【連載版】 極秘任務で使いたいから自白剤を作ってくれと言った近衛騎士団長が自分語りをしてくる件について

紬あおい

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2.薬師長への相談

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1話の初っ端からやらかしました
リンネは、クリオネア侯爵家のです
1話は既に訂正しました
申し訳ありませんm(_ _)m



ーーーーーーー



翌日、リンネは、マルガリーテ薬師長の出勤と同時に、昨日のリースハルトからの極秘依頼について相談することにした。
幸いこの時間は、マルガリーテとリンネしか出勤しない早い時間だ。

「薬師長、近衛騎士団長様から自白剤の極秘依頼が来たのですが…」

「近衛騎士団長って、リースハルト卿?あいつ、また変な依頼をしてくるわね!?」

「不思議なことに、私に調合して欲しいと仰られて…如何いたしましょう…?」

「えっ!?リンネに?」

マルガリーテは、不思議そうにリンネに尋ね返す。

「はい…どこでそんな勘違いをされたのか、優秀だと聞いているから、私に頼みたいと…」

「あら、リンネ、謙遜しなくても、あなたはとても優秀よ?ただお人好しだから、あれこれ押し付けられているけど、まだここに来て一年経っていないから、良い経験になると思って黙って見ていたの。」

マルガリーテは微笑んで、リンネの頭を撫でた。
リンネよりも九歳年上で二十五歳のマルガリーテは、実の姉よりも優しくて、十六歳のリンネの憧れの女性だ。

そんなマルガリーテに優秀だと褒められたり、一人で後片付けをしていたことを良い経験になると言われ、リンネは嬉しくて頬を染めた。

「リンネ、是非やってご覧なさい、その依頼。でも、いつまでに調合するの?」

「騎士団長様には、三日お待ちくださいと…」

「三日!?随分と早いわね。ていうか、やる気満々じゃない!ふふふっ!!」

「あっ…すみません…」

「いいのよ!どうせリースハルト卿は、断ったら皇命を振り翳すもの。あいつは、そういう奴だから。」

「今日にでも、騎士団長様からご連絡があると思います。」

「分かったわ。リンネは特別業務ということで、通常作業はしなくていいわ。あと薬品庫の薬草や薬剤は、自由に使ってちょうだい。但し、使用量は必ず日報に記載して?図書室の本も見ていいわ。」

「ありがとうございます。頑張ります。」

リンネは早速図書室へ向かい、必要な本を手に薬品庫に籠ることにした。

初めて任された仕事が自白剤とは、リンネも戸惑うこともあるが、薬草や調合という作業が好きで、薬師になる為に猛勉強してきた。
だから、このチャンスを逃さぬよう、リンネは気合いを入れる。

クリオネア侯爵家では、リンネなど遥かに及ばない優秀ない兄や姉が居る。
頭脳明晰で、嫡男としての役割を既に熟せる兄のジュリアーノ、見目麗しく社交界の女神と言われ、有力な皇太子妃候補の姉のラフィニア。
リンネだけが平凡で、何もない子だった。

しかし、幼い頃から花や薬草が好きで、自分で軟膏などを作っていたリンネは、薬師になることしか考えていなかった。
その夢が叶った今、リンネは充実した毎日を過ごせている。

「頑張るぞーっ!!」

この自白剤がその後の運命を大きく変えることになるとは、リンネは知る由もなかった。


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