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14.隠れ家 ②
しおりを挟む明け方に寝てしまったのか、目が覚めると窓辺の陽の光が眩しかった。
ベッドから起き上がると、部屋には誰も居ない。
窓辺に行くと、昨日までの海岸とは違い、遠くの山々と湖が見えた。
湖には太陽の光が反射してキラキラしている。
「素敵な景色ね…」
落ち着いた気分になる。
しばらく窓辺の椅子に座り、景色を眺めていた。
ドアが開き、システイン様が食事を手に入ってきた。
「そろそろ目が覚める頃だと思って…一緒に食べないか?」
「ありがとうございます。いただきます。」
胃に優しそうな小さめに切った野菜と鶏肉のクリーム煮や焼き立てパンがとても美味しい。
あっという間に平らげる。
「まだあるぞ?」
「い、いただきたいです…とても美味しくて…」
システイン様は、笑いながらおかわりを持って来てくれた。
「俺が作ったんだ。」
想定外の言葉に驚きながらも、おかわりを完食したら満足げに微笑んだ。
申し訳なさに、後片付けをしようとしたら、メイドが居るからと断られ、ベッドに運ばれた。
「疲れただろうから、寝てなさい。俺は少し用事を済ませてくる。」
にこっと微笑んで、システイン様は部屋を出て行った。
システイン様が戻る前に、考えをまとめようと思っていたのに、お腹がいっぱいで眠ってしまった。
次に目覚めた時、システイン様が横たわり、私を見つめていた。
「リシェは、これからどうしたい?」
「叶うのであれば、シスのお傍に居たいです…」
「分かった。その言葉だけで充分だ。」
私の頬に手を当てて、システイン様は笑った。
それでも、気持ちをちゃんと伝えたい。
「愛していたようです…もうずっと前から…」
システイン様は私を強く抱き締めた。
壊れそうな位に強く。
「知ってた…」
どうやら気付いていなかったのは、私だけらしい。
「自覚するの、遅いよ…」
泣き笑いのような顔でシステイン様は話し出す。
幼い頃はシステイン様の後をくっ付いて回り「お嫁さんになる!」と言っていたそうだ。
それだけなら、幼な子の可愛らしいよくある話だ。
しかし、年頃になっても浮いた噂の1つもなく、日々学びに勤しみ、顔を合わせれば教えを乞う。
その表情は、頬を赤らめ熱く見つめ、恋する顔にしか見えなかった。
これで気付かないなら「愚鈍だ!」と周囲に言われるほどに。
元々仲の良い幼馴染に、そこまで思われたら気になってしまうし、いつしか一人の女性として見ていたと。
「先に俺を好きになったのは君なのに、どうして俺は片思いにされたんだ?」
いたずらっ子の目をして聞いて来る。
「私が愚鈍でした…ごめんなさい…」
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「もう気にしてませんから!上手かったとか、やめてください…すごく、すごく、頑張っただけ…です…」
そうか…と笑ってシステイン様が覆い被さってきた。
「結婚式まで待てない…もう限界だ…」
深い口付けとともに、システイン様は私の服を寛げていった。
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