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16.意識し始めた日
しおりを挟む「ヴェリティ様は、令嬢除けじゃなくて、お兄様は真剣に恋をなさっているのです!」
「っ!?」
ヴェリティの顔を見て、やっぱりここからかとグレイシアは思う。
不遇な伯爵令嬢のヴェリティは、迷子リオンを救った恩情でエヴァンス公爵家で働かせてもらっている位に思っている。
「ヴェリティ様は女除けじゃなくて、本物の婚約者ですのよ?
お兄様ったら、愛の告白さえも冗談と受け止められていたのですね!?
いやいやいや、ヴェリティ様、それはあんまりですわっ!
お兄様って、あんなんでも嫁ぎたい高位令息ナンバーワンですの。
そんな人がヴェリティ様じゃなきゃ嫌だって仰るのよ?
最年少記録を塗り替えて学園も大学院も卒業して、十五歳でお父様並みの執務もして、ヴェリティ様とデートする時間も作れるウルトラ・スーパー・キチガイ令息ですの!!」
「ちょっと最後…意味が分からない…」
「お母様は黙っていらして?」
グレイシアのひと睨みでファビオラが黙った。
「だーかーらー、ヴェリティさまっ!お兄様がお嫌いじゃなかったら、次期エヴァンス公爵夫人になっていただきます!!」
「…言い切った…公爵夫人…て…」
ファビオラは、グレイシアに呆れながらも、溺愛執着息子の嫁は、ヴェリティのようなほんわかした女性が似合うと思っていた。
屁理屈を捏ね出すと厄介なエミリオンは、ヴェリティのような暖簾に腕押し令嬢がぴったりだ。
「ヴェリティ、既に婚約者なのだから、グレイシアの言う通り、このままエミリオンと結婚してくれない?」
「えっ…と…」
ヴェリティは、エヴァンス公爵家に来てからのことが頭を駆け巡っていた。
にこにこと微笑むエミリオンに、どれだけ優しくしてもらったか。
初めてだと言ってから、カフェのデートがどれだけ楽しかったか。
送り迎えの場所の繋いだ手や、寝る時の胸のあたたかさも。
「私でよろしければ…でも、出自が…」
グレイシアの琥珀色の瞳がきらきら光り、もう一息で言い包められると踏んでいる。
グレイシア自身も恋愛結婚に憧れており、ここでうっかりエミリオンが失恋したら、自分の将来計画がひっくり返ると懸念しているのだ。
「大丈夫!!ねぇ、お母様?」
「そこは大丈夫よ、ヴェリティ。あなたの実家を黙らせる力はありますから。
でも、大切なのはヴェリティの気持ちだから、よく考えなさいな。」
「はい。」
ヴェリティは、エミリオンに年相応の婚約者が決まったら、自分はどうしたらいいかばかりを考えてきた。
まさか、本当にエミリオンが好意を抱いてくれているとは気付かずに。
この日、初めてヴェリティはエミリオンを男性として意識し始めたのだった。
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グラナードパパとファビオラママ⋯熱い出会いだったのですね😆
チビリオンもお年頃!立派なエロリオンになってくださいね🤩
自分から掻っ攫ったのに、連れ込まれたグラナード😂
あちらの世界と同じで、パパは強いママがお好きのようです✌️😊
そろそろエミリオンも頑張らねば〜❣️
筋肉増強マシンにお肌のお手入れ⋯
天才エミリオン頑張ってますね🙂
グレイシアの長台詞は和みます
大人エミリオンもいいけど少年エミリオンも可愛くて好きです
こちらにもありがとうございます😆💗
天才なのに少年エミリオンはヴェリティに四苦八苦しております💦
まだまだエミリオンは頑張らねば✊
チビリオンからエロリオンへ⁉️😱
引き続き、よろしくお願いいたします❣️☺️
本編からお引っ越しですね🤗
あちらに書こうか迷いましたがお引っ越し㊗️兼ねてこちらへきました😊
グレイシアやっぱり良いですね♪兄想い故のイロイロな策略…じゃなくてアドバイス。グレイシアの手のひらでコロコロされてる二人が可愛すぎて尊いです😆
皆可愛いなぁ🤗
クレシア…年齢未設定なんですね←ちょっと幾つくらいだろうって気になってました😅
皆の活躍楽しみにのんびり更新楽しみにしてます♪
こちらにもありがとうございます❣️😆💓
エミリオンの右往左往をお楽しみいただけたら嬉しいです
ヴェリティがエミリオンを男性として意識するには、もう少し時間がかかりそうです😂
でも、本編で11年かかりましたが、こちらはもっと短い筈💡
グレイシアは、今回はエミリオンの1つ下なので、本編よりもガツンと言うかもしれません
クレシアやファーガソンも、もっと若いですよー
引き続き、よろしくお願い申し上げます😊