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神マロン編
02話 解せぬ!
しおりを挟む(ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴっ!)
「ふーっ食った食った。其方の料理の腕は大したものじゃのう」
ふふ 伊達に78年一人暮らし して来てないですからね。
「ほめても お茶しか出ませんよ」
しかし 此処にある生活用品 日本のものとほぼと言うより そのままって感じだけど…どうなっているんだろう?
「マロン様 調理器具も調味料も日本で使っていた物のと同じ様なのですが?」
「わしが持って来たからな 此方の世界は おぬしのおった世界ほど発展しておらんのじゃ。魔物の肉を塩も胡椒もなく食べたくないじゃろ」
そりゃそうだけど…うん? 今魔物って?
「ただし この敷地外には持ち出すでないぞ。ここは別世界の中の別世界じゃからな」
なんでもありだな神様!
(ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴっ!)
「マロン様 つかぬ事をお聞きしますが…先ほど 魔物とおっしゃいましたか?」
「言ったな…なんじゃ⁉」「いえ、この世界には魔物がいるんですね」
「いるな、そもそも先ほど食べたではないか魔物の肉…。旨かったな生姜焼きと言うのか」
私、魔物を食べたのか…神球には魔物がいる そういえば神球の事 何も知らない
「そうそう明日から食材の調達はそなたに任せるぞ!」
任せるぞ!って? 「どこでどうやって?」
「柵の外に幾らでもおるじゃろ 先ほどからぴよぴよ鳴いておる」
あれは魔物だったのかい!
「ピッピッ ピッピッ お風呂が沸きました!」
なんでもありだよ神様!
「さあー腹もいっぱいになったし、風呂にしよう!」
「風呂のあとはこの世界について勉強じゃ」
そう私この世界の事何も知らないし…神様が教えてくれるんだから…間違えはないよね?
…どこまでも歪んでいるよ、わたし。
「ほれ!入るぞ!」「いっしょに入るんですか?」「ん?恥ずかしいのか?」
「べ、べつに恥ずかしくないですよ!…って、服を脱ぎ散らかさないでください!」
「神様、私が洗いますね」「おう!すまぬな」…あれ?神様のきれいな背中に…銃弾の跡?
「神様…これって…」「ん、おう背中の跡か…」聞いてはいけなかった…「わしの…勲章だな!消そうと思えばけせるぞ!神だし!」おい!
****
(ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴよぴよ…ぴっ!)
…
…
…
「うーん!朝だー!目覚めがいいね 流石の14才!」
昨日までは「目覚めから疲れてたしなー ふふ」
昨夜はマロン様から神球のあれこれを教えてもらった。
「種族に付いては大体…」(((ピシュ!)))「寝るな!」
なんで教室?チョーク投げたいだけだろ!
(((ピシュ!)))「痛っ!」
此処 神球は四つの大陸から出来ていて大陸にはそれぞれ 一つの国があるそうだ。
なので大陸名があるわけでなく 国の名前がそのまま大陸名と言う事だった。
西のデリーゼ帝国 、東のサテライト大国 、北のドラード帝国 、南のエントール大国
帝国だの大国だの侵略国家のようだが そんなことはないらしい…?
大昔は 大陸にいくつかの国が存在したらしいが それらが一つの国になって随分と経つらしいのだ 。
なぜ一つになったかと言うと争いが絶えないのを見かねて 神様が各大陸に広大な森を作り そこに魔球と繋がる穴を掘ったらしい…なるほどね
地球にも掘れば良かったのに…
「何か言ったか?」
「いえ 何も?」
魔球には魔物しかいないんだって
で、神球には人族として人間 ドワーフ エルフの三種族がいると言う。
ドワーフ エルフと言われてもピントこないのだが。
ともかく 森からあふれ出る魔物の対応に一つになったそうな。
四つの大陸が戦争をしないのは 大陸間は海でもちろん船はあるのだが地球の様に発展してなく それどころか鉄砲も大砲もなく剣と槍しかないらしい。
多少攻撃力の有る神法師もいるが数には勝てないらしい。
因みに各国の王様は人間だそうだ。
「マロン様 わたし達の居る国は エントール大国なんですよね」
「なぜエントール大国を選んだのですか?」
「不満か?」
「いえ、不満も何も何も分からないですし」
「暖かいからじゃ!」
寒がりか!
****
「おはよう マロン様」
「おそよじゃな…まあ良い。それより魔物を狩ってこい」
やっぱり行くのか…まあ 死なないし…何とかなるかな。
「では マロン様行ってまいります」
「おう!気をつけてな。柵の内側は結界があるから 危なくなったら帰ってこい」
危なくなるんかい!
「い…いってきます」
****
えーっと…ピヨピヨの鳴き声の方へ行けば良いか…(ガサッ…ガサッガサッガサッ)
「「「キエー!!!」」」「はぁ はぁ はぁ はぁっ」振り返る私 「「「キエー!!!」」」 「「「マロン様マロン様――!!」」」
「どうした五月蠅いぞっ!」
「み みどり色した小さな人間みたいな魔物が石を持って襲ってきたのですが」
「はぁ はぁ はぁ」
「ゴブリンだな 其方はゴブリンも知らぬのか?」
ゴブリン? そんな生物 地球にいましたっけ?
「もう良い。今日はわしのチン!で 旨いナポリタンですまそう」
「…」
はい?チン⁉で 旨いナポリタン?…もう全部チン!で良いじゃないか!
「チン!のあとは魔物について勉強じゃな!」
「チン!で ここに引きこもり生活で良いんでないですか⁉」
「わしは其方を幸せにせんといかんからな」
解せぬ!
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