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神球改革編
33話 未来へ託す
しおりを挟む一先ずは解決した…他国の事より自国の事だ
「忙しかった 流石に…」
わたしは縁側から田園を眺めていた…
…
…
…
カン!カン!カン!カン!遮断機が上がる 一斉に行き交う人と車達…
スーパーのレジに並んでいる 少しばかりのお惣菜とお萩《はぎ》を機械にかざし…
小さい財布から小銭を探す…
「お金は此方に入れて下さいね ポイントカードはお持ちですか」「カードは此方にかざして下さい」
せきたてる言葉に身体が竦む 街の喧騒《けんそう》から逃れる様に家路を歩く…
地面が足裏を突き立てる…そんな日々が続いている
わたしの住む団地は 何れ建て直すと 役所の方が言っていた
年を重ねる事に空き部屋が増えて行く わたしは手摺に掴まりながら上がる
足腰が痛いのは当たり前になった やっとの思いで5階に辿り着いた…
夕陽が暖かい …わたしは此から観る景色が好きだ…
…
…
…
「ニャー」…顔が暖かい
いつの間にか眠って居たようだ 夕焼けが綺麗だ…
「ドタバタ ドタバタ 」
「バ~リア!」
「あらあら 私《わたくし》に其の様な物は通じませんよ」
「バリアって言ったら セーフじゃ!」
元気だな神ども!
生を成して92年 わたしは今《ここ》にいる
****
わたし達の家の隣に新たな家が建った わたしが建てたのだが…
毎日エルフの集落から通うのも何だと思い 此処で暮らさないかと提案したのだ
わたしは一緒でも良かったのだが
「嫌じゃ!」はいはい
と言う事でシャーゼとリーゼ が引っ越して来る
「おはよう小梅」
「おはよう リーゼもおはよう」
「おはようございます」
「2人には今日から此処で暮らしてもらいます 此処なら幹部しか入って来れないし気楽に暮らしてね」
わたしは2人を連れて家の中に…御多分《ごたぶん》に洩《も》れず驚愕していた…
「小梅…小梅は此の世界の…いや 何でもない 本当に私達が此処に住んでも良いのか?」
「勿論…他言無用は忘れないでね」
「わかった」
「其れから提案なんだけど 此処にルル小屋を作りエルフの子供達と人間の子供達と一緒に学んだり遊んだり出来たら良いなと思っているんだけど…大人達は色々な思いがあるだろうし無理でも 子供達は大丈夫だと思うの…あなた達も居るしね」
「未来に託すと言う事か…小梅は何処までも先を観ているのだな」
「親達が何と言うかはわからないが 話してみよう」
「ありがとう」
「人間達は大丈夫なのか?」
「この国の人達は此処に来るまでは明日もわからない生活を送っていたの」
「それは人間が人間を迫害していたと言う事か…」
「そうね…でも斯《こ》の国は違うわ」
「小梅が言うのだから何も心配してないよ 私も観てみたいエルフと人間が共に生きる姿を」
善は急げとばかりにルル小屋のお引っ越し!
「小梅様どうしたの?」
「ルル小屋を引っ越します」
「何処へ?」
「わたしの家の敷地に」
「引っ越しましょう! 今すぐに!」
ルル物分かりの良い子
「エルフの子供達と人間の子供達の共同の学びの場です」
今詰所の会議室で説明をしている 勿論幹部全員集めてだ
「うん良い 良いよそれ 想像した」
デクは想像出来る子だね
「私もルル小屋の教鞭《きょうべん》に立ちますぞ」
「それは却下で」
「何故ですか小梅様」
ミハエルの泣きを無視して話しは進む…お前の目的はわかっている
ユーリが口を開く「一度詰所を通ってルル小屋に入るのが良いわよね」
「そうねそれが良いと思うは」
「エルフの集落からはどうやって来るの?」
またしても考えてなかった
「しょうがないのう 詰所にここだけドアを設置して其処から来ればよかろ」
ナイスだよ小夏!
****
今新天地ルル小屋で子供達 30人が勉強中だ
そこに先ずはシャーゼとリーゼ の登場…
「ざわざわざわ」「わー!」「ざわざわざわ」
皆が一斉に注目した後 顔を真っ赤にする子 ぼーぜんとする子 目をキラキラさせている子様々だ
「今日から新しいお友達が増えます」
「ルル先生!其の綺麗なおねぇさん達は 新しい先生ですか?」
「違いますよ お友達の引率として来て貰ってます」
「えーっ…そうなんだ」
テンション下がったなって わたしの時とは大違いの反応だよ!
「ではお友達を紹介して貰いますね」
意外にもエルフの子供達は24人も集まってくれた
親も複雑だった様だが子供達が行きたがったのと打算もあったのだろう まあ良しとする
お互いが緊張気味だ 親とはこう言う感じなのかな…
此処で秘密兵器の投入だ!
「PAN!PAN!」みんな遊びに来たよー!
「キャー!小夏ちゃーん!小春ちゃーん!」
その日の勉強は終わりにして みんな庭で大はしゃぎだ 給食の時間もワイワイと…
先ずは良かった…
…
…
「此処に居たのか」
「うん」
「頑張れよ…うめ太君」
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