【完結】 夫の『二番目』から『唯一』になった妻 〜優しい夫が嫉妬に狂うと絶倫なんて聞いてません〜

紬あおい

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【フィリーネ編】 夫の『二番目』から『唯一』になった妻 〜優しい夫が嫉妬に狂うと絶倫なんて聞いてません〜

6.嫉妬に狂った夫 *

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今話から一時間毎に更新します❣️
二十一時で最終話となります
よろしくお願い申し上げます😊💖


◇ ◇ ◇ ◇ ◇



アレクシスは、私が泣き止むまで、ずっと抱き締めていてくれた。
そして泣き止むと、顎を掬い口付けた。

「言っとくけど、口付けもそれ以上もフィリーネが初めてだからな?」

「へっ?嘘でしょ!?あんなに慣れてそうだったのに?好き勝手やっといて?」

「本能のまま動いただけだ。でも、内心ドキドキしていた。」

「ソフィア様とは?」

「皇子妃殿下も言ってただろう?淡い恋だったと。手を握ったことは数回あるし、別れの日に指先に口付けたけど、抱き締めたりもしてない。殿下に会ったら聞いてみ?皇子妃殿下は純潔だったのかって。」

「聞けるか、そんなことっ!!」

「ぷはっ!殿下と腕組んでたくせに、その程度も聞けないのか?」

「うるさーい!殿下とは同士なの!!お互いの不安を打ち明けて、仲良くなったんだもんね。ふふ。」

「はあ?何だよっ、それ!?同士とか仲良くなったとか、それは聞き捨てならないな。フィリーネには、俺だけいればいいだろ!?他の男など許さない!あれだけ行動で見せてきたのに、それでも分かってくれなかったんなら、体にも思い知らせてやるっ!!」

軽々と抱き上げられ、ベッドに寝かされ、あっという間に裸にされる。

「ちょっと、待っ…んん…」

噛み付くような口付けと乳房を弄る手。
いつもと比べものにならない位に、乱暴で激しい。
気遣いのないアレクシスに、戸惑いながらも嬉しい。

(もっともっと私を欲して…あなたの愛を私に刻み込んで、思い知らせて…)

「フィリーネに口付けるのも、舐めるのも、吸うのも、しゃぶり尽くすのも、挿れるのも、イかせるのも、全部俺だけだからな?殿下であろうと、その唇が他の男の名を呼ぶことすら許せないっ!」

乳首に吸い付き、早くも肉棒を最奥に突き立てる。

「っ!?んっ!!」

「まだまだ狭いな。我慢しろ!」

数回の抽送で、呆気なく濡れイかされる。

「もう、イったのか?」

嘲笑うかのように本気の抽送が始まる。

「だめっ、イったばっかり…」

唇を塞がれ、アレクシスは膣内を抉るように激しく腰を打ちつける。
部屋に響くのは、熱く激しい息遣いとぱちゃんぱちゅんという水音だけ。

「んんっ、んーーんっっ!!」

唇が離れた瞬間に私はまた達した。

「あぁ、愛してる!フィリーネの中、最高だ!締まってるぞ!くっ、まだ、まだだ!体中で俺を感じろ!!」
 
アレクシスは更なる追い込みをかけるかのように、最奥をグリグリと抉り取る。
目の前の獣は、もう何も気遣うことなく、ただ欲望に忠実に動く。

「っ、ああっ、ああーイくっ!フィリーネ、イくぞっ!!」

「いやーっ、もう、いやぁー!!」

そのまま私は意識を手放し、次に気付いた時は横になったまま、後ろから貫かれていた。

「はぁ、はぁ、フィリーネ…まだだ…足りない…全然足りないんだ…誰にも渡さない…俺だけのフィリーネ…」

アレクシスは、激しい息遣いとともに、ひたすら腰を打ち付けていた。
溢れ出した子種がぴちゃぴちゃと音を立てている。

「アレクシス様…」

身を捩って口付けを強請ると、アレクシスの苦しそうな顔が穏やかになった。
その顔にキュンとしたら膣内まできゅんきゅんした。

「おいっ、そんなに締めるな!ペースが乱れるっ!んんんっ、だめだ、くそっ、出るっっ!!くっっ!!」

私の意識のない間も何度も果てている筈なのに、お腹にぶわっとあたたかいものが広がる。
ぎゅっと抱き締めて、最奥に擦り付けるように動いた後、アレクシスは脱力した。

「フィリーネ、愛してる。俺の最愛。ただ一人の人…」

耳元で囁く掠れた声は、私の胸に深く深く浸透した。




ーーーーーーーーーー



フィリーネと セルジュ殿下の関係の表現では、敢えて『同士』と記述しています。

『同士』の意味は「身分や境遇、性質などが互いに共通している人。 
『同志』の意味は「志や主義・主張を同じくすること。

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