【連載版】 極秘任務で使いたいから自白剤を作ってくれと言った近衛騎士団長が自分語りをしてくる件について

紬あおい

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12.人格が変わってる!?



「すまない…」

もう何度目の『すまない』なんだろうと、リンネはぼんやり聞いていた。
媚薬成分が効き過ぎたのか、予告通りリースハルトは夜までリンネを離さなかった。

「落ち着きましたか…?」

「ああ…」

(自白剤が切れた途端にコレ!?)

今ですら、リンネを抱き締めて離さないくせに、無表情で打切棒ぶっきらぼうなリースハルトに戻ってしまい、リンネは今までのことが夢かと思うが、体の痛みや怠さは感じる。

「えっと…自白剤でお話になったことは…本当のお気持ち…ですよね…?」

「も、も、もちろん、ほ、ほ、ほ、本心だ。」

(えっ…どもってる?)

「では、何故、今は目も見てくださらないのですか?自白剤の調合を依頼しに来た時は、普通にお話ししてくださいましたよね?」

「あ、あれは、仕事として…だったから…」

リースハルトは、片手で顔を覆い、視線は横を向いている。

「もしかして、恥ずかしいのですか?」

こくこくと頷くリースハルトに、リンネは笑いが堪えられなくなった。

「ふふふっ、あんなに大胆に、いろんなことをして、今更恥ずかしがられても!ふふふふふっ!!」

「いや、ほんと、すまない…」

リンネは、顔を隠すリースハルトの手を除けて、鼻先が触れる距離まで詰めた。

「リースハルト様?」

間近で名前を呼ばれて、リースハルトは耳も顔も赤くする。

「可愛らしい方だったんですね、リースハルト様は。」

「もう、完璧してくれ…息が止まりそうだ…」

リンネは、リースハルトの鼻をぱくっと咥えた。
この打切棒ぶっきらぼうで純情なリースハルトが、リンネとしては出逢ったばかりなのに、もう愛おしく思えたからだ。

(リースハルト様のいろんな表情を見てみたい。きっとこの次は…)

リンネの予想通り、リースハルトは固まってはくはくしていた。
大きく開かれた碧眼と、ぱちぱち瞬きをする長い睫毛は、真っ直ぐにリンネを見つめたままだ。

そして、リンネが鼻先を舌で突くと、リースハルトの肉棒がリンネの下腹に圧を加える。
リンネが驚いて身を離そうとすると、リースハルトは強く抱き締めた。

「形勢逆転だ。」

まだ媚薬成分が効いているのかと思える程に、リースハルトの肉棒は硬く、先端は滑りを帯びている。

「ーーーえっ!?あんなにしたのに?」

「五年分だ。リンネ以外に触れたくないから、口付けもしてないし、子種も注いでいない。」

「ーーーっっっっっ!?」

(何、その純潔捧げました発言は!?この人がっ?こんなカッコいいのに!?)

「さあ、リンネ、休暇はまだある。存分に愛し合おう。」

乳首に吸い付くリースハルトと抗えず、リンネは迫り来る快感に身を任せた。

(もしかしたら、リースハルト様は、あれが勃つと饒舌になるのかしら!?閨事の時は、口数が多いような?)

ぼんやりした頭で一つの可能性を探っていた。

「リンネ、考え事をする余裕があるのが?」

「えっ!?ち、違います!」

「まあいい、どうせ俺でいっぱいになる。頭もなかも!」

「ーーーっ!?」

そして、リンネは宣言通り、休暇が終わるまで、リースハルトでいっぱいにされたのだった。



ーーーーーーー

そろそろ本業が仕事始めなので、明日からは毎朝6時更新となります
よろしくお願い申し上げます (°▽°)


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