私はウィステル嬢を心から愛している。必ず大切にすると、キャスバートの名に誓いましょう」
けれど、ウィステルには『嘘を匂いで感じ取る』秘密の力があった。
あまりにもフィセリオに得のない縁談。愛もなく、真意は謎に包まれたまま、互いに秘密を抱えて時間を重ねる。全ては信頼される妻になるために。
甘い嘘で“妻を愛する夫”を演じきる公爵と、夫の嘘を見抜き、共犯者になると決めた令嬢の恋愛物語。
* * *
※主人公ウィステル以外の視点の話は【】にそのキャラを表記しています。同じ話の別視点ではなく、基本的に物語は進行していきます。
他のサイトでも投稿しています。
第19回恋愛小説大賞エントリー中。
姉の婚約者と結婚しました。
黒蜜きな粉
恋愛
花嫁が結婚式の当日に逃亡した。
式場には両家の関係者だけではなく、すでに来賓がやってきている。
今さら式を中止にするとは言えない。
そうだ、花嫁の姉の代わりに妹を結婚させてしまえばいいじゃないか!
姉の代わりに辺境伯家に嫁がされることになったソフィア。
これも貴族として生まれてきた者の務めと割り切って嫁いだが、辺境伯はソフィアに興味を示さない。
それどころか指一本触れてこない。
「嫁いだ以上はなんとしても後継ぎを生まなければ!」
ソフィアは辺境伯に振りむいて貰おうと奮闘する。
2022/4/8
番外編完結
さよなら、私の初恋の人
キムラましゅろう
恋愛
さよなら私のかわいい王子さま。
破天荒で常識外れで魔術バカの、私の優しくて愛しい王子さま。
出会いは10歳。
世話係に任命されたのも10歳。
それから5年間、リリシャは問題行動の多い末っ子王子ハロルドの世話を焼き続けてきた。
そんなリリシャにハロルドも信頼を寄せていて。
だけどいつまでも子供のままではいられない。
ハロルドの婚約者選定の話が上がり出し、リリシャは引き際を悟る。
いつもながらの完全ご都合主義。
作中「GGL」というBL要素のある本に触れる箇所があります。
直接的な描写はありませんが、地雷の方はご自衛をお願いいたします。
※関連作品『懐妊したポンコツ妻は夫から自立したい』
誤字脱字の宝庫です。温かい目でお読み頂けますと幸いです。
小説家になろうさんでも時差投稿します。
悪女と呼ばれた王妃
アズやっこ
恋愛
私はこの国の王妃だった。悪女と呼ばれ処刑される。
処刑台へ向かうと先に処刑された私の幼馴染み、私の護衛騎士、私の従者達、胴体と頭が離れた状態で捨て置かれている。
まるで屑物のように足で蹴られぞんざいな扱いをされている。
私一人処刑すれば済む話なのに。
それでも仕方がないわね。私は心がない悪女、今までの行いの結果よね。
目の前には私の夫、この国の国王陛下が座っている。
私はただ、
貴方を愛して、貴方を護りたかっただけだったの。
貴方のこの国を、貴方の地位を、貴方の政務を…、
ただ護りたかっただけ…。
だから私は泣かない。悪女らしく最後は笑ってこの世を去るわ。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ ゆるい設定です。
❈ 処刑エンドなのでバットエンドです。