味噌汁作れるの?

spicamasa

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会いたいと伝える日

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聖の仕事のやる気の源は、まゆとなっていた
とにかく、仕事後の連絡がとても幸せに感じていた

「今日は、会いたいと伝えたいな・・」帰りのバスで考えていた

まゆは実家の手伝いをしているため、だいたいはいつ連絡しても返事がきた

そして、今日もまゆが電話に出られる時間をメールで聞いてから電話した

「もしもし、まゆ♪」弾む声で電話した

「もしもし、聖、おつかれさま」

いつもの声のトーンよりわずかに暗い感じがしたが気のせいかもと思い
いつも通り話をしていた
聖はいつ”会いたい”を言おうかとタイミングを見計らっていた

そんな時、まゆから少し声が震えた感じで話し始めた
「聖、あのさ」
「なんかね、健康診断の結果でね」
「血液の数値が、なんかね、悪かったんだよね」
「でもね、全然ピンピン!食欲も旺盛なの!」

明らかにごまかすテンションで、不安定な声だった

その後は聖が話す間も与えないくらい、私大丈夫ですよ!アピールかのごとく話を続けた

「でね、腫瘍しゅようがあるみたいで・・」
「でもね!良性かもって!先生言ってた!」
「私、昔から風邪とか引かないし、大丈夫だよ!」

聖は大切な人を失いたくなかった。信じたくもなかった。
「まゆ、絶対治そう?絶対傍にいるから」
「味噌汁飲みたいから」

まゆは我慢していた糸がプツンと切れ、電話越しで泣き崩れていた

「聖に会いたかったよ・・」
「会えるよ?!まゆ!大丈夫だよ!」
「会えるかなぁ・・・」
「うん、会えるよ」

聖はまゆの気持ちが落ち着くまで、電話越しでずっと傍にいた
電話代が高額になろうが、関係なかった

こんな形で「会いたい」気持ちを伝えることになるとは思ってもいなかった聖であった
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