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癖になるって言われても…
しおりを挟むある夜の寝室でのお話。
私ととロイドは、結婚して半年を迎えた。
ロイドは騎士を辞したが、相変わらずアーサー王子殿下の側近は辞められず、月に一、二回は呼び出されている。
しかし、そろそろユーグレナ侯爵家を代替わりさせたいオーラが両親から出ている。
(全くお父様ったら、いくらお母様が大好きでも、執務を放り出してまで一緒にいたいとは…ロイド様がお優しい気質で良かったけど、婿入りして半年で侯爵なんて…)
ロイドとの結婚生活には問題はないが、家のこととなると、私は悩みが尽きない。
「シャノン、どうした?」
「お父様ったら、お母様にべったりくっ付いていたいからって、侯爵をロイド様に譲るって言い出したの。ロイド様が出来ないとは思わないけど、負担にならないか、私は心配なの…」
「ああ、そのことか…義父上に言われたよ。早くから経験を積んで、立派な侯爵になりなさいと。でも、義母上とくっ付いていたいとは言わなかったな。あははは。」
「もう、お父様ったら!ロイド様なら言い包められると思ったのね!?全く、悪知恵だけは働くんだから。」
「そんなに心配しないで?義父上は、丁寧に何度でも教えるからと言ってくださるし、実際分かりやすいよ。シャノンもいるし、安心して実務にあたれる。」
「もう、ロイド様ったら、真面目なんだから!そんな可愛いことを言われたら、ご褒美あげたくなってしまうわ。」
「ご褒美!!!」
「何か欲しい物がありますの?いつもロイド様は贅沢をしないから、たまには言って?」
そこでロイドが赤面した。
(ん!?何、このお顔は!?怪しいわっ!)
「じ、実は…」
「遠慮なさらないで言ってみて?」
「小さくして、口に含んで欲しいんだ…」
「チイサクシテクチニフクンデホシイ……?……っ!まさか!あなたっ!?」
「アレ…を、だ………」
「あ、あれは、あの時、ロイド様の貞操をお護りする為に使った異能で…」
「分かってる!けど、癖になるんだ…」
「クセニナル……?」
「シャノンの可愛い口に丸ごと咥えられて、くちゅくちゅと嬲られて、それはもう、心地良くて、心地良くて。あ、でも、普段も心地良いのだぞ?未だにキツくて、包まれながら溶けるようなシャノンの中は最高で。」
「でも、あの時の快感が忘れられない、と?」
「そうなんだ!だから、お願い!!」
普通にしていれば、真面目で、性欲すらなさそうに見える爽やか美丈夫ロイドが、こんなことを考えていたとは、私は内心呆れた。
「ねぇ、シャノン、お願い聞いて?」
(いつから私の夫は小悪魔になったのかしら…全く…可愛くて可愛くて、こっちから襲いたくなるじゃないの!)
私はお首にも出さず、仕方なしにお願いを叶える振りをする。
「もう、しょうがないわねぇ…」
「い、いいのかっ!?シャノン!!」
「はい。では、いきますわよ?」
「うん!」
「小さくなぁれ!えいっっっ!!」
ロイドがあの日とは違い、期待して下腹部を見つめる。
「へっ!?シャノン!小さくならない!!」
「はっ!?」
「ほら、見て!!」
下穿きをずるりと下げたロイドは、イチモツを私の目の前に披露する。
「シャノン、どうして!?」
私はロイドのロイドをじっと見つめる。
「ロイド様………」
「なぁに、シャノン?」
「どうやら…ロイド様が興奮し過ぎて、小さくならないようです………」
「……………シャノン……」
ロイドは恥ずかしそうにイチモツと私を交互に見る。
「あ、あの…シャノン、このまま…」
「このまま…して欲しい、と?」
「すぐっ、すぐ終わるから!」
きっと私の顔は、によによしていたのだろう。
断らないことに、ロイドは気付いている。
いつだって、私はロイドに甘いし、甘やかされているのだ。
「すぐに終わる?それは、どうかしら?」
私はロイドのイチモツを咥え、その根元を左手でしっかり掴んだ。
「ひぃっ!シャノン、何を!?」
口は先端を執拗にしゃぶり、右手は適度にイチモツを扱く。
じゅるっ、じゅるっ、ちゅぱちゅぱ
水音とロイドの息遣いだけが響く部屋。
「シャノン、そんなにしたら、すぐ出そうっ!」
上目遣いで、まだまだよ?と合図するが、ロイドは虚な瞳で私を見ている。
「あああー、シャノン、出そうっ!」
ぎゅっと左手でイチモツを握ると、ロイドは泣きそうな悲鳴を上げる。
「シャノン、ねぇ、シャノン!お願い、イかせてっ!!」
握った左手はそのままに、手も口も離して、ロイドをじっと見つめる。
「シャノン…意地悪だ…」
「大きいままと、小さくしたのと、どちらが気持ちいい?」
「……どっちも、いい……」
小悪魔な夫にもう異能は必要ないようだ。
【完】
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