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7.溢れ出す想い
「俺にとっては、人生を賭けた重要で極秘任務だ。
やっと見つけたリンネに、この想いを伝える為の!!!」
「えっ!?今、何を……?」
がばっとソファに押し倒されたリンネは、天地がひっくり返る程に驚いた。
リンネを見下ろすリースハルトの瞳は、熱く激る何かに支配されている。
「だから、あの子が君なんだ!あの時、祖母を助けてくれたのは!!」
「ーーーっ!?私、ですか?」
「俺は、物凄く記憶力がいいんだ。一度見たものは忘れない。
況してや、希う女の子を間違える筈がない。
皇宮ですれ違った時、見つけた!と興奮したよ。
ほら、今みたいに。」
リンネを組み敷いたまま、リースハルトは、硬く存在感を増した下腹部を押し付けてくる。
(この硬いのはっ!?欲情してるってこと!?)
「これをリンネに擦り付けて、狭い膣に挿れて、存分に味わいたい!」
(待って、待って、待って!ちょっと話の方向がおかしいって!!)
「リンネ嬢、君を愛している!どうか、このまま俺のものになってくれないだろうか?」
両手首を握られ、徐々に顔と顔の距離が近くなってきている。
「あっ、あの、私には、お祖母様をお助けした記憶がありません。
お困りの方に、お薬を塗って差し上げたことは何度もありますが、高貴なお方には…」
「そうだ!俺は、リンネのそういうところに惹かれたんだ。
リンネにとって特別なことではなく、日々当たり前に他人を助け、気遣える優しさに惚れたのだ。
リンネを皇宮で見つけた日から、ずっと君だけを見ていた。
控えめで、真面目で、誰よりも努力する姿に、俺は更に惚れた。
しかし、どうしても話し掛ける勇気がなくて、自白剤を利用することにしたんだ。
こんな情けない俺で、すまない…」
見下ろすリースハルトは、真っ直ぐな眼差しでリンネを射る。
(こんな瞳で見られたら…私…)
「でも、私は侯爵家の落ちこぼれです…
兄や姉は、何をしても優秀で、敵いません。
私には薬しかありません…薬師になれたのも、運が良かっただけです…
私のような者は、騎士団長様には相応しくありません…」
「何が落ちこぼれなものか!あの日、祖母は確かに救われた。
あれから半年、祖母は発作に苦しむことなく、穏やかに逝った。
最後に街に出られて、優しいお嬢さんに会えて、素晴らしい想い出が出来たと、祖母は喜んでいた。
何度も何度も君の話をしていた。君のおかげだ。
そして俺は、出逢った日から、君に恋をしたんだ。」
「でも…」
「頼むから…頼むから、あの日からの俺の想いをなかったことのようにしないで欲しい。
気の迷いでも誤ちでもない。ずっとずっと、君だけを想って探していたんだ。
愛しているんだ、リンネ!!」
リンネの頬に温かいものがぽたりと降ってきた。
それはリースハルトの瞳から溢れ出した涙で、美しい顔を歪め、まるで子どものように泣きじゃくっていた。
リンネは、手を伸ばし、リースハルトの涙をそっと拭った。
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